口述・面接試験   (Interview/oral examination)


・口述・面接の基本的な内容、良く問われる内容などを簡単に説明。
 再現は研究テーマや教官ごとで異なるので、共通内容を説明します。

面接の言語は日本語が普通ですが、大学院や場合によっては英語で質問される場合もあります。「圧迫」か「和やか」かは判定を表しているのではないのでご心配なく。「あ〜」とか「その〜」などの曖昧や弱気な言い方じゃなく、わからなければ「わからないです。その点を今後学びたいと思います。」くらい堂々としてインパクトを与えましょう。


志望理由書・研究計画書を書く際に注意することですが、


・ 大学院で研究したいテーマ
→例えば、「人権保護」、「難民保護」、「開発援助」、「紛争解決」などの広い内容ではなく、研究テーマは具体的かつ絞ったものとします。あれこれ詰め込みたいのは分かりますが、修士は2年間なので、ある程度2年間でまとまるような内容でないといけません。そこがセンスの見せ所です。



・ 研究テーマの分野/研究アプローチ方法
→国際法、国際関係、国際政治、公共政策、経済学、開発学、教育学、環境学etc
 自分がそのトピックに対して、どの分野からの、どのようなアプローチ(切り口)を取るか



・ 先行研究
その分野・テーマのこれまでの研究成果・最新研究状況などを必ずチェックしておきましょう。
本当は、学会誌最新の専門書を読むのが好ましいですが、学会のHPで何がここ最近なされているかを調べるのも良いでしょう。自分の研究テーマの参考にもなります。

 国際法学会
 世界法学会
 国際人権法学会
 国際開発学会
 日本平和学会

 その他、学会検索は、「学協会情報発信サービス」で検索を。



・ 研究方針
→要は、
 1.理論研究
 2.事例・地域研究
 3.政策研究
というような区分けでしょうか。必ずしもこの枠を決めておく必要はありませんが、枠で考えるときれいに研究方法がまとまることもあります。政策研究は理論研究と事例研究の中間と言われるようです。



・質問リスト
面接で質問されることは大体2パターンあります。「筆記試験の内容中心の質問」または、「研究内容中心の質問」です。研究計画書を提出するところは、研究内容を中心にしての学術的質問などです。どれも、当然の内容なのであまり役に立たないかもしれませんが。


Q) なぜ、大学院に進学するのか、なぜこの大学院なのか。(進学理由)
→いわゆる大学院との相性や研究に対する適性などの確認です。その本人の思考に加えて、大学院の特色と研究との関連性などが聞かれます。「この大学だから良い研究ができる!」という意気込みを伝えましょう。


Q) 研究内容に関しての説明(テーマ、分野、地域、社会的意義、動機など)
→2〜3分(長くて5分)で説明できるようになっておきましょう。特に、研究意義は重要です。
 意外に難しいのが、「動機」の説明です。「そのテーマを研究するきっかけは?」といった質問は質問されるまで意外と気にしていなかったり、「自然と」というか、「いつのまにか」そのテーマの研究を今後に役立てたいと思っていたりするもので、特定のきっかけはなかったりするものです。一度、記憶を辿って考えてみると面白いかもしれませんね。


Q) その研究のアプローチ方法(どの分野から切り出すのか)
→研究内容は後々、「必ず」変わりますので、結局「暫定的」でしかありませんが、「分野」「アプローチ」の区分を明確にしておいた方が良いです。
 というか、それくらい出来ておかなければ研究は出来ませんが。


Q) 先行研究に関して
→研究を行う上で、先人を知ることは必須です。また、海外の研究にも目を向けておきましょう。
「誰が」「どんな研究をして」「今どのような影響を与えている」のかなど。


※いまどき「学派」を気にするのもどうかと思いますが、研究者同士の好き嫌いはあるようです。「そんなもの、分かるわけない!」というのが本音ですが、たかだか院生レベルの主張を気にする研究者もどうかと思いますし、それを気にしていては研究が出来ません。自分の主張の論理を完成させれば良いのではないでしょうか。それに、その内容も研究を続けるにつれて変化するものですしね。


Q) 学部時代の勉学、または、社会人なら働いていたときのその内容(研究との関連性)
→学生なら卒論等の有無や研究に関する活動の有無、大学院進学までに時間がある人は、その間何をしていたのか。社会人ならば、どうして職を離れてまで大学院へ行くのか(離れる必要がなくても、その覚悟はあるか)。また、その後どうするのか。


Q) キャリア・プランニング(自分のキャリア・プランニングと研究の位置付け)
→修士課程修了後の展望。博士課程か就職か、留学か。そして、目指すものは。


extra) 他の大学院への併願状況
→合否には関係ないといわれますが・・・。まず、関係ないでしょう。単に入試のための情報収集です。まあ、心証を良くするため「こういった理由で〜大学に併願中」としっかりした理由を述べましょう。


・筆記試験の内容が問われる場合、それは大体、「筆記がマズかった」ということです。つまり、「リカバリーチャンス」と言えるでしょう。筆記試験の内容・答案内容を覚えておいて、あとで確認を必ずしましょう。


重要なことは、その研究が持つ意義・その研究のインパクト&オリジナリティです。
「今までの研究のおさらい」のような研究なら、どれだけ良く知っていようとも、その人の能力があろうとも切られます。


ある教授が言うには「よく勉強しているのはわかるけど、新しさというかインパクトが足りない」「うまく表現できないけど、感じるものがないと・・・」という人もいるようです。「おいおい、主観で決めるのですか?」と文句の一つも言いたくなりますが、教授(審査官)は長い間・多くの人を見てきているので、その経験から修士(博士)としての研究ができるかどうかがわかるのでしょうか。


とは言っても、それをこちらがあらかじめ知ることはまずできません。やはり、その大学院の所属教官の特徴(研究内容)を知っておくことです。自分の志望する指導教官のことだけでなく、関連のいくつかの教官、その大学院の特色を知っておきましょう。研究内容の推敲はもちろんです。

06/01/02 rev.4