語源辞典《は行》


語源辞典《は行》
言葉・言語語源
バー 開拓時代のアメリカの酒場の入り口に、柵のような横木がある。それに馬をつないで、カウボーイやガンマンは、酒場に入っていったのだが、この馬をつなぐ横木が英語でバー(BAR)。馬や馬車の時代から自動車煮の時代になると、この横木も不必要になって取り払われた。ある店主が、酒場のシンボルである、この横木を捨てずに、カウンターの足もとに横たえておいたら、これが足を乗せるのに具合がよいと、お客に好評。ほうぼうの店で真似するようになって、バーは酒場の代名詞になった。
ハイカラ 丈の高い襟という意味。明治30年、毎日新聞がハイカラーをつけて気取って歩いている洋行帰りの紳士を「ハイカー」と皮肉って取り上げたのが発端。
拝啓 「拝」がおじき、「啓」が述べる。つまり、「やはりつつしんで申し上げます」から。
ハイジャック ルーツはアメリカの禁酒法時代にさかのぼる。当時は各地で追剥や強盗が横行し、ピストルを突きつけて「High Jack (=Hold up 手を上げろ〉と叫ぶところから強盗全般がそう呼ばれていた。そして、日本初のハイジャクが登場した昭和45年の日航機の「よど号事件」の時、High(高い)がついているので、だんだん飛行機専門になってきた。
背面跳び 1968年のメキシコ・オリンピックでデック・フォスベリー選手が「背面跳び」で2.24mのオリンピック記録を出し、金メダルに輝いた時から、このスタイルはそれまでの「正面跳び」や「ベリーロール」に代わって主流になった。が、この「背面跳び」、フォスベリーの「正面跳び」の練習中に、たまたま失敗した時のフォームにヒントを得て、「背面跳び」を完成した。
馬鹿 サンスクリット語で「痴」を表す「モーハ」からきたとされる。また、いかにもありそうな作り話しで、秦の幼帝を操った趙高が、家臣に鹿を見せて「これは馬だ」と言い張った。そこで、ほとんどの家臣は「馬です」と言ったが、一人だけ正直に「鹿です」と言ったため、趙高は彼を殺してしまった。そんな連中を「馬鹿」と呼ぶようになったと言うが…
馬鹿貝 家である貝が壊れやすいので、「破家貝」が転じたとされる。
パキスタン 「神聖な」という意味のパク(pak)と「国、地方」を意味するスタン(stan)が語源の「神聖な国」
白寿 九十九歳のお祝い。白寿の「白」は、百から一を取ると「白」になる事からきている。
白書 イギリスの政府が外交の内容を国民に知らせるために出していた公式の調査報告書「ホワイト・ペーパー」(white paper)をそのまま直訳して、わが国の公式調査報告に「白書」と名付けたことから。このイギリスのホワイトペーパーの由来は、表紙に白い紙を用いたことからである。
バスクリン 入浴剤だけにバス=お風呂、クリーン=清潔を合体させた和製英語。
バスト語源は「墓・火葬場」と言う意味のラテン語「ブストゥム」。西洋の墓には、たいてい墓石の上に上半身像や胸像が飾られている。そこで、バストは「墓」という本来の意味から「上半身像」「胸像」という意味に変わり、それが転じて「女性の胸部」「胸まわり」などの意味になった。
鰰(ハタハタ) 昔、雷の事を「はたかみ」、「鳴雷」あるいわ「はたたくかみ=霹靂(はたたがみ)」と呼んでいたが、この魚が雷の鳴る季節に岸に寄ってくることから、その名がつけられた。
ハッケヨイ・ノコッタ 「ケッケヨイ」は漢字で書くと「発気揚陽(はっけようよう)」。「発気」というのは、気合を入れる。「陽陽」は、得意な様子、誇らしげな様子という意味。つまり、「もっとやけ、もっとやれ」という元気づけの言葉である。「ノコッタ」は、投げるとか押してもまだ技が決っていない、土俵の外に出ていないときに多く使われる。つまり、「まだ勝負はついていません。頑張りなさい」という励ましの意味。
はっさく 陰暦の8月1日に収穫された事から八朔(はっさく)と名がついた。朔とは、一日の事。
はったり 語源にはいくも説がある。有力なのは賭博で「張ったり、張ったり」と言って客を集めていたことからきたという説。税金などを催促する意味の「はたる」がなまったものという説とかある。
バッテラ 明治26年頃、「コノシロ」がたくさんとれる時期があった。これに目をつけたある寿司屋が、三枚おろした片身をさらに二枚に開き、酢〆にして寿司飯の上に置いて売った。これがちょうどボートのような形をしていたことから、ポルトガル語でボートという意味のバッテラと名づけられた。その買い方も、当時は「バッテラ二隻くれ」とか言ったとか。その後「コノシロ」より身が厚くて脂ののったサバが使われるようになり、湿気を保つために薄い昆布を上に巻くようになり、現在のバッテラとなって広く親しまれるようになった。
ハッパをかける 「発破をかける」。「発破」とは、鉱山や土木工事でダイナマイトによって岩石を爆破してしまうこと。凄い破壊力の物で気合いを入れるのだから、効果がないはずはない。それで闘争心をもう一度呼び起こすために「ハッパをかける」と使う。
派手 「派手」は三味線の組歌から誕生している。安土桃山時代から江戸時代の初めにかけて、音楽の天才として知られた無石川検校は、三味線を使って「三味線組歌」を作曲した。大変、好評で、弟子から弟子へと受け継がれていったが、元禄時代になると、時代遅れの曲になってしまったので、柳川検校が面白くて賑やかな新しい感覚の組歌を14曲作った。彼は師から教えられたそれまでの組歌を「本手(ほんて)」と称し、自分の歌を「破手(はで)」と言った。本手の手法を破ったという意味。この「破手」がいつのまにか、「派手」とかかれるようになったが、これは、まったくの当て字。
はなむけ 「はなむけ」は「餞贐」と書くが、実は馬の「鼻向け」から来ていて、江戸時代には欠かせない風習であった。昔の旅は、馬で出かけることが多かったが、旅立つ人の馬の鼻をその人の行く方向に向けて祝福するのが「はなむけ」であった。
鼻持ちならない 「鼻持ち」の「持ち」とは「この切り札は持ちがいい」の同じ意味で、その状態が長く続く事。「鼻持ち」は、臭気を耐え忍ぶという意味だったが、そこから「鼻持ちならない」と言えば、臭気がヒドク、我慢できないという事になり、それが人をしめすようになった。
パニック ギリシア神話に登場する「パンの神」。頭と下半身がヤギのこの神は、自然の神だが、ときどき人々を恐怖に陥れる大声をあげた。これを「パニック」と言い、それが転じて「恐怖による混乱」の意味になった。
ハネムーン 「ハネ」は「ハニー」、つまり蜂蜜の事。「ムーン」は「マンス」、つまり一ヶ月の事。「ハネムーン」はもともと新婚一ヶ月という期間をさす言葉だった。昔のヨーロッパではこの間に、蜂蜜を飲んで子作りに励んだから、こういうようになった説もある。
パフェ 英語の「パーフェクト」の略。つまり、生クリームやアイスクリーム、チョコレート、フルーツが一杯入っていて、これ以上文句のつけようのない、完全だという意味の「パーフェクト」がつまって、「パフェ」になった。
ハマグリ 形が栗に似ているから、浜栗で、蛤となった。
ハメを外す 「ハメ」は建物の外壁に張った「羽目板」という説と、馬の動きをコントロールする「ハミ」がなまったものという説がある。羽目板は、それが外れると内外の区別がつかなくなり、美観が損なわれる。ハミを外すと、馬が勝手に走り暴れだしたりする。
「張る」から来ています、草花の芽が張る様子、つまりつぼみの事。
バレンシアオレンジ アメリカに渡ったスペイン人が、こうオレンジを見て、故郷のバレンシア地方のオレンジの実に似ていると言った事に由来しているとか。しかし、実は、この人の勘違いで、バレンシアには、これと同種のオレンジは自生していないとか。
パン 語源はポルトガル語の
パンガロー ヒンドゥー語で「ベンガル風の」という意味。ベンガルは高温多湿の気候で、暑さと湿気を防ぐため四方をベランダで囲まれた瓦ぶきか草ぶきの木造家屋が主流になっている。
ハンサム 英語では「handsame」と書く。「hand」は「手」で、「same」は「〜しやすい」ということだから、直訳すれば「手で扱いやすい」。そこで、顔立ちが整った男性のことをいうようになった。
パンダ パンダの語源は、ネパール語の「ネガリヤーボンヤ」。「竹を食べるもの」という意味。中国語では「大熊猫」、英語では「Giantapanda」。和名は「シロクログマ」だが、パンダという名があまりにも有名で、「シロクログマ」は忘れられたという。
バンダナ ヒンドゥー語で絞り染めを意味する「バンドニュー」が変化したもの。
パンツ 日本では下着の意味で使われる事が多いが、本当は普通のズボンの事。ルーツは、紀元4世紀のイタリアの聖パンタレオネという人物。この人は、服装が奇抜だったために、16世紀の喜劇で長いズボンをはいた人物として描かれた。そこで、フランス語で長スボンの事を「パンタロン」と言うようになり、それが英語で「パンタルーン」になって、やがて日本に「パンツ」として伝わってきた。
ハンデ イギリスでおこった競馬用語。イギリスの貴族は盛んに競馬を楽しむようになった時、いつも勝つ馬が決っているので面白くなくなってきた。そこで、何種類かの重さを書いた紙を帽子の中に入れて、馬主に取らせて、馬が背負う重さ、つまり騎手の体重と馬具の重さを決めるといった、クジ引きの方式。帽子の中に手を入れる事を、「ハンド・イン・キャップ」と言う。これが詰まって「ハンデキャップ」となり、略して「ハンデ」となった。
半ドン 「ドン」はオランダ語で、休日や日曜日を意味する「ドンタク」からきている。「ドンタク」の「タク」が省略されて、これに半分だけの「半」がついて、半分休日の「半ドン」が生まれた。
ビー玉 「ビー玉」の「ビー」とは、「ビードロ」というポルトガル語が略されたもので、ガラスという意味。
ピカ一 語源は花札の花合わせの手役の名。7枚の手役の中で一枚だけが光物(20点札)で、他が全部カスか柳(雨)の場合、一つだけ光り輝いているという意味。これを人間に当てはめた言い方。
彼岸花 語源は、秋の彼岸に咲く花というだけではない。飢饉の時、毒性があるので、最後の最後の食品であるという意味で「彼岸花」と名づけられた説がある。
引き出物 昔はよく馬が贈られた。帰り際に主人が馬を庭に「引き出し」て、客に目利きをさせてから贈るのである。そこで「引き出物」。武家時代になると、馬に武具や武器が添えられるようになり、また元服や婿入りの祝のときには欠かさず引き出物が贈られるようになり、結婚式の引き出物になった。
ビキニ ビキニとは、太平洋上マーシャル群島のビキニ島の事。アメリカが1946年7月に、ここで原爆実験を行った。その直後、ヨーロッパのデザイナーがビキニ・スタイルの水着を発表したから。
ビクター ictor(勝利者)が語源。
ビスケット ビス(bis)はフランス語で二度という意味で、キー(cuit)は焼く。もともと保存の為に一度焼いたパンを薄く切って、もう一度焼いた事から、この名がついた。
ピストル ピストルのルーツは、キャノン(砲)で、1375年から1400年ぐらいの間に次第に小型化され、携帯銃(ハンドガン)になった。当初は片手に銃、もう一方の手に火縄を持つスタイルだったが、これでは不便と、1460年頃、ドイツのマルティン・メルツが片手で発射出来る火縄銃を考え出した。16世紀になり、携帯銃の発火装置が輪転式になり、1540年にイタリアのピストーイアという所のカミネレオ・ヴィッテーリが、現在のようなピストルのような精密な仕組みの銃を作った。ピストルというのは、このピストーイアからきている。
びた一文 「びた」は「鐚」で悪と金とを合わせた国字。室町中期以降、わが国で使用された粗悪な銭貨のことで、ひびが入ったり、文字がすり減ったりしていた文字通りの悪銭。中国から永楽銭が入ってくると、ビタ銭四文と永楽銭一文がとりかえられたほどの価値しかなかったという。
ビタミン 「ビタ」が生命、「アミン」が窒素を含んだ化合物の一種という意味。これが合わさって「ビタミン」なった。
左団扇 右利きの人が左手に団扇を持ち涼を取ることは緊迫していないで安逸であるからである。ここから安楽に暮らすことをいうようになった。
引っ張りだこ たこの干物を作るときにたこの脚を八方に引っ張って干す、この形から方々から引く手あまたである事を「ひっぱりだこ」と呼ぶようになった
ひなたぼっこ 「ひなたぼこり」が変化したとされ「日の当たる方」という意味。さらに「ぼこり」は「火がおこること」や「火力が集中する」といった意味の「火凝(ほこる)」からきたとされる。つまり、「ひなたで暖まっている」様子から、「ひなたで焼いている」というイメージにつながって「ひなたぼこり」になったとされている。
ひな祭り 「ひな」の語源は古代「比々奈(ひいな)」と呼んでいた人形(ひとがた)のこと。草や布ぎれでつくった人形で身体を撫でて、我が身の汚れを移し、川に流した日本独自の厄払い行事がひな祭りの起源。
桧舞台 もともと桧の板で張られた舞台のことで、舞台の材質としては桧の上に出るものはなかった。しかし、桧の舞台が許されたのは能楽・歌舞伎などの格の正しい幕府公認の大劇場だけであったため、桧の舞台を踏むということは、すなわち一流として認められることを意味し、それが役者たちの夢だった。
火の車 仏教では、地獄には燃え盛る「火車」という車があり、生前悪い事をした人は、それに乗せられて運ばれるとされていた。乗せられた人はひどい苦しみを味わう事から、苦しい経済状態を「火の車」と表現するようになった。
ビフィズス菌 1899年、フランスのパスツール研究所のティシェにより発見されたが、菌の形が「Y」字形をしているため、ラテン語の「分岐」を意味する「ビフィズス」という名が付けられた。
ビフテキ ビーフステーキの事を「ビフテキ」と言うが、これは勝手に日本人がビーフステーキを縮めたものでなく、フランス語のbifteck(ビフテック)の訛ったものだと言われる。
秘密 仏教語から来たことばで、深遠な真理を、あえて真の意味を隠して伝授する事から。
ひやかす 語源は江戸時代の紙漉き職人から。彼らは紙の原料を冷水につけておく間に、時間つぶしによく吉原の遊廓にでかけた。と言っても店にあがるわけではなく、ただ見て歩くだけ。そこから買う気もないのに店で値段を聞くことを「ひやかす」と言うようになり、やがて「からかう」という意味でも使われるようになった。
兵庫 兵庫とは「ツワモノグラ」または「ヤグラ」の音読みで、武器庫の意味である。飛鳥時代にこの地域に武器庫が設置され、廃絶された後に、その言葉が地名化したといわれる。
鮃(ヒラメ) 片平(かたひら)に眼があることから。
広島 この地を流れる大田川の河口には、分流によって多くの島が出来ており、まさに島が広がっている。県名はその大田川の景観に由来すると考えられている。
ピン・キリ 「ピン」はポルトガル語の「ピンタ」で、点(ポイント)という意味。トランプカードの「1」からきている。バクチ打ちがサイコロの目を「イチ」と言わずに、「ピン」と言ったのが一般的に広まった。「1」は言うまでもなく、数の初めで価値の高い極。「キリ」もポルトガル語、「クルス」(十字架)がなまった言葉。十字架から転じて「10」。つまり限りがあるという意味で低い方の極という事。
ファミリー ラテン語の「ファルムス」、「奴隷、奉公人」という意味。どうやら、古代ローマ時代は家長の権限が絶大で、家族が家長に支配されていたために、やがて家族を表す言葉になったらしい。
封切 江戸時代、新刊本は袋に入れて封がしてあり、それを切ってから読まなければならなかった。これを「封切」と言った。それが、やかで、映画の世界でも使われるようになった。
河豚(フグ) 身の危険を感じるとプクーと膨れるので「膨る」(ふくる)のフクが語源。
福井 「北の庄」と呼ばれたこの地に入国した松平忠昌が「北」は敗北の「北」につながるとして、縁起の良い福居と改称。その後、江戸時代に現在の福井と改められた。
福岡 黒田長政が築城したときに、黒田氏の発祥の地である備前国(現在の岡山県)福岡にちなみ命名。
福島 「島」は盆地にそびえ立つ信夫山の意味。「福」はおめでたい文字で、中・近世の城下町で多用された。かつてこの地方が湖沼で、泥沼から信夫山が吹き出し「吹く島」になった説もある。
福神漬け 考案した漬物屋・酒悦は上野の不忍池の近くにあったが、この不忍池が七福神の一人・弁才天に縁があったことから、福神漬けとし、材料も7種類使う事にしたという。
覆水盆に返らず 太公望の妻が、あまりの貧乏暮らしに耐えかねて、うだつの上がらない亭主に愛想をつかし、妻のほうから離縁を申し出て、実家に帰ってしまう。その太公望が、候に列せられる出世する。すると、昔の妻が訪ねてきて、復縁を頼み込むが、太公望は黙って盆に水を汲んだかと思うと、それを庭先にこぼしておもむろに昔の妻に言う。「その水をすくって、盆に戻しなさい」と。だが、土に吸い取られた水は、もう戻らない。泥を握っている昔の妻に対して、太公望は諭すように言う。「汝はさらに合わんとするも、覆水は盆に返らず」。そこから、そういう言葉が生まれた。
福助 明治15年の創業当時は、創業者の辻本福松にちなみ、丸に福の字のマークを使っていた。しかし、商標をめぐる裁判で敗訴、丸福が使えなくなった。福松がお伊勢参りの帰りに骨董屋で見つけた福助人形から「福助」を社名にした。
富士山 「万葉集」の山部赤人が詠んだ富士山の歌に「不尽山」と書いてあるところから永遠に尽きることのない、千古万古にそびえ立つ山という意味を込めて、当て字したものであろうと解釈する説がある。また「不二山」と書くことから、二つとない唯一の山という意で「富士山」を当て字した説。アイヌ人が、実際に富士山が噴火する火山の噴煙や火を見て名付けた説(「フジ」はアイヌ語で火、噴火の意味がある)。マレー語で、素晴らしい、素敵だという意味のpuji(プジ)が訛って富士山になった説がある。
不死身 「不死身」の語源は「不仁」。不仁とは、手足がしびれる症状。いくら痛みつけられても、手足が痺れる程度で絶対に死なない人の事を「不仁」と言うようになり、イメージピッタリの「不死身」という字が当て字に使われた。
ブス トリカブトから取った毒の事を「付子(ぶす)」と呼んでいた。この付子が傷口に入ると、脳の呼吸中枢が麻痺して、感情や思考力が停止し、無表情になってしまう。この無表情の事を「ブス」といい、それが転じて、不美人を「ブス」と言うようになった。
布石 囲碁用語。対局の序盤戦に、全局的な見通しをたてて、要所要所に石を打っておくこと、またその石の配置を「布石」という。囲碁での意味が、そのまま一般の生活に流用された。
二葉亭四迷 小さい頃から本ばかり読んでいたので、父親から「お前のようなやつは、くたばってしめい」と怒鳴られたことがあり、この「くたばってしめい」をもじってペンネームにした。
物色する 物色とは、昔、中国で広く行われていた祭礼で、犠牲に供せられる家畜の毛色を確かめる事を言った。色艶の良否によって生贄を選ぶところから転じて、品定め一般をさすようになった。
布団 もともとは「蒲団」と書いていた。「蒲」は植物の蒲(がま)の事で、「団」は丸いという意味。つまり蒲でつくった円形のものという意味。昔の蒲団は、禅宗の僧が坐禅の時に敷いていた座布団のようなもののこと。蒲の葉や穂を入れた円形のものだった。やがて、安土桃山時代になって、寝るとき使うものも「蒲団」と呼ばれるようになり、そのうちに蒲も使われなくなって「布団」になった。
「冷(ひゆ)」が変化したもの。
ブライダル 結婚式を意味する言葉だか、本来は「花嫁のビールの宴」という意味。イギリスでは、昔、婚礼のお祝いの時に、強い苦味のあるビール「エール」を祝い酒として使った。そこで「花嫁のエールの宴」と言う意味の「ブライダル」という言葉が結婚式を意味するようになった。
ブラジル ポルトガル人が上陸した時、炎のような赤色をした木が群生していたので、ポルトガル語で「赤熟した」という意味のブラッサから、「赤い木」という意味のブラジルという言葉を造り、国名にした。
プラトニック・ラブ 紀元前416年、哲学者は次のような思想を語った。「人間の生き甲斐は、美しい肉体から美しい活動、美しい学問から美の本体を認識し、美そのものを見つめることである」と。これはソクラテスがプラトンの思想を述べたもので、それが「プラトニック・ラブ」(プラトン的愛)だった。
フランス 5世紀に国を興したフランク族の名前に由来する。この部族は勇敢なゲルマン人の一部族だったが、「フランカ」と呼ばれる投げ槍を主要武器としていたことから、フランク族と呼ばれており、そのフランクが転訛したもの。
鰤(ブリ) 貝原益軒が「脂多き魚なり、脂(アブラ)の上を略する」と語った事から、ブラ→ブリと呼ばれるようになった。
フリスビー 実は「フリスビー・ベーカリー」というパン屋の名前である。エール大学の学生がパイを焼く皿を投げて遊んでいたのがフリスビーの起源。しかし、金属製のパイ皿では、投げて遊ぶのでは危険という事で、フレッド・モリソンがフラフープを作り出したWHAMIO社にアイデアを持ち込んで、共に研究を重ねてプラスチックの円盤を生み出した。
フルーツ・ポンチ 「ポンチ」は「パンチ」という飲み物からきている。「パンチ」にはヒンズー語で、「五」という意味がある。「パンチ」はインドでつくられたカクテルの名前で、五種類(水・砂糖・酒・レモンジュース・スパイス)の材料を混ぜ合わせたところからつけられた。このカクテルの名にフルーツを冠して「フルーツ・パンチ」、それが変形して「フルーツ・ポンチ」になった。
ブルペン 「プルペン」の「ブル」は牡牛、それを種付けの準備のために、牝牛から隔離して囲んで置く場所が本来の「プルペン」
風呂敷 風呂場に敷いて衣服を脱着したり、脱いだ衣服を包んだりした布。文字通りの風呂敷。ここから、江戸時代以降、物を包む布一般も風呂敷と呼ぶようになった。
米寿 八十八歳のお祝い。米寿の「米」の字を分解すると「八十八」になる事からきている。
平成 「史記」の中の「内平かに外成る」と、「書経」の中の「地平かに天成る」という言葉から「平」と「成」をとって名付けられた。内外、天地とも平和が達成されるとの意味。
ペケ マレー語のpergi(ペッギ)が訛ったという説、中国の「不可(puko)」からきた説がある。
へそくり 「綜麻繰り」と書く。「へ(綜)」は機糸をかける道具で、それにかけた「麻糸」を糸巻きにすることをいう。すなわち、女房達が家計を助けるために「綜麻繰り」をしてためた金のことであった。
へちま 漢字で書くと「糸瓜」。今では「へちま」と読むが、初めは字の通り「いとうり」、発音しやすいように「とうり」と呼ばれていた。この「とうり」の「と」、いろはで言うと「いろはにほへとち…」となり、「へ」と「ち」の間で「へちま」と洒落たのが、この名の起こり。
ベッピン 普通の品物とは違う意味の「別品」がもとになった明治初期の流行り言葉。美人の異称として使われだしてから、「別嬪」と別の字が当てられるようになった。
ペナント 「ペナント」は「ペンダント」と「ペナン」の合成語。首飾りと、中世の騎士たちが槍の先につけた三角形の小旗。つまり、プロ野球の公式戦をペナントレースと言うのは、この「ペナント=優勝旗」を争うから。
紅一点 紅はザクロの花の事。中国の宋の時代の詩にザクロをうたったものがあり、草木の緑のなかにザクロの花が一点だけある様子を「紅一点」と表現した。
ヘベレケ ギレシア語の「ヘーベエリュエーケ(Hebe erryeke)」がもと。「ヘーベのお酌」という意味。ギリシアのヘーベは全能の神ゼウスとその妻ヘスとの間に生まれた女神。その美しさは輝くばかりで、神々がオリンピア山頂で宴会を開く時に、お酌するのが役目だった。神々は美しい注ぎ手を大いに喜び、したたか酔いしれた。そこから「ヘーベのお酌」という言葉が生まれ、それが転じて「ヘベレケ」になった。
ヘボ 語源は「平凡」。優れているわけではないが、ちっともヘボじゃないはず。どうやら「月並み」から「つまらないもの」という意味になり、現在のような使われ方になったようだ。
べらぼう 江戸時代に、可坊(べらぼう)という奇人の見世物があった。この可坊は、全身が真っ黒で、頭がとがり、目が赤く、顎がサルのようだった。これが、京都から江戸あたりまで興行して歩いたのが評判になり、以来この言葉が生まれた。「べらぼう」は「ばか」「たわけ」の意味に用いられていますが、「この値はべらぼうに高い」という意味で、可坊のように、人並み外れた所からきている。
ペンション フランス語の「パンシオン(下宿屋)」を英語風に発音してもの。ちなみに、英語のペンションには「年金、奨励金」の意味がある。
ボイコット イングランド生まれのチャールズ・カニンガム・ボイコットは、陸軍大佐を辞めた後に、アイルランド北西部のコンノート地方の土地の支配人になった。ところが、1879年にこの地方は凶作に見舞われた。そこで、小作人達は同盟を結成して小作料の引き下げを要求をした。しかし、地主はこれを拒否。ボイコットに厳しい取立てを命じた。小作人は反発して、ボイコットを排斥しようと農作業を拒否し、さらに、彼と一切接触しない作戦を実行した。この作戦がきっかけとなって「ボイコット」という言葉ができた。
包丁 中国の古典「養生訓」に包丁に関するエピソードがある。「丁」という名前の優れた料理人が、王の前で一頭の牛を見事に解体して料理を見せた。王はすっかり感心した。中国では料理人の事を「庖」と言う。それで、このエピソードから料理人用の刃物の事を「庖丁刀」と呼ぶようになり、それが略されて「庖丁」となり、「包丁」と書くようになった。
ボーナス 英語のBonusは、もともとはラテン語のBonumからでたもので「良いこと」の意味。それが株式取引所の用語で「良いもの」、つまり例外的な特別配当金を指すようになった。
北海道 先住民族のアイヌ人が、自分たちの事をカイ・カイノなどと呼ぶ事から、命名するときにカイという言葉を用い、律名時代に、区分されていた七道にならって、北海道と命名。
ホットドック 20世紀初めに、アメリカでホットドックが売り出された。一人の客が「あれは犬の肉だ」と言い出し、そのウワサがアッいう間に広がって「ホットドック」という名前になった。
ポテトチップ 19世紀、アメリカのサラトガという町のレストランに少し慌て者のコックがいた。ある日、お客の注文に応じて、フレンチポテトを作ったが、厚くするはずのジャガイモを薄く切ってしまった。これを揚げる段になって気が付いたものの、面倒とばかり、薄切りのジャガイモをそのまま揚げて、お客に出した。てっきり、文句を言われると思ったら、お客はパリパリと美味しそうに食べてしまった。これに気を良くして、ポテトチップを作り続けたという。
仏の顔も三度まで 「仏の顔も三度撫(なず)れば腹を立つ」の略。仏様はおがむもので、顔を撫でれば失礼。三度も撫でられれば、いかに温厚な仏様でも怒り出すという意味。
ホワイトハウス 米英戦争でワシントンの大統領官邸も戦火に巻き込まれ、1814年に大半が焼失。翌1815年、全面改築する時に、火事で焼け焦げたあとを隠すために、全体を真っ白なペンキで塗った。これが、ホワイトハウスの名の由来。
インドの「ウランバナ」という言葉から盂蘭盆と呼ばれ、略されて「盆」となった。
ボンカレー 「ボン」はフランス語で「良い」という意味で、直訳すれば「良いカレー」という意味。
ぼんくら 賭博用語。盆の上での勝負に対して眼識がない(=暗い)という事から「盆暗」といったものが、一般的に広まったと言われる。
ポンコツ 語源はポンとゲンコツで殴る事。昔は牛を殺すのにゲンコツで殴っていたという。そこで、不要なものをこう呼ぶようになった。
ポン酢 オランダでは、ポン酢をpons(ポンス)と言っている。これはビターオレンジで、日本で言えばダイダイの絞り汁。これに酒や砂糖を加えて、温めて飲む。このポンスが日本語の酢を連想されるので、酢の字をあてて「ポン酢」と呼ぶようになった。
ポンド 語源は重量の単位。ヤード・ポンド法における質量の基本単位であるポンドは、約0.45kgとされているが、8世紀頃、重量1ポンドの銀で240個の鋳貨をつくっていた。それがポンドの語源になっている。
本命 本来は、陰陽道で生まれた年の干支の星の事。それをもとに運勢を占う。つまり、本命星は生まれ年に「当たる」星なので、現在のような使われ方をするようになった。



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