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ひじや矯正歯科
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今月のトピックス

 こちらの今月のトピックスのコーナーでは、毎月新しい治療例や歯に関するちょっと気になる話題などを紹介していきます。これから矯正治療を始めたい方も、現在治療中の方も、このホームページを通してよりいっそうのご理解を深めていただければと思いますので、ご意見ご要望などおよせください。どうぞよろしくお願いいたします。

トピックス バックナンバー
2009年7月  第5回ブレース スマイル コンテスト
2009年8月 歯や顎に悪影響をおよぼす癖
その他のバックナンバー

注: 当院のホームページにおける症例写真はすべて実際に当院で治療した症例であり、患者の皆様の協力の下に承諾を得て掲載させていただいております。無断での転載等はご遠慮下さい。


2009年9月 舌癖(ぜつへき) 

 先月は癖と歯並びに関係についてお話しましたが、今月はその中でも代表的な舌癖と開咬についてもう少しお話していきたいと思います。

 まずはこちらの写真をご覧下さい。
    
 奥歯はしっかりかみ合っているのに前歯はまったくかみ合いません。これが開咬とよばれる咬み合わせです。
 開咬の原因の多くが指しゃぶりや舌癖といった癖によることは先月お話しましたね。この方は成人ですのでもちろん指しゃぶりの習癖はありませんが、おそらく舌癖はあったはずです。指しゃぶりは成長にしたがって、本人の自覚とともに自然にやめるようになりますが、舌癖は本人にも自覚が無く、また周囲の人にも気付かれにくいので、やっかいです。
たしかにほとんどの方が自分の舌が普段どこにあるかなんて考えたこともないでしょう。ただし、たとえば「うちの子、唇がいつもゆるく開いているなあ」とか「もう大きいのにサ行やタ行の発音が舌足らずだわ」とか「太っていないのにどうして二重顎っぽいんだろう?」などと気になったことはないでしょうか?そんな方は一度舌の位置を意識してみてください。

 ということで、では、正常な舌の位置とはどこなのでしょう?
まず、舌の先がどこに触れているか意識を集中してみて下さい。上の前歯の裏ですか?下の前歯の裏?それとも前歯の先や唇の内側ですか?

 正解は上の前歯の内側の歯ぐきのあたりです。下の図をご覧下さい。


 リラックスした状態で自然に舌の先が上の前歯の内側の歯ぐきのあたりにあり、舌全体も上顎にぴったり奥までくっついている状態が正常な舌位です。
ところが、指しゃぶりや舌癖がある場合は下図のように上下の前歯の間に指や舌が入っています。舌は下に落ちており上顎との間に隙間があります。口呼吸の癖のある場合も同様に舌が落ちており、いずれも無意識にリラックスした状態で常にこの形になっており、常時上下の前歯に圧力がかかっていることになります。
また、このように舌の安静位(リラックスした状態での基本の位置)がずれている場合、嚥下(えんげ)時(物を飲み込むこと)にも舌の動かし方が間違っていることが多く、嚥下のたびに舌を前方に押し出しながら飲み込むのでさらに強く歯に圧力をかけてしまうのです。


 歯は外からの唇の圧力と内側からの舌の圧力のバランスで位置が変わってきます。つまり、舌癖や嚥下癖があると内からの圧力が勝ってしまい、開咬や上顎前突などの歯列不正をひきおこしてしまいます。
 しかし、意識してそれらの癖をなおせば、また歯の位置も変わっていきます。
特に子供の開咬治療は舌を前に出さないようにする装置を装着したり舌訓練を行うだけで治ることが多くあります。開咬の方の場合、大抵の方が咬む力や唇の筋肉が弱く、舌を持続的に上顎につけている力もありません。常に舌筋が緩んでいるので、二重顎のように見えてしまいやすくなります。
舌訓練とはMFTという筋機能療法の一環で、発音・嚥下・咀嚼(そしゃく)(噛むこと)などのお口の機能にかかわる筋肉をトレーニングすることで正しい機能を回復させます。
ただし、治療を終了して咬み合わせが良くなっても、舌癖が治っていないと、また歯並びが戻ってしまう場合もありますので要注意です。人体は日々の生活の積み重ねによって成り立つものです。癖を意識することと、訓練によって口腔周囲の筋力をつけることが大切です。




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