戸谷喜一『死刑執行の現場から〜元看守長の苦悩と死刑存続の可否〜』
(恒友出版)


発行:1997.7



 元看守長で仙台、大阪の現場での体験を書いているのだが、その内容があまりにも古い(20年前ぐらいか)! 今現在と全く違うので読んでいてつまらないのだ。唯一面白かったのは、死刑囚が恩赦になって、そのときは悔悛の情を見せていたのに、無期懲役囚になると途端に不良懲役囚になってしまったところだ。所詮人間、喉元過ぎれば熱さ忘れるといったところか。死刑執行の現場からの証言というほど、大したものではない。確かに貴重と言えば貴重であるが、今、得るものは何もない作品。

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