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2005年3月の棚
 
最後の願い/光原 百合
光文社/1,890円(税込)

度会恭平は新しく劇団・劇団φを作ろうとしていた。その中で度会と風見が出遭った謎とは…。
◆全部で7章の連作短編ですが、後へ話の繋がるものもあるので、長編といった感じもします。
日常の謎からサスペンス風までの謎を、なんでもないことのように度会と風見が推理を披露しています。
個々の話しの雰囲気は大きくことなるんですけど、それはメインとなる登場人物の違いもあるかもしれませんね。
◆少しずつ集まってくるメンバー。こういう展開好きです。
そしてその中心にいる度会も魅力的です。
不敵で自信家で天使も死神も演じられるそんな役者…。見てみたいかも。
そんな彼が認めた相手がメンバーとなるワケです。当然他のメンバーもステキ。
人と出会うって事、仲間ができる事がとてもステキな事だと、あらためて気がつかせてくれます。
そう言えば、芝居が二人からできるのなら、随分大きな劇団を目指してるんですね。
◆『最後の願い』というタイトルも意味が深そう。
叶えてあげたいと思わせる響き、叶えたいと思う強い意志を感じますよね。
それに「最後の願い」って人生最後のってことだけでなく、一つの一つの物に対して「最後の願い」があると思うのです。
とりあえず、この本に対しての私の最後の願いは、続きが読みたいということです!
劇団φの旗揚げ公演も見てみたいし(芝居の内容も面白そう)、彼らの今後の活躍もぜひ見たい(読みたい)と思います。

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仔羊たちの聖夜/西沢保彦
角川書店/650円(税込)

クリスマスを目前にしてボアン先輩は一つのプレゼントらしき包みを取り出した。
1年前のクリスマスイブ=タックやタカチらが初めて会った日に、目の前に落ちてきた女性の物だった。
仲間の結婚式を控えて忙しい自分の代わりに、プレゼントを届けるようにと言う…。

◆プレゼントを渡すはずだった人を探すため、女性の交友関係を訪ね歩くタカチとタック。
なぜかタカチが妙に乗り気というかのめり込んでます。
どうもタカチの過去に通じるものがあるよう。
そのためか、また章題に巡礼とつくせいでしょうか、タカチは苦行をしているようにも感じました。
事件も明るいものとは言えませんし、なんかホントに「重た」いのです。
せめて解決したことで彼女が救われたのならいいなあと思います。
タカチの過去の話はこれからきっと明らかになっていくんでしょうね。

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さわりで覚えるオペラの名曲20選
樂書舘/1,680円(税込)

【CD付】
オペラってあんまり縁がないけど、でもオペラの曲って結構テレビから流れているんですよね。
どこか聞き覚えのあるオペラの名曲のCD付の本で、作家の紹介からオペラハウスや用語説明まであります。
それにもちろんオペラのあらすじも。タイトルも曲も知ってるけどあらすじはちょっと??みたいな作品もありましたので、なるほど〜という感じです。 まあ、豪華な説明書がついたCDと思ってもらっていいのではないかしら。
でも、他の区からの借り物なんです。『このさわりで覚える〜』ってシリーズがあるので、機会があったら他のも見て(聞いて)みたいなぁ

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彼女が死んだ夜/西澤 保彦
角川書店/600円(税込)

厳格な両親に育てられた超箱入娘・ハコ(大学生で門限は6時)。
その彼女がようやく両親を説得し初の海外旅行に出かける前日に事件は起こった。急な不幸で両親は不在、飲み会に参加し帰宅すると見知らぬ女性の死体が!
旅行が中止になる事を恐れ、友人達に死体の隠蔽を願い出る…。

◆大学生のタック、ボアン先輩、タカチという、個性的なキャラクターが酒を呑みながら推理していることで、明るく、軽い感じで話は進むんだけど、結構すごい話なんじゃ…。
そもそも話の発端であるハコが滅茶苦茶な性格ですよ!いくらなんでも友人達を、事件に巻き込むのはどうかと。
で、巻き込まれた方は責任をもって、事件を推理して行く事になります。
酒を呑みながらなためか、推理の展開が想像と言う形で進められて行くことになります。警察や新聞社にコネもない普通の大学生が推理する手段は、想像しかないですよね。(でも使えるコネの限りで情報は集めますけどね)

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とんち探偵・一休さん 金閣寺に密室/鯨 統一郎
祥伝社/630円(税込)

義満は密室の金閣寺で首をつっていたのだ。
そして事件の解決を依頼されたのは、賢才と高名な小坊主・一休さん。
世阿弥、検使官の新右衛門らの協力を得て推理を開始する。

◆一休さんといえば、アニメ作品が頭に浮かぶ世代でございます(笑)。
そんなイメージをどこか残しつつ、(将軍様はイメージと大幅に違うけど…)また有名なとんち話も作中に絡めて紹介するだけでなく、上手く利用している所が、さすが!鯨統一郎と言う感じですね!
◆この作品の一休さん、京言葉をしゃべるんです。 まあ、考えてみれば京育ちなんだから、当然なんだけど…。
最初は違和感があったけど、イメージ的にはこの方が合うかもしれない…。

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捩れ屋敷の利鈍/森  博嗣
講談社/540円(税込)

宝・エンジェル・マヌーバを収蔵するために造られたのは、メビウスの帯の建造物。
その建物の内部、しかも密室で死体が発見され、宝も無くなっていた…。

◆シリーズの番外編という感じのためか、結構薄いです。
でも保呂草潤平、そして西之園萌絵が活躍しますし、この二人の掛け合いというか、腹のさぐり合い(?)的会話が楽しいですヨ。
◆今回の建物、メビウスの帯の構造で巨大オブジェのような…。
なんとなくな感じは判るんだけど、上手く想像できません。
図でもついてると良かったのに…。
というか、この建物って本当に作れるんですか?(造るような物好きはいないだろうけど…)

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ふたりのアーサー(1〜3)/ケビン・クロスリー=ホランド
ソニー・マガジンズ

13歳の少年・アーサーが老人マーリンからもらった黒曜石のかけら。
それは誰にも知られてはいけない物…そして昔のアーサー王の世界を写し出す…。

◆全3巻。中世の時代に住む少年アーサーの日記スタイルで彼の物語と、黒曜石が写し出すアーサー王の世界が描かれ、少年アーサーとアーサー王の、この二つの世界が上手く対比されていると思います。
とはいってもメインは少年アーサーで、アーサー王の物語はオマケって感じ。
◆日記的なスタイル(1冊で100章以上あるんです)である事で、中世の荘園の生活の様子や彼の感じている事が細かく描かれて面白かったです。
騎士の従者に先ずはなりたい、考える事と書く事が好きで、弓は得意だけど剣は苦手。全ての人が平等でないと考え、禁止されても小作人の手伝いをしてしまうような、そんなアーサーの転機は13世紀となった朝に訪れます。
◆2巻からは従者としての生活が、3巻ではついに十字軍(第4回十字軍ですね、この辺の設定もしっかりしてます)に参加する事となり、十字軍の、いえ戦争の悲惨さや醜さをも描きます。
実をいえば、後半になればなるほどアーサー王の物語が邪魔な感じはちょっとありました。(物語的には石を通し、いろんな事を学んでるし、必要であると思ってますよ)ただ、少年アーサーの方の物語が先が気になるので…。
日記スタイルのため話が飛びやすい事、客観的な全体図が分りにくい点もありますが、その分、彼の思いを共感でき、成長を感じた物語でした。
少年アーサーの人生はまだまだこれからです。
石はアーサー王の物語を映し終え、物語は終わりを告げました。
でもきっと彼なら自らを自らの王とし、自分の信じる世界を造るのだろうと…そう思うのです。
◆装丁や、本の造りもとても綺麗です。ところで、角川文庫から出ている『少年騎士アーサーの冒険』は同じものみたいですね。
もう少ししたら読んでみようと思ってたのに…。

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QED 式の密室/高田 崇史
講談社/440円(税込)

陰陽師の末裔が密室で遺体となって見つかった。
時を経て孫の弓削和哉は式神による他殺説を唱え、薬学部生・崇が謎を解く…。
QEDシリーズ第5弾。

◆「鬼」「式神」の正体を解きあかします。
今回QEDシリーズとしてはちょっと薄いのですが、内容は濃いです。
しかも密室との絡め方も上手く、ミステリと蘊蓄のバランスも良い感じではないでしょうか。
そして今回解きあかされた「鬼」「式神」の説はビックリで、でも納得のできるものでした。
その説はとても悲しくて、そして「人」が怖くもあったけど…。

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炎立つ(壱〜伍)/高橋克彦
講談社

1〜3巻が前九年の役、4巻が後三年の役、5巻で奥州藤原氏の滅亡が描かれる。
◆奥州藤原氏って何?って思いはず〜っとありました。
もちろん歴史の教科書で習いましたし、平泉にも行った事があります。
知ってはいるけど実体が判らない、突然あらわれて突然消えたみたいな、私にとって不思議な存在でありました。
その疑問に見事に答えをくれたのがこの本です。
◆藤原経清と安倍貞任を中心に物語は始ります。
個人のちょっとした欲がもとで戦は始まります。奥州を仕切る安倍は中央と闘う気はなかったのですが、ついてしまった火は源氏の登場で大きくなって行きます。
俘囚と侮られない土地にしたいという夢に経清は安倍の陣に加わるのです。
この経清や貞任がいい男なんだわ!敵方の源義家も慕うくらいの。
また前九年の役という大きな戦を扱っている事もありこの1〜3巻が特に面白いです。(もちろん後半も面白いのですが)
◆経清や貞任が燃え盛る炎とすれば4巻の主役・清衡は炎を見せずとも熱い炭火のようです。
理想を胸にひたすら耐えることにより奥州藤原三代の祖となります。
父・経清が望んだ平和な楽土とする事…。それは藤原の代を重ねる事で、経済的のも安定し、平和な国となりました。
それでも俘囚と侮られるのには変わらなかった…。
それは、どう都に説明しても判ってもらえないことがなんとも哀しくあります。
◆源氏はこの物語で大きな存在であります。
ある時は敵対し、また助けとなることもあります。
源氏が奥州に常に関係してきたのは、奥州の存在を認めていたから、対等な勢力とし恐れたゆえとしているのに、納得しました。
そして藤原氏の滅亡の思いも納得(実はとっても不思議だった)し、熱くなる思いがあります。
『火怨』で泣いた方ならぜひこちらも読んでもらいたいですね。

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シェエラザード(上下)/浅田次郎
講談社/各650円

元銀行員の街金業者のところへ持ち込まれたのは沈没船の引き上げを目的とする融資の依頼だった。
昭和20年台湾沖で、2300人の命と膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸。この船は何だったのか…。

◆サンフランシスコ間で就航するはずだった豪華客船は戦争により病院船として使われ、そしてこの度の捕虜達の物資を運ぶことになります。
白十字をペイントされても、豪華客船としての機能も美しさも残し、その美に惚れ込み且つ誇りとする乗員達を乗せた船…。
そんな弥勒丸はなぜ沈められたのかを現代と過去から描かれます。
◆面白かったとも思うんですけど、その分不満も残った話でもあります。
まずは、話がここまでであること。
実際に引き上げる話だと思ってたものですから…。
ぜひ弥勒丸を引き上げて欲しかった。
このラストでは何も解決してないという気がします。
それと「うるっ」としたんですが、泣かせようって意図みたいなものも、なぜか感じてしまったのです。
◆難も言いましたけど、面白かったんですよ。
弥勒丸の美しき姿が印象的で…。

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花道士/藤水名子
集英社/1,529円(税込)

女道士・美麗は王の息子・竜四郎を殪すことを目的に旅をする。
かつて彼女と恋に落ち冷たく捨てた竜四郎を。
実は二人は天界で過ちを犯し、天界と下界に引き裂かれた恋人同士だったのだ…。

◆天上人として幸せな恋人だった二人。
人として転生を繰り返し、記憶を持たない美麗と竜王の息子としてすべての記憶を持ち長い時を生き、彼女の記憶が戻るのを待つ竜四郎。
その切ない恋物語にファンタジーな活劇(妖怪退治系)が絡んだ短編連作となっています。
活劇の部分も好きですが、やはりメインは恋物語かな?
◆恨んで殪すと口にするものの四郎に惹かれている美麗だし、冷たい仕打ちをしたものの、かといって彼女を諦めきれない竜四郎。ホントは幸せな恋人として時を過ごせるはずなのです。短い時間だけなら…。
それは竜四郎には切な過ぎ、そして思い出さないことにヤケになる気持ちは判らなくもありません。この罰、竜四郎の方がツライわ〜。
◆で、この話しここで終るんですか?
まだまだ長い時を多くの転生を繰り返しを経ないと罰が終る事はないだろうとは思いますが、ちょっと終わり方が中途半端な気がするんですけど…。

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唐草物語/渋澤龍彦
河出書房新社/620円(税込)

古今東西の史実から抜き出した十二の短編物語。
とは言うもののどこまでが史実でどこからが虚なのかはわかりません。
物語であって半ばエッセイでもあります。
このどちらとも付かない感覚が夢のようでなんとも心地よいのですけど。
それでいて簡潔で読みやい、美しい文章なんですよ。
それゆえに好きな本なのですけど。

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王妃の離婚/佐藤 賢一
集英社/720円(税込)

時のフランス王ルイ12世は王妃ジャンヌに対して離婚訴訟を起こした。
孤立無援の王妃に、王妃の父・ルイ11世に遺恨のある弁護士が名乗りをあげる…。

◆男の不実に対しただ独り闘おうとする王妃。
フランス国民も興味津々の公開裁判に弁護士・フランソワの登場する所からがぜん面白くなります。
遺恨がある故に最初はただの見物だったフランソワなのですが、あまりの不正ぶりへの怒りゆえに弁護人として名乗りをあげ、圧倒的に不利な状況を覆して行く様は見事!
裁判を見ている民衆と共に拍手喝采です。
実をいえば裁判の結果は史実として知っていたのですが(裁判がどの程度記録に基づいているかは知りません)ドラマとしての盛り上げ方が面白いんでしょうね。
◆歴史物というより裁判ものとして楽しんだ気がします。
もっともこの時代だからの裁判であって、当時の離婚裁判の特異性やカルチェ・ラタンの学生といったものがあるからこその物語でしょう。
また描かれる部分は少なかったけど、王妃また、フランソワの恋人ベリンダに毅然とした美しさを感じます(王妃は醜女とかかれてますけど)。
面白かったです。

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オルファクトグラム(上下)/井上夢人
講談社/860円、770円

姉の家を訪ねたミノル。姉は縛られていて、助けようとした時頭を強打されて意識を失った。
1ヶ月後、奇跡的に意識を取り戻したがある異変があった。
匂いを視覚で感じるようになったのだ。
その力を使い姉を殺した犯人と失踪したバンド仲間の行方をさがすことに…。

◆匂いを視覚で感じるというこの設定がとても面白いんです。
一つ一つが様々な色と形の粒子として見える…これがなんとも美しく感じます。
この説明とも言える実験のシーンなど多くのページを使ってる分、リアリティを感じさせます。
◆その力を使って犯人を探すので謎解きという点は弱いですが、犯人に迫っていく過程はとても面白かったです。
できれば犯人の動機も知りたかったかも…。
◆本は見る物です。それに匂いを感じさせた設定、この本はすごいとしか言えません。
そしてなにより見たいと思うのはミノルが見ていた匂いの粒子の画像ですね〜。興味があります。
いっそそういうのを感じさせる装幀だったらいいのに、とちょっと思ったりして。

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永遠の王 アーサーの書(上下)/T.H.ホワイト
東京創元社/各1,050円(税込)

アーサー王の物語。四部から成立
四部からできていますが、各部ごとにかなりイメージが違います。
第一部は少年ウォート(後のアーサー)が教育係・マーリンによって、色々な動物に変身しその世界を学んで行くという話で、アーサー王伝説とはかけ離れたファンタジーでコミカルな展開です。
二部以降はだんだんシリアスな展開となっていきます。
この差がちょっと読みにくく感じたように思います。
その第一部はディズニー映画「王様の剣」の原作だそうです。
この絵本を小学校に入る頃持ってたな〜と思い出したけど、絵本の内容は最初と最後しか覚えてません(笑)
◆三部からランスロットが登場し、彼の視点からアーサー王を見ることになります。
最初はどうも本の中に入り込めなかったのですが、このあたりから面白くなってきました。
円卓の騎士、聖杯の探究の元にあるアーサーの「正義と力」の在り方への理想、このあたりの展開は面白かったですね。
周りの人より進んだ思想ゆえの悲劇…。この思想へ辿り着くための第一部だったのか〜、と後から思ったものです。
アーサーの目指した正義という理想とその崩壊、特にラストシーンは印象的です。
こう持ってきたか!と感嘆しました。
◆上巻はちょっと読みにくかったけど、下巻は面白かったです。
サブタイトルに『アーサーの書』と対になるのか著者には『マーリンの書』というのがあるようですね。これは出版されてるのかしらん?
でも『アヴァロンの霧』シリーズが私には一番かな〜。

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直し大明神 おんな飛脚人/出久根達郎
講談社/1,890円(税込)

飛脚問屋「十六屋」の主人は病ゆえに、まどかと清太郎に店を譲ると言う。
そして異常気象の続く江戸の町には安政の大地震が…。

◆『おんな飛脚人』から1年後です。
江戸の町を襲った安政の大地震。江戸に出てきたまどかの父縁の話がメインになります。
個人的には江戸人情ものを期待してたので、ちょっと期待外れですね。
てっきり私は「雁屋」が悪役としてガンバルのかと思ってたんですけど…。
世の中そんなに悪い人はいないってことでしょうか。
◆思ってたのと話は違いますが、大地震の中で自分達のできる事で人様の役に立とうとする人々の姿が印象的です。

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最後の願い
仔羊たちの聖夜
さわりで覚えるオペラの名曲20選
彼女が死んだ夜
金閣寺に密室
捩れ屋敷の利鈍
ふたりのアーサー(1〜3)
QED 式の密室
炎立つ(壱〜伍)
シェエラザード(上下)
花道士
唐草物語
王妃の離婚
オルファクトグラム(上下)
永遠の王 アーサーの書(上下)
世直し大明神