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ひじや矯正歯科
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今月のトピックス

 昨年4月にホームページ開設以来、おかげさまで早11か月。月日の経つのは早いものですね。今年も皆様のお役に立てますよう一生懸命頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。これから矯正治療を始めたい方も、現在治療中の方も、このホームページを通してよりいっそうのご理解を深めていただければ幸いです。
こちらの今月のトピックスのコーナーでは、毎月新しい治療例や歯に関するちょっと気になる話題などを紹介していきたいと思っておりますので、ご意見ご要望などおよせください。どうぞよろしくお願いいたします。

トピックス バックナンバー
2008年1月 下顎前突外科症例
2008年2月 下顎前突外科症例 2
その他のバックナンバー


2008年3月 過剰歯(かじょうし)による不正歯列とその治療

 今月はこちらの症例をご紹介いたします。まず気になるのは上の前歯の隙間でしょうか?もちろん叢生(でこぼこ)や反対咬合も気になるところではあります。症例名をつけるとするならば「上顎正中離開と叢生を伴う反対咬合」といったところでしょうか。正中離開とは「正中=真ん中」が「離開=開いて離れている」状態、つまり真ん中のすきっ歯のことです。このように不正歯列とはいくつかの症状が重なりあっていることがよくあります。しかし、かならずしも患者さん自身がそれら、すべてを治療したいと思っているとはかぎらず、こちらの患者さんでは矯正装置に抵抗があったこともあり、一番気になる正中離開だけを治したいとのことで治療を開始しました。実は治療するサイドとしては反対咬合の方がよほど気になったのですが、ご本人は若い女性の患者さんでしたのでやはり審美性の問題の方が優先されるようです。にっこり笑ったときにすきっ歯なのは気になりますものね・・・。

 ところで、この大問題のすきっ歯、おかしいと思いませんか?一般に歯並びは歯と顎のバランスに影響を受けるといわれ、歯の数と大きさに対して顎が小さい場合はでこぼこの叢生に、大きい場合には顎全体にあちこちに隙間がある空隙歯列になります。しかし、この患者さんの場合は、両脇の歯が列からはみでるほどでこぼこなのに真ん中にだけ隙間・・・。なぜ、なのでしょう?
 実はこの場合非常にはっきりした理由があります。原因は歯の数です。この患者さんには余分な歯過剰歯(かじょうし)があるのです。(過剰歯についての詳細は2007年9月 歯の数のお話-過剰歯と欠損歯をご覧ください)上記の写真では通常どおり上顎14本(左右7本ずつ)ですが、レントゲンをとれば右図のようにしっかり写りこんでいます。見慣れないとわかりづらいかもしれませんが、丸の中の細長い米粒のような白い影が過剰歯です。大きさは普通の前歯の半分くらいでしょうか。しかも、過剰歯はもう一本あったようです。初診時にはすでに抜歯済みで、このレントゲンには写っていませんが、おそらくもっと真ん中に埋まっており、その歯が邪魔になってすきっ歯になっていたのです。
 このように、叢生と正中離開がセットになっている場合、たいてい隙間が閉じれなかった理由があります。骨の中に過剰歯や石灰化物が隠れていたり、歯茎についている唇小帯と呼ばれるひだが歯と歯の間までのびていたりします。(唇小帯の場合は表面の歯茎なので視診ですぐわかりますが。)いずれにせよ、原因の除去は治療の大前提ですので、治療に際して過剰歯は抜歯となりました。(もっとも、過剰歯はかならずしも抜歯せねばならないわけではなく歯並びに悪影響を及ぼしておらず、治療時の歯の移動の邪魔にならない場合は、あえて抜歯しません。)


<1年後>
上顎 下顎
 治療を開始して一年後です。???治療は正中離開の改善だけだったはずなのに、矯正装置が全体に着いています。当初、装置は上の前歯2本だけに装着し、ワイヤーとゴムを使って隙間を閉じていったのですが、3ヶ月経過して隙間が閉じた時、患者さんからやはり全体を治したいと申し出があったのです。正中の隙間は閉じましたが、その分両脇の隙間は広がったわけで、左隣のまるっきり内側に入っていた側切歯も半端に見えてきていました。もちろん、こうなることはあらかじめ了承されていたのですが、実際に見てみるとやっぱり・・・といったところでしょうか。ということで、残る叢生と反対咬合の治療にとりかかったのですが、どちらも度合いが強く、小臼歯(上は真ん中から5番目、下は4番目の歯を左右各1本)抜歯での治療となりました。徐々に装置を全体に増やしていきながら、治療を進めていきました。残るは上の内側に入っている側切歯にまだ装置がついていません。装置をつけて動かそうにも、歯が列に収まるための隙間が足らないからです。両脇の歯を、抜歯で出来たスペースに一本ずつ移動させ側切歯の隙間をつくっていきます。下顎も抜歯スペース分、前歯を内側にゴムで引っ張り込んで反対咬合を治しているところです。


<1年5ヶ月>
上顎 下顎
 とうとう前述の側切歯も歯列に並びました。しかし歯というのは引っ張って移動させられると傾斜ものです。一列に並んでも、傾きもそろっていないときれいな歯並びとはいえませんので、まだ残っている下の隙間を閉じながら、微調整を繰り返して仕上げていきます。


<治療終了>
上顎 下顎
 治療終了時です。上下ともきれいな歯並びになりました。上下の正中がややズレてはいますが咬み合わせとしてはよく安定しているので問題はありません。治療の途中で親知らずが生えてきましたので、それらの歯にも装置をつけて配列しました。特に下の親知らずは生え始めのころから少し傾斜しており、汚れがたまりやすいことから炎症を起こしたりしていましたが、何とか装置をつけて並べて行き、きちんと咬める状態に持っていきました。このようにきちんと咬める状態になっている親知らずというのは、炎症も起こしにくく、咬合の一翼を担う重要な歯として役立ちます。親知らずだからといって必ずしも抜く必要はないのです。全体にバランスよくきちんと咬合しているということがきれいな歯並びを長く維持する重要なポイントです。


   最後に、
    この治療で得られた最大の成果は・・・
           なんといってもこの笑顔でしょう。



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