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  トランジスタの原理


 半導体(はんどうたい Semiconductor)の最初の利用は19世紀の後半に無線電信の検波器として半導体結晶である方鉛鉱が使用されるようになったのが知られています。 20世紀の前半になると真空管が実用化されると検波器としての半導体結晶の利用はされなくなりましたが、第2次世界大戦中にレーダが実用化され、レーダは小さな目標を検出しようとすると、周波数を高くする必要(波長よりも短い物は検出困難)があり、それには非常に高い周波数を使用する必要があり、真空管では高い周波数の整流ができず、小さな鉱石検波器の方が適していることから鉱石検波器が見直されるようになりました。
 第2次世界大戦後レーダの性能を改良するために、半導体検波器の改良や真空管増幅器の半導体化の研究開発を推進することになり、米国のAT&Tベル研究所では1939年にレーダの検波器としてゲルマニュム半導体ダイオードが発明され、さらに、半導体増幅器の開発研究を実施していたところ、1948年6月30日にAT&Tベル研究所のウォルター・ブラッテン(Walter Brattain)、ジョン・バーディーン(John Bardeen)、ウィリアム・ショックレ(William Bradford Shockley)らのグループにより半導体を使用したトランジスタ(transistor)の発明を報告しています。
  それはゲルマニュームに細い針を接触させた点接触型トランジスタといわれるものでした。トランジスタの語源は、「変化する抵抗を通じての信号変換器」(transfer of a signal through a varister 略して transistor) からの造語です。
 トランジスタ は半導体を利用した電気信号を増幅する素子で、電子機器産業における最も重要な素子です。
 トランジスタはその後、接合トランジスタ電界効果トランジスタ、1958年には複数のトランジスタを小さな半導体基板上に作りこんで一つの部品に仕上げた集積回路(IC, Integrated Circuit)をテキサス・インスツルメント(Texas Instruments TI)社のキルビー(Jack Kilby)が作り、集積回路の製造技術は驚異的な発展をとげ、今日の計算機や通信機器、家電製品に多数使用され、情報化社会を支える重要な技術に育ったのです。


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