
短波とは3MHzから30MHzまでの周波数をいいますが、ここでは便宜上2MHzから30MHzのことをいうことにします。
短波帯では放送以外にも多くの通信などが行われており、船舶通信やアマチュア無線など各種多様の電波が飛び交っていますが、この中で放送に使われている部分は、国際電気通信条約によって120メーターバンド(120mb)から11メーターバンド(11mb)までとなっています。
これを放送バンドといいます。
ただし中国などの一部の国ではこの条約に加盟せず、決められたバンドの外で放送している場合があります。これをオフバンド波といいますが、最近のデジタル式の短波ラジオであればたいてい受信することができます。
放送バンドはメーターバンド(mb)というように波長で表します。
例えば、株式市況や競馬実況でおなじみの「ラジオNIKKEI」の3925kHzは76.4m、9595kHzは31.3mという具合です。これを当てはめるとそれぞれ75mb、31mbと呼ばれる放送バンドに属していることがわかります。
(注)「ラジオNIKKEI」は旧「ラジオたんぱ」のことです。
短波には全部で14の放送バンドがあります。これらのバンドは使われ方、伝搬の仕方、受信できる放送局など、バンドの一つ一つにそれぞれ特徴があります。
バンド |
周波数帯 |
このバンドの主な使われ方 |
備考 |
120mb |
2300-2495kHz |
インドネシア、中南米、パプア・ニューギニア、中国などの国内向け放送用 |
熱帯、トロピカルバンド
|
90mb |
3200-3400kHz |
アジア、オセアニア、中南米、アフリカ諸国などの国内向け放送用 |
|
75mb |
3900-4000kHz |
北米、中南米を除く地域の国内向け、近距離国際放送用 |
夜間良好 |
60mb |
4750-5060kHz |
アフリカ、南米、ロシア、中国などの国内向け放送用 |
熱帯、トロピカルバンド |
49mb |
5950-6200kHz |
近距離国際放送、国内向け放送用 |
冬季の夜間良好 |
41mb |
7200-7400kHz |
北米、中南米を除く地域の近距離国際放送用 |
夜間良好 |
31mb |
9500-9900kHz |
中遠距離向け国際放送、一部国内向け放送用 |
国際放送のメインバンド |
25mb |
11650-12050kHz |
中遠距離向け国際放送用 |
朝から昼間良好 |
22mb |
13600-13800kHz |
中遠距離向け国際放送用 | |
19mb |
15100-15600kHz |
遠距離向け国際放送用 |
昼間良好 |
16mb |
17550-17900kHz |
遠距離向け国際放送用 |
夏季の昼間良好 |
15mb |
18900-19020kHz |
遠距離向け国際放送用 | |
13mb |
21450-21850kHz |
遠距離向け国際放送用 | |
11mb |
25600-26100kHz |
遠距離向け国際放送用 |
太陽活動活発期のみ |
(参考文献)
日本BCL連盟 著
「BCL実践ハンドブック」(1995) CQ出版社