新ホロコースト記念館 上棟式

 

 
 2007年3月10日(土)、新ホロコースト記念館の上棟式が執り行われました。
 上棟式には、いつもホロコースト記念館の活動を支えて下さっているボランティア、地域の皆様、工事関係者など90名の方々がご出席下さいました。
 また、オランダ・アムステルダムより、「アンネ・フランク・ハウス(アンネ・フランクの隠れ家の資料館)」学芸員、ワウター・ヴァン・デル・スルイス氏がご出席下さいました。
 大塚信館長の司会のもと、佐藤丈夫建設委員長(聖イエス会司牧)のあいさつと祈祷、有志の聖歌隊によるアンネ・フランクの歌、スルイス氏のご挨拶、前田圭介一級建築士(UID一級建築士事務所代表)、肌野真中島工業社長によるご挨拶、佐藤建設委員長とスルイス氏による「我は全能の神なり」の聖書の御言葉の設置、大槻勝理事長の祝祷と進められました。
 いよいよ建物の概要が見えてきて、工事も進展していきます。皆様のお支えをよろしくお願いいたします。

    
    有志の子どもたち、大人によるアンネの歌の合唱

        

佐藤丈夫建設委員長(右)、
大塚信館長(左)


前田圭介一級建築士


肌野 真 中島工業社長


大槻 勝 理事長

聖書の御言葉を掲げるスルイス氏、
佐藤建設委員長

アンネ・フランク・ハウス学芸員
ワウター・ヴァン・デル・スルイス氏
ごあいさつ

 ホロコースト記念館の建設(上棟)を祝う、この式典に参列させていただいていることは私にとって大きな光栄です。
 ホロコーストで犠牲となった600万人のユダヤ人の象徴ともなっているアンネ・フランクを、47年間にわたって追憶している伝統を持っている、アンネ・フランク・ハウスを代表してご挨拶できることを誇りに思っています。
 ホロコースト記念館が、若い人々にどのように過去の恐怖と向き合うべきか、このような素晴らしい評価を築いていることをとても嬉しく思っています。
 記念館の働きにおいて、一つの単純な、しかしまた難しいメッセージが示されています。それはホロコーストのような集団的な憎しみは、愛によってのみ対抗しうるということです。このメッセージを明確にするために、記念館ではアンネ・フランクの日記がとてもよく理解されています。
 憎しみと死への恐怖に直面しながら、アンネ・フランクは周囲の人々や、世界をどのように愛したらよいかを探求するような少女へと成長しようとしました。それは彼女にとって簡単なことではありませんでした。なぜなら、彼女の日記を見てみるならば、彼女は自分自身の心にも多くの憎しみを見いだしていたからです。彼女はとても独立心の強い、激しい気性に満ちていた少女で、争いごとで我慢することが苦手でした。
 よい心と悪い心の間の葛藤をもっていたアンネは、若い人々に容易に共感を得てもらうことができます。
 アンネ・フランクはまた、世界に向けても憎しみや失望に対しても負けませんでした。どんなに不条理で、実現不可能と思えるような期待であったとしても、それを諦めなかったことは奇跡であると、彼女自身が書いています。
 「私は人々の内のよい心を信じているので、それでも期待を持ち続けています。」
 ホロコースト記念館の働きはさらに発展し、新しい建物の建設に心からお祝い申し上げます。アンネ・フランク・ハウスは、可能な限りの方法で皆さんの働きを喜んでサポートさせていただきます。