国際協力の専門家への第一歩 大学院への進学ガイド

将来、専門家として国際社会で活躍したいと考えている人達の最初の一歩である「大学院進学」。
このホームページは、自分が大学院で得た経験や、国際機関の職員から頂いたアドバイスをまとめた、情報共有のためのサイトです。


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1.大学院選びのアドバイス

2.国際協力を学べる大学院(の一部)


1.大学院選びのアドバイス

 さて、「何らかの形で『国際協力』の現場に携わりたい」と思い、「とりあえず」大学院に進学する人は多いと思いますが、実際そのような職業に本格的に関わるには、かなり高度の専門知識と語学力が必要なのが現実です。

 今や、政府機関であろうとNGOであろうと、『最低ライン』は、修士号+高度な語学力(資格を基準とするとTOEFLスコア100(iBT)/TOEICスコア900程度)、時には2年程度の実務経験が求められます。

 実際ほとんどの場合、博士号(or相当の研究業績)+数年の実務経験 and/or 留学経験が求められます。


 なお、「英語力」はあくまでも「必須条件」ですので、語学のスコアはほとんど意味をなしません。
「留学経験」や「国連でのインターン」、「英語での研究業績」など、相応の『経験』が求められます。

 また、英語以外にも、フランス語やスペイン語、地域言語など、自分の専門に合わせて、最低限もう一つくらい「受動言語」(読み・聞き)を身につけることが求められます。

 

 JPOを含め、多くの国連機関の幹部登用試験や国連競争試験が32歳前後で締め切られてしまうことを考えると、20代のうちに博士号やインターン、数年の実務経験を積んでおくことが強く勧められます。

 大学院修了後、直接応募を考えている人(社会人経験がない人)は、尚更早めに、博士号や留学、インターンなどの経験を積むことが勧められます。

 

 このような実情を考えると、最初の一歩である大学院は、やはり、かなり慎重に選ばなくてはなりません。実際は、語学の面やインターンのし易さを考えると、大学院留学が一番効率が良いと思いますが、英語での講義について行くので精一杯で専門知識が十分身につかなかったり、経済面で苦労したりと、どちらも一長一短です。

  とりあえず、「日本の大学院でまず専門性を身につけたい」、「国内就職も視野に入れている」という人は以下のような点を考慮しましょう。

 

  • カリキュラムの充実度(実践科目、英語の講義、海外実習など)
  • 外部との関連性(パートナーシップのある国内・海外の機関、イベントの充実度)
  • 教員の充実度(教員人数、対応分野、社会的活動など)

 

 などが真っ先に比較しやすい項目ではないでしょうか。

 

 要は、(最低でも)2年間のうちに、専門知識や語学力人脈作り(コネ)をできるだけ大きくしておかなくてはならないということです。これに加えて、大学院でフィールドの経験が得られれば儲けものです。


  実際は、大学院・教員との「相性」というものは、実際に入って/会ってみないと分からないものですが、オープンキャンパスへの参加や、メールでの質問など、いくらかでも直にコンタクトを取ってみる方が良いでしょう。


  自分の関心テーマと大学院・教員との相性や関連性は、事実、2年間学びながら変遷していくものなので、あまり「固定」しない方が良いかもしれません。


(「『×××』を研究したいから、○○○大学院・先生でなくては」というのは、研究者になるのならある程度影響しますが、専門家を目指す場合、あまり関係ないのが実情のようです。
  柔軟に対応してくれない先生だった場合は、2年間がとてもきつくなります。まだ、自分の関心のあることだけしか親身に指導してくれない、研究させない、という先生もいるようですので。)


  それでも、大学院で、自分の関心のあるテーマを突き詰めて学ぶこと自体に意義を見いだせれば、それは、大学院で学んだ価値が十分あったと言えるのではないでしょうか。

 

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2.国際協力を学べる大学院(の一部)・・・「国際協力進学ナビ」参照

 一括りに「国際協力」分野と言っても、開発経済学、国際関係学、国際政治学、公共政策学、国際法学、環境学、地域研究など、様々な種類があります。

 同じの問題でも、学問分野でアプローチが異なるので、その点を考慮し、どの分野の専門知識を身につけるのが自分に最も適しているかを考えましょう。

 ※国連・国際機関で求められる専門分野に関しては『最新版 国際公務員を目指す留学と就職』を参照

   

 

 日本の大学では、以下の大学院(一例)が特徴ある教育プログラムの提供をしています。

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム
東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻 政策研究大学院大学国際開発プログラム
東京外国語大学地域文化研究科国際協力専攻 国際基督教大学(ICU)行政学研究科
上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科 横浜国立大学国際社会科学研究科
名古屋大学大学院国際開発研究科(GSID) 立命館大学大学院国際関係研究科
広島大学大学院国際協力研究科(IDEC) 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科
神戸大学大学院国際協力研究科(GSICS) 大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)

 

 特に、文部科学省の大学院教育改革関連プログラムに採択された大学院は、大きな予算が付いたことにより、様々なプロジェクトの他、教育内容の充実化が図られています。

 など。他にも、過去に「魅力ある大学院イニシアティブ」に採択されていた大学院などもあります。

 

 この他に、「国際協力」の専門家養成や研究者養成とは異なるタイプの大学院として、
公共政策大学院』があります。

 公共政策大学院は、論文作成が必要なく、専門性よりも法学・政治学・経済学の広範な知識を身につけるという、ジェネラリスト養成の傾向があります。その分、修了に必要な単位が多いのですが・・・。
(普通の倍くらい)主に公務員・金融機関・シンクタンクなどの職に行く人が多いようです。

 そのような大学院として現在、

 などがあります。なお、大阪大学大学院国際公共政策研究科は上記の「専門職大学院」ではなく、博士後期課程も備えた、高度専門職業人および研究者の養成大学院です。 

 

 また、技術系?として、

 といった特徴的な大学院もあります。技術系の人は国際協力の舞台では即戦力として非常に頼りにされます。こういった大学院に進むの方が、国際的な仕事に就くためには早いかもしれません

 

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