古生物

哺乳類・単弓類(哺乳類型爬虫類)

恐竜以前の地上の支配者達と、その末裔。

哺乳類型爬虫類

地球大進化4 大量絶滅

謎と不思議の生物史

絶滅哺乳類図鑑

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インドリコテリウム

インドリコテリウム (国立博物館)

  

 『哺乳類型爬虫類』

金子隆一 著 朝日選書 刊

 副題にある様に「ヒトの知られざる祖先」でありながら、恐竜の陰に隠れて今ひとつ目立たない生物群、「哺乳類型爬虫類」に関する解説書です。おそらく今現在、日本で手に入る唯一のものと言ってもよいでしょう。

 さて、この「哺乳類型爬虫類」ですが、爬虫類型哺乳類、あるいは獣形類とも呼ばれる様に、きわめて哺乳類に近い特徴を持った動物達で、恐竜出現以前の地上の支配者でもありました。しかし、地球上の生物の実に95パーセントが死に絶えたというペルム期末の大量絶滅などによりその勢力は衰え、やがて現れた恐竜にその地位を奪われてしみます。が、その絶滅の危機をくぐり抜けた一群が、やがて恐竜絶滅の後に再び地上の支配者に返り咲く訳ですが、それが我々哺乳類です。哺乳類は恐竜絶滅後に繁栄したと思われている人も多いようですが、かつての支配者の末裔でもある訳です。

 ある意味、恐竜よりも身近であり、そのバリエーションも恐竜に勝るとも劣らない生物群である哺乳類型爬虫類について興味を持ってみるのもよいかもしれません。

*注記

 現在は、「哺乳類型爬虫類」という名称は使われなくなっている様です。代わって使われるのは、「単弓類」という呼称で、哺乳類もここに含まれます。

2005/6/10記

  

 『地球大進化4 大量絶滅』

NHK「地球大進化」プロジェクト 編 NHK出版 刊

 NHKスペシャル『地球大進化』の書籍版です。

 何故生命は進化するのか? 何故知的生命体が出現したのか? という事を、これまでとは違った切り口で捉えた本です。

 地球について、よく「母なる〜」といわれますが、生命にとっては常に困難な試練を突きつけてくる「荒ぶる父」であり、その試練──幾度も襲った大量絶滅──をくぐり抜けたものだけが、新たな段階に達する事が出来る、というものです。

 生命にとって消滅を意味する「死」が、実は進化を加速する原動力であるというのは、新鮮であり、生命と地球の奥の深さを思い知らせてくれます。

2005/6/11記

  

 『謎と不思議の生物史』

金子隆一 著 同文書院 刊

 『哺乳類型爬虫類』の著者による、イラスト図解。

 先カンブリア紀から人類時代直前までの「怪物」を取り上げたものです。生物の姿を生き生きと描いた豊富なイラストと、専門的な分野にまで踏み込んだ詳細な解説は非常に分かりやすく、好感が持てます。

 ただ一つ難を言えば、誌面が限られてしまっている為どうしても一つの時代あたりの生物が限られてしまっている事でしょうか。出来れば分冊でもよいので、もっと読みたいもの。

2005/6/11記

  

 『絶滅哺乳類図鑑』

富田幸光 文 伊藤丙雄・岡本泰子 イラスト 丸善 刊

 絶滅哺乳類に関する資料の決定版。

 豊富なイラストと詳細な解説で、我々の先祖を含む絶滅哺乳類についてよく分かります。この本を手に、彼らの在りし日の姿を思い浮かべてみるのも一興でしょう。

 が……値段が値段なのも事実。

 『絶滅した哺乳類たち』という本は、ここから主要な物を選び、再編集しています。

2005/6/14記