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青銅の歴史
 純粋な銅は加熱すると柔らかくなり、ハンマーで叩くと硬くなるなどの性質があり、不純物の種類や量によってもその性質が変化し、銅に砒素や錫が含まれていると硬さや脆さが増すこと、微量のビスマスが含まれていただけで銅は脆くなり、一方鉛が含まれていると柔らかくなります。 これらの銅の性質は古代の人々にとっては未知との遭遇であり、それが人類の知識を集積していくことになります。

青銅(bronze)発明以前
 まず、最初の有意義な遭遇は、砒素との遭遇でした。
 地球上に砒素は錫よりも多く存在しいますので、銅鉱石に含まれている例があり、これらの鉱物を利用した青銅が最初に作られるようになったと考えられています。

青銅の発明
 次の有意義な遭遇は、錫との遭遇でした。
 錫は砒素に比べ製作時に有毒ガスが出ないことと、錫鉱石に含まれる錫の量が一定していて、青銅を作るときに青銅に含まれる錫の量を希望通りに制御し易い利点がありました。しかし、錫の鉱石が大量に取れる場所が少なく、ある地方に限定されていました。
 この青銅に至る未知との遭遇がどこで起きたかは明確な証拠が無いようです。BC3000年頃のイラン高原にある銅鉱石は錫を含むものがあり、この鉱石を使用して銅を作ると自然に青銅が得られたとする説があり、もう一つの説には、2500BC頃にBell-Beakerと呼ばれる土器を作る人達がいて土器の他に銅の鋳造も出来るようになっていましたが、まだ青銅を作るまでには至っていませんでした。 2300BC〜1800BCの間にロシアのBattle-Axe people(石釜の中央に穴をあける石工がいた)と呼ばれている人達とBell-Beakerを作る人達が接触して青銅(Uneticians)を作れるようになったと考えられています。 その遺跡は1879年にプラハの郊外(Prague の北80kmのドイツとチェコの国境地帯にあるエルツ山地(Erzgebirge))で発見されました。
 この頃には鉄(軟鉄)を作る技術もありましたが、青銅は加工技術の向上などによって鉄よりも硬くする技術があり実用的であったことから、鉄にはあまり注目されなかったようです。
 2000BC頃までにはヨーロッパで錫の鉱脈が発見されるようになり、これに伴って青銅の生産地が広まっていきました。
 ヨーロッパの一部でエルツ山地(現在のドイツとチェコの国境周辺)で採れる錫鉱石が使用されて、青銅の生産が急速に普及し始め、地中海の東部まで青銅器運ばれるようになり、世界中に広がっていきました。
 需要の増大に伴い錫の主要な供給場所がエルツ山地から英国のコーンウォール・デヴォン(Comwall-Devon)地域(世界遺産)に移行していきます。
 1500BC頃には青銅の技術が中国まで到達し、日本にも弥生時代中期(BC200年頃)には青銅器が普及してきます。

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