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ひじや矯正歯科
-HIJIYA ORTHODONTIC OFFICE-

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今月のトピックス

  こちらの今月のトピックスのコーナーでは、毎月新しい治療例や歯に関するちょっと気になる話題などを紹介していきます。これから矯正治療を始めたい方も、現在治療中の方も、このホームページを通してよりいっそうのご理解を深めていただければと思いますので、ご意見ご要望などおよせください。どうぞよろしくお願いいたします。


トピックス バックナンバー
2013年   4月 歯ブラシの選び方と補助器具について
2013年   5月 歯の健康フェアのお知らせ
その他のバックナンバー

注: 当院のホームページにおける症例写真はすべて実際に当院で治療した症例であり、患者の皆様の協力の下に承諾を得て掲載せていただいております。



2013年 6月 今さら聞けない、オトナの歯磨きの基本

 さて、4日〜10日「歯の衛生週間」です。
かつては、六(む)四(し)で「むし」の語呂合せで6月4日を「虫歯予防デー」としていましたが、現在では「歯の衛生週間」6月4日〜6月10日となっており、倉敷歯科医師会でも歯の健康フェアというイベントを行って、お口の健康を呼びかけています。

ということで、今月はこのトピックスのコーナーでも、あらためて歯の磨き方をお話してみようと思います。

 大人の歯磨き・子供の歯磨きの違い
ところで、タイトルに「オトナの歯磨き」となっていますね。
まず、第一に言いたいのは、子供の歯磨きと大人の歯磨きとでは注意するポイントが違うということです。

端的にいうと、「子供の歯磨き=対 虫歯」、「大人の歯磨き=対 歯周病」 ということになります。

大人になって歯医者で歯磨き指導をされたことのある方を除いて、多くの方が行っている歯磨きは、小学校のころに保健の先生や衛生士のお姉さんが学校にきて教えてくれた磨き方が基本になっていると思います。

そこで指導される磨き方や歯に関するお話はたいていが虫歯がメインになっているはずです。
なぜなら、学童期は永久歯が生えたばかりで、生えたたての永久歯はエナメル質の表面の結晶構造が完成しておらず、虫歯になりやすいためです。

しかし歯が生えてから5年以上たって、エナメル質がしっかりしてくると、(最後に生える永久歯は12歳頃ですので17歳くらい)虫歯にはなりにくくなってきます。そのかわり、身体が完成した大人の身体になってくると、子供の頃ほど新陳代謝が盛んでなくなるのと、生活が不規則になりやすいので歯周病のリスクが高くなっていくのです。

つまり、「大人の歯磨き」とは歯周病予防に重点をおいて、「歯ぐき際」をしっかり磨く磨き方になります。

また、新規の虫歯は出来にくくなりますが、かつての虫歯で詰め物や被せが入っている場合は、再発のリスクを背負っていますので歯と詰め物の継ぎ目に注意して磨く必要もあります。


 基本の歯磨き
一般的に歯科で広く指導されている磨き方に、スクラッビング法とバス法があります。

スクラッビング法
 
歯面に対し歯ブラシを垂直にあて、細かく前後に動かして磨く方法

      

バス法
歯と歯ぐきの境目に毛先を45°の角度であて、軽くゆするように動かす方法
歯周病に有効だが、強くあてすぎると、歯ぐきが縮んで歯の根が露出することがある(歯肉退縮)ので注意

      


しかし、これらはあくまで基本であり、どちらか一つの方法ですべてがみがけるわけではありませんし、お口の状況によっては他の方法を組み合わせることも必要ですので、順番に詳しく説明していきましょう。



@当て方
スクラッビング法とバス法の最大の違いは上記のように歯ブラシを当てる角度です。
一般的には歯ぐきを磨くのにはバス法が良いといわれていますが、主に歯垢がつくのは歯ぐき際の歯面なので、きちんと毛先を歯面に当てれていればどちらでもかまいません。
自分の歯の形や歯並びによって、より当てやすい角度をさがしてください。特に歯間の歯ぐきが歯周病にならないよう、歯間までしっかり当たっていることが大事です。歯ブラシをいきなり動かし始めるのでなく、まず磨きたい歯にブラシの毛先があたっているかを自分で見て確認しましょう。

   <毛先が歯面にきちんとあたっている>

   <当て方が弱すぎて歯間に毛先があたっていない> 

歯並びに凸凹があったり、奥歯のように丸みのある歯はバス法のように少し角度をつけて当てた方が毛先が歯面によく当たります。(凸凹が大きい場合やすきっ歯などの場合は歯ブラシを縦にするなど、当て方に工夫が必要ですので、後述します。)

ただ、歯ぐき際の歯間部に隙間がある場合に(成人に多い)奥まで毛先を入れるためには、バス法の45°だと歯間の奥まで入っていにくいので、スクラッビング法のように垂直か、むしろ少し角度を上向きにした方が歯ぐきをいためずに入れることができます。あらかじめ歯面を磨いた後、歯間をピンポイントで狙って磨きましょう。
以下の写真のように極細毛の歯ブラシを使ってしっかり歯の裏側まで毛先を貫通して動かせば、フロス(糸ようじ)を使わなくても、よほど歯並びが悪くない限り、この方法で充分歯間の汚れを落とすことができます。

   



A歯磨き圧(歯ブラシをあてる力加減)
強すぎても弱すぎてもいけません。
弱すぎると上写真のように歯間が磨けませんし、強すぎると、バス法の説明にあるように「強くあてすぎると、歯ぐきが縮んで歯の根が露出する」ことがあります。バス法以外でも同様のことは起こりやすく、特に歯ブラシを強い力で大きく横に動かす磨き方はいけません。根っこが露出して知覚過敏になったり、自覚がないままに歯が削れてえぐれたりします。(知覚過敏のお話

では、丁度良い力加減とは?

まず、歯ブラシの毛は普通〜やわらかめを選んでください。(硬い毛も歯ブラシを歯面にあてようとすると、どうしても圧が強くなりすぎます)
歯ブラシをゆっくり下左写真のように歯間にあたるまで押し付けてみましょう。

    <丁度良い>                     <強すぎ>
        

毛がすこししなって毛先が歯間にあたったら、それ以上力を入れてはいけません。
右の写真は強すぎです。
大体300グラム位の力と言われていますが、この時点で歯ぐきが痛いようなら、毛質をやわらかめにしてください。子供用歯ブラシのように毛足が短いものは歯間に毛先が届きにくく、「やわらかめ」と表示があっても力が強くなりがちなので、実際に当ててみて痛くないものを選びましょう。



B動かし方
バス法とスクラッビング法の説明に「細かく」とか「軽く」とかありますが、曖昧ですよね。
もちろん大きすぎはいけません。先述したように、ブラシの動きが大きすぎると歯ぐきを痛めることがありますし、磨き残しもできます。

では、どのくらいが大きすぎかというと、歯間に当てた歯ブラシの毛先が、ブラシを前後に動かしたときに歯間から出てしまうとアウトです。

      

図はわかりやすくするために一束分だけの毛で描きましたが、このように毛先が歯間からでるぐらい動かすと、歯間などのくぼみの歯垢は残ってしまいます。

ところで、この毛先を歯間にキープしたまま動かせる幅は、歯ブラシの毛の長さに比例します。

ですので、実際にどのぐらい動かすのかは自分の歯ブラシでやってみるのが一番です。
(歯ブラシの毛については2013年   4月 歯ブラシの選び方と補助器具についてをご参照ください)

ちなみに、動きが細かすぎるのは歯垢を落とすという意味ではあまり問題ありませんが、人間の手で電動歯ブラシレベルの細かい動きをしようとすると、ものすごく筋肉が疲れるわりに歯垢除去効果も変わらないので、あまりおすすめしません。
たまに患者さんでもペングリップで微振動させている方がいますが、歯磨き圧が足らず歯間まで毛先が届いていなかったり、動きがぎこちなく前歯だけで精一杯だったりします。
(CMでそんな磨き方やっているので、まねしているのだと思いますが、あれは見栄えを意識した撮影用です)
ブラシの毛先が歯間から出なければ、ある程度しっかり動かしたほうがよいです。

あとは、とにかく歯磨きを早く終わらせたいのか、単に癖なのか、歯ブラシの動きが早すぎるのも注意です。
早く動かすとどうしても動きが大きくなりやすいですし、力のコントロールがおろそかになり歯磨き圧が強すぎたり弱すぎたりしやすくなります。また最初に当てた磨くべき場所からずれてしまい、無意識に磨きやすい場所ばかり磨く傾向があります。

磨く場所に歯ブラシを当てたら、毛先が歯間からずれないように注意しながら一箇所あたり5秒間くらいは、ゆったり歯ブラシを動かしてください。
一箇所きちんと磨けたら隣の歯へと、順番に磨くのも大切なことです。あちこち適当に磨くと、同じ場所を何度も磨いたり、ほとんど歯ブラシがいかない場所ができたりします。(以下の「よくある磨き残し」を参考に注意してください。)
結果、磨きすぎて歯茎が退縮する部分や、磨き残しで部分的に歯周病が進行したりする場所ができてしまいます。

 よくある磨き癖と磨き残しやすい場所
きちんと磨いたつもりなのに、磨き残しがある。基本の磨き方の項でも注意点としていくつか書きましたが、「あちこち磨く」「力が強すぎる」「同じところを何度も磨く」など、人それぞれ毎日の歯磨きで無意識に身についた『磨き癖』があります。」

自分ではまんべんなく磨いているつもりでも、たいていの人が『磨き癖』があり、『磨き残し』があります。
実際の自分の磨き癖の調べ方など詳しくはコチラのページ「なくて七癖」・磨き癖」 を見ていただくとして、ここでは一般的によく見られる『磨き癖』と
、『磨き残し』をご紹介します。

   よくある磨き癖
  
@あちこち磨く
一番多く見られる癖です。
どこを磨いたかわからなくなって、磨き残す部分や磨き過ぎる部分ができます。

A動きが大きい
歯ぐきを傷めたり、細かい部分に磨き残しができます。

B前歯と奥歯の中間の犬歯の当たりをとばす
@とAの癖のある方は要注意。前歯の真ん中あたりを磨いたら、いきなり奥歯に飛んで磨くので、その中間の位置する犬歯のあたりをとばしてしまいます。特に、右利きの人は右の(左利きは左)奥歯を磨く時に歯ブラシを持ちかえるので、右の犬歯前後を磨き残しやすいです。

C力が強すぎる
歯ぐきを傷めます。歯磨き粉の量が多すぎると歯がえぐれることも。
歯ブラシの毛先がすぐ開いてしまう方、知覚過敏のある方は要注意。歯科で歯や歯ぐきの状態を見てもらいましょう。

D力が弱すぎる
歯垢はある程度しっかりこすらないと落ちません。歯垢染色剤で染め出したときに、歯全面が薄く染まる場合は要注意。(全面が濃く染まる場合はそもそも歯ブラシが当てれていません。)

E歯面にブラシが当たっていない(特に前歯)
歯を磨くときに、図のように歯ブラシをかみ合わせの面の方向からしか当てない方がいます。これでは歯ぐき際の歯面にブラシがきちんとあたりません。歯の形をよく考えて、歯ブラシをあてましょう。癖が治りにくい場合、歯の外側を磨くときは咬み合わせた状態で磨くと良いでしょう。


   よくある磨き残し
   前歯の表
意外に多いのが前歯の表側です。
(まさか自分が、と思わず、前歯の歯ぐき際を爪で擦ってみてください。白っぽいネトっとしたものがあれば、歯垢です!)
大抵が磨き癖の@Eが原因で、@の癖の場合まったくブラシを当てないというのではなく、当てている時間が短い方がほとんどです。一箇所5秒を目安に前歯6本を2本ずつの3箇所に分けて磨きましょう。(歯並びが凸凹の場合は一本ずつ当て方に工夫を)
前歯の裏
Eの癖がほとんどです。歯列アーチの内側になるので、スペースが狭く最も歯ブラシの当て方の難しい部分。ブラシの毛が歯面に垂直にあたるように鏡で確認しましょう。
また、唾液の分泌箇所に近いため歯垢が歯石になりやすいので、ややしっかりこすらないと歯垢が落ちにくい箇所でもあります。
右の上下犬歯周辺(左利きの場合、左犬歯)
磨き癖Bです。歯ブラシもやや当てにくい箇所ですが、顔を右(左利きの場合、左)に向けると当てやすくなります。
下の奥歯の内側
基本的に忘れられがちな場所で、奥歯は咬み合わせの面しか磨かない方が多いです。また舌が邪魔で歯ブラシを当てにくい場所でもあります。
それだけに歯周病などで歯を失いやすい場所ですので丁寧に歯ブラシを当てましょう。
上の奥歯の外側
歯磨きの時にお口を大きく開けて磨く方も多いですが、この場所に関してはお口を大きく開けると頬の内肉や顎の骨が邪魔になって、歯ブラシが入りにくくなります。詳しい磨き方はコチラを参照
一番奥の歯の後ろ面
こちらも忘れられがちな場所です。当て方も難しいのですが、下記の磨き方を参考にしっかり磨きましょう。


 自分の歯に合った歯磨きをみつける
さて、基本がわかったところで応用です。
人それぞれお口の状態は千差万別です。歯並びの悪い部分や生えかけの歯、虫歯治療後の歯などは普通の当て方では磨けない部分も色々ありますので、磨き方に工夫しましょう。


 歯並びが凸凹している(歯並びからくぼんだ部分&はみ出した部分)

    

 歯に隙間がある

     


 一番後ろの歯の後ろの面
    




その他では

 ・親知らずなどの生えかけの高さの低い歯
     親知らず3< ブラッシングと抜歯後腫れない為のポイント> 参照

 ・虫歯の治療で補綴物(詰め物やかぶせ)の入った歯・インプラントの歯
     補綴物やインプラントと歯(又は歯ぐき)の境目をしっかり磨くこと
     一度削った歯は詰め物との境目から細菌が進入しやすく、再発のリスクが高い

 ・歯周病で歯槽骨が溶けて、歯ぐきがさがっている
     歯根が露出し歯間や歯ぐき際の形が複雑になっているので、毛先をしっかり隙間に挿入して磨くこと

歯ブラシの当てかたが難しい場所は皆さんあると思いますが、状況によっては歯間ブラシなどの補助清掃具を併用するのもよいでしょう。

自分ではどうしたらよいかわからない場合は、歯科に相談して衛生士さんと一緒に磨き方を工夫しましょう。

 歯磨きのタイミング
ところで、歯磨きをいつするか。コレも重要です。
基本は寝る前、これは絶対です。

なぜなら、歯垢とは生きている菌の塊であり、この菌がもっとも活発に活動し、繁殖するのが睡眠時だからです。

夜は面倒なので磨かずに寝て、朝は口の中が気持ち悪いので磨く、というパターン、よく聞きますが、駄目です。
朝も磨かないというのよりはマシですが、菌はすでに一晩中大暴れしたあとなので、一足遅いです。

毎食後磨く、というのは、菌の栄養源である食べかすを取り除くという意味で有効です。
ただ、注意が必要なのは磨きすぎによる酸蝕です。酸性の強い飲食物を取った直後に歯磨き粉をたっぷり付けてゴシゴシ磨くと、酸でやわらかくなった歯が削れます。(詳細はコチラ2012年 9月 歯が溶ける!? −酸蝕(さんしょく)
これも程度問題ですが、あまり頻繁に磨きすぎるのは注意が必要だということです。歯磨き粉は控えめに。
(食後少し時間が経てば、唾液の働きで自然に中性に戻り、やわらかくなった歯は再石灰化します。余談ですが、食後にお茶を飲むのは、お口に残った食べかすや酸を洗い流し、お茶に含まれるフッ素が再石灰化を促すので、とても理にかなっているのです。)

さて、理論的にいえば、お口の中に漂っている菌が、食べかすの中から栄養分(糖)を取り込んで、歯の表面に塊となって歯垢を形成するまで18時間以上必要といわれています。

つまり、寝る前10時に歯磨きをしたら、18時間後の午後4時まで、お口の中に歯垢はないことになります。もちろん菌自体はお口の中にいて、一所懸命歯垢を形成してる途中ですが、完全な歯垢になるまではそれほど大暴れは出来ないのです。

ただし、これはあくまで理屈の上で、寝る前の歯磨きで100%歯垢を落とせた場合の話。
どんな高価な器具や歯磨き粉を使っても、100%歯垢を落とすことは難しいので、寝る前にできるだけしっかり磨いたら、あとは朝か昼、補助的にもう1〜2回磨いたほうが無難でしょう。


 「磨いた」と「磨けている」の違いに要注意!!
最後に、一言。
「磨いた」つもりにはくれぐれもご注意ください。
歯ブラシを口にいれて、なんとなくゴシゴシしただけでも、一応「磨いた」ことにはなります。
ただし、実際に歯垢が落とせている(=「磨けている」)のとは別物です。
自分では「磨いた」つもりでも、歯垢がたくさん残っているのでは意味がありませんね。

大切なのは、よく自分の歯を見ること。
手鏡で見るとつい下の奥歯の咬み合わせの辺りばかり見てしまいがちですが、まずは歯ぐき際(歯肉炎で赤く腫れていないか、歯垢がついて歯と歯ぐきの境が不明瞭になっていないかなど)。それから上記の磨き残しやすい場所や、歯並びや補綴物。
意外と皆さん自分の歯がどうなっているか、何本あるかさえも把握していないものです。

歯の裏や上の奥歯など見えにくい場所は歯医者さんが使うような、お口の中に入れられるデンタルミラーで、手鏡と合わせ鏡にするとよく見えます。(最近では100円ショップでも見かけますし、当院受付でも1本53円で販売しています。)
携帯やデジカメで撮ってみるのも客観的に見えてよいかもしれません。(いずれにせよ電灯の真下など、明るい場所で仰向けになると見やすいです。)

「磨き癖」の項でも説明したように、誰でも常に大なり小なり「磨き癖」はあるものです。
自己流ばかりで歯磨きが自己満足に陥らないように、たまには歯垢を染め出して磨き残しを確認したり、磨き過ぎで歯や歯ぐきに問題が起きていないか、歯科でチェックしてもらいましょう。




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