≪弘前オペラ30周年記念誌・2001/3/31発行≫より   

この度は、弘前オペラ創設30周年を迎え、記念誌を発刊されることになりましたことを心よりお祝い申し上げます。練習ピアニストとして、7年間お手伝いさせていただきました。今まで様々なことがありましたが、特に1年目の時のことが印象に残っています。初めての伴奏の日、ものすごい緊張から落ち着かず、始まる時間より何分も早く練習会場に行ったこと、キャストの方々を目の前にして硬直していたこと、平尾先生の練習日に胃が痛くなったこと、初めての照明のキュウ出しで、番号間違いや上手にできるかどうか心配で、本番前日、なかなか寝つくことができずに楽譜を何度も確認した事などが思い出されます。当然のことですが、初めての事ばかりで、失敗。
 しかし、歌と伴奏を合わせる楽しさ、動きが加わってオペラとして出来上がっていく面白さ、そして、特に、本番が終わった後の感動は何ともいえず、それまでの失敗続きの苦労もいっぺんに吹き飛んでしまうほどでした。結構楽しみながら参加させていただいたような気がします。
 今もその感動は変わらず、また、毎年違う作品に触れる事が出来、いろいろ多くの事を学ばせていただいています。そして、毎回の練習で、音楽から多くの喜びや元気を与えてもらい、練習ピアニストとしてお手伝いさせていただいている事を本当に幸せに思います。
 最後になりましたが、弘前オペラのこれからの御発展をお祈り申し上げます。
                            
練習ピアニスト  飯田  倫子