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ひじや矯正歯科
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今月のトピックス

 あけましておめでとうございます。昨年4月にホームページ開設以来、おかげさまで早9か月。月日の経つのは早いものですね。今年も皆様のお役に立てますよう一生懸命頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

トピックス バックナンバー
2007年11月 取り外し式装置EOAで非抜歯叢生治療
2007年12月 歯磨き粉、使う?使わない?
その他のバックナンバー


2008年1月 下顎前突(かがくぜんとつ)外科症例

 今月は下顎前突(かがくぜんとつ)を外科手術を併用して治療した例をご紹介したいと思います。治療例のコーナーでも紹介している例ですが、今回もう少し詳しく紹介していこうと思います。

 この患者さんが始めて来院されたのは6才8か月のときです。上下の前歯の永久歯が生えてきたところで、反対咬合を主訴に来院されました。
7才1か月 検査用に記録を採取しました。

 下顎前突で前歯の咬み合わせが上下逆の反対咬合になっています。永久歯の前歯がこの程度生えた段階で反対咬合になってしまっている場合、自然回復は難しく、放置すると成長にともなって下顎前突が助長されてしまい、顎関節や顎の骨自体がゆがんで成長してしまう可能性が高くなりますので、早めに前歯の咬み合わせを改善する必要があります。分析の結果、可撤式筋機能装置ビムラーを使用して治療する計画を立てました。
7才3か月 ビムラーの使用を開始しました。
7才6か月 前歯の咬み合わせが改善しました。そのまま咬み合わせを安定させるためにビムラーの使用を継続しました。

8才8か月 咬み合わせも安定してきたように見受けられたので、ビムラーの使用を中止しようと、分析用に記録を採取しました。

 レントゲンの分析の結果、下あごの成長が見た目より大きいことがわかり、引き続き夜のみビムラーを使用してもらうことにしました。

9才11か月 患者さんの事情により転医されることになりましたが、10才1か月、再来医院されることになりビムラーを再開しました。
11才9か月 永久歯の生え替わりが進んできましたので、ビムラーの使用を中止し、完全に永久歯に生え替わるまで定期観察に切り替えました。

13才4か月 全体に永久歯に生え替わり、歯列全体の治療を検討することになり検査を行いました。

 下顎の成長がみられ、下顎の右前方偏位が見られました。分析の結果、下顎の小臼歯を左右一本ずつ抜いてマルチブラケットで前歯の位置を変えて治療する方法と、マルチブラケットに外科手術を併用し、あごの位置ごと変えて治療する方法の二つの治療法を提示しました。どちらもかみ合わせ自体の改善は出来ますが、骨格的な顔や口元の形まで変えるためには手術が必要になります。
 相談の結果、外科手術を併用する方法で治療することにました。ただし、手術のために顎の成長が止まるまで待つ必要があることと、患者さん自身の学業の都合などあり、手術を高2の夏休みに行う予定で、術前矯正の治療開始は中3の春まで待つことになりました。
(手術及び治療の具体的内容は来月に紹介いたしますが、マルチブラケットの装着期間をできるだけ短くするためにこうした配慮を行います。)、

14才11か月

 いよいよ治療開始です。以前の検査より1年7か月経過し、下顎が更に成長し、あごのズレ具合が大きくなって来ていますが、顎関節の異常もなく手術で充分フォローできる範囲です。まず術前矯正としてマルチブラケットシステムを使って手術の前に歯並びのでこぼこやアーチの形を整えていきます。この時点では上下のあごの位置関係は改善させず、「手術後にかみ合わせられる歯列」を目標に上下別々に歯並びのみを治していきます。

15才11か月 

 手術の直前です。写真やレントゲンの他にも歯形を採って、手術後の固定に使用する咬みあわせのプレートを製作します。

16才0か月 岡山大学歯学部にて手術を行いました。
 退院後改善された顎の位置でかみ合わせが安定するように、術後矯正として引き続きマルチブラケットで調整を行いました。

17才2か月 治療終了

 咬み合わせはもちろんですが、口元の印象がずいぶん改善されています。マルチブラケットを撤去し、このまま歯列が安定するよう保定観察にはいりました。
その後も、外国の大学に進学されたため、不定期ではありますが定期観察を続けています。

 いかがでしたでしょうか?ずいぶん長い治療期間に感じられたかもしれませんが、反対咬合の症例の場合この患者さんのように成長にともなって、あごが成長して大きくなっていくので、経過の観察が重要です。その上で、できるかぎり余分な成長を抑制し、良い方向へ成長をうながしながら、必要な段階で必要なだけ治療を行います。最終的に固定式のマルチブラケットを使用しましたが、装着していた期間は2年3か月程度です。経過観察期間の目安は体の成長が終わる頃までで、身長の伸びがとまるころあごの成長も終了しますので、男女の差もありますし、遺伝的な性質もあります。ご家族の問診などと合わせて経時的な記録を基に予測していきます。
⇒ 下顎前突外科症例 2

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