「日高発」(2004〜2007年バックナンバー)

馬産地日高では競馬以外でもいろいろな馬にまつわる行事が行われています。このコーナーでは内地の競馬ファンでは普段なかなかお目にかかれない、日高の馬事(馬関係のイベント)と馬産地競馬・ホッカイドウ競馬についてレポートしていこうと思っています。


繁殖牝馬の血の更新「ジェイエス繁殖牝馬セール」

社台グループの繁殖牝馬セールが数年前に廃止されたため、繁殖牝馬を国内で入れ替えようと思ったら、この「ジェイエス繁殖牝馬セール」が中心となります。このセールでは過去にイクスキュース(クイーンカップ)やエミーズスマイル(アネモネステークス)の母が購買されています。人気種牡馬を受胎した状態で、種付け料よりも安く入手出来る場合もあり、繁殖牝馬の更新を考える多くの生産者さんの姿でセリ会場は賑わっていました。

この日、個人的に注目したのは名古屋競馬で活躍した「キウィダンス」「キウィカラー」が上場していた事でした。名古屋・角田輝也厩舎から「南半球産」輸入馬としてデビューし、東海近畿北陸地区で地方重賞9勝の成績を残したキウィダンス。キウィダンスと同期で名古屋デビュー、3勝を上げた後、4歳春に早々と繁殖入りし、初仔のドキャーレは新馬戦で2着と上々のデビューを飾ったキウィカラー。そんな2頭が早くも繁殖牝馬市場に出されるとは思いませんでしたが、この市場全般に言えることですが、牧場や馬主さんにも色々と事情があるのでしょう。
ジェイエス繁殖牝馬セール(キウィダンス上場時)キウィダンスキウィカラー
ファンタスティックライトを受胎したキウィダンスは500万円(税抜き)で新井昭二氏に落札されました。アグネスデジタルを受胎したキウィカラーは残念ながら主取となりました。

この日は他に、「エンゼルカロ(函館3歳S)」や「イブキニュースター(フラワーカップ)」「テーケーレディ(東京3歳優駿牝馬)」などの重賞馬も上場しましたが、売れる馬もいれば売れない馬もいて、どちらかといえば「母の競走成績」よりも「血統」と「受胎種牡馬」が注目されていたようです。社台ファームやノーザンファーム、そして新たなセリ勢力とも言えるダーレージャパンの繁殖牝馬が高く購買されていました。(2007.10.24UP)


晩秋の日高・オータムセール開催中

急な冷え込みに冬の訪れを感じる日高の今日この頃ですが、10/15〜10/19の日程でHBA日高軽種馬農協主催の「オータムセール」が開催されています。初日の10/15には当歳セールが行われましたが、上場頭数167頭、売却頭数24頭の売却率14.37%、売却総額155,400,000円(税込)という悲惨な成績。(昨年成績=上場頭数220頭、売却頭数46頭の売却率20.91%、売却総額400,575,000円)この時期の当歳セールの存在意義が問われる結果となりました。

全く明るい話題の無かった当歳セールで唯一の光明といえば、北海道静内農業高校の上場した『191.風夏(父マーベラスサンデー母フリソデ)』が購買された事くらいでしょうか。落札価格100万円でユメロマンでお馴染みの田中春美氏に購買されました。マーベラスサンデー産駒が100万円というのは完全な赤字で生産者としては「失格」とも言えますが、前途ある高校生の生産馬であり、ユメロマン同様に活躍してもらいたいものです。なお、この模様はTBS系列「どうぶつ奇想天外!」にて放送される模様です。

メイセイプリマの2007(父トワイニング牡)主取静内農業高校の立て看板風夏(父マーベラスサンデー牝)100万円にて落札

2日目の10/16からは1歳セールが行われていますが、2日目の成績は上場頭数201頭、売却頭数71頭の売却率35.32%、売却総額235,945,500円(税込)と昨年並みの数字に持ち直しました。

この日、個人的に注目していた馬は『338.キリグレイスの2006(父サッカーボーイ母キリグレイス)』このサイトをご覧の方は聞いたことがあるかもしれませんが、”ヴィークル・メア(7代目のサラ系)”としてサラブレッドの仔を送り出しているサラ系・シャトレーダンサーの妹になります。姉同様に、この1歳が繁殖に上がったときには”ヴィークル。メア”としてサラブレッドの仔を生むことになると思われます。潟激bクスが294万円(税込み)にて購買。

キリグレイスの2006(父サッカーボーイ牝)294万円にてレックス様が落札ブライトサッカー(トミケンブライト2006父サッカーボーイ牡)315万円にて芹沢精一氏が落札リヴァーガールの2006(父キングカメハメハ牝)1260万円にて田中昇氏が落札

3日目の成績は上場頭数201頭、売却頭数101頭の売却率50.24%、売却総額405,037,500円(税込)。朝の展示と、昼過ぎに大雨が降り足元の悪い中、異常な好況となりました。この好成績の要因にはダーレージャパンの上場がありました。

ダーレージャパン(及びファーム)は良血馬13頭を上場し、全馬売却。ダーレーグループの売却総額は139,440,000円(2800万円の最高価格を含めて4頭の1000万円超)と売却総額の34.4%を占める結果となりました。

ジャパンダートダービーを制したフリオーソの半弟となる『ファーザの2006(父マリエンバード)』など、ダーレー上場の良血馬を求めるバイヤーの姿も多く、その影響で市場にも活気があったように思えます。ある意味、同じ日に上場した他の生産者さんも活気に後押しされて馬が売れた部分もあり、ダーレーの恩恵に授かったとも言えるかも知れません。今後は販売申込者名義を「ダーレーと同一日になるように」タ行の前後にするのも作戦になるかもしれません。

最高価格チェルビムの2006(父ドバイディスティネーション牝)2961万円にて社台コーポレーション様が落札フリオーソ半弟・ファーザの2006(父マリエンバード牡)1606.5万円にて島川隆哉氏が落札直線抜け出したトーセンジョウオーに一安心の川島正行師(右端)

この日は、浦和競馬場で埼玉新聞杯(S3)が行われていましたが、ダーレー上場日ということもあり川島正行師はセリ場のテレビでレース観戦。圧倒的1番人気のトーセンジョウオーのレースを見守っていましたが、直線200mで抜け出したトーセンジョウオーの姿を目にすると「よし、勝った!」とゴールの瞬間を見ることも無く、その場を立ち去りました。(余裕綽々でカッコいいですね〜)

なお、このオータムセール、例年地方競馬の(馬主会による)団体購買があるのですが、熊本県馬主会(荒尾)と金沢県馬主会(金沢)は参加していますが、昨年17頭を購買した岩手県馬主会(岩手)の姿が見えないのはちょっと心配です。(※笠松や名古屋にはこのシステムは無いのですが、調教師さんや馬主さんの姿も見られ、個人名義にて購入しているようです)

この日の結果があまりに良すぎたので、残り2日の成績が心配になりますが、オータムセールが終わると、いよいよ日高にも冬がやってきます。(2007.10.17UP)


久々勝利!秋の天皇賞へ向けて視界良好コスモバルク
コスモバルク写真展と五十嵐冬樹トークショー前走の瑞穂賞で3年ぶりのダート挑戦、3年ぶりの旭川出走を果たしたコスモバルクの3着という結果には正直失望を隠せませんでした。コスモバルクがダートが苦手とい面を差し引いても、地元馬相手にやっとこ3着という結果は納得できませんでした。そのコスモバルクが中2週で今度は盛岡・OROカップ(芝1700m)に駒を進めて来るというので、海を渡って盛岡へ行って来ました。

残暑厳しかった今年の日本列島も、やっと過ごし易くなって来た今日この頃、秋晴れの盛岡競馬場は多くのお客さんで賑わっていました。その要因は@に「行楽日和の家族連れピクニック気分」Aに「中央GTスプリンターズステークス場外発売」とありましたが、やはりB「コスモバルク参戦」というのが大きかったと思います。最近の交流GTに匹敵するような賑わいを見せていました。

この日は楽天競馬とコカコーラ社が協賛して場内でさまざまなイベントを企画していましたが、岩手競馬でもやっとオンラインクーポンを実施するようになって入場料200円が無料になっていたのは助かりました。(中央ローカル開催や南関競馬が100円で、盛岡に200円払うのはどうにも受け入れられなかった部分があったので…)パドック横のブースではコスモバルク横断幕に岩手の競馬ファンから応援メッセージを届けよう!という企画や、五十嵐冬樹騎手をゲストに交えての「勝ちそー」イベントなどが行われていましたが、ホッカイドウ競馬やビッグレッドファームのご厚意で、この日のじゃんけん大会はコスモバルクのOROカップ実使用ゼッケンや五十嵐冬樹サイン入りTシャツなど豪華なものになりました。いつもは岩手馬贔屓のテシオ松尾氏も、この日ばかりはホストとして、バルクと関係者への賞賛の嵐でした。

みちのくに参上、地方の星メインのOROカップのパドックが始まりました。(本馬場のマルチビジョンが人混みで見えないので、ワンセグで中央競馬中継を見ながらのパドック周回でしたが、F1の延長でスプリンターズステークスは出走5分前に番組開始という体たらく…ですが、スプリンターズステークスの結果は馬券的にも、馬券を離れても非常に嬉しい結果でした。)

コスモバルクは前走から-9kgの507kgと予想通りの仕上げ、おそらくこの状態で85%〜90%、天皇賞を500kgちょいで挑むのが狙いでしょう。良い感じで気合も入っています。地方の「芝走者」なんてのは層が知れていますので、前走に比べて明らかに相手に恵まれているので負けるわけにはいきません。

断然の1番人気はコスモバルク単勝110円、2番人気は中央芝挑戦での健闘が光るボスアミーゴ(芝戦績:2歳時に中央・東京スポーツ2歳S6着など)、笠松からは桜花賞馬オグリローマンの息子オグリホット(芝実績:中央500万下に挑戦して最高3着他、全て掲示板確保)が最近成長著しい尾島徹騎手と共に参戦、岩手の芝馬サイレントグリーン(芝実績:岩手で6勝)、タイキリオン(芝実績:3歳時にNZT3歳S優勝)、ナイキアヘッド(芝実績:2005年高松宮記念5着)、ダイワフォーチュン(芝実績:中央5勝)などが参戦してきましたが、正直中央に換算すれば1000万での入着級、バルクにとっては「勝ち方」が求められる一戦でした。この日のコスモバルクは地方競馬参戦ということで北海優駿以来の「五十嵐冬樹の勝負服」(※道営では馬主服を導入したため)岩手競馬ファンにとっては陶文峰騎手(もしくは的場文男騎手)と似た勝負服に違和感を感じたかもしれません。

レースはオグリホットが逃げ、コスモバルクは楽な手ごたえで3番手を追走、いつでも前を捕まえられる感じでしたが、直線まで追い出しを待って、OROパーク内回りの芝コースの短い直線を楽に抜け出し、最後は流す余裕をみせながら4馬身差の完勝でした。「中央平場500万条件にGT馬が参戦」したようなもんですからあたり前といえば当たり前の結果。ですが、コスモバルク陣営としてはホッと肩をなでおろした部分もあったようです。(最近は表に出てこない岡田繁幸氏が直々に競馬場に来ていたことからも窺い知れます)
明らかに芝向きの地方馬オグリホット(3着)ボスアミーゴ(2着)ここではさすがに力が違った・・・目指すは天皇賞
ゴールの直前では岩手競馬ファンからの大きな拍手大歓声が送られ、やはりコスモバルクの認知度は大きいと実感。(南部杯に参戦するGT馬でも知名度に関しては敵わないでしょう)とにかくコスモバルクとしては、シンガポール以来久々に勝利の美酒を味わうことが出来て良かったです。おそらく、昨年通りの天皇賞(秋)→ジャパンカップ→有馬記念というローテーションになると思いますが、過酷なGTロードを頑張って走り通して欲しいです。(2007.10.10UP)


"地方のSS”ワカオライデン逝く
2007年7月老いは隠せないものの元気な頃のワカオライデン2007年9月21日夕刻16:30分頃、”地方のSS”と呼ばれた種牡馬ワカオライデンが老衰により死亡しました。

ワカオライデン(父ロイヤルスキー母オキワカ)は1981年4月25日早来町(現・安平町)の吉田牧場の生産。兄にきさらぎ賞勝ちで日本ダービー1番人気のワカテンザン(優勝はバンブーアトラス)。母オキワカは中京記念3着など中央で6勝、祖母ワカクモは桜花賞馬、祖祖母クモワカ(丘高)は桜花賞2着、そして競馬史に残る”クモワカ伝貧事件”の悲劇のヒロイン。母オキワカの弟に”悲運の名馬”テンポイントを持つ、華やかなれど数奇な運命を背負った一族。

後にミホノブルボンなどの「スパルタ調教」で有名となる、JRA戸山為夫厩舎からデビュー。旧4歳時、三冠馬シンボリルドルフの活躍に沸いたクラシックの舞台に上がることは出来ませんでしたが、旧5歳時にはニシノライデンの斜行により、朝日チャレンジカップを優勝。旧7歳時に金沢競馬・桑野進厩舎に移籍し3戦2勝、白山大賞典を優勝。秋には笠松競馬・荒川友司厩舎に移籍しゴールド争覇、東海菊花賞、名古屋大賞典、ウインター争覇と連勝。重賞6連勝を賭けた東海ゴールドカップではフェートノーザンの2着に破れる。翌年、旧8歳時にサマーカップを優勝して引退、種牡馬入りとなった。

亡くなる3日前9/18撮影(馬体画像は酷なので…)中央競馬での実績が(繰り上がりの)重賞1勝との事で、種牡馬としてのセールスポイントには厳しいものがあったのですが、荒川友司調教師の熱心な売込み(「生まれた子は必ず買う!」と生産者を口説き落として繁殖牝馬を集めたとも聞きます。)により初年度1990年は22頭の産駒が誕生。

1992年に新種牡馬として2歳馬がデビュー、当然その産駒は笠松競馬所属が多くなるのですが、その初年度産駒からサブリナチェリー、ライデンスキー、ツキハシレなどを輩出し、一躍注目を浴びる事となる。

ワカオライデンの種牡馬人気は、3年目の産駒ライデンリーダーの活躍でピークを迎える。地方競馬所属のまま中央競馬クラシックに挑戦が出来る!「交流元年」と呼ばれた1995年、地方競馬10戦10勝のまま、桜花賞トライアルである報知杯4歳牝馬特別GUに出走したライデンリーダーは衝撃の末脚で優勝、一躍桜花賞候補となる。結果、ライデンリーダーは桜花賞4着となるがオークス13着、エリザベス女王杯13着と牝馬三冠を完走。

産駒の活躍により、年20頭台だったワカオライデンの種付け頭数も5年目の1994年には74頭、1995年45頭、1996年73頭と人気を呼び、1997年と1999年には「地方競馬リーディングサイアー」の称号を得る。

リボンノキシのおかげで「今生の別れを」果たすことができました。2000年8月27日”笠松の魔術師””名伯楽”と呼ばれた荒川友司調教師が死去。地方競馬の低迷による賞金の下降と、地方交流競走での中央絶対優位の戦績から「地方で数勝っても、地方交流競走の1勝に賞金額で敵わない」という地方系種牡馬にとっての悲運な時代の訪れとともにワカオライデンの地方リーディング成績も下降、種牡馬としての人気にも翳りが見えてきました。

24歳を迎えた2005年、繋用先の(有)吉田牧場場長、吉田晴雄氏の判断で「種牡馬引退」が決定。以後は功労馬として余生を過ごすこととなりました。

種牡馬を引退し、少しずつ老いを感じさせて来たワカオライデンでしたが、今年に入ってから急激に衰えが加速してきました。歯が悪くなり、咀嚼が思うようにいかない、内臓が弱る、体力が落ちるの悪循環で元気がなくなってきました。

競馬仲間に誘われていたのですが、行く気のなかった9/17の札幌競馬場に、たまたま吉田牧場生産のマジックリボン産駒リボンノキシが出走するという事で、重い腰を上げて札幌競馬場に行ったのですが、競馬場で(リボンを応援に来ていた)吉田氏と会い、「ワカオライデンの容態がかなり悪化している」との話を聞きました。居ても立ってもいられず、翌朝、吉田牧場にお邪魔させていただき、ワカオライデンの容態を見舞ったのですが…元気だった2ヶ月前に見た面影も残らない、その姿に死期が近いことを覚悟するしかありませんでした。酷な書き方になりますが、歯が悪くなっているのでエン麦を口ですくっても咀嚼出来ないままこぼれて来てしまう。青草を食んでも硬い部分は飲み込めない。

ジャックとリッキーの見舞いを受けるも、すでに遠くを見ているようで…何よりも、甘くない甘噛みで、結構痛い「噛み癖」のあったワカオライデンが人に擦り寄ってくるような弱気な部分を見せていたのです。瞳もすでに向こうの世界に半分行っているような弱弱しい輝きで、人に甘えるようにすり寄るワカオライデンを見ると、最期を覚悟するしかありませんでした。また、ワカオライデンも最期が近いことを知っていたのかもしれません。

9/21日夕刻、携帯電話が鳴りました。発信者表示は「吉田牧場」、電話の内容は想像していた通りのものでした。この日の夕方16:30頃、馬房で静かに息を引き取ったとの事でした。この日、ワカオライデンの亡骸は20年暮らした馬房で一晩過ごしたそうです。

9/22日テンポイント、キングスポイント、オキワカ、ワカクモなどが眠る、吉田牧場敷地内の墓所にワカオライデンの亡骸は埋葬されました。(馬の土葬「埋葬許可」に関しては、水源や学校など保健所の縛りが厳しいのですが、広大な敷地の吉田牧場ならではの計らいです)前に母オキワカ、祖母ワカクモの墓。隣には生前、放牧地も隣だったマグニテュートの墓。

前日の猛暑が嘘のような、空の高い秋晴れの中、11時から(彼岸で人間相手でも大忙しの)住職さんを呼んでの告別式が執り行われました。

吉田場長に見送られて…「最初から最期までワカオライデンにはお世話になった」と、クラマンダラやクラシャトル、クラマサライデンの生産者である門別・倉見牧場さんからは大きな献花が捧げられ、吉田夫妻、倉見夫妻、吉田牧場従業員さん、たまたまテンポイントを見舞いに来た牧場見学の競馬ファンなどに見送られ、”地方のSS”ワカオライデン号は、荒川調教師や吉田重雄氏、小塚美近オーナーの元へと旅立っていきました。合掌。

ワカオライデン最後の世代は、倉見牧場の「クラダッチューノ18牝4/5生(母父サクラダイオー)」となりますが、産駒総数は17世代600頭余に及びます。残念ながら、種牡馬としての後継(南関で活躍中のコアレスタイムにわずかな可能性がありますが…)は叶いそうにありませんが、母系にその血を残して貰いたいと思います。(2007.9.22UP)






一族の眠る地で…人間でもこんな静かな場所で眠る事は出来ません!幸せでしょう…ワカオライデン 1997年1999年地方競馬リーディングサイアー
主な代表産駒:
ライデンリーダー(報知杯4歳牝馬特別GU)
シンプウライデン(名古屋優駿GV・東海ゴールドカップ)
サブリナチェリー(ジュニアグランプリ・岐阜金賞)
ライデンスキー(岐阜金賞・スプリングカップ)
トミケンライデン(全日本サラブレッドカップGV)
アクアライデン(ダイオライト記念)
トミケンブライト(東京2歳優駿牝馬・OROカップ)
コアレスタイム(船橋記念・アフター5スター賞)
クラシャトル(北海道3歳優駿・北海優駿)
タイガーロータリー(北関東ダービー・北関東菊花賞)

(※この記事はwakaoraiden.comと重複掲載です)
追記:コアレスタイムを種牡馬にしてくれたら、一生、尻は「コアレス」でしか拭かない!一生、鼻は「ブライティア」でしかかまない!覚悟です(^^;


馬インフルエンザ騒動に翻弄される馬産地

8月に馬インフルエンザの騒動が起きてから1ヶ月、JRAでは事態は終息しつつあるようですが、地方競馬では未だにポツポツと羅患馬が出ているようです。日高での感染ルートは現役馬から育成牧場を通じての感染が有力とされますが、乗馬施設のポニーまでが感染し、全容は解明できていません。

夏の間、放牧に出ていた馬は8月のお盆過ぎたあたりに競馬場に戻り、秋のレースに備えるという予定でしたが、馬インフルエンザの影響で北海道に足止めを食っている馬が多数います。

そんな中、JRAでは9/6から1日の頭数制限があるものの、所属馬の行き来が再開されました。また、南関東4場の交流再開に続いて、馬の入退厩も再開されますが、交流重賞が地区限定重賞に変更されたりと、色々とローテーションに狂いが生じています。

今年のジャパンダートダービーでJRAを圧倒したフリオーソは、当初、放牧先のダーレージャパンファームから船橋競馬場に戻るはずでしたが、南関東の入厩禁止により一旦カタオカステ−ブルに放牧に出されましたが、(プレスリリースには9/14の大井競馬場の入退厩解除しか載っていませんが)9/15に僚馬のバンクレイドらと共に船橋へ移動するようです。
9/15に船橋へ向けて出発のフリオーソ復帰が待たれるアジュディミツオー、戻るのは晩秋か?針治療を終え移動も近い?ショーターザトッシ
少しずつ正常な状態へと戻りつつありますが、馬産地では思わぬ影響も出ているようです。「当歳の離乳」です。通常、当歳は秋に入ると母馬から離され、馬房で”一人暮らし”を始めます。ところが、馬インフルエンザの影響で、「現役競走馬や2歳の移動が出来ない→育成牧場(1歳)や生産牧場(当歳)の馬房が空かない→離乳出来ない」という問題が少なからずの牧場で発生しているそうです。

馬産地では廃農する生産者も増えているので、馬房(厩舎)自体は探せば見つけることが出来るのでしょうが、馬インフルエンザの間だけの為に馬房(厩舎)を探すのはなかなか難しいようです。

2歳のデビュー、秋のGTシーズン、競馬が盛り上がる時期だけに、一日も早く馬インフルエンザ騒動が終息し、正常な”競馬”が再開されることを願いたいです。「旅打ち」愛好家としても、レースが決まらないと日程の立てようもありません。(2007.9.14UP)


コスモバルク3年ぶりのホッカイドウ競馬凱旋は3着

白毛マルマツライブ。交流重賞並みに賑わった旭川競馬場宝塚記念11着から休養に入っていたコスモバルクが、秋の緒戦に9/13旭川競馬場・瑞穂賞を選び始動しました。

昨年のシンガポール航空国際カップで”GT”のタイトルを手にしたおかげで「JRAの(主要な)古馬GT競走」には優先的に出走できるようになりましたが、その前哨戦であるべきオールカマーなどの中央芝レースは過去1年間の取得賞金ではねられる可能性が高いのと、馬インフルエンザの影響でJRAのレースや他地区のレースを使えないという事情があっての叩き緒戦となった訳ですが、ホッカイドウ競馬ファンにとっては2004年9月の北海優駿以来、3年ぶりのホッカイドウ競馬参戦、しかも「2008年度で旭川競馬場撤退」との報が流れた直後の参戦だけに大いに注目を集めることとなりました。

3年前の北海優駿は、その年に行われたブリーダーズゴールドカップ以上の集客を集め大いに盛り上がったのですが、久々のバルク参戦は旭川の競馬ファンにどう受け入れられるのか?レースの面子も3歳覇者ブルータブー、古馬王者ギルガメッシュ参戦と興味深く、静内から旭川まで車を走らせました。

競馬場に到着したのは18時半を回った頃、秋の訪れを感じさせる旭川は日毎に陽が短くなり、あたりは既に夕闇を迎えていましたが、旭川競馬場には普段よりは明らかに多いマイカーの姿が見えました。予想通り、場内は幅広い世代で賑わっていて普段700人程度しか入っていない競馬場とは思えません、2000人は入っているんじゃないでしょうか?「旭川競馬場撤退」の報道が流れた直後だけにNHKを始めとするマスコミのTVカメラも見受けられました。9Rでは白毛のマルマツライブが勝って2勝目を上げ、白毛(というよりブチ?)物珍しさに大きな喝采が送られていました。

2頭の北海優駿馬コスモバルクとブルータブー場内を散策しているうちに、準メインの10Rジェニュイン賞のパドックが始まりました。当初、コスモバルクはこちらのレースに回る予定でしたが、瑞穂賞の登録馬が少なく滑り込むことが出来ました。バルク参戦を抜きにしてもジェニュイン賞も中々の好メンバー、九州記念馬コウエイベスト、東京2歳優駿牝馬2着のアーペレーヌ、ビューチフルドリーマーカップを制したドリームチャッター、房の国オープンであっと言わせたゲットゥザサミット、中央オープンから昨年移籍して来たタイギャラントなど渋い面々が集まりましたが、勝ったのは7月に中央500万から移籍してきたベルモントミサンガでした。

10Rが始まる前に既に人の流れはパドックに向かっています。メインの11R瑞穂賞のパドック周回が始まったようです。注目のコスモバルクは前走からは増減なしというものの516kgの前走は太かったようにも思えます。やはり、この馬の場合は500kg台が好ましいのでは無いでしょうか?人気を分けるギルガメッシュは+8kgの492kg、齋藤騎手の負傷により井上騎手が鞭を取ります。3歳ブルータブーは+4kgの478kg。かつてはバンブーボカにグレード制覇の夢を見たこともあるのですが、昨年からの不振は否めません。こうなると3強でどうしようもないのですが、「いくら強敵相手に苦手なダート戦とはいえ、中央GTを狙おうという馬が、ここで負けてもらっては困る!」とバルクを頭にせざるを得ません。また、ギルガメッシュのJpnUを素直に喜べないひねくれ者だけに、馬券はバルク→ブルータブー→←ギルガメッシュの三連単2点勝負!

齋藤騎手に代わって見事に代打騎乗を果たした井上騎手&ギルガメッシュ2100mの長丁場、レースは3歳ブルータブーが果敢に先行すると、ぴったりとマークするようにコスモバルクが2番手に。少し離れてバンブーボカとギルガメッシュが続く展開となりました。前のグループと後ろのグループに力差を感じさせる、交流重賞を見ているような展開。

2周目の向正面でコスモバルクは押して押してブルータブーを一旦は交わすのですが、ブルータブーはここで簡単に譲らない。バルクは叩き緒戦で3コーナーでの動きが悪くなり、2頭をマークしていたギルガメッシュが進出してくる。直線でブルータブーが再びバルクを突き放すのですが、ここでしぶといのコスモバルク真骨頂の”勝負根性”。ただ、ここで差し返せないのが今のバルクでもあります。2頭の争いをよそにギルガメッシュが外から余裕の差し切り勝ち。

結果、1馬身1/2の2着にブルータブー、1/2馬身3着にコスモバルクと3強で勝負が決まりましたが、ギルガメッシュにとってはJpnU馬の意地を見せ付けたことになります。ブルータブーは果敢に挑んだ価値ある敗戦と言えるでしょう。ただ、バルクにとってはどうだったのか?「ダートは苦手だから…」「叩き緒戦だから…」擁護すべき点もあるのですが、正直勝って欲しかった。次走は9/30日の盛岡オーロカップ(芝1700m)を予定しているとのことですが、ちょっと間隔が短いような気もします。

これは推測というより邪推ですが、当初は「オーロカップを使いたいけど、馬インフルエンザで遠征出来ないだろうから、しょうがなく瑞穂賞を使った。」んじゃないでしょうか?オーロカップまでに地方交流は再開されないと(私は)見ていたのですが、旭川の盛り上がりを見てか、岩手競馬は9/18日から条件付で入退厩の解除をリリースしてバルクの参戦を煽っています。おそらく岩手を使う事になるだろうし、叩いて良化型のバルクだし、(何よりも)相手も楽になるだけに勝てるでしょうが、ちょっと心配です。(※岩手の交流解除について9/16加筆修正しました。)

ただ、10/28天皇賞までにJRAと地方の交流は無事に再開されるのでしょうか?JRAは沈静化しつつあるのですが、未だにポツポツと羅患馬が出ている地方競馬、JRA側としては”終息宣言”が出るまでは「入れたくない、行かせたくない」ってのが本音じゃないでしょうか?いずれにしても、「バルク人気衰えず」を感じさせた1日だっただけにバルクの秋競馬での活躍を期待したいと思うと同時に、ギルガメッシュ、ブルータブーの両馬には地区重賞のタイトルに甘んじることなく、どんどん大きな舞台に挑んで欲しい。特にギルガメッシュはJpnU馬として「受けて立つ側」でもありますから。(2007.9.14UP)


馬インフルエンザの渦中にHBAサマーセール開催

8/15に日本競馬界を襲った「馬インフルエンザ」問題。8/18.19日の中央競馬開催は中止となり、後を追うように大井競馬、金沢競馬、ホッカイドウ競馬、名古屋競馬が開催中止となり、事態の収束は未だ見えません。そんな中ですが、静内において「HBAサマーセール(1歳)」が8/20〜8/25に渡って開催されています。

馬産地では「(牧場間の)馬輸送の自粛」「(競馬ファンの)牧場見学自粛」が通達されている中で、1200頭以上の1歳馬が静内市場に出入りするというのは矛盾しているとも言えますが、軽種馬協会も以下のような防疫対策を行い、何とかセリ開催に漕ぎ着けたようです。

サマーセール開催に関する防疫について(平成19年8月19日 北海道市場長)

1.次の馬は上場を自粛してください
 @インフルエンザワクチン2回の基礎接種をしていない馬
 Aインフルエンザの特徴的な所見の見られる馬
2.上場者への協力依頼について
 @上場馬の上場日朝、検温して市場獣医師に報告してください
 A輸送前に必ず馬運車の消毒をしてください
3.市場での防疫体制について
 @入場門(厩舎・一般)での消毒マットを設置します
 A厩舎入場門において入場車両を消毒します
 B退厩時に各馬房内を消毒します
 C入場時における獣医師の検診
   ・インフルエンザ等の兆候が見受けられる馬については簡易キットで検査の上、陽性反応があった馬は退場して頂きます
4.せり後の牧場内での感染防止について
 @帰厩後は念のため一週間程度自主的に隔離して様子を見てください

入場門には消毒マット馬インフルエンザに関する通達トゥインチアズの18
風評被害による来場者の減少を心配して様子を見に行った(※注)のですが、思ったよりも来場者の姿は多く、この日の売却率は26.78%(上場224頭・売却60頭)と、例年並の数字を示していたようです。ただ、来場されている購買者も最初の会話が「どうなるの馬インフルエンザ?」で、馬を買うよりも情報を仕入れに来た方々も居たのかもしれません。市場関係者はこの日も遅くまで残って馬房を消毒を行っているようですが、生産者の中には冷ややかな方が居るのも確かで「隔離する(馬房の)余裕なんか無いよ」との声が聞かれたのも事実です。何事も無く5日間を乗り切ることが出来れば良いのですが。(2007.8.20UP)

※一般見学自粛の中、セリ市場に出入りする私の立場について説明させて頂くと、上場牧場の手伝い(展示・曳き馬など)で出入りさせて頂いています。


”できあがった”場の雰囲気に大成功!ばんえい十勝JRAジョッキーDAY
新生ばんえい競馬
7/16日に帯広競馬場で行われた「ばんえい十勝・JRAジョッキーDAY」を見に行ってきました。この日は静内で「セレクションセール1歳市場」が行われていたのですが、「ばんばにアンカツらJRAジョッキーが跨る!」という絵面を想像すると我慢できません。セレクションセールは展示終了と最初の部分だけ見て、帯広方面に向けて車を走らせました。

台風の影響で天気が心配されたのですが、北海道は進路をそれて行楽日和でしたが、道中の日勝峠は標高1000mで気温10度、涼しいを通り越して寒いくらいでしたが、峠からの景観も良く快適な旅路でした。

この日のばんえいは、このイベントに協賛する騎手の冠競走があり「3R勝浦正樹賞」「4R池添謙一賞」「5R四位洋文賞」「6R安藤勝己賞」「8R横山典弘賞」「9R藤田伸二賞」と6つのレースが行われ、各レースの終了後にトークショーや表彰式があるとのこと。何とか「安藤勝己賞」に間に合いたいと、道を急ぎ帯広競馬場に到着したのは16:57分。ギリギリ間に合いました。競馬場の駐車場もこの日は一杯で盛況を感じさせました。

楽しそうにレースを待つJRA騎手たち前主催者のばんえい組合(市営)が開催していた1月以来の帯広来場なのですが、まずは入場して場内の雰囲気の違いに驚きました。寒い季節と行楽シーズンの違いは大きいのでしょうが、場内全体が明るい雰囲気で家族連れやアベックなどの若い客層が増えていました。スタンドも大きくお金は掛けられていませんが、各部改修されて小奇麗な感じになって「出来る所からコツコツと」という意気込みを感じました。

目立った改修点は「パドックをスタンド裏からエキサイティングゾーンのスタンド前に移動」「旧パドックは家族向けの、動物と触れ合えるコーナーや”名誉市民”リッキーの家など設置(この時間帯にはリッキーは居ませんでしたが)」「ナイター開催に際しての照明やイルミネーションの設置」「ばんえいグッズコーナーの本格的設置」「スタンドにばんえいロゴのペイントやコンクリ部分の補修」などなど。

個人的に感心したのは、1月に来た時はスタンドの天井部分の防護ネットにハトの糞が降り積もっていたのですが、掃除されて綺麗になっていたことです。競馬場のスタンドで寝転びながらレースを眺める私としては、頭上のネットに積もったハトの羽や糞にまみれた埃に、「糞のエキス(汚染物質?)が顔面に降り注ぐようで」どうしても不快でした。今回2度目の来場なので、市営時代も毎年春先に掃除をしているという可能性もある(それにしては年季を感じさせる尋常じゃない積もり方だった)のですが、こういう部分に気がついたのだとしたら「さすが民間!」と感心せざるを得ません。反面、ちょっと残念だったのは新設されたパドックでは横断幕などは張れなくなっていた事です。これは現主催者が「横断幕=広告」という捕らえ方をしているのでしょうか?

話は戻って「安藤勝己賞」表彰式では、相変わらず「ちょい悪オヤジ」な私服のアンカツの姿を見ることが出来ました。(エリザベス”ライデン”は6着)

そして7R終了後、いよいよエキシビジョンレースが始まります。パドックの脇に騎乗する6人のJRAジョッキーが集まって来ました。皆、私服の上にヘルメットと勝負服をまとっただけですが、にこやかに談笑。ばんえいの厩舎関係者や家族も、このレースには興味津々で厩舎村エリアから大勢が顔を覗かせています。当然、観客もパドックにかぶりつき、すでに場内が”出来上がった”雰囲気に包まれてきました。ワクワクが止まりません。(動画:パドック
四位騎手・安藤騎手横山騎手・池添騎手藤田騎手・勝浦騎手
1番アアモンドオージョ号 勝浦正樹(勝負服テレグノシス)補助:大河原和男
2番シュンライズ号 四位洋文(勝負服ウオッカ)補助:鈴木勝堤
3番キリンオー号 安藤勝己(勝負服ダイワメジャー)補助:藤野俊一
4番ヒロノタキオン号 横山典弘(勝負服メジロライアン)補助:安部憲二
5番リュウタカラ号 池添謙一(勝負服スイープトウショウ)補助:藤本匠
6番オホーツクブルー号 藤田伸二(勝負服アサクサデンエン)補助:細川弘則


第2障害をアンカツが越える!パドック周回が終わり、JRAジョッキーが、ばんえい騎手に倣って「鐙なし」でばんばに騎乗。JRA騎手の皆さんは「おっかなびっくり」というよりは「曳き馬されてる観光客」みたいな楽しげな表情で、それがまた場の雰囲気を和ませます。賭けの成立していないエキシビジョンなので、府中で行われた『ジョッキーマスターズ』同様に、観客の声援に手を振って応えています。(あの藤田伸二がこんなに楽しげに観客に手を振るのか!?)信じられない光景が繰り広げられています。(動画:本馬場入場

発走予定時間が少し遅れた17:57分「第1回JRAジョッキーDAYエキジビジョンレース」がスタートしました。TVで見るばんえいレースは定位置からの映像ですが、現場でのばんば観戦は、「馬にあわせて一緒に走る」というのが独特の観戦方法なので、私も作法に倣って?エキサイティングゾーンを走ります。時折、観客の頭の隙間からレースの様子を伺います。第1障害はリュウタカラ号池添賢一が最初に通過した様子。

さあ、ばんえいの勝負処の第2障害、一番に仕掛けたのはヒロノタキオン号横山典弘ですが、キリンオー号安藤勝己が一気に障害を乗り切って逃げ切りの体勢に持ち込みます!後ろから四位洋文騎乗のシュンライズが追い込みに掛かる!(ダイワ勝負服を追うタニノ勝負服、桜花賞の再現かよ!)鋭さは無いものの、アンカツの長鞭がペチンペチンと的確に唸る!?とそのまま逃げ切ってゴールイン!栄えある「第1回JRAジョッキーDAYエキジビジョンレース」を制しました。入着順は安藤勝己=四位洋文=藤田伸二=横山典弘=勝浦正樹=池添賢一の順番でした。「想像以上に面白いものを見せてもらった」観客も、参加した騎手も、ばんえい関係者の皆さんがニコニコ出来る素晴らしいレースでした。(動画:レース

トークショーと紅バラ賞表彰式この後、10R終了後には参加騎手6名が集合してのトークショーも行われ、参加した騎手も「来年もまた参加したい」と口々に語っていました。メインの11R「紅バラ賞」ではエキシビジョンレースに優勝したアンカツが優勝馬関係者に表彰状を手渡すという、いつもと真逆のシチュエーション。(動画:トークショー※馬券購入の為、横山典弘騎手のインタビューは撮れませんでした

この日の観客は、前日の日曜に比べて500名多い2950名と大盛況だったのですが、売り上げ的には「平日の月曜よりは多いけど日曜よりは悪い」という状況だったようです。これはパドック周回とレースの合間に10分程度のイベントを行ったために、馬券が買い辛かったという側面があります。それでも翌日のスポーツ新聞やローカルニュースでの扱いを考えると「広告効果」は絶大だったと思います。ナイター開催でレーススタートが遅いなら、来年以降はレース間隔を開けるなどの対策をした方が良いかもしれません。

この日のレースに際して、参加するJRA騎手はばんえい騎手からばんば騎乗のレクチャーを受けたそうですが、その際にもアンカツの飲み込みは早かったとのこと。笠松時代の馬主さんが「アンカツはゴルフ始めたらすぐに上手くなった」と語っていたのを思い出しました。やはりアスリートとしてのセンスが優れているのでしょうね。(動画:表彰式

そして、このイベントの発起人となった藤田伸二騎手。JRAでは「13万人のダービー観衆を敵に廻すようなイベント参加拒否で顰蹙」を買いながら、なぜこんな僻地で「3000人を相手に男を上げる」行為をするのか?それが、彼の生き方”男道”なのかもしれませんが、勿体無いというか、不器用な生き方というか、あんな楽しそうな笑顔をJRAの観客にに対しても見せてやればいいのに・・・(「JRA広報」に対して激しい不信感とかあるのでしょうかね?)

紅バラ賞優勝馬ホクショウダイヤ号を囲んで記念撮影とにかく、”楽しい一日”(正確には半日ですが)でした。参加した「JRA騎手の楽しさ」が観客に伝わり、その「観客の楽しさ」が更にJRA騎手の気分を良くする相乗効果。まさに『できあがった』興行でした。家族連れやアベックの皆さんも楽しんでいたようです。笠松競馬が金山ウインズを敵に回して売上採算ラインを割ってまでして日曜開催に拘っているのは「こういう光景」を作り出したいからなんだろうな〜と思いました。(現状は”負け戦”で上手く行っていないようです。)来年も実施して欲しいし、参加できなかった武豊騎手にもぜひ参戦して欲しい。

イベント目当ての不埒な観客だったので、馬券参加はメインレースしか出来ませんでしたが、”ばんえいの武・アンカツ”とも言われる坂本東一騎手のおかげでガソリン代も出ました。帰り道は、広尾の天馬街道を通って浦河へと抜けました。静内を基点として、行きの日勝峠ルートは200km、帰りの天馬街道ルートは190kmとほとんど大差はないのですが、交通量が少ないので10km以上の時間差(約30分)が出ます。展望などの観光を考えると日勝峠の方が楽しいですが、急ぎの場合は天馬街道の方が使えますね。

※携帯で撮影した当日の様子をアップしておきます。右手にデジカメ、左手に携帯抱えながらの撮影で画質・アングル共に悪い(手ぶれ補正入ってないし)ですが、当日の競馬場の楽しい雰囲気は伝わるのではないでしょうか。携帯3gpファイル(レースのみwmvファイル)になっているので対応しているプレイヤーで再生してください。
(2007.7.18UP)


貧乏牧場見学に朗報!日高に新名所誕生
私が牧場めぐりをしていた10年前は日高はとても不便な土地でした。日高管内国道235号沿道では門別富川のローソン以東には24時間営業のコンビニが無かった(牛丼屋などは未だにありません)ので夜食に困りました。また、当時は日高管内に24時間営業のガソリンスタンドがなかったために道中でガス欠になり、(翌朝の開店待ちで)スタンドの傍で泣く泣く車中泊したこともありました。銀行が土日に営業していなかったので金欠でWINSに馬券を買いに行けないことも多々ありました。

牧場見学は天候に左右されるので、(見学不可の)雨の日は図書館で競馬関係の書籍を読み、夕方からは静内温泉に行き閉館の10時まで温泉に入ったり、休憩室で仮眠したりして過ごしていました。

あれから10年、日高にも24時間コンビニが当たり前の時代になり、サンデーバンキングやコンビニATMも常識、24Hセルフスタンドも出来ましたが、この度「貧乏牧場めぐり」に心強い待ちに待った施設が出来ました・・・マンガ喫茶(ネットカフェ)です。

GWの4/28よりAIBA静内の所在する新ひだか町駒場に「自遊空間 静内店」がオープンしました。マンガ&インターネットの他にビリヤードも楽しめます。欠点はシャワーが無いことですが、(都会の旅打ちではマンガ喫茶のシャワーは必須ですが)せっかくの北海道ですので、牧場見学後は新冠温泉(500円)や静内温泉(400円)で22時までゆっくりと過ごし、「自遊空間」の8Hナイトパック1500円で過ごすというのは如何でしょうか?(日高には素泊まり3000円の安宿や、ユースホステルもあるのですが、そういう雰囲気が苦手な人にはお勧めです)ネットの回線速度は現在はADSLのようですが、9月までに静内繁華街の国道沿いにはフレッツ光が開通するそうなので回線速度も早くなるでしょう。

ゲートに見立てた町民ギャラリー入場口静内地区では、この駒場地区が大型ショッピングセンターやホームセンター、ドラッグストアで中心街となっていますが、旧繁華街である役場通りの「ピュア」の2階には、今月より「新ひだか町地域交流センター」が出来ました。どこの町でも商店街の個人商店が全国区の大型店舗の侵攻に青色吐息ですが、ここ静内でも同じです。私が移住した10年前には少年サンデー「じゃじゃ馬グルーミンUP!」にも実名で登場したショッピングセンターだった「ピュア」ですが、この10年でテナントがどんどんと減り、ショッピングセンターとしての機能を果たさなくなってしまいました。

そこで、歯抜けの店舗を1Fワンフロアに集約して2Fを「地域交流センター」として活用し活気を戻そうと、この度の施工となりました。(公的機関が民間施設に入ることに対してかなり物議を醸しました)

その「地域交流センター」の内部は各種サークル活動や会議が行えるサークル室や会議室、情報コーナーや大型映像コーナーなどで構成されていますが、注目は中心に置かれた「町民ギャラリー(入場無料)」でしょう。「人と馬の文化史」をテーマに、農耕馬時代の資料に始まり、中央競馬の(日高産優勝馬)の勝負服や肩掛け、競馬グッズなどが展示されています。パッと見ただけでカワカミプリンセス、コスモバルク、ウイニングチケット、サンドピアリス、レガシーワールドなどの貴重な記念品が飾ってあり競馬ファンには必見のスポットとなっています。今は展示スペースの隙間を埋めるために、しょーもない競馬グッズを置いてお茶を濁している部分もあるのですが、更なる充実を期待したいです。この施設で旧繁華街に活気が戻るとは思いませんが、「じゃじゃグル」好きな私としては「ピュア」の存続を願っているだけに、イベントなどドンドン行って貰いたいものです。(ゆうきまさみ原画展とかやらないかな〜?)
町民ギャラリー展示カワカミのオークス肩掛けは三石「蔵三」から移動した?コスモバルクの展示物


道民の競馬=ホッカイドウ競馬なのか?門別競馬閉幕
4/18より開幕したホッカイドウ競馬ですが、今年は「門別(10日)→旭川(63日)→札幌(13日)」の86日間開催となっています。注目すべきは旭川ナイターを約5ヶ月間に渡って開催することで、これは明らかに南関東との提携による場外発売収入を目的としています。

3着以下をぶっちぎったディラクエ&メスナーその、あおりを食う形で門別開催はわずか10日間、地元民としては正直寂しい。あっという間に終わってしまったのですが、最終日に何とか時間を作って立ち寄ることが出来ました。早くも2歳戦が始まっているホッカイドウ競馬ですが、この日はクラシックにもつながる1700mのフレッシュチャレンジが行われ、評判馬の社台外厩馬ディラクエ(エミーズスマイルの半弟)、ビッグレッドファーム外厩馬”第3のバルク”(第2は一応インパーフェクト)メスナーのワンツー決着となりました。時計は平凡でしたが、ディラクエはかなり奥が深そうな感じで、中央挑戦が楽しみです。

この日の門別は海風は冷たいものの好天に恵まれ、札幌からの無料バス効果もあったのか多くのお客さんが来場して盛り上がり、(南関の購買に助けられた部分が大きいのでしょうが)売り上げも門別開催とは思えない数字をあげていました。

そして、翌週から早くも旭川ナイター開催が始まったのですが、夜の気温が10度を切る事もあるこの季節のナイター開催ってのは、FEEL LIVEを否定する南関(場外)頼りが見え見えで「道民の競馬」からはかけ離れているような気もします。他の地方競馬が苦戦している中、南関との提携で売り上げを確保するのは「戦略」としては至極当然なのですが、何か寂しく感じます。まあ、道営の2歳馬が夏のJRA北海道開催を席巻してモヤモヤした気分を吹き飛ばしてくれる事を期待しています。(2007.5.23UP)


ディープインパクト衝撃!世にも奇妙な商売
安平町観光、期待の星ディープインパクト三冠を始めとしてGT7勝をあげたディープインパクトが種牡馬入りして4ヶ月。種牡馬展示会の代わりに一般向けに行われた撮影会には1200名のファンが集まり、ディープフィーバーはまだまだ続いていますが、渦中の人(馬)ディープインパクトは先日より社台スタリオンステーションの一般見学エリアにて放牧(公開)されることとなりました。

現在は、種付けシーズンにつき見学時間はおよそ10:00〜12:30になっていますが、週末には駐車場が一杯になるほどのファンの来場があるようです。私が見に行ったのは平日でしたが、ランチタイム時には常に20名位の競馬ファンや観光客が来場していました。

(この時期の牧場見学でこんな光景は久々だな・・・)と思った私の視界に、見慣れぬ光景が・・・なんと警備員さんです!(社台スタリオンも観光客対策にそんな事も始めたのか〜)と思いつつ、話を聞いてみると更に驚きの事実が!この警備員さんは「社台スタリオンの警備」ではなく「ディープインパクトの警備」をしているんだとか!?

苫小牧の警備会社から派遣されているこの警備員さん、朝の5時からディープインパクトの傍で警備を開始し、厩舎清掃の間は小さな放牧地に離されているディープの傍で警備、昼の一般見学時間には放牧地にて警備、種付けの時は種馬場で待機と丸一日ディープインパクトを警備しているそうです。(夜は社台従業員による夜警の巡回あり)

警備員さんによると2名のローテーションで毎日警備に当たっているそうですが、「仕事としては楽ですが、精神的には緊張しますね」とのこと。幸い、今のところは悪質なファンにより問題は起きていないとのことですが、ノーザンホースパークからのシャトルバス運行も決まった「ディープ観光」だけに今後も気苦労が絶えないかもしれません。

日本では聞いたことがない「馬の警備」という”世にも奇妙な商売”ですが、競馬ファンにとっては堪らない”素敵な商売”かもしれません。(2007.4.22UP)


種牡馬展示会始まる
ダーレージャパンスタリオンコンプレックス馬産地、春の恒例行事「種牡馬展示会」が2/12の門別ダーレージャパンスタリオンコンプレックスを皮切りに始まりました。毎年増え続ける内地の競馬ファンの参加により混乱を呼びつつある社台スタリオンステーションは、ディープインパクトの種牡馬入りを迎え、更なる混雑が予想された為、急遽2/14に競馬ファン向けの展示会(応募殺到で1200名で受付終了)を行うことになり、生産者向けの展示会は2/20に招待制にて行われることになりました。

この日のダーレージャパン展示会は「競馬ファン参加OK!」と謳った為、14日のディープ展示会に絡めた内地からの競馬ファンの姿が多く見受けられましたが、昨年よりも更にスケールアップしたイベントには驚かされました。

今回、ダーレージャパンは東京のイベント会社に展示会のプロモーションを依頼。イベント会社より10名のスタッフが道内入りし、展示会に備えました。更にANA関連会社より約50名のケータリング関係の派遣を受け、コンパニオンも配置。ダーレースタッフも総動員して来訪者をもてなすという力の入れようでした。

4〜5年前の種牡馬展示会の風景といえば、缶コーヒーとおにぎり程度、社台スタリオンの骨付きフランクや立ち食いそばで豪華と言われていましたが、この日のダーレーのケータリングは「寿司」「ビーフサンド」「中華カニスープ」「豚まん&中華ちまき」「スパニッシュソーセージパイ」という小洒落たメニュー。馬産地の内気な親父&御婆は腰が引けたのか遠巻きに見守るだけで、なかなか近寄ろうとはしませんでした。控えた生産者に対してハナを主張したのは競馬ファン。我先にと料理にがっつく姿を見て、生産者は安心たのかハシを伸ばしていました。

大盛況!肝心の種牡馬展示会はダージー・マリエンバード・グランデラ・ムーンバラッド・アルカセット・ルールオブロー・ファンタスティックライトの順に展示されました。昨年より種牡馬らしい体つきになったアルカセット。ちょっと小さなルールオブロー。既に貫禄のファンタスティックライトでしたが、壁に掛けられた「草原を掛けるダーレー馬(アルカセット?)」の大きな写真が気になるのか、やたらそっちの方向をガン見して嘶いていました。最後に、この1月から本国ダーレーから派遣されたスタッドディレクターやファイナンスディクターの紹介がありましたが、馬産地で着々と(中央馬主登録も含めての)地固めに入っているようです。

大盛況に終わった展示会でしたが、とにかく「ダーレーが絡むとイベントは半端じゃなくなります!」しかし、300〜500万の買い物する顧客に対して今までのスタリオンはあまりにサービスがなっていなかったんじゃないか?とも考えさせられます。まあ、馬産地の余禄(そもそも今の馬産地に余禄なんで無い)で展示会にお邪魔させて頂いてる身の私が言うべき事では無いのですが・・・

最後にこの日のダーレーを象徴するような小噺をひとつ。

余りにダーレーの種牡馬カタログがピンピンの立派な紙素材だったので、手の甲をスパッと切ってしまった私は、「絆創膏ありますか?」と場内スタッフに聞いたのですが、それに対するスタッフの返しは「今お医者さんを呼びますから!」・・・ちょっと、チョットチョット!?

1cm程度の切り傷でそんな大袈裟な!(マジで医者を用意して居るんか?)と半信半疑ながらも、(ダーレーならやりかねない・・・)と萎縮して「絆創膏だけでいいですから〜(医者は勘弁してください〜)」と懇願してしまいました。(結局、スタッフが絆創膏持って来てくれたので、本当に医者が居たのかどうかは分かりませんが・・・)恐るべき”ダーレー・青の軍団”

種牡馬の画像は「名馬座:2007年種牡馬展示会特集」にて (2007.2.12UP)


2/1大井競馬場外国産馬導入反対決起集会
羽田空港ギャラクシーホールでの決起集会新聞報道ではあまり大きく報道されていないのですが、07年4月より大井競馬場が「外国で出走経験のある競走馬の導入」を決定しました。昨今の日本馬の活躍、ダーレージャパンの全ての馬が南関で勝ちまくってる訳でも無く、ファンとしては「別に恐れることは無いのでは?」と思っていたのですが、馬産地では想像以上に事態を深刻に捉えているようで、この日、北は北海道から、南は九州まで、全国7生産団体185名の生産者が結集し大規模な抗議行動を行いました。

北海道の生産者は7:30に千歳空港に集合し、羽田空港に到着。各地の生産者が到着した11:00よりギャラクシーホールにて決起集会を行い、13:30より大井競馬場(競馬事務所4F)にて主催者に対して抗議文を手渡しました。

大井競馬場による導入の趣旨は「馬券売り上げ頭打ちの現在、起爆剤としての『外国馬導入』であり、年間20頭1馬主上限3頭の導入を決定した。」とのこと。20頭というのは大井競馬場の所属馬が約1000頭につき、生産地への影響も少ないとの認識。

生産者側からの抗議としては、「例え1頭であっても輸入を認めれば済崩しに(関税の撤廃にも繋がり)外国馬がどんどんと輸入され、国内生産が崩壊する」「世界2位の主催者賞金レベル(1位はJRA)の大井が外国馬を認めれば、外国馬主の大量参入に繋がり、馬主の寡占化が進み、更に馬主が減少する」というものでした。今年より日本がパートT国へと仲間入りし、現在「地方競馬の再建策を含めた」競馬法が国会に提出されている段階での大井の独断先行的(他の南関3場は認めていない)である「外国馬輸入」は断固として認められないとのこと。

大井競馬場事務所へと乗り込む事は生産界だけの問題だけでなく、レース番組にも及びそうで生産者サイドとしては、外国馬を導入した場合『JBC競走の大井開催を中止する方向で働きかける』『輸入した外国馬は統一グレード競走への出走は認めない』ということです。現在JBCの2競走は当初の理念から離れ、全国での持ち回りは、開催場にとって非常にリスクの高い決断となっています。大井競馬場でしか収支トントンにならない「JBC競走の大井開催を認めない!」というのが脅し文句になるかは甚だ疑問ですが、大井サイドの独断的な行動にも問題があるように思います。

この日の決起集会と抗議文提出を見る限り、事態は泥沼化しているようですが、事態はどのように収束するのでしょうか?大井競馬場側には「グレード導入」や「バリアゲード」導入など、日本競馬の先進的な事は全て大井から始めて来たというプライドがあるようなので、今回の「日本初の外国馬導入」も簡単には引き下がらないと思います。大井のプライドを傷つけないまま、他場3場(及び他の地方競馬)が根回しして丸く収める事が望ましいのですが、NAR内で大井に対して発言力を持つ主催者も居ないだけに事を難しくしています。

会場には多くのプラカードの掲げられていましたが、その中に「ハイセイコーの仔どもだから盛り上がる」というプラカードがありました。確かに、私のようなファンは「地方競馬で活躍した血統の仔が、父母の駆けた競馬場で活躍する」という図式には大いに共感します。「ワカオライデン→笠松ライデン軍団」「ゴールドレット→ゴールドプルーフ」「マルブツセカイオー→マルブツホワイト」地方競馬ならではの血統ロマンです。

大井競馬主催者へと抗議声明ただ、「売れない血統には手を出せない」という事情は分かるにせよ、生産者側にも地方血統(言い換えればダート血統)の冷遇などの問題もあるのでは無いでしょうか。ダートGTを何勝しても、配合相手一桁や、乗馬転用になった「ダート名馬」は数多く居ます。日本競馬において長きに渡った「芝>ダート」の意識を変えるための、ダート統一グレード競走の設立だったのですが、競馬の売り上げ低下とともに弱っていく地方競馬という流れでは、ダート統一グレードは中央の草刈場となっているのが現状です。

あくまでも地方オタクの考えですが「外国馬20頭輸入」するならば「”ご当地種牡馬”産駒20頭導入」(その競馬場で活躍した種牡馬産駒を20頭セリで購入して、抽選馬として配布)の方が昔からのファンは面白いような気もしますが、私の感覚がズレているのかもしれません。
地方側も「SPAT(南関+道営)とDnet(他の主催者)」と分裂したままで統一する気配は見えません。このままでは「大井とその他」「大井と南関3場とその他」などと更なる分裂も考えられ、事態の行方が気になります。(ここらへんが「新・競馬法」の焦点の一つとなるようですが)

(2007.2.10UP)


ツルマルガール一族・ツルマルオジョウのデビューによせて
1/28小倉4R3歳新馬戦(芝1800m)にてツルマルオジョウがデビューします。母ツルマルガール、父ダンスインザダーク、全兄にツルマルボーイ(安田記念GT優勝等)、半兄にツルマルファイター(プロキオンSGV2着等)、全姉にツルマルシスター(野路菊S優勝)を持つ”日高の良血馬”そして、”橋口厩舎縁の血統”でもあります。

2003/12/10ツルマルシスター急性腹膜炎により安楽死。
ツルマルガールの2004(04年6月)GT戦線で活躍するツルマルボーイの全兄妹として注目されていたツルマルシスターは夏の小倉でデビュー、初戦を3着とした後、2戦目で初勝利を挙げました。その1ヵ月後に行われた野路菊S、最後方から馬群を縫うようにスルスルと抜け出した末脚に、多くのファンが驚愕すると共に、翌年の牝馬クラシックへの期待を膨らませました。続くファンタジーSでは1番人気に推されるも、馬群に包まれ末脚不発の7着と破れてしまいました。

阪神JFでの捲土重来を誓って、厩舎で調教を続けるツルマルシスターでしたが、11/27に腹痛の症状を訴え、栗東の診療所に入院、12/6に開腹手術を行うものの、12/10に急性腹膜炎を併発し安楽死処分がとられました。

安藤勝己騎手とのコンビで牝馬クラシックを賑わせてくれる事を期待していた私としては、シスターに訪れた不幸は非常に大きなショックでしたが、それ以上にショックなのは、実はこのページで紹介しているツルマルシスターの画像は11/26の撮影なのです。(この日の夜に体調を崩した?)現像された写真を見て「シスターは寂しげで儚げな美少女やな〜」と独り悦に入っていた時は、まだ入院報道も流れていませんでした。

エプソムジョーオーのオプションお嬢(右側:2004年8月)『秋の夕暮れ曇り空、薄暗い厩舎の中でポツリと佇み、濡れたような瞳でこちらを見つめていた可憐なツルマルシスター』まさかこれが今生の別れとなるとは夢にも思わず、あの日の光景を思い出すと、今でも胸が締め付けられる思いです。

2004/6/6悲願のGTツルマルボーイ安田記念優勝
GT2着が3度、どうしても届かないGTタイトルへの執念が府中1600mの舞台で華開きました。”最後方から大外回し”のボーイの戦法セオリーを大きく覆す”馬群を割っての追い込み”で兄に悲願のタイトルをもたらしたのは、シスターとコンビを組んでいた、テン乗りの安藤勝己騎手。その胸中にシスターの姿はあったのでしょうか?

父ダンスインザダーク・母ツルマルガール、橋口調教師にとっては、『こんな事、ダービースタリオンでもなかなか出来ないだろ!?』と誇らしげに語る”縁の血統”での悲願のGT勝利。生産者の濱本牧場、馬主の鶴田任男氏にとっても初のGT勝利ということで、お祝いムードに包まれていた関係者の皆さんでしたが、この時すでに彼らのもとに”更なる不幸の影”がひたひたと忍び寄っていたのです。

2004/10/12ツルマルガール死す
ツルマルガールの2004(05年6月)の年4/16にボーイの全妹になる牝馬「ツルマルガールの2004(後のツルマルオジョウ)」を出産したツルマルガールの体調がどうも優れません。「腹病み(いわゆる腹痛)」が続き、安田記念の後に早来の社台クリニックに入院することになりました。

「ガールの2004」には乳母が付けられましたが、どうにも乳母との折り合いが悪く、お乳をなかなか与えてくれません。その為、従業員さんが哺乳瓶を抱えてオジョウに与え続けたそうです。(人と接する時間が多かったので、彼女は非常に人懐っこい性格をしています。)

場主の濱本氏は、毎日ミネラル水と青草を車に積んで、片道1時間掛かる社台クリニックのツルマルガールの元へと足を運び、ガールの容態が小康状態の時にはクリニック厩舎の周りをゆっくりと散歩(曳き運動)したりしていたそうです。

夏には一時、快方に向かっていたようで「秋には帰って来れるんじゃない?」との話も聞いていたのですが、関係者の願いも空しく、10/12肺炎を併発しシスターの元へと旅立ってしまいました。享年13歳。GT馬ツルマルボーイの母として、まだまだこれからが楽しみな繁殖牝馬でした。(実は、私は北海道に移住して、数々の牧場を巡りましたが、ツルマルガールは一度も見に行けませんでした。牧場の前を何度も通り過ぎた事はあっても「いつでも行ける」と甘い考えでした)

ツルマルオジョウ(06年11月)牧場からレンタルしていた乳母を帰した後は、濱本牧場の皆さんの手で愛情込めて育てられた「ガールの2004」は、夏には無事に自立を果たして放牧地を走り回るようになりましたが、その時はいつも面倒見の良い叔母一家の後をトットコトットコと(時に嘶きながら)必死に追いかけていました。

叔母一家とは、ツルマルガールの姉エプソムジョーオーと、ナリタトップロード産駒の当歳牝馬「エプソムジョーオーの2004(後のエプソムメアラス)」ですが、「ジョーオーの2004」が母に甘えてお乳を貰っている中、(いくら叔母でも、人と違ってミルクまでは分け与えてくれないので)ジョーオー親仔の傍らで、独り静かに放牧地の草を食む日々でした。当時の寂しげな「ガールの2004」の姿を思い出すと、また胸がキューンとします。(エプソムジョーオーのオプションお嬢・・・付かず離れずの、この距離感が「母」と「叔母」の違いと思うと・・・。・゜・(ノД`)・゜・。

2005年
明けて1歳、離乳した牝馬は集団で放牧され、母無し子の寂しさも克服した「ガールの2004」は他の仲間たちとスクスクと育ちました。(その時の同期は、エプソムメアラスの他に、かえで賞レコード勝ちのカノヤザクラ、現在0-2-0-1-1で初勝利が期待されるツルマルアイなどでした)

2006年
シスターとオジョウ幻のツーショット@明けて2歳となった「ツルマルガールの2004」ですが、育成はノーザンファームに預託して行われました。当初は夏の小倉でデビューとも言われていたのですが、一頓挫あってデビューが遅れる事になり、橋口師が「自分の手元で見ながら(調整して)デビューさせたい」とのことで、10月に滋賀のグリーンウッドに入厩し、「ツルマルオジョウ」と名付けられて12/20に栗東・橋口厩舎へと入厩しました。(一族の名付け親は全て橋口師です。一時は「ツルマルジョーオー」「ツルマルジョオー」も候補として聞いていたのですがオジョウに決まりました。)

私がこの血統に”縁”があるのか?たまたま栗東を訪問した日がオジョウの入厩翌日でした。ツルマルシスターも担当していた(ハーツクライで有名な)山本厩務員が担当することになりましたが、山本厩務員曰く「シスターは(あのまま無事に行けば)間違いなくGTでも勝ち負けしていたはず!この馬もお姉さんくらい走ってくれるといいんだけどね〜。」と姉の姿を重ねつつ、オジョウのデビューにむけて決意を語ってくれました。

2007年1月28日小倉4Rツルマルオジョウデビュー!そして初勝利!
家に帰って、撮影したツルマルオジョウの画像を見ていたら、どこかで見たことがあるようなデジャヴ(近視感)に包まれました。そのデジャヴはツルマルシスターでした。たまたまアングルが似ているという事もあるのですが、その”儚げな佇まい”はシスターを思い出させます。試しに並べてみましたが如何でしょうか?(確かに「美人度」は姉の方が高いですが、、、)

シスターとオジョウ幻のツーショットAこの一族に訪れた、数々の喜びと悲しみを経て、ついにデビューへと辿り着いたツルマルオジョウ。調教の時計からは初戦から過度の期待は出来ないかも知れませんが、姉の果たせなかった”クラシックへの夢”を、彼女の重荷にならない程度に託して、競走生活を見守って行きたいと思います。何よりも、無事に競走生活を終え、一族の血を後世に残すことが一番の仕事であり、一番の願いです。(2007.1.27UP)

追記:1/28日に行われた小倉4R新馬戦、ツルマルオジョウは馬体重458kgで出走。調教の時計が悪いのに一時は1番人気に推され、この一族にファンが期待していることを感じさせました。(最終的には2番人気)レースはスタートも遅く、最後方からの競馬になり「ああ・・・やっぱ緒戦からは辛いか」と思ったのですが、向正面から外を回ってスパートを掛けるとドンドン前に進出、そして4コーナー回るとドンドン大外に膨れてしまいました。「凄い脚!しかし、これは無理か!」と思ったもののゴールでは1馬身半の差を付けて抜け出していました。

恐るべきは”ツルマル一族の血”伝家の宝刀とも言える切れ味でした。そして、ゴール直後に塚田騎手が落馬というアクシデント。幸い人馬ともに無事と思われますが、言い方は悪いですが、ゴール前での落馬で無くて良かったです。(^^;(この時期に、騎手を落として星落とすのは痛すぎますから・・・)

”お嬢様”ではなく、まさに”お転婆・お嬢”な荒削りなレースでしたが、まずは第一関門を突破!先々が楽しみです。(2007.1.28UP)

(注記:この手記は、ここ数年間のツルマルガール一族関係者との会話などを基に構成しましたが、当時の「裏取り確認」などを完全に行っていませんので、完全なノンフィクションではありません。一族に魅せられて”ブリンカーかかった”筆者の思い入れが中心の与太話として一読ください。)


コスモバルク、ディープとの最終決戦に挑む!
コスモバルク日に日に冷え込みが厳しくなっている北海道ですが、有馬記念に出走予定のホッカイドウ競馬所属・コスモバルクは、門別競馬場の馬場が凍って使えなくなる可能性があるということで早めに北海道を出発することになりました。

この日は、北海道での最終追い切りということで、BRF明和の坂路を1本目は単走、2本目は3頭併せで駆け上がりました。3歳2勝馬コンビとの併せ馬になりましたが、先行する馬を直線で捕らえると力強く突き抜け、2馬身弱の先着を果たしました。田部調教師曰く「ジャパンカップ時と変わらないデキにある」との事で、有馬記念での走りが期待されます。

13日に門別競馬場に入厩すると、14日に早速出発、15日に美浦トレセンに入厩、24日に本番を迎えると、25日に大井競馬場へ移動して、27日に仕事納めの大井お披露目という過酷なスケジュールとなっています。管理する田部調教師も、来週は全日本2歳優駿にトランプが参戦するので内地に飛びますが、一度戻って再び美浦でバルクの調教を見守るというきついスケジュール。「肉体的には辛いけど、(名誉な事で)ここ3年くらいはバルクのおかげでやりがいを感じている」とのこと。

バルク得意の中山で”英雄”ディープインパクト相手にどんな立ち回りを演じてくれるのでしょう?同期のライバル・デイワメジャーへの雪辱は?クリスマスイブ決戦まであと2週間!(2006.12.9UP)


2006ホッカイドウ競馬トレーディングセール
ホッカイドウ競馬トレーディングセール・最高価格アリダーチャームホッカイドウ競馬の年度最後の札幌開催も始まり、間もなく1歳馬の入厩を迎えようかという門別競馬場にて「2006ホッカイドウ競馬トレーディングセール」が行われました。生産者馬主が多く、2歳戦が主のホッカイドウ競馬からは、この時期他地区への転出が促され、翌年の3歳戦で”道営出身”がクラシック戦線で活躍するのはここ数年の流れになってきています。そんな掘り出し物を見つけようと、この日も多くの購買者が来場していました。

ところがこの日、非常に由々しき事態が起きてしまいました。名簿の上場予定馬が74頭、欠場9頭で本来なら「上場馬65頭」のはずなのですが、中村和夫氏(及び夫人)名義の上場予定馬22頭が直前になって上場を取り消すという不可解な事態になりました。日高軽種馬農協の行う『セリ』では、上場を申し込んだ馬の「(疾病など)止むを得ない理由に限り、医師の診断書をもって欠場を認める」という条項があるのですが、このトレーディングセールにはそのような規定や罰則が無いのでしょうか?主催者からの明確な説明も無いままセリが開始され、遠路遥遥来場されていた購買者の中からは不安の声が上がっていました。(その心労が祟ったのか?道営の某調教師が会場で倒れこみ、救急車を呼ぶというハプニングもありました)

そのセリに関してですが、上場馬は主に3つのランクに分けられます。半年間の道営2歳戦の中で『JRA認定競走勝ち馬』『2歳未勝利戦勝ち馬』『未勝利馬』です。購買者にとっては『JRA認定』の肩書きで来年の夏まで中央競馬交流戦への参戦が認められることになり価値が高まるのですが、一方で販売申込者(生産者馬主)もこの付加価値を踏まえて高めの価格設定で上場するので、「賞金の下がり続けている地方で走らせて資金回収出来るか?」という問題もあり非常にシビアな購買価格となりました。

コスモ馬のメンコ最高価格は「アリダーチャーム(父バブルガムフェロー)JRA認定馬」の300万円、最低価格は「オーディナリー(父ミシエロ)未勝利」の24万円と幅がありますが、中にはダンスインザダーク牝馬(未勝利)で55万円など種付料を考えると全体的に厳しい結果でした。

追記:(既に結果4着と惜敗してしまいましたので、古い話題になってしまいますが)セリの後には、翌々日の天皇賞にコスモバルク参戦を控え、出発の準備に忙しい田部和則調教師のお宅で少し話を伺ってきました。

前日の26日の10:30に門別競馬場を出発したコスモバルクは、函館〜青森の青函航路を通って、27日早朝に東京競馬場に無事到着。今回はトライアル(オールカマー)の前に札幌日経オープンを使えたのが良かった。距離も最適であり、状態も良好だから良いレースを期待したいと意気込みを語ってくれました。
(天皇賞は4着でしたが)今年はこのまま順調ならジャパンカップ、有馬記念の参戦を予定。来年は『GT馬は中央のGTに直接出走可能』という特約が出来たのですが、これはバルクが自らの力で切り拓いたルール改正ですので、来年もぜひ中央競馬を賑わせてほしいと思います。

『強い馬づくり』講演会(角居勝彦師・勢司和浩師講演)
「強い馬づくり」講演会
10/30浦河町総合文化会館大ホールに於いて、JRAの角居勝彦調教師、勢司和浩調教師を講師招いての『強い馬づくり』講演会が行われました。会場の文化ホールはショッピングセンターの隣にあるのですが、18時過ぎには駐車場が一杯になり止められなくなるほど多くの方々が来場していました。特に若手の育成従事者の姿が多く活気に溢れていました。

講演会の演題は『私の強い馬づくり』編として、角居師が『人を鍛え馬を鍛える』勢司師が『馬の取り扱いとメンタルトレーニング』と題し、それぞれ30分程度の講演と質疑応答を行いました。

お二方ともJRAトレーニングセンターでは新進気鋭の若手調教師として活躍していられるので、来場されていた多くの育成従事者にも為になる話が多かったと思います。日高の生産団体主体の講演会などは政治的な匂いを感じさせるものもあり、「決起集会的」な悲壮感のある集まりも多いのですが、全体的に明るい雰囲気だったのは講師・観衆共に若々しい方々が多かったというのも一因でしょうか。(2006.11.1UP)


10/16〜20日日高軽種馬農協オータムセール

タカノセクレタリーの2005(父アグネスデジタル)晩秋を迎えた北海道・日高で日高軽種馬農協のオータムセールが行われました。初日の10/16は好天に恵まれたものの、この時期の当歳セールということで客の出足は鈍く、156頭の上場に対して46頭の売却(売却率20.9%)という低調なセールになりました。

2日目の10/17〜20日までは1歳セールが行われました。16日のセリ場で生産者が口々にしていた会話が「カワカミプリンセスはとんでもない強さだなぁ〜」という話題でしたが、この2日目には、そのカワカミプリンセスの半弟にあたる「タカノセクレタリー2005(父アグネスデジタル)」が上場するということもあり、朝早くの展示時間から多くの購買者や関係者が集まってきていました。

セリの展示は40頭あまりを「の」の字のように配列して行うのですが、348番タカノセクレタリー2005の周りには大きな人だかりが出来ていていましたが、展示でのこれほどの人だかりはセレクトセールでもなかなかお目にかかれない壮観な光景でした。

カワカミプリンセスの生産者であり、馬主でもある上山氏に話を伺ったところ「本当は●●万円(伏せておきます)で上場する気だったけど、カワカミプリンセスを管理する西浦師が『GT馬(姉・カワカミプリンセス)に恥かかせるなよ〜!』と発破を掛けられたので強気の御代設定1000万円にした」とのことです。注目のセリは1000万円でスタートし、4650万円で「スガノ」冠名で有名な菅原光太郎氏が落札しました。

この1頭で市場の平均価格が大きく変動してしまいましたが、基本的に秋セリは200〜300万円の馬が買われていく市場ですので、2日目185頭で56頭売却(30.2%)、3日目185頭で62頭売却(34.2%)、4日目176頭で63頭売却(35.8%)、5日目174頭で70頭売却(40.2%)という数字でした。セリの取引成績自体は昨年と比べると全ての面で上昇してはいるのですが、秋セリのメインターゲットである地方馬主の馬主経済が悪化しているために、生産者にとっては非常に厳しい金額を提示されての再上場などもあったようです。

なお、このオータムセールには岩手県・金沢県・熊本県の各馬主会が団体購買に参加し、岩手17頭・金沢11頭・荒尾15頭を購入しました。どの地方競馬場も存廃問題の持ち上がっている競馬場だけに、ファンとしてはその購買から「存続の意思」を感じるしか出来ないので、少しほっとしました。願わくば、買われた競馬場で無事にデビュー出来ることを願いたいです。(2006.10.26UP)


6億円ホースも誕生!セレクトセールは大盛況!?
出身馬GT優勝表彰とレポジトリー社台グループ(厳密には日本競走馬協会)が主催するセレクトセールが7/10〜12日ノーザンホースパークにて開催されました。今年は8年ぶりに1歳馬市場が開催され、当歳市場では日本競馬市場最高額となる6億円ホースも誕生し、3日間で117億円という驚異的な売り上げとなったセレクトセールの3日間をレポートします。(セレクトセールは一般見学禁止となっていますが、競馬関係者のお供&お手伝いで参加させていただきました)

7/10 1歳市場
会場となったノーザンホースパークは朝から霧雨の降る悪条件でしたが、毎年のことながらセレクトセールの華やかさは完全な「ブランドイメージ」を確立しています。今年からはパレードリングも馬柵で区切ったメイン&サブが設置され、購買者にとって安全で見やすい市場になっていましたし、新たにレポジトリー(上場馬の四肢レントゲン&気道内視画像を公開)が設置され信頼感のおける市場となっていました。

8年ぶりの1歳市場でその動向が興味深かったのですが、購買者はお馴染みの「キンコンカン(金子真人氏・近藤利一氏・関口房朗氏)」を中心とした常連馬主から、近年のセリ市場で活発な動きを見せる潟_ノックスや野田みづき氏・多田信尊氏などの新興馬主も活発な競り合いを行っていました。

ヴェイルオブアヴァロンの2005この日の最高価格は「60番ヴェイルオブアヴァロンの2005」(父Pivotal:牡・鹿・3/30生)母ヴェイルオブアヴァロンはウインドインハーヘアの姉妹、すなわちディープインパクトの近親ということで20500万円にて多田信尊氏が落札しました。

上場頭数165頭 取引頭数109頭 落札率56.1% 落札合計価格341400万円










7/11 当歳市場初日

エイプリルドラマ2006とマストビーラウド200634億円売っといてこんな事を言うのはなんですが、前日の1歳市場は「露払い」に過ぎません。セレクトセールの醍醐味は「(将来像が)分かりにくい当歳馬をお金持ちの馬主が自分のプライドを賭けて競り合うガチンコ勝負」の「当歳市場」が見所。予想通り、当歳市場は馬主の意地を賭けたビットの応酬が繰り広げられ”異世界”を演出していました。


「241番エイプリルドラマの2006」(父クロフネ:牝・鹿4/29生)
セレクションセールで売買されNHKマイルカップを優勝したロジックの半妹。残念ながら主取。

「215番ブルーアヴェニューの2006」(父フレンチデュピティ:牡・芦2/11生)
種牡馬として初年度からGT馬フサイチリシャールを送り出したクロフネの全妹。激しい競り合いを制したのはダーレージャパン梶Bこの前週に「中央競馬馬主資格審査」で認可されなかったダーレージャパン鰍ェここまでの落札をするのは、デビューまでに馬主資格が認可されるのを見越してか?それとも反対した有力生産者に対する牽制か?

ブルーアヴェニュー2006とトゥザヴィクトリー2006「271番トゥザヴィクトリーの2006」(父キングカメハメハ:牝・鹿2/10生)
今回、キングカメハメハの上場数が43頭と上場馬の15%を占め、その購買が注目されていましたが、全体的に良く売れて平均落札価格も他の種牡馬よりも高かったようです。まあ、その平均落札価格はこの馬が上げていたのかもしれませんが・・・噂の6億円馬です。
(ディープインパクトが7000万円だったことを考えると)牝馬としては高い8000万円からスタートしたセリは「キンコンカン」の御三方を含めた数名での激しい競り合い、(この連中ならここまでは出すでしょう?)と3億円台では大した驚きも無かったのですが、4億円を超えた時点で会場が「ざわざわ」とし、息を呑むように1000万円単位での競り合いを見守っていました。当初は自ら手を上げてビットしていた関口氏に動きが無くなり、その後はセリの裏側の人物との競り合いに。2004年の市場で「エアグルーヴの2004(父ダンスインザダーク)」に付けられた49000万円を超え、戦いはついに5億円台の攻防に!一騎打ちムードの競り上げも6億円でついに決着。最後までダーレージャパン鰍ニの激しい競り合いを制した落札者は多田信尊氏の関わるグローブエクワインマネージメント(有)。

「300番マストビーラウドの2006」(父スウェプトオーヴァーボード:牡・鹿2/8生)
桜花賞・NHKマイルカップを勝ったラインクラフトの半弟。父はエンドスイープ直仔のスェプトオーヴァーボードだけに期待されたか?14000万円でダーレージャパン鰍ェ落札。

上場頭数161頭 取引頭数118頭 落札率73.3% 落札合計価格516050万円

7/12 当歳市場2日目
ブロードアピール2006とネームヴァリュー2006この日は傍観者としてだけでなく、上場者のお手伝いということで関わりました。3日目にして昼からは太陽が姿を見せ、会場は緑の森と青い空のコントラストが美しく馬の見栄えも良く見えるのですが、前日に盛り上がりすぎたのか燃え尽きた雰囲気もあり、相変わらず社台グループの馬は盛況なのですが、日高産馬は苦戦していたようです。


「376番ブロードアピールの2006」
(父キングカメハメハ:牝・鹿3/29生)
GTには手が届かなかったものの、ダートで目の覚めるような追込みを魅せたブロードアピールの仔。父がキングカメハメハという「金子馬」で11200万円で金子真人氏が落札。


「397番ネームヴァリューの2006」(父ブライアンズタイム:牡・鹿4/28生)
帝王賞を制したネームヴァリューの2番仔。個人的には将来はアジュディミツオーとの配合を見てみたい。残念ながら主取。日高の誇るGT馬の産駒が主取ってのは悲しい。

スキ^−パラダイス2006とオリミツキネン18「399番スキーパラダイスの2006」(父タイキシャトル:牡・芦4/28生)
「短中距離の鬼」になりそうな配合です。10400万円でグローブエクワインマネージメント(有)が落札。

「491番オリミツキネンの18」(父アジュディケーィング:牡・鹿5/8生)
GT5勝馬アジュディミツオーの全弟。昨年も全兄弟が上場(5000万円で落札)されましたが、当時のミツオーはGT1勝だったのに対し、今年は5勝。この血統が売れなくて何が売れる?と思ったのですが、セレクトセールの客層のニーズには合わなかったのでしょうか?残念ながら主取。(詳細は「燃える東魂!」セレクトセール奮戦記にて)


上場頭数143頭 取引頭数103頭 落札率72.0% 落札合計価格318000万円


《3日間合計》欠場17頭を除く
上場頭数469頭 取引頭数330頭 落札率70.4% 落札合計価格1175450万円


3日間のセレクトセールはグリーンチャンネルでも完全中継されたのですが、見ていた人は違和感を感じたかもしれません。「○×○×○○○×」もしくは「高い・安い・高い・安い・高い・高い・高い・安い」実はこの流れとは「社台グループ・その他・社台G・その他・社台G・その他・社台G・その他」という上場形式にあります。

フサイチペガサス像&JRHA会長代行吉田照哉氏の総括展示を見た感じでは、さすがに選び抜かれたセレクト馬だけに「社台グループに決してひけをとらない良駒」を日高の牧場が上場していたのですが、この市場において「非社台グループ」というのは、『購買者の対象』から外れているようなのです。一流ブランドのセールにPB(プライベートブランド)が良い商品を出しても、購買者のニーズには合っていないということです。たまに売れても(社台Gと変わらない種牡馬・母系でありながら)社台と比較すると半分以下の落札金額。非社台で高額で売買されたのは、国内での競走成績・繁殖成績よりも「外国種牡馬でブラックタイプに横文字の並ぶ上場馬」です。

日高が誇る名繁殖牝馬の産駒や、G1馬の弟妹ってのは(御代が高いのもありますが)軒並み主取という結果になってしまいました。購買者は「ブランドで夢を買う」ことに満足しているようですが、(庶民の目から見ると)ちょっと異常な世界でした。社台グループの売却率は95%を超えていながら、その他(日高など)生産の売却率は50%に届かないというのが現実・・・。

P.S.ノーザンホースパーク内に関口房朗氏から寄贈されたという「金箔のプサイチペガサス銅像」を見てきましたが・・・絶句。畏敬の念を感じずにはいられない「吉田善哉氏とノーザンテーストの銅像」のすぐ横にどうしてこのような物を置くかな〜。まるで新興宗教の総本山・・・(以下自粛)(2006.7.15UP)


札幌ダービー北斗盃はフジノダイヒットが制す
佐々木美典騎手。メイショウサンデーと鹿島厩務員「ダービーウイーク」と銘打たれた地方競馬のダービー6連戦、6/4の九州ダービー栄城賞(勝ち馬:ユウワン・鮫島克也騎手)に続いて、この日は札幌ダービー北斗盃が行われました。今回より”札幌ダービー”の名を冠した北斗盃ですが、ホッカイドウ競馬の三冠路線では初秋の「北海優駿」が最高峰と見られているのでちょっと変な感じもします。しかし、もっと問題なのはホッカイドウ競馬に残った3歳勢の手薄さでしょう。2歳戦に注目が集まり、秋にはJRA含め全国へ移籍するというここ数年の流れから、春を越してクラシック路線に挑む3歳勢は年々手薄になってきています。昨年の2歳重賞で掲示板争いをしていた馬達が人気になってしまうのだから非常に厳しい。

そんな中で勝ったのはフジノダイヒット、2着がモエレスリーストン。廃止された競馬場から移籍したきた山口竜一騎手と小国博行騎手がワンツーで気を吐いていました。特に、昨年よりホッカイドウ競馬に移籍した山口竜一騎手は人気薄の馬で度々激走し、万年リーディング五十嵐冬樹騎手の牙城を脅かす存在として注目されています。

また、1998年に母メイショウヒダカが制した北斗盃に、産駒のメイショウサンデーが挑む姿は地方競馬らしくて良かったです。結果は9着でしたが、メイショウヒダカを担当していた(コスモバルクの担当でもお馴染みの)鹿島厩務員がパドックでメイショウサンデーを曳く姿には癒されました。

フジノダイヒット&山口竜一騎手この日はフサイチネット、社台スタリオン、オッズパーク、J-MILK協賛の「ダービーウイーク」の第2戦ということで、札幌競馬場では数々のイベントが行われたようです。先着500名の抽選会には間に合いませんでしたが、入場時には「ミルクの試飲やってますのでどうぞ!」と言われ、ブースに行ったのですがミルクも配布が終了していました。メインレース前にはホッカイドウ競馬の紅一点・佐々木美典騎手のトークショーが行われましたが、こちらもピントがぼけたようなトークショーでいまいちでした。

ダービーウィークは6/7東京ダービー、6/8兵庫ダービー、6/9東海ダービー、6/11岩手ダービーと続きますが、この企画が来年も続くよう、各地の勝ち馬には是非ジャパンダートダービーに参戦してもらいたいものです。(2006.6.7UP)






コスモバルク号優勝報告会
多くのマスコミとファンが集まりました5/14のシンガポール航空国際カップGTにて地方所属馬として初の海外GT制覇を果たしたホッカイドウ競馬のコスモバルクでしたが、優勝の喜びに冷や水を浴びせるような検疫検査「陽性」反応が出てしまいました。間違いの可能性が高いとは言え、最悪の場合、現地で処分される事も考えられ、関係者もファンも再検査の結果が出る24日を祈るように待ちましたが、再検査では無事に「陰性」。25日に晴れて帰国となったコスモバルクは次走の宝塚記念出走に備え、白井の競馬学校で5日間の帰国検疫を受け、そのまま宝塚記念の舞台である京都競馬場に移動しての着地検疫に入りました。

ホッカイドウ競馬主催者にとっても無事に帰国してからでなければお祝いも出来ないという雰囲気でしたが、6/1に高橋はるみ北海道知事(通称:キタノハルミチャン)を招いての優勝報告会を無事に執り行うことが出来ました。この日は多少肌寒いものの、好天に恵まれ多くの競馬ファンがバルクの優勝を祝いに札幌競馬場に集まりましたが、知事の来場もありローカルマスコミの数が非常に多く、一昨年のダービー壮行会以上のマスコミが集まっていたような気がします。

13:25分から行われた優勝報告会では、馬主の岡田美佐子氏と馬主代行岡田繁幸氏、田部和則調教師、五十嵐冬樹騎手が祝福を受け、岡田美佐子氏には高橋はるみ知事から表彰状が送られ、高橋知事には岡田氏からシンガポール航空国際カップの優勝賞金の一部を北海道の福祉に役立てる為の寄付が手渡されました。

主催者である高橋知事を交えての記念撮影岡田美佐子氏は「レースの直線で”バルク!バルク!”と叫んで、勝った時は涙が止まらなかった。」とレースの感動を語りました。

田部調教師は「昨日、京都競馬場に入ったバルクの状態は良好です」とバルクの近況報告。

紆余曲折あって悲願のGT制覇を果たした五十嵐冬樹騎手は「本当にこの馬には色々経験させてもらって感謝している。皆さんの応援があって頑張ってこれた。これからも(バルクと)大きなレースを頑張って行きたい」と意気込みが語られました。

暗い話題が多い地方競馬で数少ない明るい話題を提供してくれたコスモバルクの活躍ですが、マスコミやファンの賑わいを見て、今回の優勝は「(経済など)暗い話題の多い北海道にとっても本当に明るいニュースだったんだ。」と改めて感じました。6/25宝塚記念でのコスモバルク&五十嵐冬樹の健闘に期待したいと思います。(2006.6.1UP)


門別開催早くも閉幕
春の訪れもまだなのに・・・長い冬に耐え、やっと春の訪れを予感させるフキノトウが芽を出したばかりだというのに、ホッカイドウ競馬の門別開催は今年度最終日を迎えてしまいました。

再生を賭けた試練の年となる2006年度のホッカイドウ競馬は、馬券が売れる札幌開催を(JRAの協力体制から)秋にも編成し、その結果、門別開催は開催から4日間のみとなってしまいました。計画比116%とという好結果で、戦略的には全く間違っていないのですが、身近な門別で簡単にレースを見に行けなくなってしまったのは馬産地の人間として非常に残念でもあります。

まあ、その分、日高自動車道が門別富川まで開通し、(高速料金払うお金さえあれば)札幌まで非常に行きやすくなったので、札幌開催に足を運ぼうと思います。

しかし、今年の北海道は非常に春の歩みが遅く、この門別開催も厚手のジャンパーと手袋が必要なくらいでした。調整の遅れから馬の仕上がりも遅いようで番組編成には非常に苦労していたようです。

※画像に写っている「ウチパク(内田博幸)」っぽい勝負服は新人のヒロ斉藤こと齋藤博樹騎手。マサ斉藤との師弟関係については不明。


4/10JRAブリーズアップセール展示会
35番クラシャトル04、38番シュガーダディガール044/26に中山競馬場で行われた「2006年JRAブリーズアップセール」の日高育成馬の展示会が浦河・日高育成牧場(BTC)にて行われました。
例年以上に春の訪れが遅く、雪の残る日高山脈からの風が冷たいBTCが会場ということで馬主・調教師の姿はあまり目にしませんでしたが、近年は「育成」の重要さが高まっているだけに、最高の設備で育成された馬の姿を見てみようという生産者の姿が多かったようです。

個人的に注目したのは「35番クラシャトルの04・牡(父フレンチデュピティ)」母はクラシャトル(母父ワカオライデン)という地方のダート血統に、中央のフレンチデュピティという配合。昨年のサマーセールで1510万円で落札され、後日ブリーズアップセールでは3000万円で購買されました。)、他にはセールでは欠場となりましたが「38番シュガーダディガールの04・牡(父フジキセキ)」は毛色が青鹿毛で非常に見栄えがしました。ブリーズアップセールで最高値となったのは「41番ディスクオブゴールドの04・牡(父マリエンバード)」で、この馬は昨年のセレクションセールで1310万円で落札され、ブリージャップセールでは3900万円の値を付けました。昨年、購買されたダイワパッションに続く活躍馬の登場に期待したいと思います。


ブリーズアップ最高値のディスクオブゴールド04と公開調教風景展示会の後にはバスを用意しての「BTC見学会(先着50名限定)」が行われたのですが、この見学会は一般参加もOKだったのですが参加者8名という寂しいイベントになってしまいました。非常に面白い内容で、年に数回実施しているので、是非皆さんも参加してみてください。

まずは昨年の一般公開でも見せてもらったトレッドミルの見学です。スーパーカー1台分にも匹敵する高額な「馬のルームランナー」です。目の前で馬のギャロップを見ることが出来るのは滅多にない事で、その迫力には圧倒されました。

その後は「日高育成牧場(通称:BTC)」の広大な敷地をバスに乗って回りました。
千歳空港2個分1500haという広大な敷地を誇るBTCは大きく分けて3段のエリアに分かれています。

最上段の丘の上には
・2400mの自然な地形の坂路を備えたグラス馬場
・丘の上に広がる40haの広大な芝広場(馬の逍遥馬道)
があり、ここでは昨年、中居正広のJRAコマーシャル撮影も行われたそうです。

最上段の丘の上から施設の全貌を見下ろす&1000m屋内馬場中段のエリアには
・(公開調教の行われた)1600mダート馬場
・700mの屋内坂路(最大勾配5.5°)
があります。屋内坂路は上りきった終点部分を300m延長して1000mに改造予定だとか。

最も広大な下段エリアには
・国内最大の1000m屋内直線ウッドチップ馬場(道内産カラマツ)
・屋内馬場に沿って1200m・1600mのダート馬場
・800mの覆馬場(オイルサンド使用)
・800mのダート馬場(砂厚10cmと深め)
・サッカー場なら120面に相当する100haの芝地(逍遥馬道)
が用意されています。

1日平均480頭、年間16万頭が利用するまでになった巨大育成施設。すでに浦河は「生産の町」から「育成の町」にシフトしているます。静内・新冠・門別あたりの育成牧場に言わせれば「民業圧迫」らしいですが、今後もBTCの育成施設としての重要度は増すのではないでしょうか?

おまけ:トレッドミルを使用したギャロップ動画(凄く重いですが必見!)期間限定公開


各地で種牡馬展示会が行われています
石坂正調教師&サンライズペガサス馬産地日高では春の風物詩である種牡馬展示会が各種馬場で行われています。
競馬の世界同様に社台グループの独占状態が続いています。近年、CBスタッドや静内スタリオンが閉鎖されてしまいましたが、今年は新たにダーレージャパンが種馬場(ダーレージャパンコンプレックス)を開設し、社台グループに対する対抗勢力を目指します。

レースで活躍が目立った競走馬のほとんどが社台グループ生産という現状では社台スタリオンがどうしても目立ってしまうのですが、日高の種馬場もヒシミラクルやタップダンシシチーなどのGT馬を始としてトーセンダンスやサンライズペガサス、トーシンブリザードなどのマニアックな種牡馬も導入し一発を狙います。

馬主さん、調教師さんにとっても「自分の馬が種牡馬になる」というのは大きな喜びであると同時に、我が仔同然ゆえに良いお嫁さんに集まってもらいたいようで、サンライズペガサスを管理した石坂正師も忙しい中、展示会に来場し、愛馬サンライズペガサスを熱心にPRしていました。サンデーサイレンスという大きな柱が無くなり、繁殖牝馬にサンデー系が増えてきた現状から「どの馬にもポストサンデーのチャンスはある!?」と言っても良く、激しい種牡馬競争に注目したいと思います。

社台スタリオン展示会&ザッツザプレンティ各地の新種牡馬種牡馬展示会特集ページへ
門別・DJC:アルカセット
新冠・BRF:ロージズインメイ・スパイキュール・アドマイヤマックス・マイネルセレクト
新冠・優駿S:チアズブライトリー・ウインラディウス・ハギノハイグレイド
新冠・白馬牧場:トーシンブリザード
静内・JBBA:バゴ・ストラビンスキー
静内・アローS:サンライズペガサス・ミスキャスト・ウインデュエル
静内・レックスS:ヒシミラクル・カルストンライトオ・トーセンダンス
早来・社台SS:デュランダル・ザッツザプレンティ・ゼンノロブロイ
門別・ブリーダーズS:タップダンスシチー・ボーンキング・アドマイヤドン
※アドマイヤドンは急病につき現在、社台クリニックにて療養中

(2006.2.25UP)


1/16アドマイヤ(ドン・マックス・グルーヴ)合同引退記念パーティー
武・福永・安勝と勢ぞろい!!昨年で競争成績を終えたアドマイヤ軍団のGT馬3頭(アドマイヤドン・アドマイヤマックス・アドマイヤグルーヴ)の合同引退式が早来・ノーザンホースパークにて関係者120名、競馬ブックで募集した競馬ファン40名を集め盛大に行われました。

ファンの間からは競馬場での引退式実施に強い要望があったようですが、生まれ故郷(早来)で揃って行いたいという近藤利一オーナーの強い要望から、ノーザンホースパークでの実施が決まり、せっかくの祝いの席だから少しでも多くのファンにも参加してもらいたいということで競馬ブックでの招待が行われ、全国から450名余りの応募があった中から幸運な40名が招待されました。関係者からは武豊・安藤勝己・福永祐一・上村洋行・高田潤騎手ら5名の他、管理調教師の橋田・松田博師、生産者側からは社台の吉田勝己・照哉兄弟の他にアドマイヤマックス繋養先のビッグレッドファーム岡田繁幸氏、アドマイヤドン繋養先のブリーダーズスタリオン関係者などが列席しました。

「普段は自分の会社の宴会でも従業員に酒など注がない!」という強面の近藤利一氏ですが、この日は3頭が共にGTを制し無事に引退できた喜びと、前日にアドマイヤベガ産駒のアドマイヤフジが日経新春杯を制した事から終始ご機嫌で、ファンや関係者に自ら酌をして回るというサービスぶり!武豊・福永両騎手も祝杯を傾けながら気さくにファンとのツーショット写真やサインに応えていました。(アンカツはこういうの苦手なのか?ニコニコ座って場を和ませていました)

めちゃめちゃ豪華な食事!&特製のケーキ(今は腹の中です・・・)管理調教師の方々が引退する3頭について語る席では、橋田満調教師「アドマイヤマックスはデビュー当初の成績からクラシック距離での活躍馬だと思っていた。しかし、勝ったGTが1200mということは馬は年齢と共に変わっていくと思いました」と語り、「アドマイヤグルーヴについては、生まれたときからGT制覇を宿命づけられた馬だった。その宿命を果たすことが出来てほっとしている」との事でした。松田博資師「アドマイヤドンは血統がティンバーカントリーだけに(高馬が普通の)近藤オーナーもあまり期待していなかったのでは?朝日杯を勝ったがクラシックの時期は調子が落ちていて残念な結果だったが、秋に試しに使ったJBCで圧勝してダート路線を進むことになったが自分としては最後まで「ドンは芝馬」だと思っているので、それを証明できなかったのは少し残念でした」と語っていました。

最後は「アドマイヤマックスは筋肉の質が素晴らしい!ゴムの弾力から一完歩の幅が大きい!しかし、残念ながら繋ぎのスナップが悪かった。これがなければもっとGT勝てたでしょう」と独自の理論を展開した岡田総帥の三本締めでお開きとなりましたが、パーティー終了後のオプションに引退したばかりのアドマイヤグルーヴを見せて貰える!というサプライズが用意されていてファンは大喜び。1/7に栗東を経ち、生まれ故郷のノーザンホースパークに帰ってきたばかりのアドマイヤグルーヴは冬毛は生えてきているものの、体つきはまだまだ現役馬のようでした。サンデー系が配合できないので、社台スタリオン繋養馬の中では自ずと配合相手は絞られますがベストトゥベストな配合で4世代GT制覇を果たしてくれることでしょう。(2006.1.16UP)

ファンと気さくに歓談する近藤利一氏この二人が乾杯して回ればそりゃ盛り上がります!北海道に帰ってきて10日ですが冬毛フッサーです


11/10道営記念はバンブーボカが制す!
バンブーボカと関係者(シャンパンで乾杯!)晩秋の門別競馬場で”伝統の一戦”道営記念H1が行われました。例年に比べて暖かい日が続く日高地方ですが、この日も暖かな一日で多くのお客さんで賑わいました。圧倒的な1番人気に推されたのは、昨年ハナ差で涙を飲んだバンブーボカ。2番人気は五十嵐冬樹鞍上のスローンフォル、3番人気は北海優駿を制し、JRA1000万交流で5着と健闘した3歳馬フリートアピール、他にもカサロス、ミステリアスアート、ビーファイター、シークレットボーイなどが出走し、ファン投票1位のコスモバルクの姿が無いのは寂しいものの、道営記念としては恥ずかしくない面子が揃ったといえるでしょう。

北海道2歳優駿GVでも好評を博した、門別富川中と高校生の吹奏楽部32名によるファンファーレ演奏の後、今年のホッカイドウ競馬の最後のレースが行われました。レースはイルラーゴがハナに立ち、フリートアピールは4番手、バンブーボカは中団の外を進み、スローンフォルは後方からの差し脚に掛けた位置取り。4コーナーでは果敢にフリートアピールが先頭に立ったのですが、外からヨレ気味ながらもバンブーボカが一気に交わして先頭に立ちました。既に勝負は決した感じで注目は2着争いでしたが最内から伸びたビーファイターが入りました。1着宮崎光行(中央参戦フェイクフェイスで活躍!)2着山口竜一(道営から移籍して大活躍!このレースでも乗り代わりでの2着)3着五十嵐冬樹(今年もリーディング!)と「騎手買い」すれば簡単なレースだったのかもしれません・・・
レースの後はスタンド内にて「ホッカイドウ競馬騎手総出による握手会」も行われ多くのお客さんが行列を作っていました。

ジョッキー握手会、やはり五十嵐冬樹には華がある翌日には北海道新聞に「ホッカイドウ競馬存続の見込み」との記事が載り、ほっとしたのも束の間、リーディング2位の渋谷裕喜騎手が飲酒運転&無免許逮捕という不祥事も。存廃の関わる時期だけに関係者には襟を正してもらいたいものです。ホッカイドウ競馬のシーズンは終わりましたが、ジャパンカップにコスモバルク、朝日杯にモエレジーニアス、全日本2歳優駿にエイティジャガー(兵庫ジュニアの結果如何ではモエレソーブラッズも)と道営馬の戦いは続きます。大きな舞台での活躍が来年の地元開催での盛り上がりに繋がる事を期待しています。(2005.11.21UP)








アイヌの里・平取に今も生きる?コロポックル伝説
衝撃!コロポックルを発見!?先日、平取町にある歴史ある資料館を訪ねた時の話です。この資料館は、かつてこの地に城を構え”隆盛を誇った一族”の歴史を後世に伝えるという資料館でした。その資料館を見学し、”一族”の過去の栄華や歴史に触れ、満足した気持ちで資料館を後にしたのですが、その時に建物の外観を記念撮影した1枚のスナップ写真を後から見て不思議な事に気がつきました。

撮影した時には全く気がつかなかったのですが、資料館の柱の影から”とても小さい人間”がこちらを覗き込むように立って居ます!!写真を拡大してみると、少し寂しげな表情で何か訴えかけるように、こちらを見つめています。その手には鞭のような形状のアイヌの道具?が握られています。平取町といえば、古くから小人原住民の「コロポックル伝説(オキクルミ伝説)」が伝わる町だけに、この小人は「コロポックル」が里に降りて来たものが偶然に写り込んだものでしょうか?それを確証するように、小人が着ていた衣装は資料館に飾ってあった”隆盛を誇った一族”の民族衣装にそっくりに見えます。

アイヌの里・平取での不思議な出来事でしたが、恐怖を感じるよりも”隆盛を誇った一族”に対する感謝と畏敬の念を、そして”一族”に再び栄華が訪れることを祈りたい神妙な気持ちになりました。

(と、ここで「東スポ(東魂スポーツ)ネタ」は終わりw)

平取町に完成した「ダイタク記念館」を訪ねてきました。馬主さん、生産者、調教師などから提供された口取り写真・肩掛け・トロフィー・勝負服・レースビデオなど、”ダイタク一族”の栄華を記念した展示品が数多く飾られています。※(専任の従業員を雇っていないので)見学はあまり公にはしていないとの事で、アクセス方法や見学手段に関しては伏せさせていただきますので、興味がある方は自力で探してください。(2005.11.10UP)


調教師・関係者から提供された肩掛けや記念品ダイタク(中村雅一・和子氏)勝負服 コロポックルも着ていた館内には多くのダイダクグッズが並んでいます


10/28門別 北海道2歳優駿GV
昨年と比較すれば暖かい日が続く北海道ですが、日の短さは例年同様。晩秋の門別競馬場にて北海道2歳優駿GVが行われました。昨年は地元のモエレエスポワールが完勝し北海道の2歳勢の強さを見せ付けましたが、今年は函館2歳SGVを制し、続く札幌2歳SGVでは惜しくも3着と敗れましたが、朝日杯GT出走の権利を獲得したモエレジーニアスが参戦しそのレースぶりに注目が集まりました。

更に、この日はディープインパクトで三冠を制した武豊が”三冠ジョッキー”として初めて競馬場で騎乗(更に安藤勝己騎手も参戦)ということで札幌圏からも道営競馬の無料バスを利用して多くのお客さんが来場したようです。実際、スタンドは一杯で馬券購入の混雑を考えて私は早めにJNBのDnet馬券購入に切り替えましたが、パドック周辺や直線前も大盛況でした。

レースを迎え撃つ地元勢は道営の大将格モエレジーニアス、地元重賞戦線で主役を張るカネマサドゥイット、外厩馬フレンチウォリアー、すずらん賞2着のフュノンガルウ(渋いフィガロ産駒!)ら精鋭8頭。JRA勢から4頭、川崎・笠松から各1頭の14頭にて行われました。ある意味レース以上の盛り上がりを見せたのがレースの♪ファンファーレ生演奏♪(この企画に関しては旭川でも実施済み)。今回は地元の門別町立富川中学校のブラスバンド部?30名が練習の成果をみせて大変好評だったようです。競馬場にブレザー姿の女子生徒多数という図式にも新鮮な驚きを感じたのですが、これこそが地元に根付いた「地方競馬」らしく、今後も続けてもらいたいものです。

モエレジーニアス&エイティジャガー肝心のレースですが、スタート直後に「ごるぁ!くぁwせdrftgyふじこlp;@」というジョッキーの怒号が飛び交う展開!!宮崎光行騎手鞍上のカネマサドゥイットが口を割って大きなブレーキを起こしたのが確認でき、早くも「審議」のランプが点灯し波乱の幕明けとなりました。ごちゃつく中、ハナを主張したのがアンカツのエイエインセイテン、2番手に外からフジヤマスイープ、モエレジーニアスは離れた3・4番手という展開になりました。向正面では淡々とした流れでしたが、4コーナー手前で上位4頭あたりが横一線になる展開。エイシンテイセンは捕まったか?と思われたのですが、ここから渋とく粘って追い込むエイティジャガー、モエレジーニアスとの叩きあいに持ち込みギリギリ粘りこみました。

結果は一旦、エイエインセイテン→エイティジャガー→モエレジーニアスと表示されたのですが「審議」の表示。審議の時間はなんと15分近くにも及び、エイシン・モエレ2頭1・2着軸流しの私としては「逃げてたアンカツは関係ないだろうから、何とか国明が降着して当たらないかな〜」と邪な事を考えていたのですが・・・なんと結果はエイエインセイテンの6着降着。安藤勝己騎手は騎乗停止処分ということになり、寄りにも寄って(観戦予定の)JBCクラシック(ユートピア)で騎乗出来なくなったがや〜〜?と思ったのですが、ホッカイドウ競馬の主催で6日間、中央競馬での処分は4日間(11/5〜13日)、JBCに関しては名古屋競馬の裁定で騎乗可能という玉虫色の裁定となりました。(まあ、準地元・名古屋で開催される「地方競馬の祭典」JBCに地方出身のアンカツが出れないってのは地方競馬全体に対しての大きな損失だけに特例措置みたいに感じますが・・・あくまでも私の妄想ですが、長い審議時間の間に道営主催者は地全協やJRAにお伺いの電話を掛けて、裁定の抜け道を探しての決断を迫られてたんじゃないでしょうか?)

(一部の道営ファンは地元馬の勝利に盛り上がったかもしれませんが)集まった大勢のお客さんの期待に反して、勝ったのがエイティジャガー(佐々木国明騎手)という結果に正直しらけ気味。おそらく折込済みだったのでしょうが、ここで勝った佐々木国明騎手を差し置いて武豊騎手の三冠達成インタビューが始まってしまいました。優勝劣敗の図式を考えれば許されざる事ですが、この日の競馬場の雰囲気では致し方なし。武豊騎手も申し訳なさそうに(レースの結果には触れないで)ファンの声援に応えていました。

11/10の道営記念でホッカイドウ競馬の今年の開催は終了。その結果を元に高橋はるみ知事から存廃に関しての発言があると思われます。計画比では非常に苦戦していますが、昨対比では(他の地方競馬に比べたら)善戦しているので、日高の基幹産業としての馬産地競馬、地方競馬の砦としての産地競馬であるホッカイドウ競馬の存続を強く希望します。(2005.10.29暫定版UP)


アラブの終焉・・・スズノキャスター2004オータムセール上場
スズノキャスター2004(父ホーエイヒロボーイ)年々生産頭数が減って行く状況を目の辺りにしている私としては「アラブはすでに終わった」とは思っていましたが、実際に福山がサラ導入を決定(今月中に発表)という報を受けてはさすがに感傷的になってしまいました。福山競馬はアラブ競馬を続けるならば「馬主保護」よりも「アラブ資源保護(アラブ生産→購買の確約)」を行うべきでは無かったのか?福山競馬のサラ導入の報は寄りにも寄ってHBAオータムセールの前週、予想通りというかアラブのセリは非常に厳しく、寂しい結果でした。(厳しかったのはサラも同じですが・・・)

「この一族は絶やす訳には・・・」とアラブ生産者が必死に残して来た血統が絶える。(サラ購買者は他国の出来事のように見向きもしない中)アラブ1歳がパレードリンクをひっそりと周回し、上場され主取となっていきました。そんな中の1頭に「スズノキャスターの2004(父ホーエイヒロボーイ)牝」が居ました。サラ系の半兄キングオブザヒルズの命名をした私としては、大いに注目していたのですが残念な結果。更に残念なニュース「スズノキャスターは繁殖牝馬を引退し九州で乗馬になった」との報。17歳の繁殖牝馬が乗馬に転向するとは(以下、自粛)誰が悪いわけでもありませんので、私に出来るのはスズノキャスターの華やかな活躍の「記憶」に残しておくだけです。ありがとう”女傑”スズノキャスター。そして当歳(父ニホンカイユーノス)がデビューする舞台はあるのか?アラブ競馬は完全に終焉へ向かっています。スズノキャスターと同様にアラブ競馬を「記憶」に残して行くしかありません。(2005.10.14UP)


コスモバルク日経賞に向けて再始動
バルク翔け津代士 新コスモバルク横断幕古馬になって更なる成長を見せるか?道営のチームバルクがいつまでも続いて欲しい

雪解けの進む門別競馬場で天皇賞トライアルである日経賞を1週間後に控えたコスモバルクが公開調教(追い切り)を行いました。都心から遠く離れた門別競馬場で公開調教ではありましたが、日曜日と言うこともあり開門前から80名近くが並んでいました。(最終的にはファン200名、マスコミ関係者100名程度)
先着100名にはオリジナルの「コスモバルク手ぬぐい」「ホッカイドウ競馬ポスター」が配布され、スタンド内には新コンビを組む千葉津代士騎手とコスモバルク「地方に夢を バルク翔け津代士」の新横断幕が掲げられ、ファンの応援メッセージ記入を行っていました。

予定では11:00に追い切りの後、壮行会の予定でしたが「馬場状態が悪い」ということから、先に壮行会を行い田部和則調教師・千葉津代士騎手・岡田美佐子オーナーに「議員連コスモバルクファンクラブ」藤沢澄雄氏や門別町長・郡司啓氏から花束が贈られました。(負けたら移籍云々)はファンもマスコミも聞けない雰囲気というか暗黙の了解?でしたが、先のことよりまずは日経賞に全力で挑む!というのが総意だったようです。(実際マスコミを嫌ったのか?この日は岡田繁幸総帥の姿は見えませんでした)

馬場の回復を待って11:45分頃にコスモバルクがやっと馬場に姿を見せました。1周目ダグ、2周目を軽く流して、3周目の向正面1000m地点から追い切りを行いました。タイムは「63.3−49.6−36.8−24.0−12.2」(鞍上田部調教師A馬なり)というタイムでした。現在の馬体重は510kg程度ということですが、馬場状態を考えれば及第点の追い切りだったようです。

今後のスケジュールは23日10:30に門別を立ち、24日に中山競馬場入り、25日に馬場のスクーリングを行い、26日の本番を目指すと言うことです。現在の登録馬の面子を見る限りでは負けられない一戦ですが、今年のホッカイドウ競馬の盛り上がりに大きく影響を与えると思うので快勝してもらいたいものです。

マリンレオ功労馬として余生を送る
2002・2003NARグランプリアラブ4歳上最優秀馬マリンレオ昨年の12/23に名古屋競馬場で盛大に引退式を行った「最後のアラブ王者」マリンレオですが、その時のプレスリリースが「今後は種牡馬として・・・」という発表で俄かには信じられないものでした。昨年の日高でのアラブ生産は80頭余り、今年は50頭を切るであろうと見られている「アラブ生産界」に需要があるのか?生まれ故郷に帰ってきたマリンレオの様子を見に門別町豊郷の川端広一牧場を訪ねました。

昨年の引退式の後、川端牧場に戻ってきたマリンレオですが、残念ながら種牡馬にはなれませんでした。母親のアイノマリンもここ2年はサラを配合(明け1歳カリスタグローリ牝・今年5月誕生予定バトルライン)して「サラ系としての生き残り」を賭けているだけに、すでに「最後のアラブ王者」に対する需要は無かったのです。しかし、今後の余生に関してはオーナー預託による功労馬扱いということで悠々自適な生活を過ごすようです。「サラ挑戦が1年早かったら・・・」今でも残念ですが、マリンレオには「最後のアラブ王者」として長生きして貰いたいと思いました。

追記:一応注釈をつけておきますが、この時期の放牧地はぬかるんでいるので泥んこ、そして季節柄冬毛ボーボーなのは生き物として当然の事なのでご安心ください。

見学情報:「門別町豊郷・川端広一牧場」の見学に関して「競走馬のふるさと日高案内所」0146-43-2121まで必ずお問い合わせの上ご見学ください。


コスモバルクジャパンカップ2着に健闘!
皐月賞2着、日本優駿8着、菊花賞4着と惜しくもクラシック制覇とはならなかったホッカイドウ競馬コスモバルク(田部和則厩舎)ですが、中央競馬への挑戦は続きます。陣営はジャパンカップGTから有馬記念GTへの連続挑戦を表明していますが、11/28ジャパンカップではC・ルメール騎手とのコンビで参戦し、逃げるマグナーテンを見る形で気持ちよく先行すると直線でも粘りこんで2着と大健闘!何より差されたら差し返すその根性が素晴らしい!菊花賞馬デルタブルースに先着し借りを返しました。生産者の加野牧場さんはレースの前に「今回は気楽に挑める(完全な挑戦者)古馬勢相手に掲示板に入ったら来年が楽しみだね〜」と言っていましたが、3歳勢最先着の素晴らしい結果。

次走の有馬記念は大井競馬場滞在からの挑戦という手段で挑みます。騎手は未定との事ですが、出来れば「ホッカイドウ競馬」コンビである五十嵐騎手との再結成を望みたいのですが、見事に折り合った外人騎手(C・ルメール)の手腕にも舌を巻いたのは確かです。※今回はコスモバルクの放牧時の画像を集めてみました。(2004.11.28UP)※「全国競馬便り」によれば有馬記念では五十嵐冬樹騎手との再コンビ結成とのことです。

4頭併せ調教後のクールダウン逍遥馬道を歩いてくるバルクBRF真歌の坂路コース
恵まれた自然環境からストレスは感じさせないトレーニング後の一杯フユキー!カンバーックと思わず叫びたくなる?


コスモバルク北海優駿を制す!目指すは中央突破
ホッカイドウ競馬ファンへの恩返し今年、春のクラシックの話題を攫ったホッカイドウ競馬所属のコスモバルク(田部厩舎)が再び秋のGTに向けて動き始めました。一連の戦いで応援してくれた道営競馬ファンへの恩返しを兼ねての地元お披露目の意味合いが濃かった一戦なので、当初は8/12の王冠賞が予定されていましたが「道営三冠最後の一冠」となる9/2北海優駿(H1)をその舞台に選びました。

二冠を制したシャンハイジャンプや他地区で重賞を制覇したグローリーサンディの参戦が無かったのは残念(連下候補の同厩ユミコトヨーコも残念な出走取消)ですが、この日はバルクの勝ち方が問われる一戦。全国35箇所の馬券発売所での発売が行われたのですが終始、単勝1.0倍の断然人気、2着捜しのレースでした。旭川競馬場には統一Gのブリーダーズゴールドカップと同じくらいの多くのお客さんが来場していました。

ただ、コスモバルクに不安が無い訳ではありません。元々が気性のきつい馬で、初のナイター開催、そしてこの日のようなライトファンが多い日はパドックでのフラッシュの嵐に巻き込まれることが予想されます。そして本番を見据えて余裕のある馬体で出てくるでしょうから、「芝馬」として久々のダートに戸惑うかもしれません(もっとも調教の坂路はダートな訳ですが、、、)発表された馬体重は+18Kgの498Kg。外厩のBRFを出たときが505kgあったと聞きますから輸送で7kg減った訳ですが馬体は余裕のある感じ。ただ、パドックのフラッシュには動じる気配が無かったのは気性の成長を感じさせました。

これぞバルク!気力で抜け出し北海優駿を制すレースは@ホロトジョーがスローペースの逃げを打ち、2番手にHウェイトフォー、3番手にAソルティースイート、Iコスモバルクは3番手を進みます。淡々としたスローペースですがバルクの折り合いは良いようです。向う正面では@HIの三頭と以下の集団という二つの集団に分かれました。3コーナーではホロトジョーは一杯になりましたが、楽に追走してきたウェイトフォーが頑張って直線でのバルクの襲撃に抵抗。なかなか縮まらない差にスタンド騒然!「おいおいまさか〜」悲鳴が上がる。しかし、ここからがバルクの真骨頂!気力の勝負なら世代髄一、ウェイトフォーを捕らえると共に、Gセレブセレクションの追撃を押さえ込みました。スタンドの大観衆は「敗北を感じさせる」絶望から「鬼気迫る勝利」の歓喜へと振幅の大きな感情を味わい大盛り上がり!!

道営馬相手にこの辛勝、時計も褒められたものでなく、辛口の批評も多いかも知れませんが表彰式でのマイネル軍団総帥・岡田繁幸氏曰く「ダート馬みたいに尻が大きくないし、繋ぎが長いのでダートは向かない」ということですし「まだまだ仕上げてない」現状ですからセントライト記念→菊花賞での上積みは期待できるのでは無いでしょうか。

まずは9/19セントライト記念で権利取りを目指すちなみに私はコスモバルクをサポート馬に指名していましたので口取りに参加する名誉に与る事が出来ました。サポーターズクラブ開催中にホッカイドウ競馬でバルクが出走するのはこの日以外に考えられないので貴重な体験が出来ました。(何百人も集まるかと思ったのですが、平日だけにサポーターは40名しか来れなかったようです)口取りが終わるとスタンド前広場での表彰式が始まりました。五十嵐騎手・田部調教師・岡田総帥一様にほっと安堵した表情でした。その表彰式で私は「冬樹ヒューヒュー!」と指笛を鳴らそうと思い、指を咥えたのですが、、、「しょっぱい!!」冷静に見ていたつもりでも知らぬ間に手に汗握っていたのでしょうね。

私は「東海公営」に思い入れが大きいのでメイセイオペラの活躍には「地方初のGT制覇は東海の馬に達成して欲しかった」コスモバルクの活躍には「地方初のクラシック制覇は東海の馬に叶えて欲しかった」と地方馬の活躍を100%喜ぶことが出来ませんでした。しかし、この日のホッカイドウ競馬の盛り上がり(グルーヴ感)を経験するとそんな気持ちは完全に消え去りました。バルクの活躍を「地方馬の活躍」でなく「マイネル岡田の活躍」と評するマスコミも多いですが、(近年、元気の無かった)ホッカイドウ競馬が盛り上がってるのは間違いない事実です。「翔けバルク!行け冬樹!」狙うはGT菊花賞。(2004.9.3UP)


真夏の長距離王決定戦ブリーダーズGC
昨年の覇者イングランディーレ&五十嵐冬樹第1回に笠松のフェートノーザンが勝って以降13年間、JRA馬の優勝を許してきたホッカイドウ競馬ブリーダーズゴールドカップGUですが、結果から先に言うと今年も地方馬の勝利はなりませんでした。

JRAからは昨年の覇者(後の天皇賞馬)イングランディーレが再び五十嵐冬樹を背に参戦、今年重賞2勝のタイムパラドックスの鞍上は第1回を制した安藤勝己、崩れない堅実な成績を続けるビワシンセイキ、芝長距離戦線からダート長距離へと矛先を変えたウインジェネラーレの4頭。

迎え撃つべき立場にある道営馬はキャニオンロマンが直前に出走取消。昨年の道営記念を制し今年の活躍が期待されたビックネイチャーは頭打ち。実力馬ナリタホマレ・ツギタテヒカリも南関東から転入のカミスドリームに完敗、一応カミスドリームが道営代表と目されたのですが、南関東で決してトップとは言えない馬が手強いJRA相手に一矢報いることができるとは思えません。

レースは逃げたイングランディーレをウインジェネラーレがマーク、タイムパラドックスとビワシンセイキはその後ろに控えて動きを見る。ここで、JRA馬と道営馬に群れが分かれてしまい、早くも道営馬の力不足が露呈。3コーナーからイングランディーレ目掛けて上がっていったタイムパラドックスは直線入り口で一気にイングランディーレを交わすて直線も力強い脚で完勝!重賞3勝目をマークしました。2着も危ないと思われたイングランディーレですが、さすが天皇賞馬の力を見せ付けて2着を死守。3着ビワシンセイキ、4着ウインジェネラーレとJRAの上位独占となりました。

タイムパラドックス&安藤勝己の完勝!安藤勝己騎手にとっては第1回笠松フェートノーザン以来の2回目の制覇となりますが流石にビッグレースに強いアンカツの凄みを見せ付けました。松田博資厩舎にはダート王者アドマイヤドンが居ますが、JCD以降は芝挑戦が噂され今後のダート路線を背負っていく形になるかもしれません。

この日の旭川競馬場は好天に恵まれ多くの観衆を集めましたが、ホッカイドウ競馬サポーターズクラブの厩舎見学会や先着入場者にコスモバルクの団扇プレゼント、限定バルクグッズ販売など数々のイベントが行われました。また、風水師ドクターコパ氏、全国競馬便りの柳沼淳子さんなどが来場し、競馬場に華を添えていました。

ホッカイドウ競馬は(JRA夏競馬も始まった為)旭川開催になって売上の伸びが鈍りつつありますが、菊花賞を目指すコスモバルク(9/2北海優駿に参戦予定)や、それに続く2歳馬の活躍で競馬場に活気を与えて欲しいと思います。(2004.8.12UP)



JRA日高育成牧場(BTC)オープンデー
日本中央競馬会の創立50周年記念の一環イベントとして7/31に浦河町のJRA日高育成牧場の一般公開が行われました。JRA抽選馬の育成のほかに、近隣の育成牧場の拠点として近年ではタニノギムレットやファインモーション・アドマイヤコジーン・タップダンスシチーの育成が行われたことで有名なBTCの優れた施設を全て見て回れるのはめったにない機会ということで行って来ました。

JRA育成牧場はおよそ1500haの広大な敷地を誇ります。(千歳空港の2倍、帯広空港の約5倍=早来吉田牧場が300ha)その敷地に、競馬場と同等の広さの1600mダート馬場、自然の地形を利用した2000m芝場外コース、800m覆馬場、直線1000mの屋根付直線馬場、700m屋根付坂路などの設備があり、馬に騎乗するか車で移動する以外手段が無いような圧倒的なスケールでした。浦河地区が近年馬産より育成にシフトしていくのは分かる気がします。

また、この日は他に「競走馬トレッドミル見学」「馬学口座(ウォーニング骨格標本展示)」「馬術演技(ドバイ王家から贈られた純血アラブや馬事公苑のアンダルシアンホース)」なども行われ、北海道旅行中の家族連れなどが楽しんでいたようです。(2004.8.8UP)
ベンテンヒカルの父ウォーニングの骨格標本目の前で馬の速足が見えるとは思わなかった!トレッドミル見学馬術は技の凄さが素人には伝わりにくい競技ですね純血アラブ&アンダルシアンホースの大技(らしい)ルパード!


函館記念往復3000円の旅
あれだけ輝いた3歳時を思い出して欲しい貧乏人にありがたい「青春18きっぷ」の季節になりましたが、このくそ暑い猛暑に内地に遊びに行く気はありませんが、車で深夜ドライブすると片道6時間掛かる函館観戦に利用できないかと試してみました。

残念ながら静内駅発の始発ではダイヤを組めないので苫小牧6:07発→08:52長万部10:43→13:36函館を利用して7時間掛けて函館に行って来ました。(長万部の接続2時間待ちがなんとかなれば静内始発も可能なんですが・・・)

函館駅からは路面電車で約15分14:00に競馬場に到着し、ファインモーションの敗戦にがっくりと肩を落とす暇も無く帰りの路面電車に乗り込むと、函館17:25発→20:08長万部20:23→23:07苫小牧で帰ってきました。

現地滞在3時間の厳しいスケジュールですが、3000円以下で往復できるコストパフォーマンスと長時間ドライブから逃れてウトウトしながら鈍行に揺られていくのは中々使えると思いました。


ゴールドプルーフを訪ねて
最寄の重富駅より桜島を望む9歳を迎えながら名古屋大賞典TRの梅見月杯で見せ場たっぷりの2着に食い込み本番での上積みと、今年1年の活躍が期待されたゴールドプルーフですが屈腱炎により突如、無念の引退となりました。長くに渡って”名古屋の大将”としてGU東海ステークス・GV全日本サラブレッドカップを含む重賞4勝を挙げたプルーフですが、慎ましいながらも暖かい引退式と開いて貰い、九州での種牡馬としての第二の人生を迎えることが出来ました。

あまり馴染みの無い九州でのスタッドインという事でプルーフの境遇を少し心配したので現地へ様子を伺いに行ってきました。桜島を目の前に見渡す鹿児島湾、鹿児島県姶良郡姶良町平松「ホースランド姶良(徳重牧場)」がゴールドプルーフの新天地です。(注:個人情報を含みますので見学のお問い合わせなどは「九州・競走馬のふるさと案内所0994783015にてご確認・お問い合わせ下さい)九州新幹線の開業で賑わう鹿児島中央駅から日豊本線で宮崎方面に向かって3つ目「重富駅」が最寄の駅です。ここからタクシーで約1000円(もしくは歩いて60分5km)小高い丘の上に「ホースランド姶良」があります。

当初、ゴールドプルーフが九州でスタッドインすると聞いたとき「厳しいこの時代に望まれて行くのか?」「馬主さんからのつきあいで引き受けただけなのでは?」などと不安に思っていたのですが、場長の徳重氏の話を聞いているうちにその心配は無いと安心しました。確かに、種牡馬入りに関しては昔から馬主さんとの長い付き合いがあったのも一因ですが、徳重氏は「ゴールドレットの血脈」に強いこだわりと熱意を持っていて、3年以上前から種牡馬としてラブコールを送り続けていたそうです。「屈腱炎は競走馬としては残念だが、私としては待ちに待った種牡馬入りです」と語ってくれました。

アクセス方法(タクシー10分徒歩約60分)3/15の引退式の翌日に早速九州に向かって旅立ったゴールドプルーフですが、現在は屈腱炎の負担が種牡馬業務に支障を来たすといけないので良化待ち。今月中には自前の繁殖牝馬の発情の状態を見極めながら種付を行うとの事です。「今年は(自家用で)4頭くらい付けるつもり」「肌の薄い、トモの発達したいい馬だよ」と期待を語ってくれました。また、磯村師の時代から「ゴールドレットの産駒は馬体に(シミのような)黒班が出ると走るんだよね〜」という興味深い話も伺いました。

「ホースランドあいら」は育成も兼業しているのですが、立派な500m坂路も装備していて、九州のトレーニングセールではいつも好タイムを出す馬を仕上げているそうです。この施設と、場長の熱意に触れて私のゴールドプルーフに関する「心配」は「期待」に変わりました。数年後の佐賀競馬や荒尾競馬、九州産限定競走でゴールドプルーフ産駒が旋風を起こすことを期待したいと思います。

余談ですが、我が「燃える東魂!」が期待を込めて名づけさせていただいた”笠松の至宝”といえる血統キングオブザヒルズ(父ワカオライデン母スズノキャスター先日登録抹消→三重で乗馬・・・)の夢を新馬戦で打ち砕いたのが、この牧場生産のミツアキエックス(父エックスコンコルド)という話を聞いたときは驚きました。まさか静内から鹿児島まではるばる訪ねて行って思いっきり”知り合い”とは、、、この業界は狭い(^^;

暖かい鹿児島でのんびり過ごしています馬体はまだまだやれます!引退の原因となった屈腱炎
北の大地で日高山脈を見て育ったゴールドプルーフが南国・鹿児島で桜島を見ながら余生を過ごす。上手く言葉に出来ませんが、心の琴線に触れるというか、なんかいいよね。引退してもゴールドプルーフはやっぱり”究極の癒し系”です。
(2004.4.6UP)



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