私的荒尾競馬場案内

 

競馬をしない人に、となりの県の競馬場に行ったというと「わざわざ競馬のために(゚o゚)」といわれます。

しかし福岡に公営競馬場はないのです。アラブ馬を見ようと思ったら、お隣りの県まで行かなければなりません。

なぜか公営競馬場というものは県境にばかりあり、九州では佐賀の鳥栖、大分の中津(現在は廃止)、

他にも西日本では島根県の益田、広島県の福山、兵庫県の園田など見事なまでに県境ばかりです。

熊本県荒尾市も福岡県大牟田市に隣接する県境の都市です。ですから隣の県といってもそれほど

遠いわけではありません。ということで福岡周辺の情報のひとつとして紹介させていただきます。

    

       荒尾競馬場正面入り口            大牟田駅(西鉄側西口)前からの往復無料バス

 

荒尾競馬場へはJR荒尾駅からも徒歩で7,8分のところですが、大牟田駅から往復無料バスがあるので、

福岡からは西鉄大牟田線も便利です。無料バスは大牟田駅の西鉄側出口を出てすぐのロータリーのところから

出発します。この無料バスはJR荒尾駅にも停車します。

それにしても公営競技はファンサービスが優れています。施設までの無料バス、タクシーや、電車賃の片道や

高速道路の往路料金を現金支給してくれたり、すごいところは新幹線の片道運賃をサービスしてくれるレース場

もあります。(不景気になり、各場は徐々にサービスを縮小する傾向にありますが、競艇などがサービス旺盛です)

それだけでなく、入場者にライターや商品券などをくれるところもあります。中にはジュースやコーヒーが飲み放題

のところまであります(T_T)駐車場だって無料。場外ですら有料の中央競馬とは大違い!

中央競馬も少しは見習ってほしい(ーー;)

レースの特色としては、中央だけのレースは芝のレースのほかに障害のレースがあります。

地方のオリジナルとしては、サラブレッドのほかにアングロアラブのレースがあります。

   

正面スタンド(3階はガラス張りの指定席)         正門右には馬具が展示されています

 

中に入ると、中央競馬とは180度違う雰囲気、客層、設備が迎えてくれます。中央競馬の客層は、社会保険

加入者の率が高そうですが、公営競技場の客層は国民健康保険が圧倒的でしょう。第一次産業従事者が

かなり多いと思われる服装です。

騎手に対する〇〇コール、ゴール前でのジャンプなどとは無縁の世界です。レースのときのヤジも

辛辣で、そのひとことひとことに馬券に賭ける心意気の凄さを感じます。馬券で散財したという客観的事実を、

「感動」や「ドラマ」などという耳障りのよい言葉に差し替えて、自分の怒りを収めるというような器用な人は

ここには少ないようです。レースの刹那に馬券に乗せた思いは完全燃焼してしまうようです。

   

荒尾の遊具も馬でした                    誘導馬はかなりの大型馬

 

この日は平日のせいか、子ども連れの姿は見かけませんでした。中央ほどではありませんが、公営競技場でも

休日には家族連れが見られます。場内は広いので、子どもも何かしら遊べる場所を見つられるようです。

売店にも子ども向けのお菓子なども見うけられます。

  

昔ながらの雰囲気の売店                 外に並ぶ食堂(ダービーのスペルミスはご愛嬌)

 

さて、荒尾競馬場は全国でも数少ない海の見える競馬場ですが、1階の一般席からはあまり海が見えず、

海が見えなかったとの苦情を聞いたことがあります。海は階を上がる毎に見えやすくなり、3階の特別観覧席

では向正面の馬場の上に、水平線がくっきり見えます。特観席はわずか500円。入場料は別に100円必要です。

   

特観席から4コーナーの眺め 海がくっきり        向正面の海の沖にはタンカーがのっそり

 

特観席はエアコンがしっかりきいていて、ゆっくりと観戦できます。馬券の購入窓口も一般席に比べるとかなり

空いていて、ゆったりと購入できます。一定の間隔でテレビも設置され、レースやオッズもじっくり見れます。

   

今ではめずらしくなった有人窓口               特観席のテレビモニター

 

特観席にはロビーもあり、わずか500円でひとクラス上の贅沢な気分になれます。

正面からスタートするレースは、ゲートに入る前の輪乗り、ゲート入り、スタートまでの流れがよく観察できます。

   

 ゲート入り前の輪乗り                    目の前でのスタート

   

東京オリンピックの頃の雰囲気?な食堂         立喰コーナーの人気はやはりらーめん

 

   

 特観席フロアにあるロビー                今も残る特券(1000円券)売場

 

特観席からはパドックもよく見えます。3階なので見下ろす感じになりますが、馬の気配もよく見えます。

ちなみに荒尾競馬場のパドックのボードは昔ながらの黒板です。

   

パドックの俯瞰                        馬の気配もよく見えます

 

パドックのボードは黒板なので、レースが終わると書き換えます。黒板はリバーシブルになっていて、書き込んだ

後で回転させて次のレースのものを表示します。

   

今時黒板なのがいいんですよね              くるりと回して次のレースへ 10頭以上は付け足し

 

荒尾競馬場は公営競馬なので、芝のコースはなくダート(砂)コースだけになります。

砂の色も荒尾らしい黄金色で美しいと思います。南関東の大井競馬場などは湘南あたりの海岸の砂の色に

似て、グレーの砂がコースいっぱいに広がっています。

   

1階一般席から望む1コーナー               厩舎側から見た3コーナー

 

 

   

 4コーナー                          4コーナー付近から見たスタンド

 

この荒尾競馬場を走り、のちに中央に転厩し重賞でも活躍したスカイジャイアントや、荒尾ダービーを勝って

種牡馬となったヤスナガ、ジュニアグランプリ、ダービーを共に制覇したヤナギエクスアロー、マルシゲライト、

シャインロッジ、コーナンオーマ、南関東で活躍したオサイチテューダなどの活躍馬達もこの砂の上を走りました。

アラブでは中央でセイユウ記念を3連覇したシゲルホームラン、メグミダイオーなどが思い出されます。

最近では、宝塚記念を制したダンツフレームも走りました。のんびりとした地方らしい魅力に満ちた競馬場です。

(場内にはビジョンがないので、双眼鏡を準備すると、よりレースが楽しめます。)

荒尾で一走したダンツフレーム

 

荒尾競馬場アクセス

JR鹿児島本線荒尾駅より海に向かい徒歩8分。

大牟田駅から無料バスもあり。10:10、10:50、11:30、12:10出発の4便。乗り場は西口ロータリー前から。

復路も無料で、メインレース、最終レースの後各一便が往路のバスを降りた場所から出ます。

福岡空港からは、西鉄荒尾営業所行きの西鉄高速バスで終点の荒尾営業所下車。徒歩5分。

 

付近のおすすめ  万幸堂のメロンパン(県境四ツ山商店街)

(2004年10月30日更新)

 

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