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ウイグル



 登場:原作(53〜57話) アニメ(37〜42話)、ラオウ外伝、劇場版等
 肩書:カサンドラの獄長
 流派:泰山流の鞭術 蒙古覇極道
  CV:郷里大輔  三宅健太(天の覇王)
 


 鬼の哭く街カサンドラの獄長。泰山流の鞭術の使い手。不落のカサンドラのシンボルとして、数々の挑戦者達を葬ってきた男。
 ライガ・フウガを破って入ってきたケンシロウと、一対一で対決。泰山流双条鞭で攻め立てるも、二つの鞭の先端を結ばれてしまったため、今度は奥の手である泰山流千条鞭で身体を捕縛。動けなくなったケンに、蒙古覇極道を炸裂させ、大ダメージを負わせた。その後、起き上がってきたケンに再度覇極道を慣行するも、指六本でとめられて不発。そのまま北斗鋼裂把で肩の筋を引き裂かれ、万事休す。兜の上からしこたま殴りつけられ、ケンの為に用意した墓穴の中に小さく押し込められる形で死亡。だがその後、ケンとトキを会わせてはならないという執念で、一瞬だけ蘇った。

 TVアニメ版では、ベラターゲルといった刺客たちを次々と差し向けるも、いずれも失敗。また、原作ではミツの処刑を直前で取りやめたが、アニメではライガ・フウガが謀反を起こした直後に部下が殺している。また、原作で350kgだった体重が、500kgにまで増加された。


 ラオウ外伝 天の覇王では、その強さを買われて拳王軍の新兵としてスカウトされたという設定に。狩り出された戦いのレベルの低さに怒り、敵味方関係なく殺してしまい、カサンドラで処刑されることになった。だが、五度に渡る死刑執行でも死ななかったため、問題解決のために呼ばれたラオウと対面。この世に生きた証を残すまで死ねないのだという信念をラオウに買われ、ギオンに代わり二代目カサンドラ獄長に任命された。その後かぶることになる兜は、拳王のものと同じイメージでギオンに作らせたものであるらしい。
 天の覇王(アニメ版)では、カサンドラに連れて来られたトキと対面。自らを無視するトキに苛つくが、泰山流双条鞭は全てかわされ、蒙古覇極道は指一本で止められてしまった。

 劇場版 北斗の拳では、拳王の側近として帯同。レイと戦い、泰山流双条鞭を結ばれ、千条鞭を放つと同時に細切れにされた。

 北斗の拳外伝 金翼のガルダでは、拳王からの命を受け、訪れたガルダ南斗最後の将の居城を示す地図を渡した。だがその「南斗の者しか理解できない」という地図をガルダが解読できなかったことから、役立たずよばわりした。




〜つよいぞ!ごくちょう!〜
 
 ウイグルの強さは拳王軍ナンバーワンと言っても過言ではない。対抗として挙がるのはアミバ、リュウガ、ヒルカ、くらいだが、ケンシロウとの闘いの課程を見る限りではどう考えてもウイグルが一番苦戦させている。(ザク様は闘ってないからわからんけど)というかケンシロウを気絶させているというのが一番凄い。一撃でケンシロウを気絶させた者なんて北斗界には居ない。カイオウの暗琉霏破でもサウザーの極星十字拳でもケンは一撃目は耐えた。そのケンを数秒とはいえ気絶させたのだ。単純な破壊力では拳王様のパンチにも匹敵すると言っても過言ではないだろう。ヒューイクラスなら蒙古覇極道で死んでもおかしくないのだ。また鞭術も侮れない。少なくともレイにはウイグルの鞭は見えていないのである(劇場版は無視)。スピードがウリの南斗紅鶴拳すら見切ったレイが見えぬのだ。つまり紅鶴拳より早い。ケンだって最初は何発か喰らっていたことを考えると、目が慣れるまでは見切れなかったのだろう。ジャギが自分で「早い突き」と言っていた北斗羅漢撃や、早すぎて凍りつくくらいの泰山天狼拳も最初で見切ったケンが簡単に見切れぬのである。羅漢撃や天狼拳よりも当然早い。加えてあの長い鞭のリーチである。遠距離から紅鶴拳以上の早さの攻撃、近づけば拳王様パンチ並の覇極道
これが強くなくてなんだというのだ。
 
 
〜真のカサンドラの恐怖〜

 しかし強いとは言っても、拳王様も獄長にケンシロウが倒せるとまでは思ってはいなかっただろう。その後現れた拳王親衛隊のザルカやカシムなどもってのほかだ。そんなことは判っているはずなのに、何故拳王様は彼等なんぞを派遣したのだろうか。
 実はカサンドラにはウイグルを超える、ケンを死に至らしめるための真の奥の手があった。それはカサンドラに仕掛けられた罠の数々だ。天の覇王にて、拳王様がカサンドラに攻め入ったときの仕掛けはものすごかった。リハクの罠なんぞ比べ物にならない、不落の城と呼ばれるにふさわしい仕掛けの数々。もともと不落のカサンドラと呼ばれていたのは、ウイグルが獄長に着任する以前からの呼び名だった。ケン達がカサンドラのことを突き止めてからも、カサンドラの伝説は語られども獄長の名は出てこなかった。ウイグルはカサンドラに「恐怖」という呼び名を与えたが、「不落」という要因はその城そのものに張られたレッテルなのである。
 ライガフウガは、牢までは迷路になっていると言っている。おそらく正しい道をいかねばその罠群が待ち構えていたのだろう。若い頃はどっちかというと無用心なケンさんなので、トキの牢を目指し、罠を引きまくっていたはず。罠くらいでケンシロウが・・・と思われるかもしれないが、ソウガの足を潰したあの岩の塊などは、拳王様が鼻血を出されるほどに重く巨大なものであった。推定するにライガフウガの支えた物の5倍の体積はあると思われる。ケンの筋力をもってしても支える事は不可能だっただろう。そういえばFC北斗の拳4の冒頭において、ケンは罠の大岩に潰されていた。意外と罠には弱いのかもしれん。
 ウイグルより遥かに劣る拳王親衛隊の派遣されたのは、その罠を発動させるためのスタッフ的役割を行うだったのだろう。トキは、ケンをおびき寄せるためのエサ。ウイグルは罠の存在を希薄にさせるための、十分な実力を備えたバラモス的存在だったのだ。マミヤがカサンドラの情報を掴めたのも、もしかしたらケンをカサンドラにおびき出すための罠の一環だったのかもしれない。それだけカサンドラのもつ罠の威力に自信を持っていたのだ。
 だが、周りを白けさせる不測の事態が起きてしまった。ライガフウガが道案内をしてしまったのだ。おそらくその牢までの道を知っているのは拳王親衛隊とカサンドラ兵の一握りに過ぎなかったのだろう。ライガフウガもその数少ない兵ではあったが、本来ならケンシロウに殺されているはずであった。しかしケンに命を救われた上に、寝返られてしまったのだ。まさか弟ミツの命を捨ててまでも二人がケンにつくとは、ウイグルも思ってはいなかったのだろう。こうして、万全の準備で待ち構えていたカサンドラの仕掛けは、虚空を切ったのである。