このページでは、損益分岐点のシミュレーションをしてみたいと思います。
どのくらいの利用者を囲い込むことができれば、採算をとることができるのか(=赤字にはならなくてすむのか)について理解して下さい。
もちろん運営の仕方や規模などにより大きく異なるのですが、次のような条件で考えてみたいと思います。
なお、基礎データについては、書籍・統計調査結果カテゴリーの厚生労働省のデータに記載しておりますので、自分なりに一度経営計画をたててみて下さい。
■前提条件
常勤の管理者であるあなたの他に、非常勤の訪問看護師を常勤換算で1.5人雇用することとします
■基礎データ
1.利用者1人あたりの月累計訪問回数 − 5.7回
2.訪問看護1回あたりの平均報酬額 − 8,008円
3.常勤の管理者1人の給料 − 449,504円
4.非常勤の訪問看護師1.5人の給料 − 574,342円(382,895円/人×1.5人)
5.法定福利費10% − 102,384円(保険料等として3+4の10%)
6.事務所運営費 − 100,000円
7.事務所賃借料 − 100,000円
8.原価償却費 − 21,414円(事務所の什器200万円を耐用年数7年、定額法で償却)
上記の収入と支出の基礎データに基づき、損益分岐のシミュレーションをしてみると採算がとれる利用者の人数は、30名となります。
参考までに、仮に常勤の管理者であるあなたが赤字の間は給料をとらないとした場合、採算ラインは19名となります。
あなたはこの19名を「19名も」と考えましたか、それとも「19名か」と考えたでしょうか。
「19名か」と前向きに考えることができた方は、チャレンジしてみる価値はあると思いますよ。