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ひじや矯正歯科
-HIJIYA ORTHODONTIC OFFICE-

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今月のトピックス

  こちらの今月のトピックスのコーナーでは、毎月新しい治療例や歯に関するちょっと気になる話題などを紹介していきます。これから矯正治療を始めたい方も、現在治療中の方も、このホームページを通してよりいっそうのご理解を深めていただければと思いますので、ご意見ご要望などおよせください。どうぞよろしくお願いいたします。


トピックス バックナンバー
2013年  8月  中四国矯正歯科学会 in 倉敷 &フォトコンテスト追加のお知らせ
2013年  9月  ホワイトニング料金改定のお知らせ
その他のバックナンバー

注: 当院のホームページにおける症例写真はすべて実際に当院で治療した症例であり、患者の皆様の協力の下に承諾を得て掲載せていただいております。



2013年 10月 虫歯の勘違い&疑問あるある

 今月は虫歯のお話。
虫歯の原因や成り立ちについてお話するのも、今さら感がありますので、今回は虫歯についてよく聞かれる質問を例に挙げながら、意外と知られていない事実や一般の方によくみられる勘違いなどについてお話していきます。

1、歯に色がついている、これって虫歯?
2、痛みがなくなったから虫歯治ったかも?
3、ある日突然歯が割れた!
4、歯が痛い、これって虫歯?<痛みのパターンと歯の状態>
5、歯磨きしているのに虫歯ができる!?
6、差し歯の誤解(歯が抜けたところに入れる!?)
7、歯が弱くて虫歯になりやすいんです。・・・!?




1、歯に色がついている、これって虫歯?

「虫歯とは虫歯菌によって歯が溶かされ、歯に茶色い穴が開いている状態」、これは一般的に良く知られている、紛れもない事実です。しかしし、ここで重要なのは「茶色い穴」の「穴」の方で、「茶色くなっている」=「虫歯」ではありません。
歯は一概に真っ白というわけではなく、飲食物に含まれる色素が沈着して茶色くなる場合もあれば、後述するエナメル形成不全でもともとの歯質に白や褐色の斑点があったり、もちろん虫歯のなりかけで茶色くなっているものもあります。

  色素沈着
初期虫歯 虫歯の治療で詰めた
樹脂の変色
エナメル
形成不全
(軽度)
エナメル
形成不全
(重度)

 「やっぱり虫歯で茶色くなっているのなら、早めに治療しないと悪くなってしまうじゃないか!」、というのは早計で、茶色くなっていても「穴」が開いていないのならば、「削って、詰める」ような治療は必要ありません。
よく磨いてよごれをとった後、先の細い針のようなもので表面をそっとなでてみて、くぼんでいなければセーフです。ただし虫歯になりかけの歯質は軟らかくなっていますので、強くこすったりほじったりすると、欠けて穴があきますのでご注意を!(虫歯になりかけの軟らかくなった歯質もフッ素入りの歯磨きでよく磨けば再石灰化して元の硬さにもどります)
なりかけの虫歯でも穴があいていないかぎり、しっかり歯磨きしていれば進行は止まりますので健康上問題はありません。

要は治療の必要な虫歯かどうかは、歯の内部に虫歯菌が侵入しているかどうか、つまり「穴」の有無です。
虫歯菌は歯の表面にとりついて、糖分を元に酸をつくりだし、歯を溶かしながら中に進入していきます。
表面に虫歯菌がとりついて、溶けかけて軟らかくなった程度であればセーフですが、完全に溶けて歯質自体に穴があいてしまったらアウトです。
歯の上のほうににわかりやすくくぼんで穴になる場合もありますが、歯と歯の間や以前治療した詰め物の継ぎ目などから菌が侵入して、歯の内部に穴があいてしまう場合も多くみられます。
ここで覚えておきたいのは、虫歯菌によって完全に溶かされてしまった歯質は自然に再生することはないということです。

おかしいなと思ったら、不安をかかえて一人で鏡を見つめているより、早めに歯医者さんで、治療すべきがどうか診てもらいましょう。
虫歯だったら早く治療すべきですし、案外色素沈着なら、治療の必要もなくクリーニングだけできれいになるものです。



2、痛みがなくなったから虫歯治ったかも?

そもそも、「痛み」は虫歯の判定基準にはなりません。後述しますが痛みがあっても虫歯でない場合もたくさんありますし、そうとう大きな虫歯でも痛みがまったく無い場合もあります

痛みがないからと放っておくと虫歯菌はどんどん歯を溶かしていきます。
特に虫歯が神経に達したとき、強い痛みが出ることがありますが(全く痛みが出ない場合もあるので要注意!)、さらに虫歯が進行して神経が腐って死んでしまったら痛みはなくなります。

痛かった歯の痛みが急に治まったとき、アナタの歯は死んでしまっているかも・・・。

ちなみに神経が死んだからといって、そこで虫歯菌の進入は終わるわけではなく、さらに神経の管から顎の骨まで進入していきます。顎の内部に膿が溜まって骨の内側に穴があきます。(この段階で再び痛みが出る場合あり)究極的に放置しつづけると、菌が血管に入って全身をめぐり敗血症で死にいたる場合があります。


3、ある日突然歯が割れた!

これはつい先日患者さんの保護者のかたに言われた例ですが、どんなに咬む力が強くても全く健康な無傷の歯がいきなりバックリ割れるというのはあまり考えられません。
飴玉など極端に硬いものを噛んで表面のエナメル質が少し欠けたとかひびが入ったとかはあります。また虫歯で神経をとってしまった歯や何度も治療を繰り返しているような歯も天然の歯質部分が少なくつぎはぎになっているのでもろくなります。
普通の食事でバックリ割れたとしたら、それは上述の様に、見えない小さな穴から虫歯菌が進入して内部がすっかり溶けてしまって空洞になっていた可能性が高いです。
歯の表面のエナメル質は虫歯菌の酸にもある程度溶けにくいのですが、歯の内部の象牙質は比較的軟らかいので、一度内部に侵入した虫歯菌は表面のエナメル質は残してどんどん内側だけを溶かしていくのです。
ですので、一度虫歯で詰め物をした歯などは、詰め物の継ぎ目から直接内部に菌が侵入するので、知らない間に内側が大虫歯になりやすいのです。


4、歯が痛い、これって虫歯?<痛みのパターンと歯の状態>

上述したように、「痛み」は虫歯の判定基準にはなりません。しかし、痛いのはつらいですので、痛みを止めるためには、痛みの原因を探さなくてはなりません。
よくある痛みのパターンは以下の三つです。

         a.滲みる
         b.咬んだら痛い
         c.ずっきんずっきんする

このうち、「c.ずっきんずっきんする」はいけません。かなりの確率で虫歯菌で歯の神経がダメージをうけています。
このパターンは日によって痛みに強弱があったり、痛みが無くなったりします。ここで上記「2」のように虫歯が治ったと勘違いする方が多いのですが、これは神経が完全に死んでしまうと痛みを発することすらできなくなるからです。当然治療しないかぎり虫歯菌は内部に居座ったままで、勢いに乗った菌は歯の根っこの先から顎の骨に向かってひろがっていきます。
一度ずっきんずっきんした歯は痛みが治まったらむしろアウトだと思ってください。

さて、a,bの痛みも虫歯の可能性はあります。まずは虫歯かどうか歯医者で確認しましょう。(放置すれば悪くなる一方ですし、治療費もどんどんかさみますから。)
結果虫歯でないことがわかれば一安心で、もう虫歯にびくびくしなくてすみますから。

よくあるのは 「a.滲みる」で知覚過敏、「b.咬んだら痛い」で筋膜炎の場合です。他にもいろいろ原因はあると思いますが、いずれも薬をつけたり日常生活の注意などの適切な処置で痛みはおさまります。
 詳しくはコチラ 知覚過敏
           原因不明の歯の痛み・・・その意外な原因は?
           矯正治療中の痛み


5、歯磨きしているのに虫歯ができる

一番の原因は『磨き癖』です。
「歯磨きしている」という方に質問です。「歯磨きできていますか?」

確かに歯磨きをあまりしなくても虫歯が出来にくい人というのはいます。(お口のなかの虫歯菌と歯周病菌の割合で虫歯菌が少ない人です。)
ですが、歯磨きが完璧できているのに虫歯がどんどん出来るというのは考えにくいです。

歯磨きしているのに虫歯ができるという方、一度自分で歯磨きした後に磨き残しを染め出してみてください。
どんな方でも大なり小なり磨き癖はあり、無意識に磨きすぎている所や磨き残してしまう場所はあるものです。どんなに長時間磨いても、磨き残しがあれば虫歯&歯周病は確実にできます。

                   参考トピックス:「なくて七癖」・磨き癖

 もう一つ、気をつけたいのは歯磨きのタイミングです
最近TVをみていてちょっと驚いたのですが、とある芸能人の一日をボードに書いてトークするコーナーで、彼のスケジュールでは「夕食後に30分歯磨き」となっていました。
ところが、周りの芸能人たちから、「そんだけ磨いて、なぜ口が臭いんだ?!」と言われていました。
私も「磨き癖があるのかな?それにしても30分も磨いて口臭が出るほど磨き残しができるかな?」と不思議に思いつつ画面を眺めていましたら、とんでもないことに気づきました。
スケジュールのボードには「夕食後に30分歯磨き」→「入浴」→「お風呂上りのアイス」→「就寝」、と書いてありました・・・。歯磨きした後にアイス・・・即就寝・・・、それは口臭もでるでしょう。(歯磨きと口臭

どんなに歯磨きの上手な人でもお口の中の菌をゼロにするのは不可能です。わずかに残った菌でも充分な栄養(アイスの糖)と時間(睡眠時間)を与えれば増殖します。特に睡眠時は唾液の分泌も減少し菌が増殖しやすい環境なのです。
就寝前に何か飲食したら、歯磨きはその後にするのが絶対です!


6、差し歯の誤解

『差し歯』という言葉、一般に良く使われますが、どうも誤解されている方が多いようです。
患者さんとお話ししていても、「歯がだめになって抜けたところに入れるんですよね?」といわれる方が多いのです。
歯が抜けてなくなったら『差し歯』は入れられません!
『差し歯』とは下図のような状態で、虫歯などで歯の頭の部分が無くなってしまったけれど、根っこは残っているといった場合に、根っこに軸を差し込んで土台を作り、かぶせを入れる方法です。

   

つまり、根っこごとまるっきり歯が抜けてしまった場合(コレは虫歯より歯周病の場合の方が多いですが)、差し歯は不可能なのです。
では、こういったまるっきり抜けてしまった場合にはどうするかというと、以下の4パターンになります。
いずれも一長一短ありますので、自分にあった方法を選びましょう。

   1、ブリッジ

      
長所 ・保険が利く(材料の種類によっては保険が利かない)
・自分の歯と違和感が少ない
短所 ・両脇の土台になる歯を削らないといけない
・土台になる歯が両脇に必要なので、一番奥の歯はできない


2、入れ歯
長所 ・保険が利く(材料の種類によっては保険が利かない)
・どんな場所の歯でも、また多数の歯がない場所でも可能
短所 ・違和感が大きい


3、インプラント

    
長所 ・自分の歯と違和感が少ない
・周囲の歯に負担がない
短所 ・費用が高額
・歯磨き等の手入れが悪ければ抜けてくる


4、自家移植
   別の場所の自分の歯(親知らずなど)を抜いて歯がない部分に植え替える
長所 ・自分の歯と違和感が少ない
・周囲の歯に負担がない
短所 ・費用が高額
・移植可能な自分の歯が必要(親知らずなどあらかじめ専門の施設で冷凍保存も可能だが施設が限られており、費用もかかる)
・移植した歯がもともとあった歯と違う形の場合、周囲の歯とあわせて被せなどで形を整える必要あり
   

しかし、どんなに高価な治療を受けても、もともとの天然歯にかなうものはありませんので、まずは自分の歯を大切にしましょう!


7、歯が弱くて虫歯になりやすいんです。・・・!?

こちらも一般の方からしばしば言われるのですが、正直言って困惑してしいます。
問題は「歯が弱い」とい言葉です。
どうも、一般の方のイメージでは骨粗しょう症の骨のように、歯の質にも(もろ)くて虫歯になりやすい歯質があると思われているようなのです。いくら歯磨きしても虫歯になるのは歯質のせいだからしかたない・・・と。

確かにごく一部の特殊な例で、重度のエナメル形成不全(上記写真)では、そういうこともなくもないのですが、あくまでごく少数の症例で、今まで診てきた患者さんで「歯が弱いんです」といわれた方でもエナメル形成不全だったことはほぼありません。

エナメル形成不全以外で歯質に関してというと、すべての子供の歯は成人の歯に比べて弱いといえます。
コレは生えたての歯はエナメル質の無機質の量が少なく、表面の結晶が穴だらけなので、本当に歯質が弱くて虫歯になりやすいのです。
ただしこれは誰しも大人になるにつれ自然に外部からカルシウムやフッ素をとりこんで、だんだん強くなっていきます。

ですので、「歯医者で歯が弱いといわれた」という場合もあるのですが、その歯医者さんがどういう意図でそうおっしゃったのかわかりませんが、子供の頃にいわれたのであれば、上記のとおりですし、もしくは、歯質だけのことでなくもっと広い範囲の意味で、虫歯になりやすい要素があるということなのかもしてません。

虫歯になりやすい人となりにくい人、これは確かに存在します。
歯磨きや菌の種類だけでなく様々な要因がからんできて、コレに関しては少し長くなりますので次回11月のトピックスでお話していきたいと思います。






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