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今月のトピックス

 こちらの今月のトピックスのコーナーでは、毎月新しい治療例や歯に関するちょっと気になる話題などを紹介していきます。これから矯正治療を始めたい方も、現在治療中の方も、このホームページを通してよりいっそうのご理解を深めていただければと思いますので、ご意見ご要望などおよせください。どうぞよろしくお願いいたします。



トピックス バックナンバー
2013年 12月  シュガーレスは虫歯にならないか?
2013年  1月  ベストスマイル&ブレーススマイルコンテスト受賞のお知らせ
その他のバックナンバー

注: 当院のホームページにおける症例写真はすべて実際に当院で治療した症例であり、患者の皆様の協力の下に承諾を得て掲載せていただいております。



2014年 2月 知覚過敏を治そう!

 虫歯じゃないのに、歯がしみる。
今までもこのトピックスのコーナーで何度かお話してきた、知覚過敏ですね。(知覚過敏のお話

成人の患者さんとお話していると意外と多い知覚過敏ですが、さらに、意外に多いのがこのパターン。


「歯ぐきが下がって、歯の根っこが見えているのですが、歯がしみて痛かったりしませんか?」
「あ、します。冷たいものとか飲んだらしみるんです。」
「ですよね。何か治療とかしてますか?」
「いえ、べつに・・・。冷たいものを飲まないようにしてます。」



知覚過敏に気づいているのに何もしていないという方が多いのです。
なぜでしょう?

考えられる理由としては、
①痛み自体がそれほどでもないので、歯医者にいくのがめんどくさい。
②歯医者にかかるといくらかかるかわからない。
③歯医者で薬を塗ってもらったことがあるが、あまり効果がなかった。
④治らないと思っていた。

などでしょうか。
いずれにしても、歯医者のイメージ、あんまりよくないですね・・・(U_U;)

しかし、イメージはあくまでイメージ!実際には知覚過敏の治療は保険適応でできますし、処置法や薬剤も色々あります。
というわけで、今回は知覚過敏の治療の実際について以下の項目に沿ってお話していきたいと思います。

     1.知覚過敏、痛みがそれほどでもなければ放っておいてもいいのか?
     2.知覚過敏ケアの3本柱
     3.知覚過敏の痛みを止める治療
     4.なぜ、最初から効果の高い処置をしないのか?
     5.歯科材料の進歩



1.知覚過敏、痛みがそれほどでもなければ放っておいてもいいのか?

原因によります。知覚過敏の原因はいくつかあります。

     歯磨き粉のつけすぎで歯質が削れている
歯磨きの力が強すぎて、歯茎が下がって歯根が露出している
歯磨きが足らず、歯周病が進行して、歯茎が下がって歯根が露出している
歯ぎしり・食いしばりで歯の先端が磨耗してきている。又は歯ぐき際の歯質がえぐれてきている(アブフラクション
酸性の高い飲食物・嗜好品の取りすぎ(歯が溶ける!? -酸蝕(さんしょく)
もともと、歯のエナメル質が薄い
歯がなんらかの刺激で(打撲・矯正による歯の移動など)一時的に敏感になっている。


6の「もともと、歯のエナメル質が薄い」場合や7の「歯がなんらかの刺激で(打撲・矯正による歯の移動など)一時的に敏感になっている。」などの原因がはっきりしている場合は痛みがそれほどでもなければ、そのまま様子をみてもよいでしょう。
1~5のような場合は、知覚過敏はむしろカラダが出している危険信号ですので放置せず、歯や歯ぐきのダメージが進行しないようにしないと、いけません。


2.知覚過敏ケアの3本柱

     原因の除去
刺激が伝わらないように歯面をガードする
過敏になっている神経の興奮を鎮める

1の原因の除去、これは意外と見落とされやすいですが、重要です。
例えば、知覚過敏で歯医者に行ったとします。
まず、痛みを抑えるために2や3の処置をします。適切に処置が効けば、痛みはおさまります。
これでめでたしですが、先の項にもどって、原因が1~4の場合、これらは放っておくと進行しますので、歯周病でもっと歯ぐきがさがったり、歯の削れがすすむと、また新しい部分に知覚過敏が発生してしまいます。

知覚過敏の原因の多くが、歯磨きやくいしばりなど各個人の生活習慣です。原因をきちんと見極めて再発を防ぐ。これがまず第一なのです。
また、反対に原因となる生活習慣を改めるだけで、自然に痛みが治まることもあります。


3.知覚過敏の痛みを止める治療

さて、では実際に知覚過敏の痛みがある場合にどういった処置をするかをお話ししていきます。

その前に知覚過敏がなぜおこるのかのおさらいをしておきましょう。

    

歯の本体である象牙質は象牙細管という細い管の集合体です。
この管は歯の中心にある神経から外の向かってびっちり詰まってならんでいます。
通常この象牙細管の外側の入り口はエナメル質で覆われているか、歯根の部分は歯ぐきの中に埋まっているのですが、図のように、歯ぐきが下がったりエナメル質が薄くなったりして、象牙質が露出した部分に、外から熱い・冷たいなどの温度刺激や歯ブラシなどが直接触れるといった刺激が加わると、象牙質の象牙細管を通って、内部の歯髄に強い刺激が加わります。
この刺激が神経をつたわり脳が痛みとして感じるのです。
また、こういった刺激で興奮状態になった神経が、比較的弱い刺激でも、痛みとしてうけとめることがあります。

そこでこの痛みを抑えるために上記のような2つの方法をとるわけです。

まず、『過敏になっている神経の興奮を鎮める』ですが、これは、比較的簡単な方法として知覚過敏用の歯磨き粉にその成分が含まれています。

硝酸カリウムという成分で.象牙細管の封鎖(下記)、神経線維の興奮の抑制の効果があります。ただし、硝酸カリウム入り歯磨剤による知覚過敏の症状緩和には2~3週間を要しますのであせらずコツコツ続けることが大切です。

次に『刺激が伝わらないように歯面をガードする』ですが、これは痛みのレベルによって、段階があります。

   
1.象牙細管の入り口を埋める

   

先述のように、露出した象牙質の象牙細管の入り口に薬剤を沈着させて、開いた象牙細管の入り口を埋めます。
歯科材料でいうと『MSコート』などがこれにあたりますが、知覚過敏用の歯磨き粉に含まれるフッ素や乳酸アルミニウムにもこの効果はあります。特にフッ素は持続的に作用させることで効果がでますので、歯磨き粉だけでなく、歯科で高濃度のフッ素を作用させることも有効です。
一回で効かない場合もありますが、何度か繰り返し行うことが可能ですので、様子をみながら続けてみましょう。コチラの治療は保険適応です。

また、歯科でレーザーをあてる治療も象牙細管の内部をレーザーで固めて刺激の伝達を妨げるのでこのカテゴリに入ります。レーザーの出力や波長によっては効果に差がでることがあるようです。


2.象牙質の表面を薄い膜で覆う

  
  
1の方法より即効性があります。こちらも、ごく薄い膜ですので、効きが悪ければ何度が繰り返し行うことができます。
ただ、知覚過敏の原因が歯磨き粉のつけすぎや磨きすぎなどの場合、この膜自体が削り取られてしまうので、併せてそういった習癖の改善をしていくことが大切です。
保険適応可。

3.露出した象牙質やえぐれてしまった歯質をプラスチックでカバーする

  

虫歯の治療に使用する歯科用のプラスチックを使用します。上記の膜より格段に厚みがあるので、刺激を遮断する効果が高いです。歯のえぐれが深い場合、えぐれた部分に歯垢が溜まりやすくなっていますので、プラスチックで埋めることで歯磨きがしやすくなります。
保険適応可。


4.なぜ、最初から効果の高い処置をしないのか?

基本的に知覚過敏の処置は上記の1から順に痛みや効果の出具合によってレベルをあげていきます。
ですので、最初に書きましたように「 ③歯医者で薬を塗ってもらったことがあるが、あまり効果がなかった。」「④治らないと思っていた。」といった方は、最初のステップであきらめずに、順番にいろいろな方法を試してみましょう。

では、なぜ、最初から効果の高い処置をしないのか?という話になります。(これが歯医者がめんどくさがられる理由のような気もしますが)

それは例えば3のような歯をプラスチックで覆う方法は、厚く覆うほど外からの刺激を遮断しますから効果は高くなりますが、それなりにデメリットがあるからです。
   
図のように厚くなるほど、もとの歯や歯ぐきとの境に歯垢が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病の原因になりやすかったり、接着が緩んできたときに、覆っているプラスチックの下に菌が入り込み覆いの下で虫歯が進行すると発見が遅くなりがちです。
知覚過敏で痛みがある患者さんには接着に必要な歯面の清掃やエアーをかけて乾燥させるといった前処置も難しく、完全な接着ができるかというのも一つの問題です。
また、プラスチック自体も天然のエナメル質にくらべると素材的に歯垢がつきやすいのです。

ですので、できるだけ1または2の方法で、痛みをしのぎつつ、知覚過敏を引き起こした原因である磨きすぎや歯周病を改善することで治療をしていきたいのです。
こういった事情を患者さんにしっかりご理解していただいた上で、治療を行っていくのも、とても大切なことだと思います。

5.歯科材料の進歩

ところで。歯科材料も日々進歩しています。
基本的に当院での知覚過敏の治療は、1か2の方法で対応しています。
どうしても必要な場合、3.の処置も行いますが、できるだけ最小限で、かつ元の歯と段差が出来ないようにしなければなりません。
それでも前述の清掃・乾燥と接着力の問題がありますので、あまりやりたくないのが正直なところなのですが、そんな当院で数年前から好んで使っている素材があります。

上記の1と3の中間的な作用をもつ歯科材料です。非常によい歯科材料ですが、この素材が最大限に力を発揮するためには、患者さんにもある程度素材の特性を理解していただく必要がありますので、次回はそちらについて詳しくお話していこうと思います。




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