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古代の製鉄技術
 金属を鉱石などから取り出すことを製錬(smelting)といい、製錬によって取り出された金属の純度を高めるために精錬(refining)が必要な場合があります。
 基本的には炉と炭と送風装置(ふいご)が必要です。ふいごはBC 200-300年頃には発明されたと考えられていますので、それ以前には自然通府であったと考えられています。
 鉄の精練はB.C.1500年頃から始まったと考えられていて、鉄の精錬法はヒッタイト王国が独占していて、その技法が多くの人々に伝わるのはB.C.1200年ヒッタイト王国が崩壊してからのことです。紀元前18世紀ごろ、すでに製鉄技術があったことが発掘された鉄によって明らかになっている。
 鉄を作るには鉄を含んだ鉱物(砂鉄等)が必要で、それらは一般に酸化物になっていますので、高温にして酸化物から酸素を分離するする(還元)ことが必要となります。そのためには1000℃程度の高温にする必要があります。
 人類が初期の土器を作るときには窯を使わないで平地で薪を燃やす方法で得られる温度は600℃〜800℃であるので、鉄の製錬は出来きませんので、熱の放散を防ぐための炉が必要になり、炉内は自然通風による炭火によって1000℃前後の高温になってから、鉄を含んだ鉱物を炭火の中に入れて加熱すると、鉄を含んだ鉱物(酸化物)から不純物や酸素が抜けて孔だらけになった海綿状の鉄(海綿鉄)が出来ます(製錬)。それを叩き割り、加熱しながら叩くことを繰り返すと、鉄の中に溶け込んで残っていた不純物が追い出されて純度の高い鉄が出来ます(精練)。それを武器等に加工して利用します。

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