御所 雲月 京都市上京区寺町通今出川下る真如堂前町118 075-223-5087
2006年12月15日  ランチ 12:00〜/ディナー 18:00〜 不定休

北区鷹峯にある「雲月」は、老舗の京懐石料理として有名なお店だという。
そりゃあ殊の外敷居も高いことだろう。
しかし、その支店である御所雲月は気軽に入れて味はそのまま。
寺町通りに面しており、ゆったりと寛げる隠れ家的な名店だと言われている。

その情報を京都出張に欠かせない名著「京都でのんびり」から仕入れていたのだった。
情報は仕入れていたものの以前には店の前まで来て暖簾を見ただけで引き返してさえいたのだ。
その無念を晴らさなければならない。
今回は京都を十分に満喫したいのだ。精一杯楽しまなければならない。

午前中の商用を済ませて昼食に向かう。

当たり前のことだが御所雲月という名前の通り、京都御所のすぐそばにある。絶好のロケーションだ。
町屋のたたずまいに大きな暖簾。風情もある。
暖簾をくぐって京町屋の格子戸を開けて店内に入る、いきなり大きな屏風が目に飛び込んでくる。
相国寺のご住職のお書きになったものだそうだ。

予備知識なしに入ったなら、場違いな処に来てしまったとびびるに違いない。
それでもうろたえず女将の出迎えを受けよう。
玄関で靴を脱ぎ小さな座敷に案内される。
小さな庭を望む町屋のお座敷だ。小粋だ。

ボクたちはあらかじめ決めていたお昼のセットを注文する。

「穴子のおろし天丼と上賀茂野菜のけんちん汁」。
字面も響きも素晴らしい。
特に「上賀茂野菜」のなんてところが美しい。

さて、料理が運ばれてくる。
器はもちろん全体の彩りにも気が配られている。
穴子おろし天丼の上に盛られた春菊の緑が鮮やかだ。
けんちん汁の朱椀の大きさも頼もしい。
まずは、穴子の天麩羅を口に運ぶ、十分にタレを含んだ大根おろしは思いのほか濃い味わいだ。
あっさり味付けの京料理を予測していただけに味の濃さに驚くのだが、決して後味を引かない。
そして、生のままの春菊を同時に口に含むとその青臭さが濃い味のタレに相反して絶妙だ。

一方、上賀茂野菜のけんちん汁は、予想通りの味わいだ。
京豆腐は歯応えがありしなやかだし、それぞれの野菜には滋味充分だ。
野菜の一切れ一切れを丁寧に味わいたい。
ひとつひとつの野菜が個性を十分に発揮している。出来る限りゆっくりと料理を味わう。

時間を気にしない。
デザートには、これも評判のわらび餅が運ばれてくる。
このわらび餅は自家製のもので弾力があり、もちもちした感触が楽しい。

この充実した内容で1200円。素晴らしい!!
ランチ懐石でも3000円からだという。次回はこれを試してみようよ、ぜひ。

交通・アクセス:市バス「河原町今出川」下車徒歩5分

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