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概要
洗濯は衣類が発明されるとすぐに必要になったと思われますが、それ以降水を使用した手洗いが続き、冬などはかなり辛い仕事でした。
18世紀になると手動式の洗濯機が発明され、手洗いで
水に触れる頻度は減少しても、かなり辛い仕事に代わりはありませんでした。
20世紀になると、電灯の普及に伴って、家庭に電気が供給されようになり、この電気を動力源として利用する電動機(単相交流電動機)が発明されると、それを利用して洗濯機を動かすようになります。洗濯の辛い労働から解放されましたが、まだいろいろな操作があり、洗濯のために拘束される時間はあまり減少しませんでした。
電動洗濯機に対する需要は高くすぐに大量生産体制になり、巨大な産業に成長し、デサイン面の発展もありました。
第二次世界大戦後、自動制御の発展によって自動洗濯機が出現し、米国では朝鮮戦争の影響もあり生産工場では材料不足に陥るほどの需要がありました。自動化の急速な進展に応じて洗濯機ために拘束される時間が次第に少なくなりました。
自動化と 同時期に洗剤等も発明され、より綺麗な洗濯が楽にできるようになりました。

1797年米国でジェームス・キング(James King)によってドラムを利用した手動式の洗濯機(電気を使用しない)が発明され、1851年に特許を取得しました。
1691年に英国の特許に洗濯・脱水機(Washing and Wringing Machines)の特許が取得されました。
1752年1月発行の英国の雑誌("The Gentlemen's Magazine,")に洗濯機の図面が掲載されています。
1782年に英国のヘンリー・サイドガイヤ(Henry Sidgier)は回転ドラム型の洗濯機の特許を出願しました。
1797年に米国のナザニール・ブリッグス(Nathaniel Briggs)は洗濯機の特許(BRIGGS, NATHANIEL; WASHING CLOTHS; 28 MAR 1797)を取得しましたが、特許局の火災で記録が焼失してしまいました。
1858年にハミルトン・スミス(Hamilton E. Smith)は洗濯機の特許(21909 1858-10-26 washing machine)を取得しました。

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1860年にS A. Baileyは絞り機の特許(27609)を取得しました。

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1873年に(Robert Pilkington)は遠心式の脱水機(centrifugal clothes-driers.)を発明して特許(149519)を取得しました。

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1903年には洗濯と脱水が同一水槽で行われる(1槽式)が発明され、特許(760648)が取得されました。

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1903年には電気で駆動する遠心式の脱水機が発明され特許(782646)が取得されました。

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1906年に米国で電気洗濯機の大量生産が開始されますが、その発明者の名前は知られていません。

1908年にOliver B. Woodrowによって電気式の洗濯機が発明され特許が取得(921195)ました。これがおそらく米国で取得された最初の電気洗濯機の特許です。
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1920年自動洗濯機(automatic washing machine)が発明され特許(1639369-1927-8-16,1639024-1927-8-16)が取得されます。
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1937年2槽式の洗濯機が発明され特許(2074867)が取得されました。この発明は使い易さの向上よりも洗濯機が振動で床を走り回るのを防止するのが主眼であったようです。

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1937年にはベンディックス社からフロントローディングの自動洗濯機(automatic washing machine)が発明され特許(2165884)が取得されます。この洗濯機は洗濯時の振動が激しく、洗濯機が移動するのを防止するための「床に固定する装置」が付いていました。

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1940年には振動防止のために洗濯槽を吊るす装置(Suspension means automatic washers)が発明され、特許(2386788)が取得されました。

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1940年には全米の60%(25000000軒)に電気が供給されるようになり、電気洗濯機にも自動絞機や遠心式の脱水機等が組み込まれるようになります。
1940年代から1950年代の初めまでは自動といっても中間で1,2回の操作が必要でした。しかし、自動洗濯機は高価であったにもかかわらず需要が多く、朝鮮戦争の期間中では製造工場で材料不足が生じるほどでした。
1953年には米国での自動洗濯機の販売量が手動絞機型の洗濯機よりも多くなりました。


1978年にはマイクロチップを採用した自動洗濯機(microchip-controlled automatic washing machines)が発明され、特許(4084237)が取得されました。

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洗濯機に計算機を使用した制御装置(program controller)にはいくつかの異なった洗濯工程(プログラム)が記憶されていて、その中から使用者の要求に応じた洗濯工程を選んで実施します。
 また、異なる機種に対してもプログラムを入れ替えるだけで同じ制御装置を使用することが出来ます。
一般にこの種の制御装置の内部では、記憶装置に記憶されているプログラムの内選択されたプログラムの内容(命令)を時系列に従って実施しますが、実質的には各工程の終了条件(水位の確認、タイマーの確認)の成立を確認することです。現在実施中の工程の終了条件が確認されると次の工程を実施するのに必要な操作(電動機の運転/停止、給排水弁の開/閉等)を実施します。そしてその工程の終了条件の確認をすることのなります。全ての工程が終了すると停止状態にして終了の表示をします。