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ユリア/南斗最後の将



 登場:原作(7話〜) TVアニメ(2話〜)、ユリア外伝、ユリア伝、他多数
 肩書:ケンシロウの恋人 南斗最後の将
 能力:治癒能力 予知能力
  CV:山本百合子 石田ゆり子(真救世主伝説)

 
身体データ
 身長:168cm
 体重:57kg
 3サイズ:86・59・85

身体データは、ジャンプ1986年37号の付録「オールキャラ名鑑」の記載に基く
(情報提供:裏南斗酔狂拳R殿)



 ケンシロウの恋人。南斗正統血統を引いており、慈母の星を宿星に持つ。兄に天狼星リュウガ、母違いの兄に雲のジュウザがいる。母の胎内に一切の言葉、感情を置き忘れたまま生まれたが、ラオウとケンとの出会いにより心を開け放った。 
 ケンシロウと共に旅立とうとした時、シンによって連れ去られ、サザンクロスへ。自らのために民の血が流れることに耐えられず、城から身を投げたが、南斗五車星の手によって救出。拳王軍が近付いているとして、そのまま五車星のもとへと預けられた。

 その後は死んだことにされていたが、後に南斗最後の将として仮面を被っていたことが発覚。北斗と南斗が一体となることで、この世に光をもたらさんと、五車星の力を借り、南斗の城でケンシロウと再会を待ち続けた。だがあと一歩のところでラオウに先んじられ、そのまま拳王の居城へ。哀しみを知らんとするラオウに殺されかけるが、既に病によって残り数ヶ月の命である事が明らかに。この世の光の為、自らの幸せを放棄したその生き様が、ラオウに哀しみを教えた。その後、仮死状態になる秘孔を突かれ、あと数年は生きられることに。ラオウ没後、残る余生をケンと静かに暮らすため、安住の地を求めて旅へと出た。
 後に、旅の中でショウキの村へとたどり着き、そこで最期の時を迎えることに。今度はリンの愛に応えてあげて欲しいケンに告げ、その証であるペンダントをリンに残した。

 TVアニメ版では、サザンクロスでの暮らしぶりが多めに描かれ、度々ハープを奏でているシーンが登場。世話係のサキの手引きでサザンクロスから脱走を図るというエピソードも描かれた。その後、将軍バルコムの謀反によってサザンクロスは崩壊し、それを再建するというシンの言葉を聞いて城から身を躍らせた。
 また、原作では曖昧な存在だった"治癒能力"が、かなり鮮明に描かれており、傷ついた拳王軍の兵士をその力で癒したりする場面もみられた。


 真救世主伝説シリーズでは、予知の力を持っているという設定に。
 ユリア伝では、自らが乗る予定だった飛行機の墜落を予知。幼い体に宿るその力に恐怖を抱くが、いつかその力の意味を知る日がくるとダーマに告げられた。その後、リュウケンの下に預けられ、北斗四兄弟と共に育てられた。
 サザンクロスで五車星に救われた後、拳王軍によって地獄と化したこの世の姿を目撃。南斗最後の将を務めるダーマと再会し、この世に光を取り戻すため、今度は自分が将の仮面を被る事を決意。義勇軍を作り、ケンシロウを迎え入れ、北斗と南斗が一体となる事を約束した。
 その後、レイにケンの友となるよう告げたり、治療の為にトキの村を訪れたりなどしながら、拳王軍に対抗するための軍団を増強。ケンがサウザーに敗れた際には救出へと駆けつけ、一方的にではあるが再会を果たす。ケンの救世主の道についていくことが己の宿命であり、それ故に自分がケンを選んだのであることを悟った。
 また、激動の人生を一緒に歩む友として、トビーなる愛犬が登場。自らのペンダントをケンに渡す様を見て、彼が北斗と南斗に仕える星を持つ犬である事を知った。
 トキ伝では、旅立とうとするトキから一輪の花を預かり、来年花を咲かせたときに自分のことを思い出してほしいと頼まれた。
 ZERO ケンシロウ伝では、ラオウ没後、ケンと共に浜辺の教会へ。二人だけの結婚式を挙げた後、その腹の中にケンの子供が宿っていることが明らかとなった。(ただこれは、北斗を愛する者は皆、北斗を語り継いでいく"北斗の子"であるという意味で、二人に子供がいたというわけではないらしい)

 ユリア外伝 慈母の星でも同様に、予知能力を持つ存在として登場。
 サヤ編では世話係のサヤの死を予知。運命を変える事の出来ない自分の無力さに嘆くも、ケンシロウの優しさがサヤに安らかに死をもたらしたのを見て、ケンと旅を共にする道を選んだ。
 二つの魂編では、南斗孤鷲拳の印可を受けに訪れたシンと初対面。慈愛のないシンの戦い方や愛の表現を否定した。後にシン、ジュウザと共に船内に閉じ込められるが、ユリアを死なせてはならないという思いの一致が奇跡を生み、協力した二人の手によって救い出された。

 トキ外伝 銀の聖者では、ココが殺された際にトキと初対面。貴方は強く優しい男になると予言した。

 ジュウザ外伝 彷徨の雲では、ジュウザとの初めての出会いの場面が登場。かつてジュウザが病気にかかった際、食事をとろうとしないジュウザに付き添い、自らも断食。結果それがジュウザを救うことになり、これが二人の始めての出会いとなった。

 北斗の拳外伝 金翼のガルダでは、次期慈母星を決める際に起こったエピソードが追加。幼いユリアが慈母星になることに異議を唱えた南斗の覇権派は、その対抗馬として南斗神鳥拳ビナタを推薦。しかし当のビナタは、ユリアと直に会う事でその力を認め、彼女に「慈母」を意味する南斗神鳥拳の仮面を託した。
 後にそのビナタの息子であるガルダから、母が死んだのは南斗の将が無力だったからだと憎しみを抱かれ、また乱世となっても全く動こうとしなかったことで更なる怒りを買い、その命と、将の座を狙われる事に。五車星が命を賭してもガルダを止められなかったため、自ら姿を現し、己とビナタとの関係を明らかにした。その後、この世の光のためにとガルダに殺される道を選ぶが、母の覚悟が無駄になるとして命は奪われなかった。

 劇場版 北斗の拳では、サザンクロスから脱走を図るも、ラオウに捕らえられカサンドラへ。そこでリンと出会い、かつて己がケンに渡した花の種が実った事に感動を覚えた。その後、張りつけにされた状態でケンと再会するも、ケンとラオウの激闘の闘気に吹き飛ばされ、消息不明となった。

 北斗の拳4 -七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ-では、裏南斗悲運の将なる妹が登場する。



序盤はただ美しいだけのケンの女とくらいにしか描かれなかったのに、まさに後半の彼女は聖母が如き存在へと変化していった。まさに平和の象徴といわんばかりの女神。その人々の心に慈しみを与える力を、なんでサザンクロスでも使わなかったのかなとは思うのだが・・・。やっぱ将としての自覚がないと、だめなのかね。
 拳王の城では、傷ついた拳王部隊をあの回復魔法で治し、その場の兵達全員をひざまづかせるという神光臨とでも言いたいようなシーンまで追加された。最後はケンとラオウと、そしてユリア様がいたからこそこの世に光が戻ったと、救世主の一人にまでのし上がってしまった。まあなんだ、カリスマってのは特に何をしなくても、そこにいるだけでいいんですよ。

 彼女の復活には読者からも製作サイドからも納得しかねるような声があったらしいが、今から考えれば大成功だろう。シンの評価があがったのも個人的にうれしい。シン死亡後にも、度々ストーリーに絡んできていたことも幸いし、然程この復活が不自然ではなくなったことも良い結果に繋がったのだろう。ユリア伝にて描かれた南斗最後の将着任までのサブストーリーは、いきなりのユリアの地位が将にまでアップしたまでの過程が描かれ、更に完成度を増した。

 しかし世を救うほどの慈しみの力を持つ彼女ではあるが、ファンからはあまり支持を得られていない気がする。やれ魔性の女だワガママ娘だと結構言われたい放題だ。まあ、お姫様的な存在は昔っからあまり好かれるタイプではない。マミヤが地獄を味わって女を捨てて戦っているのに対し、生まれたときから将になられるお方とか言われちゃって、強い強い護衛もいて、それなのによくわからん理由で自殺とかして、南斗最後の将なのに拳が使えるわけでもない、という辺りが人気のない理由なのだろう。基本的に暗いしね・・・。だが、核戦争前の彼女はもうすこし活発で、明るい女性だったようにみえる。時代の荒廃や、発病したあの病のせいで、自殺しちゃうようなネガティブ思考がついちゃったのかもしれない。
 

〜なぜユリアは最後の将になったのか〜


 ユリアにはリュウガという兄がいる。おそらく実兄だろう。ならば、リュウガもまた南斗正当血統を引いているはず。何故そんなリュウガを差し置いてユリアが南斗最後の将となったのだろう。ユリアの前任にあたる南斗最後の将はダーマなので、女性しかなれないという説は崩れた。リュウガにだって権利はあったはずだ。

 ユリアが3歳くらいの時、すでに「この子が南斗六星の将となられる御方・・・」と言われている。リュウガはユリア伝での幼少期の姿を見る限り、3〜4歳差であろうと予測される。つまり10にも満たぬ頃に既にリュウガは最後の将候補から漏れているのだ。

 この問題を考える際、「宿星」の存在は無視できない。南斗六星拳の各々に与えられたそれは、拳と関係があるのか、それぞれ個人のものなのか。南斗最後の将はかならず慈星でなくてはならないのか。
 ダーマの台詞に「(ユリア様こそが)慈星の宿星を持つ正当血統者、南斗最後の将なのです」というのがある。結構重要な台詞な気もするが、実際の所はこの文だけでは何も判らない。とりあえず「正当血統」「慈星」「最後の将」の3つについての関係性を考えてみる。

★「慈星」と「正当血統」
 南斗正当血統であれば慈星なのだろうか。これはNOだろう。それはリュウガが慈星ではないからだ。何故慈星でないかの理由だが、それはリュウガでなくユリアが将に選ばれたからに他ならない。幼くしてリュウガが落選した理由を探すとすればそれしかないからだ。またこれは半ば推測になるが、ユリアが使える癒しの術や予知能力は、ユリアが慈星に生まれたから持ちえた特殊能力なのではないだろうか。南斗正当血統の血脈が稀に生み出す奇跡の術。それを生まれながらに持ちえた者こそが「慈星」と呼ばれる存在なのではないかと思う。まあ、術だけではないと思うけど。当然リュウガはそんな力、もってません。というか大人になってからの生き様を見ても、彼がとても慈星の男だなんて思えない。

★「慈星」と「最後の将」
 正当血統の中から生まれるのが慈星。では慈星であれば南斗最後の将になれるのか。これはYESだろう。もっと正確にいうならば、慈星ならほぼ無条件で将になるが、もし慈星でなくても将になることもできるのだと思う。実際、ユリアの前に最後の将を務めていたのは正当血統でも慈星でもなさそうなダーマであった。
 宿星の子が生まれる確率というのはかなり低かったのではないだろうか。というか、世が「慈星」を必要としていない時代にはその奇跡の子は生まれないんじゃないかと思う。ま、完全に個人的な観測的希望ではあるわけですが、そっちのほうが「らしい」かんじがしないか?
 ともかく、慈星がそうそう生まれない存在なのだとしたら、そんなユリアとおなじ時代にうまれてしまったリュウガはある意味不運であったとしか言いようがない。ユリアが生まれるまでは、リュウガは慈星ではないにしろ次期最後の将としてそれなりに祭り上げられていたのかもしれない。だからこそスネてあんな孤独の星なんかに走ったのかも・・・。

★「正当血統」と「最後の将」
 基本的には正当血統のものが最後の将になっていたのだろう。ダーマの場合は特別で、正当血統を引いていたユリアの両親(のどちらか)がユリアが幼い時分に死んでしまったため、その空位を埋めるために着任した代理の将だったのだと思う。いつかくる荒廃の時代。そのときにきっと生まれるであろう「慈星を持った真の最後の将」を世に光臨させるため、正当血統の血を絶やさない事こそが、慈星を持たぬ最後の将の役割なのではないかと思う。そして正当血統ですらないダーマに託されたのは、正当血統であり、慈星をもつ救世主、ユリアを守る事だったのだ。それこそが、ユリア伝にて描かれたあのダーマとユリアの指きりの約束の意味することだったのである。




〜ユリアの年齢〜


 ユリアの年齢がおかしい。 これはかつてネットジャンパーエントランス管理者のBooBee2殿の発表による「ユリア年齢問題」で提唱されたものだが、それにアニメのシーンも加えて今一度つっこんでみる。


まず下記の6枚の図を見て欲しい。この6つのシーン、ジュウザ、ラオウ様の容姿などをもとに、上から順に古いイベントの順になっている。しかし、そうした場合、決定的な矛盾が起こる。そう、ユリアの年齢が途中から下がっているのだ。


@感情戻り時
他のシーンのユリアはもう感情戻っているので、これが最初なのは間違いない。
A馬ごっこ時
ジュウザの見た目が、大木折り時より明らかに幼い。
B大木折り時
同じくジュウザが、馬ごっこ時より年上で、卵事件時より若いか、ほぼ同じくらい。
C卵事件時
大木折り時と比べ、ジュウザが年上かほぼ同じくらい。リュウケンの髪が黒い。
Dユリア癒し時
原作で見ると、リュウケンの髪が白くなりかけているので、卵事件時よりあとなことがわかる。しかしすでにユリア若返りぎみ。
Eフドウ乱入時
ラオウ様の見た目が明らかに一番上で、リュウケンの髪も真っ白B大木折り時のときと比べると、ユリアの年齢が明らかに若い。


 「馬ごっこ時」から「卵事件時」のジュウザの成長に比べてラオウ様の成長が遅いと思われるかもしれないが、そんなことは些細な問題。ジュウザの成長が早かったか、ラオウ様の成長が少し遅かったのかということだけだ。成長期の差は人それぞれだ。ましてや拳王様はリュウオウの血筋で、ジュウザは南斗正当血統を引く身。互いに常人と違う血をひいているのだから差も生まれよう。
 しかし、ユリアもいくら南斗正当血統といえども若返られては弁解のしようもない。「大木折り時」と「フドウ乱入時」を見比べて貰えれば一番解りやすいだろう。成長がる止まっているどころではなく、明らかに若返っている。

 無理やりに考えるならば、上記のユリアは「全員が本物のユリアではない」という説を押し進めるしかない。つまりはもう一人の年齢がはなれた「ユリア」が居たとすればよいのだ。そんなバカなと思われるかもしれないが、FC北斗の拳4では、裏南斗悲運の将としてユリアの妹が登場する。彼女が協力すればあるいは・・・・