白金フィラメントの発明者 ウオーレン・デ・ラ・ルー   top    余話

1820年に英国の発明家ウオーレン・デ・ラ・ルー(Warren De la Rue)は白金フィラメントを排気したガラス管の中で点灯させた最初の電球ですが、白金は高価で商業用に用いるには問題です。それから59年後にやっとエジソンが炭素フィラメントを使用した実用になる電球を作り量産化しました。
 さて、この記述は私のような電気を勉強するものにとっては神様同様のIEEE (電気電子学会Institute of Electrical and Electronic Engineers)様の説明ですが、少し変です。
 Warren De la Rue(ウオーレン・デ・ラ・ルー)をインターネットで検索すると世界で最も信頼できるインターネットの百科辞典「Wikipedia, the free encyclopedia」にも登場しています。
“Warren De la Rue (18 January 1815 - 19 April 1889) was a British astronomer and chemist, most famous for his pioneering work in astronomical photography.”
 1815年生まれです。1820年の僅か5歳でこの発明をしている大天才です。
「Wikipedia, the free encyclopedia」で白熱電球にあたる“incandescent light bulb”を見るとそのページの歴史“History of the light bulb”の項目に“In 1820 a British scientist Warren De la Rue enclosed a platinum coil in an vacuum tube and passed an electric current through it.”あり、ウオーレン・デ・ラ・ルー(Warren De la Rue)へのリンクもあります。
白金フィラメントの発明者がウオーレン・デ・ラ・ルーではないとすれば、他の人で同じような名前で、年齢も考慮すると彼の父がトーマス・デ・ラ・ルー(Thomas De la Rue (1793-1866))で、彼の父ではないかとも考えられます。しかし、トーマスはプラスチックの会社を経営していて、化学者でもあり、学術論文も書いていますが、白金フィラメントに関するものはないようです。
その他には、オーガスト・デ・ラ・リーベ(Auguste-Arthur de La Rive(b. October 9, 1801, Geneva, Switzerland d. November 27, 1873, Marseilles, France))は電気に関する論文を沢山書いていますが、最初の論文は、1822年に発表したものがありますが、発見された彼の全論文中に白金フィラメントランプに関するものは見つかっていません。
 白金フィラメントをDe la Rueが作ったとする最初の文献は、“De la Rueが作ったとする”説が1905年の文献に現れ、“1820年にDe la Rueが作ったとする”説は1927年の文献に出ているようです。
このような状況から判断するとオーガスト・デ・ラ・リーベの可能性が高いのかもませんが、今後検討されるべき事項なのでしょう。

外部リンク
http://www.ieee-virtual-museum.org/collection/tech.php?taid=&id=2345804&lid=1
http://en.wikipedia.org/wiki/Incandescent_light_bulb
http://en.wikipedia.org/wiki/Warren_De_la_Rue