ベルト交換の手順

作業を始める前に手順を一通り読んでください。
途中で理解できない部分があったり自分ではできないだろうと思われる部分がありましたら
素直に作業をやめて修理を請け負ってくれるところへ出しましょう。


必要な工具類

・プラスドライバ #1
・プラスドライバ #2
 (画像のように軸の長いものを用意する)
・六角レンチ H1.5
 (もしかしたら H1.2かも?)
・ピンセット


あれば便利かもしれない工具
・マイナスドライバ
 (取り出しボタンのロックを外す時便利)
・ソルダーアシスト (ニードル・画像右端)
 (ピンセットの代わりにバネの付け外しが可能)


手順 1

本体を裏返し、矢印の場所にあるネジ(7本)を取ります。


手順 2

裏返していた本体を戻し上ブタをゆっくり引き上げます。
この時、赤丸の部分にコネクタ(2ピン)が接続されているので、
上ブタを片手で持ちながらもう片方の手でコネクタを引き抜きます。


手順 3

赤丸の部分のネジ(4本)を取り、矢印の部分のコネクタを引き抜きます。
これでディスクドライブが本体から取り出せます。


手順 4

ディスクドライブを裏返して、矢印の部分のネジ(3本)を取ります。


手順 5

矢印の部分のネジ(2本)を取り、フロントパネル(ベゼル)を外します。

注:
ドライバーの軸の太さによってはネジ穴に入らない場合があるので、
もし入らない場合は一回り細いドライバを使うとよいでしょう。
この時、ネジの頭を誤って削らないように注意しながら回してください。


手順 6

ディスクドライブの両側面にあるスプリング(3本)を外します。
外す時はピンセット等を使うと作業が楽ですが、
誤ってスプリングを飛ばしてしまわないよう慎重に外してください。

注:
黄色い囲みの部分は板バネ状のスイッチが付いていますが、
作業中はこの部分を掴んだり、強い力をかけないよう十分注意してください。


手順 7

次に上に載っているホルダー(黒いプレート)を外すのですが、外す時に注意することがあります。
画像左を見てわかる通り、ディスクカードが挿入途中の段階でなければホルダーが外れません。
通常は取り出しボタンが押し込まれた状態になっているので、
画像右の青い矢印の部分にある白い部品を、マイナスドライバ等で矢印方向に
軽く押すとディスクカードが挿入状態になり、取り出しボタンが出てくるようになります。

取り出しボタンが出た状態から少しずつ取り出しボタンを押していき、
中間地点にきたらホルダーをゆっくりと上に引き上げます。
途中、緑の矢印の部分にある部品が邪魔になるので、
この部品を指で持ち上げながらホルダーを外します。


重要!!(ディスク読み込みのタイミング調整について)
この時点で一度ディスクカードを回転させるための軸についている金具(赤い矢印)の位置を確認します。
裏面を見てベルトがかかっているプーリーを反時計回りに回すと(表面から見ると時計回り)、
ディスクヘッドが軸方向に向かってゆっくり動き出します。
一定の場所まで移動するとディスクヘッドが一気に反対方向に移動するので、
次にまた軸方向に移動し始めた時に、今度はプーリーを(裏面から見て)時計回りに回します。
少しずつ回していくとプーリーが回らなくなるポイントがあるのでそこで回すのをやめます。
(あまり力を入れず、軽く力をかけながらゆっくり回してください)
この時の赤い矢印の部分にある金具の位置(ネジの方向等)をしっかり覚えておいてください。
デジカメで撮影しておくのもよいでしょう。

ただし!!ドライブによっては金具が固定されているネジ(芋ネジ)が既に緩んでいる場合もあり、
上記の作業をしても組上げた際に金具の固定位置のズレが原因でエラーが出る可能性があります。
万が一エラーが出てしまった時の修正方法は後で説明します。

参考画像

こちらで分解した時、上記手順でプーリーが
止まるポイントまで回すと、金具の位置は
画像ような場所で止まりました。

ヘッドのタイミングが取れずにエラーが出る時は、
これと同じ位置に合わせてみてください。

手順 8

六角レンチでネジ(芋ネジ)を緩め金具を引き抜きます。(緩めるだけで抜けるのでネジは取る必要無し)
金具には上下方向が決まっていますので引き抜く際に向きを覚えておいてください。
金具の下に黒いワッシャーが挟まっているので無くさないように注意しましょう。

なお、組み立てる際に注意してほしいのですが、ディスクドライブ本体と金具の間には隙間をつくってください。
0.2〜0.3ミリ程度の隙間で十分です。(隙間を無くしてしまうと駆動系がスムーズに回らなく場合があります)


手順 9

画像左の矢印の部分のネジ(7本)を取ります。
基板を固定しているネジのうちの左上と右下のネジは他の2ヶ所とネジの形状が違うので、
組立て時に間違えないように注意してください。

注:
画像右の矢印の部分にはマイクロスイッチがあります。(基板上に固定)
組立て時に無理な力を加えるとマイクロスイッチから延びたスイッチ板を曲げてしまう恐れがあるので、
無理矢理基板を押し込まないようにしてください。
コツとしてはディスクヘッドを5〜6ミリ程度 軸の方向へ移動させると取り付けやすくなります。


手順 10

駆動ギヤ一式を取り外します。
取り外す際、基板に引っかかるかもしれませんので慎重に外してください。

画像右を見ておわかりの通りベルトが劣化して(溶けて)プーリーにこびりついているのがわかります。
運が良ければベルトがプーリーから離れた状態で切れている場合もありますが、
画像のようにベルトがプーリーにくっついてしまっていた場合、下記の方法で取り除いてください。
(この作業は今やらなくてもよい。手順12でプーリーが外せれば作業がしやすいです)

まず、プーリーを傷つけないように割り箸やプラスチックのヘラでこびりついたベルトを削ぎ落とします。
ある程度取れたら消毒用アルコールや万能クリーナー(かんたんマイペット等)をティッシュ等につけ
残ったカスを取り除くのですが、簡単には落ちないので根気よく作業してください。
あと、ドライブモーターの金属プーリーのほうも忘れずに...。


プラモデル等で使うラッカー系うすめ液(シンナー)だと早く汚れが落とせますが、
プラスチックを劣化させるのでオススメできません...。
私の場合、Mr.カラーのうすめ液を使用していますが、溶けてこびりついたベルトが簡単に取り除けるので、
多少リスクはあるものの、いつもこの方法で作業しています。
(Mr.カラーのうすめ液はシンナー臭がキツいので、作業の際は必ず換気を行ってください)


手順 11

駆動ギヤの一番上を外したところです。
黒いワッシャーが上と下に一枚ずつ入りますので覚えておきましょう。

ギヤの上に変な形をした金属プレート(カム)が付いていますが、
これを時計回りに回転させることでディスクヘッドを移動させます。


手順 12

真ん中のギヤは駆動ギヤの金具にシャフトが固定されているため通常は抜けません。
(無理矢理抜く方法もあるみたいですが私は試してません)
なので、下のプーリーを抜くためには真ん中のギヤを歪ませる方法で抜かなければならず、
一連の作業で力加減が重要なポイントになりますので注意してください。
(必要以上の力で引き上げると真ん中のギヤが割れる恐れがあります!)

下のプーリーを抜くとその下に黒いワッシャーが一枚あるので、
組立て時には忘れずに取り付けてください。

次に、交換用のベルトを取り付けますが、ここで注意するのは
真ん中のギヤにベルトが掛かる(またぐ)ように取り付けしないようにすることです。
これをやってしまうと再度ベルトの掛け直しをしなければならないので、
ベルトを取り付ける際は真ん中のギヤに掛かっていないことをしっかり確認してください。

補足:
どうしても引き抜けない場合は無理せずにそのままにしておき、
真ん中のギヤと噛み合っている下のプーリーのギヤ部分に隙間を作り、
その隙間から交換用のベルトを通すこともできます。
この時も必要以上にギヤを歪ませないよう力加減には十分注意してください。


手順 13

手順12でベルトを掛け終ったら赤丸の部分の支柱をまたぐようにして駆動ギヤ一式を取り付けします。
駆動ギヤ一式がはまらずグラグラしている場合、ディスクヘッドの下に伸びているピンが干渉しているので、
軸の方向へ指でディスクヘッドをずらしてやるとキッチリはまるようになります。
はまったらディスクヘッドを押さえていた指は離して構いません。
(ディスクヘッドの真上からは触らず、長いスプリングで引かれている部分から押し出すようにするとよい)
最後に駆動モーター側の金属プーリーにベルトを掛けます。
この時、必要以上にベルトを伸ばさないように注意してください。ベルトの寿命を縮める原因になります。

この後は 手順9 に戻り、手順を遡りながらディスクドライブを組み立てていき、
手順3まで組み上げたら一度動作チェックすることをオススメします。
(特に手順7と手順9の作業は慎重に行ってください)


もし読み取りエラーが出てしまったら...

手順7の <重要!!> の部分を読み、金具を固定していた軸が回らなくなる位置までセットします。
固定していた金具のネジを一旦緩め、ネジがディスクヘッドに真っ直ぐ向かうようにして固定します。
これで一度ドライブを組立ててディスクカードを読み込ませてみてください。
何度か読み込みを試してみてエラーが出なければタイミングは合っていますが、
できれば、5〜10枚程度のディスクカードで試すのが理想的です。
(すでにディスクヘッドに向かってネジが付いていた場合は上記の作業は不要です)

相変わらずエラーが出る場合、再度分解してディスクヘッドに向かっている金具のネジを緩め、
金具を反時計回りに20〜30度回転させてネジを締め固定します。
ほとんどの場合はこれでタイミングが合うと思いますが、
それでもエラーが出る場合、金具をさらに回転させる必要があるかもしれません。
万が一、金具が一周してもエラーが出る場合はドライブ自体の故障が考えられます。


おつかれさまでした


オマケ

電源基板についているACアダプタ端子、映像出力端子、音声出力端子は頻繁にコードを抜き差しすると
ハンダ割れを起こして接触不良になるケースがあるようです。
もし電源、映像、音声関係が不調になった場合は電源基板を外して
赤い囲みの部分のハンダを盛りなおしすると直るかもしれません。


←もどる