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ひじや矯正歯科
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今月のトピックス

  こちらの今月のトピックスのコーナーでは、毎月新しい治療例や歯に関するちょっと気になる話題などを紹介していきます。これから矯正治療を始めたい方も、現在治療中の方も、このホームページを通してよりいっそうのご理解を深めていただければと思いますので、ご意見ご要望などおよせください。どうぞよろしくお願いいたします。


トピックス バックナンバー
2013年   1月 筋機能矯正装置 −取外し式装置EOAの仲間たち−
2013年   2月 筋機能矯正装置の上手な使い方
その他のバックナンバー

注: 当院のホームページにおける症例写真はすべて実際に当院で治療した症例であり、患者の皆様の協力の下に承諾を得て掲載せていただいております。




2013年3月 大きめヘッド歯ブラシのススメ

 さて、今月は歯ブラシのお話。

歯磨きが嫌いな人・苦手な人、「上手く出来ない」「めんどくさい」「痛い」理由は色々あると思います。
皆さん、どんな歯ブラシを使っていますか?

どんな・・・といわれても、漠然としていてひとことでは言えないと思いますが、今回はタイトルにもあるように、ヘッド(毛の生えている部分)の大きさについてのお話なので、ご自分の歯ブラシのヘッド大きさを思い出してみてください。

歯ブラシの売り場にいけば、毛の硬さや毛先のカットの形、ハンドルやネックの形など様々な歯ブラシが売られていますが、そのほとんどがヘッドの大きさに関しては大差ないことにお気づきでしょうか?
中には歯医者さんで勧められたコンパクトヘッドを使っているという方もおられるでしょう。

現在売られている歯ブラシのヘッドのサイズは成人用で長さ20o前後、幅は8〜9oくらいが主流です。
これはコンパクトヘッドとよばれるサイズで、歯医者さんでもよく使用するサイズです。
コンパクトヘッドは小回りが利いて細かい隙間も隅々まで磨けるというメリットがあるからです。

ところで。
皆さん、ご自分は器用な方だと思いますか?

「普通」、または「わりと器用なほうだ」と思われる方はそのままコンパクトヘッドをお使いください。現時点で上手く磨けている・いない、は別として、きちんとコンパクトヘッドを使いこなせるようになれば隅々まできれいに磨けるはずです。

では、器用さには自信がない・年齢で細かい作業が難しい・障害があって手を上手く動かしにくい、といった方、ちょっと立ち止まって、歯ブラシの大きさについて考え直してみましょう。


コンパクトヘッドの落とし穴

たとえば、塗り絵。
子供のころ誰しも一度はやったことがあるはずです。
はみ出さずにキレイに塗るには、細く削った色鉛筆で丁寧に塗らないといけません。
しかし、こういった作業がまったく向いていない子もいます。色鉛筆で少しずつ塗っても、「はみ出した」、「上手くぬれない」、など半分もいかないうちに、くじけて投げ出してしまいます。
そんな時、クレヨンを使ってみたらどうでしょう?少しくらいはみだしても気にせず、ざくざく塗ります。塗り絵の本来の楽しさとは、全体に色を塗って自分の絵を完成させるというところが重要なのではないでしょうか。


歯磨きも同じで、細かい動きが苦手な方にコンパクトヘッドを使いこなすというのはなかなか大変な作業です。小回りが利くというメリットも、ブラシを細かく丁寧に動かさないと発揮されません。

「歯医者さんで歯磨き指導してもらっても、行くたびに磨き残しを指摘される」「磨いているのに良くならない」「とにかく時間がかかる」、こうなるとヤル気を失ってしまいます。苦手な作業とは面倒なものです。面倒になると人はどうするか?「やらない」、もしくは「適当にこなす」、要は投げ出してしまいます。

しかし、歯磨きは塗り絵とちがって、投げ出せば確実に虫歯&歯周病になってしまうのです。

そんな発想から生まれたのが(株)ライオンの「システマgenki(ゲンキ)」シリーズです。最近ではその有効性が認識され他社からも同系のものが発売されつつあります。


システマgenki(ゲンキ)

ポイントはヘッドの大きさ、特に幅の広さです。「genki」シリーズは3種類あり、ベーシックの幅は14.4o、一般の物の1.5倍以上あります。お口の小さい女性向けのgenki Fは12.2o、子供用の・genki Jは11.2oと若干小さめになっており、お口にあわせて選べるようになっています。。(「genki(ゲンキ)」のネーミングは、お年を召して上手く歯ブラシが出来にくい方にも、いつまでも元気でいてほしいという願いが込められていると推察されます。)

各ヘッドの大きさを一般的な歯ブラシと比べて見ましょう。

        

一般的なものと比べるとかなり大きいことがわかりますね。
もちろん、これだけ大きいと歯ブラシ自体を狭い隙間に入れて磨くような磨き方はできませんが、この歯ブラシのもう一つの特徴として、毛先の形状が極細毛になっています。
この極細毛は一本一本の毛が毛先に向かって細くなるように加工されており、毛が柔らかくしなるので、歯と歯の隙間にフィットしやすくなっています。

        


極細毛の利点

また、極細毛のもう一つの利点として、あたりが柔らかいので、小さい子供や歯周病で歯ぐきが腫れた方でも痛みが少なく磨きやすいという点があります。

小さい子供さんが歯磨きを嫌がる理由の一つは歯ブラシが『痛い』ということです。大人でも歯ぐき際に磨き残しがあって歯肉に炎症のある方は、歯磨き指導でブラシをあてると痛みを訴える場合があります。
歯磨きで歯ぐき際や歯と歯の間を磨くためには写真のように、ある程度ブラシを押し付けて毛先をしならせなくてはなりません。
     
よく、テレビのCMで歯ブラシをえんぴつ持ちで前歯にあててやたらに細かく動かしているのを見かけますが、細かく動かすことに気をとられすぎて、当て方が弱すぎることがあります。当て方が弱いと下の写真のようになり、歯と歯の間に毛先がまったく届きません


しかし、ここで、負のループが生まれます。
  1.ブラシがしっかり当てられない→2.磨き残しができる→3.歯周病で歯ぐきが腫れる
        →4.ブラシを当てると痛い→5.ブラシをきちんと当てない磨き方が無意識に習慣化
        →5.虫歯&歯周病の進行

歯磨きは毎日習慣的に行う作業です。人間、痛いのはキライですから、毎日繰り返すうちに無意識に「痛くない磨きかた=ブラシをきちんと当てない磨き方」を身に着けてしまうと、この負のループに入っていることにすら気づかず、抜け出せなくなってしまうのです。(以前にもお話しましたが大人の虫歯&歯周病はかなり進むまで自覚症状が出にくいものなのです。2012年 10月 矯正治療の最大の敵 歯周病

歯周病に関してもうひとつ、歯周病が進行すると歯ぐきが下がって歯が長く露出してきます。

      

こうなると通常のコンパクトヘッドで磨くのはかなり時間がかかっきてきます。もちろんパーフェクトな歯磨きを目指すならコンパクトヘッドで色々な角度から歯ブラシを入れて磨くのがベストですが、それがどうしても難しい場合、視点をかえてみるのも、一つの選択肢ではないでしょうか?


大きめのヘッドのもうひとつの利点

大きめのヘッドは一度に広い面積が磨けるという点のほかに、歯ブラシを当てる力(歯磨き圧)を分散させるというメリットもあります。
歯周病が進行して歯の根っこが露出してくると、強い力で磨くのは禁物です。歯の根っこはエナメル質がないので比較的柔らかく、歯磨き粉をつけてで強い力で磨くと、削れてえぐれたり知覚過敏が引き起こされることになります。また過剰に強い歯磨き圧はそれ自体が歯ぐきを退縮させる原因になるのです。

歯磨き圧は自分で意識して変えることも出来ますが、毎日無意識に習慣化している場合、気がつくとまた強くなっているということも多くみられます。
特に歯ブラシをグーで握って持つ持ち方の場合、えんぴつ持ちの持ち方に比べて力がかかり易いので、歯磨き圧が強くなりやすいのですが(前歯はえんぴつ持ちで磨いても、奥歯は無意識に握って持つという方も結構多いです)、genkiの毛束の数は一番多いもので48束。一般的な歯ブラシ=20束の倍以上あります。つまり同じ力で磨いた場合でも1束あたりの圧力は半分以下(20束÷48束=0.41倍)になるのです。


大きめヘッド、向き不向き
長々書いてきましたが、まとめると大きめヘッドは以下のような方におすすめできます。

  ●歯磨きの苦手な人
  ●手が器用に動かせない人
  ●歯茎が腫れてブラシを当てると痛い人
  ●歯磨き圧が強く、知覚過敏や歯ぐきに異常を起こしている人
  ●歯並びが良く歯の大きい人

ところで、一般的に歯科で「何かおすすめの歯ブラシを一本教えてください」といわれれば、基本的にはやはりコンパクトヘッドをおすすめします。広い面積は大きい歯ブラシでも小さい歯ブラシでも磨けますが、凸凹の歯並びや奥歯の後ろの狭い隙間は大きい歯ブラシでは磨けないからです。歯ブラシにおいては「小は大を兼ねる」のです。

ただし、人それぞれお口の状態、生活環境、個人の能力や性格などに違いがあります。
要はひとつの方法にとらわれず、各自に向いた方法を探すことが大事だといういことです。
そして、この「各自に向いた方法」とは毎日ずっと継続できるということがポイントです。どんなにがんばってパーフェクトに磨いてもそれが毎日続けられなければ意味がありません。
大きめヘッドの歯ブラシはそれ一本でパーフェクトに磨くことはむずかしいですが、80%位の仕上がりでも毎日継続できるなら、継続できない100%磨きよりよほどよいでしょう。

また一本の歯ブラシだけで磨くことにもこだわることなく、子供であれば大きめヘッドで本人が磨いた後、コンパクトヘッドで保護者の方が確かめ磨きをしたり、成人の方でも部分的に歯間ブラシなどの補助器具を併用するのも効率的です。

次回はその他、歯ブラシの選び方や補助器具についてもう少しお話していこうと思います。


          4月 歯ブラシの選び方と補助器具について





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