水底の星
MINASOKO NO HOSHI
-for Piano-
(2005)

[ca 13~15min.]



波間に煌む星の影

海棲族の遠い記憶

龍畜経に籠められた真言

水底に死せる都への祈り


* * *


この作品は、堤聡子氏の委嘱により作曲したものである。
2005年9月7日、ロシアのモスクワ音楽院大ホールで同氏により初演された。
平家物語・灌頂巻<六道之沙汰>、播磨國明石浦で建礼門院が見た夢に触発され、
いわば”海の六道”の変化と転生を辿ろうとしたものである。

六つの変容を含む13の小部分が、大きな持続の中で曼陀羅状の構造を形づくる。

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[演奏記録]

2005年9月7日 ロシア、モスクワ モスクワ音楽院大ホール (Pf:堤聡子)
2005年9月11日 兵庫県神戸市 松方ホール (Pf:堤聡子)
  2006年8月25日 京都府宮津市 みやづ歴史の館文化ホール (Pf:堤聡子)
2006年8月27日 京都市 青山音楽記念館バロックザール (Pf:堤聡子)
2007年8月23日 兵庫県西宮市 兵庫県立芸術文化センター小ホール (Pf:堤聡子)
2007年8月26日 京都市 青山音楽記念館バロックザール (Pf:堤聡子)
2007年10月21日 京都市 京都コンサートホール小ホール (Pf:堤聡子)
2008年3月1日 京都市 青山音楽記念館バロックザール (Pf:堤聡子)
2008年6月13日 東京都 すみだトリフォニー小ホール (Pf:堤聡子)



[批評その他]

平野一郎の《水底の星》はピアノ独奏曲で、2年前にモスクワ初演されてから、国内でも再演を重ねて来た。まさしく空の星ではなく、ずっと海中に籠められていく星のイマージュ。重量感は並でなく、海底の曼陀羅の構図に、転生を辿ろうとする表現。
(上野晃/「音楽の友」2008年4月号)




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