電気の歴史概要説明   top Aコース map 詳細は(電気の歴史年表  電気の歴史年表(概要))を参照してください。

はじめに

 電気とは、昔から静電気や雷などで知られてはいたのですが、その具体的な働きや、その働きを説明できるようになったのは18世紀半ばになってからです。
 そして19世紀は電気の発展がめざましく、電気の原理が確立されて、電気の世紀ともいわれています。
 20世紀には電気が実用化の時代に入っていき、同時に電気の本質が量子論で明らかにされてきたのです。

古代の電気

 紀元前600年頃 ギリシヤのターレスは琥珀を絹の布でこすると羽毛や軽い物を引き付けることを知っていたという記録があり、これが静電気についての最初の記録です。
 琥珀のことをさすギリシヤの言葉(elecktra:エレクトラ)からエレクトロンという言葉がうまれました。
 東洋では、紀元前240年頃 中国の本「呂氏春秋」に「慈石召鉄」と書かれているのが最も古い記録で、日本では「続日本紀」の和銅6年(713年)紀に「近江国より慈石を献ず」と記されているのが最も古い記録とされています。
 マグネット(磁石)の起源には二つの伝説があります。
 羊飼いの少年マグネスが不思議な石を発見し、その牧童の名前から名付けられたとするものと、トルコ南端のエーゲ海に近いところにあったといわれている磁石の産地マグネシアの地名から名付けられたとするものです。

電気の原理の発見  
 電気に関する発展のきっかけとなったのは、1752年の6月、ベンジャミン・フランクリンの雷雨の中で凧を揚げる実験です。
 凧糸を伝わってきた稲妻からの電荷を捉えた実験で、電気は遠い昔から観察されてはいましたが、この実験は稲妻が電気現象であることを証明した画期的な実験でした。
 これは後の電気に関する科学者たちに大きな影響を与えることになります。
 クーロンは絹糸のねじれを利用した非常に精度の高い秤の一種(クーロンのねじりはかり)を用いて帯電した二個のコルク球の間に働く力を精密に測定する実験によって「クーロンの法則」を発見しました。
 ガルバニーの蛙の脚の実験で筋肉が電気によって痙攣するとの論文を読んだボルタは異なる金属間に発生する電気を発見し、電池を発明しました。
 この電池を使って、エルステッドは電流を流した針金の近くに置いてあった方位磁針が電流に反応することを偶然に発見しました。
 エルステッドの報告に接したアンペールは、二本の針金を平行に並べ同じ方向に電流を流すと互いに引き合い、反対方向に電流を流すとお互いに反発し合うことを発見し、電流を力として正確に測定できるようになりました。
 同様にファラデーはコイルの中で磁石を動かして、磁気の変化によって電流が流れるという電磁誘導現象を発見しました。
 早速、これらの原理を通信に応用する試みが開始されました。
 マクスウェルはファラデーやクーロンの実験を基にして、電気と磁気に関する方程式を作り、電気理論を確立すると共に、その方程式を解いて電磁波
の存在を予測し、電磁波の速度が光の速度に等しいことを証明して、光は電磁波であることを証明しました。
 ヘルツ電磁波を発生させる実験によって電磁波の存在を実験的に実証し携帯電話には不可欠な、無線通信の基礎を築きました。

電気の実用化の時代
 19世紀の後半から20世紀の初めにかけて、モールスの電信ベルの電話エジソンの白熱電球・蓄音機・映画、ウエスチングハウスの電気機関車、スタインメッツの交流テスラの多相交流・誘導電動機,マルコニー無線通信,ラジオテレビジョンといった電気工学上の偉大な発明が次々と出てきました。
 電力システムはウエスチングハウスがテスラから多相交流発電機の特許を購入し、これを軸に交流送電方式を開発し、現在の電力はこの方式によって発電所から送電線を通して一般家庭まで送られ家電製品を動かしています。
 半導体が発明され集積回路技術の発展は電子計算機インターネット携帯電話に応用され現代人にとって無くてはならないものの一つになっています。

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