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金の歴史
 金(Gold)は貴重な金属として古くから知られていて、人類がその輝きに魅了されてしまった金属です。
4000BC年頃にはヨーロッパの東部(Transylvanian Alps、Mount Pangaion)で金が産出されて装飾品として使用されるようになっていたと考えられています。
3000BC年頃にはシュメール(Sumer)では金を装飾品に加工する高度な技術が発達していたと考えられています。
2600BC年頃には古代エジプトのヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)に金についての記述がなされています。
その他の金に関する記録として、エジプトとヌビアは旧約聖書にも記載があり、ギリシア神話の中ではミダス王は触ったもの全てを黄金に変える能力("Midas touch")を持っていたとされています。
1500BC年頃には金が交換手段の標準として用いられるようになりました。
 670BC年頃には古代ギリシアの哲学者であるプラトーンの著書「国家」に出てくるのギュゲースの
指輪(Ring of Gyges)で有名なギュゲース(Gyges)王によってリディア(Lydia in Turkey)王国が建国され、通商で栄えたことから、600BC頃にはアリュアッテス王によって実用的な最初の金貨(純度と重量が保障されている)が作られ、550BC年頃にはクロイソス王によって純度98%の金貨や銀貨が鋳造されたと考えられています。
344BC年にはアレクサンダー大王は4万人の軍隊を率いてペルシャに進攻し、大量の金を持ち帰り、ヨーロッパにも黄金の文化が伝播していきました。
 古代のスペインをローマ帝国が征服し、ラス・メドゥラス金鉱山ではローマの土木技術が導入され、山の近隣の川から少なくとも7本の水路を引いて、そこに大量の水を流すことで、山の表面を削りとってゆく方法で金の採掘をしました。このことは西暦77年に大プリニウスも書き留めています。
1492年にコロンブスにアメリカ大陸が発見されて、ヨーロッパからの探検家達によって先住民達が持っていた金が強奪されました。それは膨大な量であったと推定され、その多くは中央アメリカやペルー、コロンビアで採取されたと考えられています。
 金は最も価値のある金属と考えられ、通貨制度の基準とされてきました。特に1816年イギリスの貨幣法でソブリン金貨(1817)の発行は金貨に自由鋳造、自由融解を認めたのが金本位制のはじまりで、1971年8月15日の金と米ドルの交換停止の宣言(ニクソン・ショック)で完全に終了します。それ以降は変動為替相場制に移行しました。
現在の金の需要は半導体への使用が最も多く、携帯電話等には一般的な金の原料鉱石(0.01wt%)よりも多く(0.03wt%)の金が含まれています。

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