3連単と上手く付き合うには?

 いよいよ中央競馬でも3連単馬券が発売されるようになった。昔は単勝・複勝・枠連だけしかなく、「馬券後進国」と言われたわが国の(中央)競馬も1991年の馬連、99年のワイド、2002年の馬単・3連複と歩みは遅いものの新馬券が導入され、今回の3連単によって「馬券後進国」の名前はほぼ返上したといえよう。複数のレースの勝ち馬を当てる「重勝式」の導入も近いと言われており、これが達成すれば待ちに待った「馬券先進国」の仲間入りを果たす。
 さてこの新馬券、当たれば配当が大きい金額になるということで話題になっている。先行発売が行われたウインズ米子では全売上の7割が3連単だった日もあると聞く。なぜそれだけ配当が大きくなるか? それは「当てにくいから」。1着・2着・3着を順番通りに当てるというのは至難の業。当然買い目が増えてくるし、それに伴い賭け金も大きくなる、しかし1ベット(組み合わせ)に対する賭け金は小さくなるので配当が大きくなるのだ。当たれば大きく儲かるが、外れれば大きく負けるハイリスク・ハイリターンな「危険な商品」。それだけに上手に付き合わないと破綻を招く。ここでは「危険な商品」と上手く付き合う方法を筆者なりに記してみた。

 まず3連単を従来の馬連などの馬券と区別する必要がある。3連単ともなると的中の難しさや、払戻金の高さから「くじ的」な要素ももってくる。「3連単は当たらなくて普通」と思うことだろう。「そんなものにたくさんお金を賭けることはできない」、そういう発想が起こるだけで半分は勝ったようなもの? だ。「それでも新しいものは試したいし、万馬券も当ててみたい」。その気持ちもわかる。
 じゃあどうすれば3連単と上手に付き合えるか? 買い目を効率よく絞る(減らす)ことに尽きると思う。当てるのが難しいからといってボックスで買っていたらたちまち首が回らなくなってしまう(5頭BOXで60点、6頭で120点)。買い目を絞ることで、的中時にはより高回収に、外れた時も軽傷で済む。買い目を減らすのには勇気が必要かもしれないが、今まで3連複や馬単の馬券を買ったことがある方なら、今までの応用で容易に減らすことができると思う。

 まず最初は3連複を応用した3連単の買い方。筆者は3連複を買う際、軸馬を1頭決めて軸馬にし、2着、3着候補を5頭選んで「軸1頭流し」で購入している。これを3連単に応用すると「軸1頭流しのマルチ」という形になる。この買い方のメリットは軸馬が3着までに入り、相手に選んだ2頭が3着までに入れば的中という今までの3連複軸1頭流しと同じ感覚で馬券を楽しめることだ。デメリットは1頭軸→5頭相手で買い目が60点と3連複軸1頭流しの6倍にも膨れ上がること。100円ずつ買っても1レース6,000円の投資になる。今までより6倍も馬券代がかかるのはつらい。
 さらにこの買い方は軸馬が1番人気の場合に危険が待っている。取りガミ(投資金額より払い戻し額が少ない)になる恐れが高いのだ。1回札幌での先行発売16Rと全国発売第1週の3場の3連単発売レース24Rの合計40Rのうち、3連単「軸1頭ながしのマルチ」(60点)で買うより、3連複「軸1頭ながし」で3連単の1点当たりの金額の6倍(3連単で100円ずつ買うところ、3連複で600円ずつ購入)で購入したほうが儲かったレースが15レースもあった。このうち12レースで1番人気馬が1着になっていた。1番人気馬軸のマルチは禁手ともいえる。

3連複を応用した3連単の購入イメージ
3連複軸1頭ながし 3連単軸1頭マルチ
◎(軸1頭)−○▲△×1、×2(相手5頭)
【買い目10点】
【1着】◎→【2着】○▲△×1、×2→【3着】○▲△×1、×2
【1着】○▲△×1、×2→【2着】◎→【3着】○▲△×1、×2
【1着】○▲△×1、×2→【2着】○▲△×1、×2→【3着】◎
【買い目60点】

 3連複の応用だけでは60点もの買い目になってしまった。これでは5頭BOXと買い目の数では変わらずまだ多い。さらに減らすには馬単の買い方を応用したい。筆者は馬単を購入する場合、軸馬(◎)を決めて、相手のうち上位3頭○▲△の組み合わせはオモテ・ウラ両方買うが、相手下位の2頭は◎1着流ししか買わない。これでちょうど10点になる。これを3連単に応用するとまずは軸馬1着流しのフォーメーションを買う(20点)。ここからがミソ。◎2着流しの3連単は相手上位3頭の1着流ししか買わない。それはなぜか? 馬単で買っているときに×印の2頭の組み合わせはカットしているからだ。これで◎2着流しは12点となり、買い目の合計は32点(◎3着流しのフォーメーションは買わない。馬単で◎にした軸馬が3着に来たって当たりじゃないでしょ?)。3連単軸1頭マルチの約半分に減った。これなら今まで馬単・3連複で買ってきた馬券代の3倍強の予算で3連単が楽しめ、毎レースとはいえないが少しでも多くの3連単購入レースに手が出せるだろう。

馬単を応用した3連単の購入イメージ
馬単 3連単フォーメーション(マークカード2枚必要)
フォーメーションの組み合わせ計算サイト(JRA)>>
◎←→○オモテ・ウラ各1点
◎←→▲オモテ・ウラ各1点
○←→▲オモテ・ウラ各1点
◎←→△オモテ・ウラ各1点
◎→×1 オモテのみ1点
◎→×2 オモテのみ1点
【買い目10点】
(1枚目のマークカード)
【1着】◎→【2着】○▲△×1、×2→【3着】○▲△×1、×2【買い目20点】
(2枚目のマークカード)
【1着】○▲△→【2着】◎→
【3着】○▲△×1、×2【買い目12点】
【買い目合計32点】

 32点でもまだ多いと思う方は◎1着流しフォーメーション(20点)だけにするか、3連単は◎2着流しフォーメーション(12点)だけにとどめ、あとは馬単なり、3連複なり、馬連なり、自分の好きな馬券を組み合わせて買う方法をおすすめする。なにも3連単だけが馬券ではないので。

 以上が筆者なりに考えた3連単の購入方法である。人それぞれ買い方があるので異論もあると思うが、あくまで個人的な考えとして受けとめてもらえればと思う。
 これを参考に今後の3連単購入スタイルを各位で確立してもらえれば幸いだ。

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