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死兆星
しちょうせい





 北斗七星の横に寄り添うように光る蒼い恒星。またの名を輔星。その星が見える者にはその年の内に死が訪れると伝えられている。北斗の拳蒼天の拳などに登場し、実際にこの星を目にしたキャラクターの多くは死を迎えているが、中には死ななかった者、年内ではなかった者なども存在する。拳王に秘孔新血愁を突かれ、残り3日の命となったレイには、日に日に死兆星が強く見え始め、昼でも見えるようになったり、落ちてきそうなほど巨大に見えたりしていた。
 北斗の歴史の中には、「互角の拳を持つ強者相戦う時、その両者の頭上に死兆星輝く」という言い伝えがあり、ラオウとトキが約束の地で闘った際には、今迄見えていなかったラオウの頭上にも突如死兆星が現れるという現象が起こった。結果的にはトキが敗北し、おそらくその後はラオウの死兆星は消えたものと思われる。

 死兆星を目にしたのは、トキ、マミヤ、レイ、ラオウ、ギーズ彪白鳳芒狂雲(アニメ版)章大厳(アニメ版)ソウガアンナルギーケンシロウ(北斗の拳4)など。

 トキは原作ではカサンドラから救出された後に目にしているが、トキ外伝 銀の聖者では核に被爆する以前から目にしており、この場合は年内に死ぬという言い伝えは当てはまらないことになる。

 マミヤも同様にカサンドラ後に目にしているが、レイとユダの闘いが終わった後に消失し、その後少なくとも数年間は生存したままである。

 ラオウは上記の通り、トキとの対戦時に一時的に点灯した。TVアニメ版では天に帰る直前にも煌いている。

 北斗の拳4 七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へでは、南斗水鳥拳のルギーが、断己相殺拳を使用して身体がボロボロになった後に死兆星を目にした。その後は闘えない身体となり療養生活を送っていたが、南斗悲運の将によって傷を癒してもらい、前線に復帰したことから、おそらく死兆星は消失したのではないかと思われる。また、この作品の中ではケンシロウも死兆星を目撃しており、ラオウやカイオウといった多くの強敵との壮絶な闘いによって体が蝕まれていたというのがその理由として語られている。故にケンシロウは、自らに秘孔を付き、新たな北斗神拳伝承者に北斗神拳最終奥義を授ける日が来るまで眠りについていた。


 死兆星と呼ばれる星は、北斗七星の、柄杓の柄の方から二番目の星(ζ星ミザール)の傍にあり、アルコルと名で現実に存在する星である。アルコルは、アラビア語で「かすかなもの」という意味を持つ。変光星(明度が変化する特殊な星)であり、等級は4.0。地球からの距離は81.1光年。古代アラビア、ギリシャ、ローマなどでは、ミザールとアルコルの2つが分離して見えるか否かが視力の検査に使われていたとされている。また、北斗の拳の中で言われている「不吉な星」という扱いは現実でも同じであるが、作品では「この星が見えると死ぬ」とされている対し、史実では「この星が見えなくなると死ぬ」という間逆の説が伝えられていたとされている。これは単なる迷信というわけではなく、老化などによって視力が落ちてきているから見えなくなるのだという理由も存在している。