≪弘前オペラ30周年記念誌・2001/3/31発行≫より

 オペラという不思議な世界へ足を踏み入れたのは、初めてオペラに関わった第10回「蝶々夫人」からです。
  あっという間の20年、今では生意気にオペラの楽しさを、少しは分かる様になったと思うのです。
 宮川さんと連絡、相談しながら(スタッフ、友人も含め)キャストをいかに引き立たせるか、毎回毎回、仕事を楽しみにしてやってきたように思います。
  沢山の人々との出会いがありました。そして別れ・・・何と言っても小野孝さんの役になりきる素晴らしさ、目を見張る上達・・・晴れの澄んだ歌声を今も忘れることができません。本当に残念でたまりません。一人ひとりの思いを一つにして作り上げる舞台は、弘前オペラ第25回「蝶々婦人」です。かつらを一つも使わない公演は初めてとのことでした。あの時の苦労も、今は話のつきない想い出です。
 オペラに係ったものとしてその一ページの片隅にでも残していただけるのは、この上ない幸せと思っています。
 弘前オペラは今、若手キャストの方々の活躍など、私たちの手の届かぬ世界へ変わろうとしています。これから先、あとに続くであろうスタッフの方々も時代は変わろうとも思いは同じだと思います。そして、ますます楽しく、大きく発展することを心から祈っております。オペラを通じて知り合った方々との友情を絶やすことなく、これからの人生を進んで参りたいと思います。
                                                        
ヘアー担当  小野 淳子