電気掃除機の歴史   top  家電機器の歴史の概要  電気掃除機のザイン   電気掃除機の歴史年表

カーペットは非常に高価のものでしたが、18世紀なると機械織りの技術が開発され、安価に量産されるようになると広く使用されるようになりました。しかし、カーペットに付いた埃や塵は箒で取り除くのは難く、掃除は大変な悩みでした。

1860年にダニエル・ヘス(Daniel Hess)によってカーペット用の掃除機(カーペットスイパー)が発明され、特許を取得しました。この掃除機はカーペットの上を移動することによって車軸に取り付けられた回転ブラシを回転させ、カーペットの埃や塵を回転ブラシで掻き出し、車輪の回転によって上部のジャバラを動かし、掻き出された埃や塵を空気と共に上部に吸い上げ、その空気を水槽に通して埃や塵を回収するものでした。
ダニエル・ヘスの特許

1869年にアイビス・マックフィー(Ives McAffey)は手回しのファンによる負の圧力でカーペットから誇りや塵を吸い取る方式のカーペット用の掃除機を発明しました。手動では力不足で実用になりませんでしたが、電動機が付いていないだけで、原理的には現代の電気掃除機と同じです。
マックフィーの特許

1899年にジョン・トーマン(John S.Thurman)はガソリンエンジンで駆動する圧縮機で圧縮空気を作り、床に圧縮空気を吹き付けてそれを回収する方式の掃除機の特許を取得しました
トーマンの特許

1901年にセシル・ブース(Hubert Cecil Booth)はガソリンエンジン(5馬力)でファンを廻すして真空を作り真空掃除機を発明し、特許を取得しました。この掃除機を馬車に取り付け、掃除機から長いホースを伸ばしてカーペットの埃や塵を吸い取り、布製のフイルタに通して埃や塵を回収するものでした。掃除会社(The British Vacuum Cleaner Co. Ltd)を設立し、カーペットの清掃事業を開始し、1902年にはエドワード7世の戴冠式に使用される玉座に敷かれたカーペットの掃除をし、後に、英国議会に固定式(真空配管にホースを接続する)の真空掃除機を設置しました。
ブースの特許

1907年にマリー・スペングラ(James Murray Spangler)は電動機でファンを駆動し、装置全体を小型化して移動式の真空掃除機(重量約18 kg)を発明して、1908年に特許を取得し、製造販売会社(Electric Suction Sweeper Company)を設立しました。1909年スペングラはその特許をいとこのウイリアム・フーバ(William Hoover)に売却し、フーバは掃除機の改善と販売に努力し世界一の掃除機会社に成長させ、1913年には英国に進出し電気掃除機で掃除をすることを「フーバリング(Hoovering)」という言葉が流行するほどでした。1922年に社名をHoover Companyに改称します。フーバは1926年に高速回転のユニバーサルモータを使用して小型で強力な吸引力を持つ家庭用の掃除機を開発しました。
スペングラの特許

1918年にスエーデンのエレクトロラックス社(Electrolux)からシリンダー状の電気掃除機が発売され、1921年には英国、1924年には米国でも販売を開始して公表でした。

1930年には掃除機にプラスチックが採用され一層の軽量化が図られました。
1937年にはエレクトロラックス(Electrolux)社から発売された電気掃除機のザインはアールデコ風の流線型にデザインされた掃除機で、1947年から1954年までに100万台を売りあげました。(詳細は 電気掃除機のザイン
 を参照してください)