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筆:2009/2/27
改:2015/6/20




『マッドマックス2』は、1981年に公開されたオーストラリアの映画作品。メルギブソンの代表作のひとつであり、バイオレンスアクションの先駆けとなった作品として名高い。シリーズの中でも高い評価を得ており、前作「マッドマックス」から大きく変わった世界観が大いに受けた。

本作が北斗の拳のモデルとなったことは、あまりにも有名だ。だが双方とも世界的名作であるのに、その相似点を紹介したサイトは少なかったりする。というわけで今回は、明らかに北斗の拳の元ネタとなった部分を取上げ、比較してみました。オマケとして、シリーズ1作目と3作目についても少し触れております。若干苦しい部分もあるが、それはまあ御愛嬌。なお、この比較は決してパクリを非難するようなものではなく、ここまで堂々と拝借された原先生の胆力への賞賛と、こういうのが許されていた古き良き時代を懐かしむために行ったものです。




人物・味方編




まずは主人公のマックスさん。
上下レザーのジャケット、右にだけの肩当、物語冒頭のケンシロウそのものですね。


片袖だけ袖が長いファッションは、読み切り版北斗の拳第二話での霞拳四郎に取り入れられている。
こっちは右袖が長いけど。















後姿。肩当てが背中の辺りまでカバーしてる辺りがクリソツ。
 
ちなみにwikiによると、本作でマックスさんは17回しか台詞がないらしい。
無口な点もケンシロウに引き継がれているのかも。







肩当のデザインは、GOLAN編以降(左右両付)になってからのほうが似てるかな。





マックス愛用の銃。
これはジャギの水平二連散弾銃だろう。
最初は弾が入ってなくて、後で弾をいれたら不発弾でしたって所も一緒。





左目に怪我を負ったマックス。
これは読み切り版 第一話の、矢崎に暴行された拳四郎と似ている気がする。
ちょっと無理矢理かな。





マックスさんは右袖に赤い布をヒラヒラさせてるんですけど、これはラオウ様との闘いで受けた傷の手当で巻いてた布と雰囲気が似てますね。アニメだと白だけど北斗無双とかじゃ赤になってるから尚更似てます。まあでもこれも勘ぐり過ぎですかね。







続いてマックスの仲間になるジャイロ・キャプテン。
ゴーグルの存在がバットを彷彿とさせてくれます。
服の色もアニメ版と似てるし、あとメカに強いというアニメ版の設定も共通してる。



一方的にマックスの事を相棒だの名コンビだの言い出すお調子者具合も、バットの性格そのものですね。

ちなみに最後は人間的に成長して(?)村人達を率いるリーダーになるんですが、それもバットが後に北斗の軍のリーダーとなった点と一致してます。シンクロしてますなぁ。










ヒロイン?のフェラルちゃん。リンのポジションです。が、男の娘です。
若干ゴリっぽい容姿や、野性味溢れる性格なんかは全然似てませんが、言葉を喋れない少女という設定はまさにリンそのもの。主人公を慕ってこっそり車に同乗してくるという点も、アニメ版で村を出た時の行動にそのまま使われています。





愛用武器は大型ブーメラン。
北斗でブーメランっつうとカーネルな気もするが、身の丈ほどもあるブーメランを扱う奴といえばブロン様のほうが思い出されるね。うん、まあこれは別に注目する点でもないかな。







こちら、村のリーダー、パッパガーロさん。
服装、あと村のリーダーという立場などが、アニメ版に出てきたジーナの村の長老アルナに似ている。うーん、知名度低くて御免なさい。





村の女戦士。
女戦士といやぁマミヤだが、あの人は8割方スケ○ン刑事だしなぁ・・・
パッパガーロがアルナになった事を考えると、彼と同じ村に住むジェニファーのほうが近いかもしれん。金髪だし。
髪留めはリンのほうに流用された感じかね。





ジャイロが惚れる、村の女。
このパイナポーな頭はそう、ダイヤにいじめられていた少女に違いない。






名も無き村人達。
リンの村の人たちがケンシロウをとっ捕まえた時のコマの面子を探してみたところ、見事全員発見いたしました。特に一番左の変なテープみたいなの張ってる人はそのまんまですね。ちゃんと映画の中で村人だった人は、漫画でも村人として登場させてるあたりに一抹のリスペクト精神が伺えますよね。しらんけど。






人物・悪党編






ならず者達のリーダー、ヒューマンガス様。
彼と同じホッケーマスクの男は作中に沢山出てきますが、格好も含めるとスペードの部下の男が一番似てますね。スペードが投げた斧をケンシロウが蹴り返したら首スポーン飛ばされた人です。





このハゲ散らかった後頭部は、サザンクロスに運ばれてきた奴隷達の護送車の扉を開ける人の後姿に使われています。こっちは散らかってはない綺麗なスキンですけど。







一味の核弾頭的存在のウェズさん。
MM2には北斗のモデルとなったキャラクターが大勢いますが、この人が一番そのまんまな気がします。もう何から何までスペードそっくり。
モヒカン、アゴひげ、顔のペイント、首周りの羽、そして性格も生き写し。


眼帯は一味の中のこの人のを拝借したっぽい。







左手にボウガンを装着してる点も一緒。
デザインも御覧のとおり、かなり似ています。



ウェズはマックスの罠にはまり、味方の撃った矢を腕に受けてしまうのだが、これも二指真空把で目を失った場面に引用されたのだと思う。

因みに左の人は愛人(♂)。この二人、仲間が女をひん剥いている時にも全く意に介していない辺りを見ると、ガチでそっちなのだと思う。なんかKING軍はホモネタばっかりやな!







中でも、村に乗り込んで大暴れする時のこのシーンがベスト。獲物を見据えながら不敵な笑みを浮かべるこの姿を見た瞬間、もう自分の中で完全にスペードと一致しちゃいましたね。

因みにウェズを演じるヴァーノン・ウェルズは、数年後にシュワさんに「来いよベネット!」と言われることになります。







一味の一人。
茶色の毛皮を全身に纏ったこの姿は、牙一族を髣髴とさせる。






キャッチャーマスク野郎。
これもホッケーマスク同様、作中に一杯出てくるので絞り込めない。
しかしこいつらなんでこんなマスクしてんだ?意味あんのか?




こっちはツノが左右二本ずつ生えてるマスクマン。
多分ミスミを救いに崖の上からジャンプしたケンシロウが、落下様に秘孔突いた奴だと思う。




ヘルメット助教授。
よく運転手を担当してるキャラなんだが、北斗の方でもサザンクロスでケンシロウを捜索する部隊でバギーの運転手をしてました。




名も無きピンモヒ君。パンチで倒したらあべし出そう。
この人はシンが1年前にユリアを浚いにいった際に引き連れていた部下達の中に、似た奴が紛れ込んでました。




このヒゲハチマキは、ウォリアーズ(ジャッカル一味)のコイツぽい。
バーでケンシロウをスカウトしようと声をかけてきた一人ね。
そのあと幸せなキスをしながらジャッカルに頭潰された人ね。




このオプティックブラスト出そうなメガネは、虚無指弾喰らった3人組の1人もかけてます。
アニメじゃKING軍にも結構出てた印象。




一味が乗ってたバギー。
これはアニメ20話で登場した武装バギー軍団のやつと似てる。色とか。





場面編






まず舞台設定。
戦争で火の海になり、荒野と化したその世界は、まさに北斗の拳の設定そのもの。
マッドマックス2で世界が滅びてなければ、北斗の拳も現代モノストーリーのまま作られていたのかもしれない。みんなでジョージミラー監督に御礼言おう。





物語のメインとなるオンボロ要塞。
原作で言えばマミヤの村がこれに相当するのだが、それよりも似ているのがアニメ18話〜に登場するジーナの村なんですよね。砂嵐のせいで若干見辛いですが、給水塔の形とかすごく良く似てます。





俯瞰視点・・・はあんまり似てないかも。
映画の方は周囲に溝掘ってあるだけだからなぁ。よくこれで敵の侵入防げてたな。





ただ入り口は笑っちゃうほどそっくり。
バスを前後に動かすことで門扉の開閉代わりにしてる点がそのまんま。
バスの色とか、左右にタイヤを積んで門柱にしてるところもまんま。
ただバスの作画が小学生レベルだ。





その近くの壁上に、火炎放射器を設置してある所も一致。
これはアニメ版のマミヤの村にも出てきたけど、設置型じゃないのよね。





村の前にガス様軍団が押しかけてきた場面。
ジーナの村にもガレッキー様率いるゴールドウルフ軍団が押しかけてきてたが、この場面に関して言えばマミヤの村に牙一族が来た時の方が似てるかな。構図まで似てるね。






その悪党達の車に、人質が括りつけられているシーン。
これも牙一族の車にコウが縛られているシーンとそっくりなのだが、これはアニメ版だけの演出なんだよね。原先生もアニメスタッフもどんだけMM2好きやねんって感じですね。






村人達に向けて口上を述べるガス様。
牙一族も復讐がどうのこうの叫んでたけど、交渉っぽい内容である点と、拡声器を使っている点を考慮すると、こっちはガレッキー様の方のが似てるかも。あと、少しだけ猶予を与えるという心の広さも。







マックスが双眼鏡で敵の動向を偵察するシーン。
これはケンシロウがサザンクロスの様子を偵察してた場面にそっくり。
ジャイロ(バット)の立ち位置まで一緒だし、どっちもその相棒から借りたモノってところも合致する。






その後、ジャイロが伸縮性の望遠鏡を取り出すと、そっちの方がいいなと無言でそれを強奪するというジャイアニズムを見せるマックスさん。
アニメ19話では、ジェニファーと村の男がほぼ同じやり取りを行っている。
要らなくなった双眼鏡を手荒く返却する辺りもそっくり。







じーっと見つめてくるフェラルをあやすため、懐からオルゴールを取り出すシーン。
これはレイが、無言で見つめてくる幼い兄妹に対し、懐からチョコレートを取り出してプレゼントするシーンに使われていると思う。


ただ、オルゴールと言う点では、ケンシロウがサヴァの三馬鹿にアサムのオルゴールを見せるシーンのほうが近い気もする。オルゴールも同じ手回し式だし、無骨なヤロウが子供をあやす手段として利用する点も近い。






ジャイロ愛用の一人乗りヘリ。
北斗で一人用ヘリと言えば、マハリ率いるブラックバード軍団。形状こそ似ていないが、MM2からの引用が特に顕著な19話に登場してる点から見てもまず間違いないだろう。ヤリっぽいものを投擲されて落とされるという類似点もあるし。





上空からの爆撃シーンもちゃんと使われています。
これは20話でバルコムもやってましたね。





ガス様の車に火炎瓶を命中させ、ガッツポするジャイロ。
このポーズは、ミスミの村に向かうスペードがケンシロウにとった挑発ポーズに使われていました。







マックスがトラックの扉を開けたら、中から腐乱死体が倒れてきたというシーン。
これはビレニィプリズンから逃げ出そうとするジャッカル一味がトラックに乗ったら、既に運転席の男は秘孔を突かれていて爆発したというシーンに似ていると思う。
遅いけど若干グロ注意ね。





ジャイロが砂の中から飛び出し、マックスの不意を突くシーン。
これは修羅の国に上陸したファルコに、砂の中に潜んでいた修羅が襲い掛かるシーンとよく似ている。まあここに限らず、北斗の拳じゃ土中に敵が隠れてることなんて日常茶飯事だけどね。





敵がボウガンを取ろうとした伸ばした手を踏みつけて阻止するシーン。
これはジャッカル一味の別働隊が斧に手を伸ばした所を、ケンが踏みつけたシーンに似ている。一応、踏まれた人の顔も、ちょっとだけ似ている。





マックスにイジワルされて倒木と繋がれてしまったジャイロが、しかたなく倒木を引きずりながら荒野を進むというシーン。
シチュエーションこそ大分違うものの、重いものを引いた跡が砂の上に延々と続いているというこの絵面は、アキがジャギに繋がれた石塊を引きずりながら歩いたシーンに似ている。







ガス様が、勝手な行動をするウェズに鎖のリードをつけるというシーン。
こいつはアインが丹下さんを繋いで運転させているシーンを思い出させる。
ただガス様は自分で運転してるのに対し、アインは丹下さんを奴隷のように扱ってるという違いはあるけどね。ガス様の方がよっぽど人間ができてますね。





ウェズによってインターセプター号(愛車)を転倒させられ、大怪我を負ったマックスが、はいずりながら荒野を逃げるシーン。
これは、サウザーの元から逃亡したケンが荒野を這って進むシーンに似ている。
まあミスター行き倒れなケンさんなんで、ハイハイしているシーンなど珍しくも無いのだが、この直前に爆発によって追っ手が死んでいる点、結局力尽きるけど仲間(?)に救われる点なども一致している。





さらに注目すべきはここ。上のシーンの続きで、傷を負って村へと戻ってきたマックスが、フェラルに支えられて歩いてくるシーン。
これは、同じく怪我をして帰ってきたケンが、リン達に支えられてシュウの元に行くシーンにめちゃめちゃ似ている。どちらも少女の頭を支えにしてるという点が見過ごせない。腹部に添えられた手の位置も同じなら、前腕に巻かれた包帯まで一緒だ。ケンが片腕に包帯を巻いているデザインになったのも、きっとここから来てるんでしょう。今まで気付かなかったなぁ。



マッドマックス



第一作である「マッドマックス」は、文明が崩壊する前の世界が舞台であるため、2ほどは北斗の拳に引用されてはいないが、ジャッカル編には思わずニヤリとしてしまうポイントがいくつか確認できる。
ちなみに暴走族への復讐劇というストーリーは、原先生が82年に描かれた単発漫画「マッドファイター」でモロに拝借されているので、ご興味のある方はそちらも御覧になってください。






敵の親玉、トゥーカッターさん。
見た目はぼちぼちですが、いろいろとジャッカルです。
暴走族の頭という立場や、下衆な性格、大事な人を殺して逃走し、その後リベンジャーと化した主人公に復讐される等。あと喫煙者。






「我々のオアシスが見つかった!」のシーンを髣髴とさせる並列バイク。





子供は人質にとるもの。





シーンとしてはこの老婆が銃で悪党を脅すところが一番似てるかも。
どっちかというと映画の方が剣幕が凄くて頼もしい。





ラストは爆発オチ。
できもしない生存条件(デビルを説得する/時間内に足を切り落とす)を残していくという点が似ている。






マッドマックス サンダードーム


シリーズ3作目にあたる「マッドマックス サンダードーム」は、北斗の拳も中期に差し掛かろうという1985年に公開された。北斗の拳で1985年といえばイチゴでも散々言われているとおり、サウザーが初登場した年。つまりはそう、聖帝編である。





本作のマックスがつけている、フンドシっぽい腰布。
これはシュウの衣装に使われているデザインのようにも見えますね。
聖帝編の主人公っつったらサウ・・・・シュウ様ですし。
(フジイ様から情報頂きました)


作品冒頭でのロン毛もシュウ様に似てるかも。













サンダードームで一番北斗と似ている点といえば、やはり兵士の出で立ち。
物語の舞台であるバーター・タウンの兵士と聖帝正規軍の装備がそっくりすぎ。





ここの警備中のシーンなんかほら、構え方まで似てるよ。





汚物消毒さんがつけてる盾っぽいのもつけてました。






巨漢だが知能の弱いブラスターと、小柄だが賢いマスター。
そんな二人が合体したその姿は、コウケツとマイペットが合体して繰り出した羈獣拳を髣髴とさせる。二人で一人だの、合体で最強になる等といった言い回しも似ていますね。ただ実際にバトルが始まったらブラスター1人で闘うんだけどね。
(愛忍者様から情報を頂きました)





ザ・ブラスターの仮面の下の素顔。
うん、ちょっと似てるかな?かな?





タイトルでもある、サンダードーム。
コウケツ編でドームというという点しか似ていないが、羈獣拳が出てきたという事で、もしかしたらあのコウケツがリュウと一対一になったシェルターの元ネタなのかもしれないと思ったので一応紹介しておく。






車に乗ってパレードを行うマスター・ブラスターの前に立ち塞がるマックス。
これはケンシロウが聖帝軍の行進を行く手を遮った場面と少し構図が似ている気がする。





町を追放されることになったマックスが、変なマスクを被らされた状態で馬に乗せられ、砂漠へと放たれるという場面。
これは死環白を突かれたリンがカイオウの馬の背に乗せられたまま荒野に放たれるシーンに近いものを感じる。





流砂に飲み込まれる子供。
タンジ、ジロはフドウがいたから助かりましたが、映画のゲッコ君は・・・





こちらは谷に住む子供達の群集の一人、サバンナちゃん。
毛皮をフード代わりにしてる辺りが、サヴァの辺境の蛮族に似てません?えっ?寒い地方の人が毛皮をかぶるのは当たり前?でも、でも、サバンナとサヴァってなんか似てるじゃん?無理ありすぎ?





でもほら、このパンダメイクの子なんて蛮族の長のヒューモさんに似てません?
あ、似てない?あそうですか・・・





これはその・・・・ね。なんか、似てたから・・・・ね。
ごめんなさい。もうネタが尽きました。






PS.マッドマックス 怒のデス・ロード、最高でした。