
このページは「辞書は電子手帳の常識編」から、辞書ファイルの作製と圧縮作業に関する部分のみ独立させたものです。
辞書ファイルの準備に関しまして、qtjiten作者さんのページ「Linux Zaurus 用のソフトウェア達」、および「文市の小箱茶室」さんを参考にさせていただきました。この場を借りまして御礼申し上げます。
| 用意するもの |
- SDカードかCFタイプのメモリカード
- でかければでかいほどいい。マイクロドライブもOKです。SL−A300をご使用の方で、CFタイプのメモリカードを使用する場合はコミュニケーションアダプタCE−JC1が必要です。
SL−A300/C700本体メモリに辞書ファイルを記録するのは現実的でないため必須です。
- EB*/EPWINGフォーマットの辞書ファイル
- こいつが肝心。パソコンのCD−ROMドライブから抜き出します。電子ブックはプラスチックのケースに入っていますが、中身のシングルサイズのCD−ROMは取り出せます。ケースの角を観察すれば取り出し方法は解るはず。
電子ブックだけではなく、おまけで付いてくる辞書の中にもEB*/EPWINGフォーマットになっているものがあります。
フリーの辞書ファイルもこいうところ(FPWBOOK)にあります。
いろいろ探してみてください。
- Buckingham EB Player for Windows
- Windowsお使いの方なら、こちらの準備下さい。Buckingham EB Player for Windowsの中に含まれる辞書ファイル圧縮ツールBuckingham EB Compressorを使えば、辞書ファイルを圧縮してファイルサイズを半分以下にできます。
- ebzip
- 元々はLinuxの圧縮ツールのようですが、現在はWindows版も用意されています。こちらはGUI操作ではなく、DOSコマンドによる作業となります。抵抗のない方はこちらを使ってもいいでしょう。圧縮すると圧縮率が高くなります(一部の辞書では低い)。
- また、圧縮済のEPWING規約第5版の辞書ファイルなど、一部の辞書では上記のBuckingham EB Player for Windowsによる圧縮ができないという報告があります。その場合は、この ebzip で圧縮下さい。
- DicCompressor (Mac OS X環境)
- Mac OS Xをお使いの方ならこちらが使えるそうです。実態はUNIXのezipとsqueezeをGUIで使えるようにしてくれているものですが、ソース自体はBuckingham EB Playerと同じなので、Buckingham EB Compressorで圧縮できるものは圧縮できるとのことです。(情報提供:斉藤玲さんm(__)m)
● 作業手順
| STEP−1 辞書ファイルをSDカードにコピーする |
以下はパソコンでの作業になります。
ここではSDカードに辞書ファイルを置くケースを紹介していますが、CFメモリカードに置く場合はSDカードをCFメモリカードに読み替えてくださればいいでしょう。
※Windowsパソコンをお持ちでしたら、辞書ファイルを圧縮することも可能です。SDカード上で圧縮することもできます(作業にはファイルサイズの倍の空きが必要)が、SDカードの空きが小さい方は、パソコン上でSTEP−2の圧縮作業を行ってからSDカードのコピーしたほうがよいでしょう。
SDカードのルートディレクトリに”dict”というディレクトリ(フォルダ)を作ります。
(例) H:\dict\
”H:”はドライブ名で、ここのパソコンによって変ります。ボクのパソコンのカードリーダーにSDカードを差し込むと、Hドライブとして認識されますので、”H:”となっています。
尚、Ztenのver1.5.0以降では、"dict"ディレクトリ以外に下記のディレクトリに辞書を置くことができます。
- /mnt/card/dict
- →SDカードのルート直下の"dict"ディレクトリ
- /mnt/cf/dict
- →CFカードのルート直下の"dict"ディレクトリ
- /home/zaurus/dict
- →本体メモリの"/home/zaurus/dict"ディレクトリ
- /mnt/net/dict
- →解りません(^^; ネットワーク上のってことかな?
意味がわからない方は、紹介した例の通りにやれば間違いないでしょう。
さて、このdictディレクトリの下に、さらに適当な名前のディレクトリを作製し、辞書ファイルをディレクトリ構造そのままにコピーをします。
下記は電子ブック版広辞苑第4版の辞書ファイルの例です。この中で、”SOUND”ファイルは音声ファイルですのでコピーする必要はないでしょう。
電子ブック版
広辞苑第4版
辞書ファイルD:¥┳FUROKU¥━START
┣KOJIEN¥┳SOUND
┃ ┗START
┣CATALOG
┗LANGUAGE
↓ SDカード H:¥dict¥kojien¥┳FUROKU¥━START
┣KOJIEN¥┳START
┣CATALOG
┗LANGUAGE
※青字……ディレクトリ(フォルダ)
| STEP−2 辞書ファイルを圧縮する |
辞書ファイルを圧縮し、ファイルサイズを小さくします。
圧縮しない方は、このSTEP−2の作業は必要ありません。qtjiten、Ztenのインストール作業へと進んでください。
では、辞書ファイルの圧縮をされる方だけ。
- Buckingham EBを利用したWindowsでのGUI操作による圧縮は
STEP−2−A Buckingham EBで辞書ファイルを圧縮する
- Linuxのターミナル(パソコン)やDOSコマンドの操作に抵抗のない方、Buckingham EBで圧縮できない方は
STEP−2−B ebzipで辞書ファイルを圧縮する
| STEP−2−A Buckingham EBで辞書ファイルを圧縮する |
Buckingham EB Player for Windowsの中に含まれる辞書ファイル圧縮ツールBuckingham EB Compressorを使います。
Buckingham EB Player for Windowsをパソコンにインストールします。インストールの手順はBuckingham EB Player for WindowsのREAD MEのページを参照下さい。詳しく書かれています。
● Buckingham で圧縮する際の注意事項
・BuckinghamEBのver.2003.02.22では圧縮できても検索できないと報告がありました。しかし、ver.2003.3.20では解決され、Win2000環境で成功したとのことです(by しふぉんさん)。
もし、BuckinghamEBでうまくいかなかったら、【EB*/EPWING辞書動作情報】補足事項にある回避策で試してみてください。Buckingham EB Player for Windowsをインストールすると、Buckingham EB Compressorというツールも同時にインストールされます。このツールを使って辞書ファイルを圧縮します。詳しくはBuckingham EB Player for WindowsのREAD MEのページを参照下さい。詳しく書かれています。
簡単に手順を紹介しますと、(1)CD−ROMからパソコンの適当なフォルダに辞書ファイルをコピー、(2)Buckingham EB Compressorに辞書ファイルを丸ごとドラッグ、(3)圧縮率を設定し実行ボタンを押す、という簡単な作業です。
圧縮に成功すると、辞書ファイルがEBZという拡張子を持ったファイルに書き換えられます。つまり、オリジナルのファイルはなくなります。
圧縮前 H:¥dict¥kojien¥┳FUROKU¥━START
┣KOJIEN¥┳START
┣CATALOG
┗LANGUAGE
↓ 圧縮後 H:¥dict¥kojien¥┳FUROKU¥━START.EBZ
┣KOJIEN¥┳START.EBZ
┣CATALOG.EBZ
┗LANGUAGE.EBZ
※青字……ディレクトリ(フォルダ)
圧縮された辞書ファイルをSTEP−1で紹介したように、このままSDカードにコピーすればOKです。
※ 参 考
- 電子ブック版広辞苑第5版
オリジナル(音声ファイル除く)144MB→圧縮後50.1MB- 電子ブック版ホトトギス新歳時記(辞林21含む)
オリジナル44.7MB→圧縮後17.5MB
うまくいった方は、続いて各検索ソフトのインストール作業へと進んでください。
2003/3/22
| STEP−2−B ebzipで辞書ファイルを圧縮する
(EPWING規約第5版のテキストデータの場合) |
EPWING規約第5版は、富士通のEPWING辞書類等があり、比較的現在でも入手し易い辞書データです。これをZtenで使うための一連の変換処理は、Win母艦機上で出来ますし、Dosコマンドも簡単なものです。圧縮効果も大きいので、試してみる価値はあると思います。
なお、音声データファイル(honmons)は、上記の方法では伸張圧縮が出来ませんが、メモリー容量に余裕があれば、dataディレクトリーに入れておくと、音声を再生する事が出来るようです。
〜 孔来座亜さんからのメールより
圧縮済のEPWING規約第5版のテキストデータ(honmon2)の圧縮ですが、今のところ2つの方法があるようです。
- ebzipで圧縮。ebzipは伸張して圧縮するそうです。
ebzip --compress --level 5- ebzipで伸張後、BuckinghamEBCompressorで圧縮。
(1)の圧縮のみでしたら楽ですが、100%うまくいかないようです。孔来座亜さんの情報では「研究社の英和・和英辞典」は圧縮できるが検索できないとのこと。ボクはできたけど(^^; 版が違うのかな。
また、圧縮率もどちらが高いと一概にはいえないようです。
(1)でダメな場合は(2)の方法を試すといいでしょう。お手持ちの辞書にとって最適な方法を探ってみてください。
※以下の圧縮方法は、孔来座亜さんからメールで頂いた情報をもとにしています。
■1.ebzip の入手
Windowsの方は、eb-win32 から、eb-3.2.3-win32-bin.zip をダウンロードしてきて解凍します。
Linuxの方は、EB ライブラリから。※以下はWindowsでの操作のみ説明します。Linuxお使いの方は説明不要でしょう。
ZIPファイルを解凍します。、binディレクトリー中の ebzip.exe や eb.dll 等を全て、任意のドライブに eb 等の名前を付けて作成したディレクトリーに、コピーしておく。
■2.辞書データのディレクトリにコピー
STEP−1で作業したディレクトリに、解凍してできたbinディレクトリ中の ebzip.exe や eb.dll 等を全てコピーします。
H:¥dict¥kojien¥┳FUROKU¥━START
┣KOJIEN¥┳START
┣CATALOG
┣LANGUAGE
┣ebzip.exe
┗eb.dll
EPWING規約第5版であれば下記のようになります。
H:¥dict¥jisho¥┳data¥━honmon2等
┣gaiji¥┳etc..
┣CATALOG
┣ebzip.exe
┗eb.dll
Catalogs と honmon2 のファイルのプロパティを表示し、読み取り専用属性が付いていれば外しておいてください。
※ebzipを解凍したディレクトリに、辞書ファイルをディレクトリ構造を維持したままコピーしても同じこと。圧縮後にカードへ辞書ファイルを移動すればよい。
続いて圧縮作業を行います。
[スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]でDOS窓を起動します。cdコマンドでebzip.exeを置いたディレクトリへ移動します。その後、ebzipを起動します。
C:\>h: H:\>cd dict\kojien\
H:\dict\kojien>ebzip --compress --level 5
※水色の部分を入力
すると、圧縮が始まります。辞書サイズによっては数分かかります。圧縮が終ると、下記のようなファイルが作成されます。
圧縮前 H:¥dict¥kojien¥┳FUROKU¥━START
┣KOJIEN¥┳START
┣CATALOG
┗LANGUAGE
↓ 圧縮後 H:¥dict¥kojien¥┳FUROKU¥━START.EBZ
┣KOJIEN¥┳START.EBZ
┣CATALOG.EBZ
┗LANGUAGE.EBZ
■2でコピーした ebzip.exe や eb.dll 等は不要ですので削除してください。
圧縮が終ったら、続いて各検索ソフトのインストール作業へと進んでください。
EPWING規約第5版のテキストデータ(honmon2)は予め圧縮されており、そのままではBuckinghamEBCompressor等で圧縮処理を行うと辞書として使えなくなってしまいますが、一度 ebzip で伸張してからですと圧縮しても辞書として利用できるようになります。
ここではEPWING規約第5版のテキストデータ(honmon2)を例に説明します。[スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]でDOS窓を起動します。cdコマンドでebzip.exeを置いたディレクトリへ移動します。その後、ebzipを起動します。
C:\>h: H:\>cd dict\kojien\
H:\dict\kojien>ebzip --uncompress
※水色の部分を入力
すると、honmon2 ファイルが honmon2.org という名前で、解凍された状態で置き換わります。
honmon2.org ファイルを、honmon2 に、ファイル名を変更します。■2でコピーした ebzip.exe や eb.dll 等は不要ですので削除してください。
■5.BuckinghamEBCompressor.exeによる圧縮処理
BuckinghamEBCompressor.exeを起動し、そこに先ほど解凍して名前を変更した辞書ファイル honmon2 をドロップします。
圧縮レベルを選択して、実行します(圧縮された形でファイルが置き換わる)。
※以上、孔来座亜さんの情報をもとにしました。
続いて各検索ソフトのインストール作業へと進んでください。
2003/3/20