ドラッグストアQ&A
乗り物酔い  

Q1 乗り物酔いとは

A1  乗り物の振動や揺れなどによって起こる不快な症状のこと。始めに生あくびや冷や汗などが現れ、次第に顔面蒼白になり、ひどいときには吐いてしまいます。通常、3、4歳から始まり、小学生の高学年から中学でピークを向え、その後は年齢とともに減っていきます。


Q2 乗り物酔いの原因は?

A2   耳の奥にある加速度や重力などを感じる器官がとらえた情報と、目がとらえた情報とがうまくかみ合わなくなること。たとえば、走行中の車内で視線をずっと下にむけていると、耳の奥では「動いている」という情報を脳に送るのに、目は「とまっている」という情報を送ります。この情報に脳は混乱し、「不快」と判断します。このときに自律神経が不安定となり、酔いの症状が出てくるのです。


Q4 乗り物酔いを防止するには?

A4 【出発前】
睡眠を十分にとる
体を締め付けない服装を心がける
空腹・満腹状態は避ける
消化の悪い食品は食べない
出発の30分〜1時間前に酔い止め薬を飲む
【乗車中】
進行方向を向いて乗車する
視線を下に向けることは避ける
遠くの景色を見るようにする
車内の換気に努める。
会話や音楽で気分を楽にする
【酔ってしまったら】
ベルトや胸元のボタンを外して目を閉じる
吐き気のあるときは吐いて口をゆすぐ
外の新鮮な空気を鼻から吸って口から吐く
可能なら停車して外へ出て休む
氷を5〜10分に1個ずつなめる
消化が悪く症状を悪化させる柑橘類は食べない



Q5 乗り物酔い止めの薬を服用すると眠くなるが何が入っているの?

A5 乗り物酔いは、体のバランスを感じる内耳の三半規管と、前庭の異常な刺激が脳に伝わり、自律神経のバランスが悪くなることにより起こります。市販の酔い止めの成分は吐き気やめまいを抑える働きのある抗ヒスタミン剤で、サリチル酸ジフェンヒドラミンか塩酸メクリジンを使ったものが多く、これらは同時に眠気を催す働きがあります。なお、お酒と一緒に飲むと、眠気がひどくなるので注意が必要です。


Q6 喘息患者に注意すべききOTC鎮暈剤は?

A6 OTC鎮剤薬にはキサンチン系薬剤を含有するものが少なくない。
キサンチン系薬剤の乗り物酔いに対する幾序は、中枢神経に作用する事により、感覚の混乱の元になる異常感覚入力を抑制し乗り物酔いを予防していると考えられている。
  一方、喘息で処方されるものにもキサンチン骨格を有する薬剤(テオフィリンなど)があり、OTC鎮暈剤と作用および副作用が類似します。従って、喘息患者にはテオフィリンが過量投与にならないよう、他の鎮暈剤をすすめるのが妥当です。
2009年6月の薬事法改正によりキサンチン系薬剤を含有する薬剤は第1類医薬品とされ、OTC鎮暈剤はなくなりました。

  キサンチン系薬剤を含有していたOTC鎮暈剤:
   センパア内服液
   こどもセンパア液
   トラベルミン(大人用)
   トラベルミンジュニア
   スミロミン
   

Q7 酔い止め薬(キサンチン系薬剤)の鎮暈効果を示す作用機序は?

A7   脳では、体の平衡感覚をつかさどる内耳(三半規管、耳石器、前庭等)や目からの視覚情報を元に姿勢を制御しているが、自動車などの揺れにより内耳のリンパ液等が振動した状態になると、視覚情報と内耳からの情報とに矛盾が生じ自律神経中枢が混乱します。その結果、自律神経がコントロールしている胃腸などが刺激を受け、胃酸分泌、唾液分泌、平滑筋痙攣などがおこります。更に自律神経中枢と接している嘔吐中枢も刺激を受け、吐き気を催します。
中枢神経に作用するキサンチン系薬剤を事前に服用した場合、中枢神経の興奮が高まるため、混乱のもとになる異常感覚入力が抑制され、乗り物酔いが予防されることになります。 OTCとして配合することで、他成分の抗ヒスタミン剤、抗アセチルコリン剤、鎮静剤にみられる「眠気」などの副作用を軽減する事も期待されています。

 
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