「SPIRIT」記者会見


2006年2月28日



ワーナーさんのご好意で,今回はファンサイトも記者会見に参加させていただきました。 写真や詳しい内容は各メディアで紹介されると思うのでここでは私が一番感銘受けたことだけを当日のメモをもとに私なりにまとめてみなさんにご紹介したいと思います。



<「SPIRIT」のメッセージについて>

「SPIRIT」は、その名のとおり格闘技全般に共通する精神性をテーマにしたものなのですが、それを通じてりんちぇいは現代の若者にあるメッセージを伝えたいということです。

「「有名校を出て高収入の職業に就くことが幸せなのだ」と思う風潮があるけど、これは幸せに対する唯一の答えではない。」

「人は、うまくいかないときには外に原因を求めようとするけれども、それではいけない。もっと自分の心と向き合って自分と戦って欲しい。」

「たとえば「もっと財産があれば本当に幸せになれるのか?」とか考えて欲しい。自分に戦って本当に自分に勝つことが大切なことなのです。」

また「命を大切にし、この世の中に適応しながら最後まであきらめずに自分に打ち勝ってがんばって欲しい」という話もありました。



<「これが最後の武術映画」のコメントについて>

「武術の「武」という字は、分解すると矢を止めるというものになり、討つというものとは意味が異なり、戦いをやめさせる意味が含まれる。」そうです。

その精神を伝えたくてHERO、ダニーザドッグに続いてこの作品を作ったそうです。

また、「ブルースリー、ジャッキーチェン、ジェットリーが(かっこいい!というような)ブームの中で、自分がやらなければいけないことは、暴力を映画で使って「暴力はいけないことなのだ」というメッセージを訴えていくことだ」と思っていたそうです。

今回、とても満足のいくこの作品が出来たので、おそらく「これが最後の武術映画となるだろう」と語られたようでした。実際、とても映画はすばらしいものでした。



<次にテーマにしたいものについては>

質問された方の中に中国や日本の武術に大変詳しい方がいらして、「今のいろいろな流派や技術があるために、スポーツとして競争を考えるにはいろいろ困った点があることについてどう考えるか」というような質問が出ました。

「日本でも剣道や柔道など武道があることは、小さいころから日本のアニメも見ていたのでよく知っている」そうでした。

「たとえば日本のように1段から8段まで階級があったとしても、その先の9段というものを新たに作るなら、この映画に描いたような[「自己中心的な考え方」「恐怖」「傲慢」といったものを打ち倒す精神]がその人にあるのかどうかが問われてくると思います。」とのことでした。
(その究極の段階を描きたかったので、特にそれ以前の細かいスポーツ問題にはあまり興味の無いご様子でした・・)

そして10段目をつくるなら
「そこには「静寂」、「愛」、「純粋さ」がテーマとなるでしょう。」ということでした。

これから先の作品は、そういった「静寂」、「愛」、「純粋さ」をテーマにした映画を作っていきたいそうです。そこには暴力は必要ないだろうということでした。



<中村獅童さんについて>

作品のテーマに即して、「8才から歌舞伎界で修行を積み、自分の内面と向き合う力を持っている」という点で中村獅童さんを考えたそうです。そしてもちろん過去の作品も見て判断されたそうです。

私は以前映画「ピンポン」を観て、中村獅童さんが精神世界を実に自然に演じられていたので、この作品も大変楽しみにしていました。やはりそういった精神世界を描ける役者さん、ということがポイントになったようです。

中村獅童さんは、少林寺ブームのあった子供のころからジェットリーには憧れていたそうでした。だから、普通「ジェットリーと会食」と考えるともう緊張してしまう状況だったそうですが、一度この田中役を引き受けると決めてからは、その役をする人間としての型を作り上げてしまったので、卑屈にもならず堂々とりんちぇいとの打ち合わせができたそうです。今、思い返せば夢のような日々だったということだそうです。

中村獅童さんも、大きな仕事の前はいつも「立ち向かえるのか、逃げ出そうか」と逃げ出したい自分自身と戦う部分があるそうで、このテーマは理解しやすかったそうです。

また、世界で公開されるこの映画に日本代表として出ることについて、そして日本刀という伝統的なものを扱うにあたっては、大変責任感を持って臨まれたそうです。

 


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