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ひじや矯正歯科
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今月のトピックス

 こちらの今月のトピックスのコーナーでは、毎月新しい治療例や歯に関するちょっと気になる話題などを紹介していきます。これから矯正治療を始めたい方も、現在治療中の方も、このホームページを通してよりいっそうのご理解を深めていただければと思いますので、ご意見ご要望などおよせください。どうぞよろしくお願いいたします。

トピックス バックナンバー
2011年 5月 『歯の健康フェア』と『歯並びに関する市民セミナー』のご案内
2011年 6月義援金募金の御礼と矯正治療中の被災者の方への新たな支援
その他のバックナンバー

注: 当院のホームページにおける症例写真はすべて実際に当院で治療した症例であり、患者の皆様の協力の下に承諾を得て掲載せていただいております。



2011年7月 前歯の黒変と歯の神経のお話

 「歯の神経」、皆さんご存知ですよね。
専門的には歯髄(しずい)と呼ばれており、図のように歯の中心部にる柔らかい組織部分で、この中に神経線維や血管などが入っています。


            


虫歯や知覚過敏で歯が痛くなるのは、この部分が痛みの刺激を脳に伝えているためで、痛みだけでなく食べ物の硬さや温度などの様々な刺激を伝えることで、噛む力加減を調整したり、有害な刺激を判断するのに役立ちます。

さて、この歯髄ですが、よく「虫歯で神経を抜く」という話をお聞きになることがあると思いますが、どういうことなのでしょう?

1)神経の死

        
 まず、第一に何ために「神経を抜く」のか?ということですが、それは神経が死んでしまったからにほかなりません。
「神経が死ぬ」とはつまり神経の通っている歯髄の組織全体が壊死(えし)(組織や細胞が死ぬこと)することで、原因は主に2とおり

  1、細菌感染・・・虫歯(もしくは歯周病)によって歯垢の細菌が歯髄に入り込んで
             炎症をおこす
  2、外傷・・・・・・・打撲などの外傷によって組織が壊死する

 特に、意外と気をつけていただきたいのが2の外傷です。子供に多く、転んだり壁にぶつかったりして前歯などを強く打ち付けると、その時はなんともなくても神経が壊死していたり、骨の中の歯の根っこが折れて、後に感染をおこしたりすることがあります。出っ歯の歯並びの方は特にそういったリスクは高くなりますのでご注意ください。(当院の患者さんで、前歯を6回もぶつけてきた子がいます(u_u ; ))

神経が死んでそのまま放置しておくと、どうなるか・・・。
上の写真の前歯2本、変色していますね。この2本は抜髄(ばつずい)(神経を抜くこと)されています。変色の原因については後述します。

歯の色が変色しただけなら痛くもかゆくもありませんが、神経が細菌感染によって炎症を起こした場合、痛みを発します。いわゆる「歯が痛くて夜も寝れない」といった状態です。そして完全に壊死してしまうと一旦痛みはなくなります。組織が死んでしまって痛みを伝えることすらできないのですから。

痛みがなくなっても、当然治ったわけではなく、死んだ歯髄組織に細菌が繁殖したままですので、細菌たちは新たな住処を求めて歯の根っこの先から外へ広がっていきます。こうして顎の骨や上あごなら鼻と近いですので鼻腔などへ炎症がどんどんひろがってしまうのです。

ついに究極的に放置し続けると、死に至ります。「虫歯で死ぬ、なんて・・・」と思われるかも知れませんが、現代日本でそこまで放置する人がいないだけで、医療の発達してない時代では実際にあった話です。

                 


2)抜髄と根管充填

上記のような細菌感染の拡大を防ぐために壊死した歯髄ごと細菌を除去しなくてはなりません。
これが「抜髄」です。

「神経を抜く」というと、細い神経の繊維だけを抜くようなイメージがありますが、実際には上図の赤い歯髄の組織をすべて取り除かないといけません。歯の根っこの管状の歯髄の入っている部分(根管)にトゲのたくさんついた細い針をつっこんで引掻き出します。針の種類をいくつも変えながら徹底的に掻き出し、さらに殺菌消毒を繰り返します。

経験のある方はわかると思いますが、なかなか時間のかかる処置です。しかし、ここで細菌が残っていると、また細菌が繁殖して歯のまわりに広がってしまいます。

その後、空になった根管に専用の充填剤をつめて、細菌が入らないように塞ぎます。
これが、「根管充填」です。


3)歯の変色 神経の死んだ歯のその後

さて、神経を抜いて根管を充填すればもう安心のような気がしますが、どうでしょう・・・。
実際にはいくつかのリスクを抱えることになります。

    1.歯質の強度がもろくなる。
    2・再発の可能性。
    3.変色

<1.歯質の強度がもろくなる>
いちばん始めに書いたように、歯髄には神経線維のほかに血管などが入っています。これは歯に栄養を供給するもので、抜髄された歯はこれがストップすると歯自体がもろくなります
歯は根っこの部分で周りの骨とくっついていますので、すぐに抜けたりはしませんが、衝撃や咬合力に対しての耐久性が低くなり、また、根管の掃除をする時に管の内壁も少し薄くなりますので、根っこが割れやすくなったりします。

<2・再発の可能性>
残念ながら抜髄された歯はかなりの確率で再び細菌感染します。
充填した内部に菌が残っているパターンと、充填の詰め口のほうから虫歯になり菌が入り込むパターンがあります。

          

基本的にどんなに優れた素材でも時間がたてば劣化します。特に詰め物自体が高価なセラミックやジルコニアでも歯と接着するつなぎ目のセメントの部分から細菌は進入してくるのです。
つまり、虫歯で治療された歯は歯と詰め物の境の歯磨きが重要ということになります。

<3.変色>
変色に関しては充填された部分から血液や組織液が染みだして黒くみえてくるもので、抜髄したら必ずなるというわけではありませんが、変色しはじめると徐々に進行していきます。

歯の色が変色しても健康上、害はありませんが、見た目はかなり残念なカンジになります。一本だけ影が入ったように黒ずんでいると歯が抜けてるように見えたり、歯並びが悪くみえたりします。
お笑い芸人ならそれがネタになったりもしますが、一般の方の場合、やはりいいことはないですね・・・。
さて、この見た目を回復するには3通りの方法があります。

     1.ウォーキングブリーチ
         もう一度穴を開けて充填剤を取り除き、歯の内側から漂白する方法
     2.ポーセレンラミネートベニア
         歯の表面を削り取って陶材(セラミック・ポーセレン)を貼り付ける方法
     3.レジンベニア
         歯の表面に直にプラスチック系の素材を盛る方法

       *各方法の詳細はこちらを→ホワイトニングで歯を白く


   <レジンベニア>
            

当院でもっともおすすめしているのは3のレジンベニアですが、いずれも一長一短がありますので、各個人が何を最優先に求めているかが選択のキーポイントになります。




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