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●SIMフリースマートフォンで格安SIMを使う!
 
 
9-1 アンテナピクト問題
 各MVNOサービスのサイトでは、格安SIMに対応した端末を紹介しています。こうした端末で格安SIMを利用すれば、特に大きなトラブルもなくデータ通信を楽しむことができます。しかし、中には、「以前使っていた端末を利用したい。」「もらった端末を利用したい。」「SIMフリースマホを利用したい。」と、未対応のスマホで格安SIMを利用したい方もいると思います。
 しかし、未対応の機種では、以下のようなトラブルが起きる可能性が高いです。にも拘わらず、利用したい場合、自力でこの問題を解決する必要が出てきます。
  1. アンテナピクト問題
    実は、いくつかのスマートフォンでMVNOの通信サービスを使うと、電波が届いていて通信が可能なのに、アンテナピクトが表示されず、圏外のように見えるという現象が発生します。これが「アンテナピクト問題」です。アンテナピクトが表示されない場合、次のような症状をしめします。
    1. アンテナピクトが表示されない(圏外となる)なくて、通信もできない。
    2. 通信はできているのにアンテナピクトが表示されない(圏外となる)。
    機種にもよりますがスマホのアンテナ表示(電波状態を表示するところ)は、音声通話の電波状態を表示してため、データ用の格安SIMでは、通信が可能な状態であってもアンテナが立たない状態(圏外)になるようです。

    症状は機種により様々で、代表的な例としては、

    1. アンテナは立っていないがネットは普通にできる
    2. 一部のソフトでまったく通信ができない
    3. ブラウザを開くと通信エラーになるが、何回か開くとつながる
    4. 圏外になっているため常に電波を探しに行く状態となり電池が急激に減る
    5. まったく通信できない 

     などがあります。特に、(4)が深刻で、待機状態でもどんどんバッテリーが減っていってしまいます。これを、セルスタンバイ問題といいます。

  2. セルスタンバイ問題
    1. バッテリー消耗が激しい
      端末本来の状態(MNOの契約で使っている場合)と比べて、異常に早くバッテリーが無くなってしまう。
    2. 圏外時間が異常に長い。
    3. アンテナピクトは表示されるがバッテリー消耗が速い。
 など、利用に耐えがたい問題が起きる場合があります。
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9-2 どの端末で問題が発生するのか?
 格安SIMに対応したドコモの端末に格安SIMを入れて使っても特に問題は起きません。アンテナピクト問題やセルスタンバイ問題が発生する端末は、未対応のスマートフォンです。格安SIM、すなわちMVNOサービスはデータ通信サービスです。「データ通信専用」サービスをSIMフリーのスマートフォンで使う時に、アンテナピクト・セルスタンバイ等の問題が起きます。

 W-CDMA上の通信には、CS domain(Circuit Switched/回線交換)とPS domain(Packet Switched/パケット交換)が規定されています。CSは音声通信のために使われています。一方、スマートフォンで使われるデータ通信はPSを使っています。音声+データのサービスはCSとPSの両方のRegistrationを許可しており、データ専用のサービスはPSだけを許可していると言うことになります。

 さて、AndroidやiPhoneなどのスマートフォンは、通話も、データ通信も利用します。当然通話の待ち受けのためにCSを、データ通信のためにPSもRegistrationしているはずです。ごく普通にdocomoでスマートフォン用の契約をしていれば、CSもPSも許可されているはずですが、データ専用契約はPSしか許可していません。

 SIMフリーのAndroid端末では、「CSが使えてPSが使えない場合」は問題なく稼働していますが、「PSが使えてCSが使えない」場合の想定がないようです。

 したがって、SIMフリースマートフォンで格安SIM、すなわちMVNOサービスを利用すると、アンテナピクト・・セルスタンバイ等の問題が起きるようです。

【参考】
てくろぐ: アンテナピクト問題・セルスタンバイ問題とは何か techlog.iij.ad.jp/
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