鉄腕アトム(1951)

 

 

(1)雑誌「少年」の懸賞物の首振り人形

1957年頃、鉄腕アトムが連載されていた雑誌「少年」のはめ絵コーナーの当選者にくばられていたもの。

アトムの立体物としては最古のアイテムのひとつと思われます。

   

胴体がセルロイド、頭が鉛製。

元気な子供が遊ぶには壊れやすい素材だったので、この後すぐにソフビ製の首振り人形を配るようになりました。

 

 

(2)大和銀行貯金箱

 大和銀行が配っていた貯金箱です。キッと空を見上げているポーズ。これから、悪に立ち向かおうとしているのでしょうか?あるいは、空に飛び立とうとしているのでしょうか?

私は、この人形がとても好きです。ほっぺたが紅に染まっている当時の少年達の姿そのままだからです。

 下の画像のように、夜店の金魚が入っていたようなビニール袋に入れて配っていました。袋には、ちゃんと虫プロの版権シールが貼られています。

 

 

(3)今井科学の電動歩行プラモデル

 
 今井科学からは、当時り人気キャラクタープラモデルがたくさん出てました。鉄人28号は有名でしたね。

鉄腕アトムの電動歩行プラモデルは、発売期間が短かったこともあり、レア物になってしまいました。鉄人に比べ造形が繊細で、壊れやすかったことも原因かもしれません。

当時の子供にとっては、大変高級なおもちゃでした。

リモコンもかっこいいですね。

下は、箱の中の製品押さえ用の帯です。結構珍しいです。

 

 

 

(4)浅草玩具のブリキゼンマイ歩行人形

ブリキのゼンマイ歩行人形です。

浅草玩具製。アトムのブリキ人形では、珍しい方です。

発売時期が、アトム放映の後半だったためと思われます。

同じ金型で、狼少年ケン、8マンが発売されています。

 

 

(5)浅草玩具のバランス鉄腕アトム

 
浅草玩具から発売された、「バランス鉄腕アトム」というアイテムです。いわゆる、「やじろべい」です。突つくと、ゆらり、ゆらりとアトムが気持ちよさそうに動きます。同じシリーズでウランちゃんもあります。このような、バランス玩具は結構ありそうなのですが、他の手塚キャラではあまり見当たりません。

また、アトムの全身が木製のおもちゃも、ありそうでありません。下図のように、アトムのつのがうまく造形されています。アトムの頭は球形です。手塚キャラの基本形ですね。ソフビやプラモデルとは一味違う、いい感じです。

箱絵は何故か中身とだいぶ異なっていて、ヒゲおやじとウランちゃんをソファーに乗せて空を飛んでいます。バランスをとりながら「おっとっと!」というイメージでしょうか?




(6)多田製作所のマリつきウランちゃん

 
ウランちゃんは、御茶ノ水博士、ヒゲ親父などとともに鉄腕アトムの中では欠く事ができないキャラクターです。

当時のヒーロー物で、主人公以外の脇役をおもちゃにした例はほとんどありませんでしたが、ウランちゃんだけはたくさん作られています。ゼンマイ歩行、ソフビ人形など兄妹ペアで作られたものもあります。

当時、アトムは男女を問わず子供達から圧倒的に支持されていたので、女の子をターゲットとして企画されたのでしょう。当時の少年(すなわち私達)は、ウランちゃんグッズなど「女の子向けのものなんか。」と見向きもしなかったですから。

これは、ゼンマイ動力にウランちゃんがあちらこちらを向きながらよりマリをつくという素敵なしかけがしこまれています。ほぼ同じギミックの玩具が当時あり、ウランちゃんバージョンに改造されたものです。

後ろ姿は、「あれれれ。見えちゃう!」というカットですね。でも、当時の女の子が「マリつき」とか、「ゴム飛び」やってる時はこんな感じでしたよ。確かに。「おてんば」がカッコよかったんです。

でも、マリつきなんて、今の子供やってるのかな?




(7)アトムの手踊り人形

手踊り人形というのは、今風にはパペットというんでしょうか?ご覧のように、中指に頭、親指、小指で両手(ですかね。)を動かして人形劇のようにイメージを膨らまして遊びます。だいぶ昔からあるおもちゃです。

たいていは、小さな子供の手のサイズに合わせてあるので大人の手は入りません。ネバーランドの住人しか遊べないのですね。

ここで紹介したのは、頭が粘土でできているタイプです。簡単な型を使って塗装も含め手作りの素朴な味わいがかえって子供のおもちゃらしくて良い感じです。型から取り出す際の力の入れ具合により微妙に変形するので、同じものができません。中には、変形しすぎてアトムに見えないものも結構あるようです。
 下の写真ものは、頭がソフビでできている手踊り人形です。ヒゲオヤジ、ランプの立体は珍しいですね。他にウランもありました。

ソフビの場合、製作のばらつきが少なく、あまり変な形の物はありません。でも、個人的には粘土製の造形の方が気に入ってますけど。

手塚関連キャラとしては、悟空の大冒険、マグマ大使などで手踊り人形が作られています。特に、マグマ怪獣達の手踊り人形は珍しくなかなかお目にかかれません。


 
 

(追加)ウランちゃん手踊り人形

ウランちゃんの手踊りを見つけました。はじめは、アトムの別バージョンかなと思いましたが、鼻の形、ツノの形(下図ご参照)からウランちゃんと特定しました。ながめているうちに、だんだんかわいらしくなってきます。

もしかしたら、お茶の水博士もあるかもしれませんね。


ウランの頭のうしろ

アトムの頭のうしろ



(8)浅草玩具アトムソフビ人形

  


浅草玩具から出ていたアトムのソフビ人形です。動きのあるポーズ。きりりっとしまった表情。とても素晴らしい造形です。

浅草玩具からは、
大型のソフビ人形なども出していましたが、この人形は当時の玩具のトップメーカーである浅草玩具が産み出した造形の最高傑作のひとつだと思います。

この人形は、「アトム、ウラン、ラビー」(鉄腕アトムA型セット)。「アトム、ウラン、お茶の水博士」(鉄腕アトムB型セット)。「アトム、ウラン、ヒゲおやじ」(鉄腕アトムC型セット)。というセット物の1体として発売されました。(ただし。後に単体売りもあったようです。)アトムは、マントだけ身につけていました。「アトム大使の巻」に出てくるアトムのイメージでしょうか?アトム以外の人形は、布製の服を着ていました。

残念ながら今回紹介する人形はマントが欠品です。試しにリボンの騎士の
サファイア人形のマントを着せてみました。(下図)このマントは、ちょうどオリジナルと同じくらいのサイズでした。なかなか似合いますね。