恋愛夫婦カップルの為の心理学講座
男性の性欲について
恋愛中、結婚後多くの女性が悩まされる?わけの分からない問題の1つ。
それは男性の性欲です。
性欲=SEXと、定義してもいいでしょう。
では、カップルにおいてのSEXとは一体何でしょうか。
多くの心理学者はSEXをパ−トナ−との愛を育む大切なものと定義しています。
これを愛のあるSEXとして、3人の心理学者の説を見てみましょう。
A 愛のあるSEX
愛する人とめぐり合うと、その人を、快楽の目的のための単なる手段とみなしたり、利用できなくなる。
その人をリビド−や、攻撃的な衝動と本能がもたらした緊張状態を軽減するための道具とみなしたり利用したりすることは出来なくなる。
フランクル
愛することのできない人は愛することのできる人が得るような興奮を、セックスから得ることはない。
マズロ−
性交は種の繁栄において貢献するだけではなく、パ−トナ−との一対一の関係を深めるものであることに、疑いの余地はない。
アイブル=アイベスフェト
さすが学者、いろいろと難しい言葉を使われています。
もう少し平たく言いますと、パ−トナ−を快楽を得るための道具とみなすのではなく、愛を表現するため、パ−トナ−を喜ばせるためのSEXが愛のあるSEXだと、学者先生たちは言われているのだと思います。
SEXはふたりで楽しみ、ふたりで満足をして、さらに愛を育むことが大切なのではないでしょうか。
愛のないSEX中毒者は言います「パ−トナ−の上でマスタ−ベーションをする」と。これは単なる快楽志向です。
愛のないSEXはSEXが出来れば相手は誰でもいいのです。
では、次に愛のないSEXとはどのようなものか見ていきましょう。
B 愛のないSEX
快楽志向。
ただ、SEXがしたいということ。得られるものは快感と身体的緊張の開放です。
実存的空虚感の埋め合わせ。
自己存在の空虚感は、生きる感覚を求め性衝動へと人を駆り立てます。SEXをしている時のみにしか、生きていることの実感、生命力、充実を感じることができません。
快感によってのみ生の喜びを感じないのでしょう。
愛に根ざしたSEXだけのみ、真に価値があり充足感を与えるものと仮定すると、それを欠いている人の性生活の質は低くなります。
そして、当然のことながら、質の欠如を量によって補おうとするのです。
C 愛する人とのSEXの目的 4点あります。
愛情表現。心身ともに一体感を得ること。
快楽を得ること。(オルガズムを得ること)
身体的緊張の開放。
空虚感の埋め合わせ。心理的緊張の開放。(さびしさ、不安の開放)
SEXの最中も大切ですが、SEXが終わったあとも愛の向上には大切です。
SEXが終わったあとは対話、優しく抱き合う、目を見つめ合う、ぬくもりを感じる、リラックスした時間を過ごすなど、ふたりの関係性にとって大切なことが一杯あります。
もし、SEXのあとパ−トナ−が体を反転させたり、タバコを吸ったり、トイレ、バスに行ったとしたら、これは用がすんだので、1人になりたいというサインかもしれません。
本当の愛に基づくSEXではないかもしれないのです。
そけでは、次に一番やっかいな問題。
今回の1大テ−マでもある男性の性欲についてみていきましょう。
D 男性の性欲(男性は女性より性欲が強い)
精子は精巣で絶え間なく作り続けられるため、精巣膨大部での蓄積量が過剰になると、自然に射精欲が起こります。
思春期から30代での精子製造量は1日、3億個と言われています。
そして、1回の射精で3億個すべてが排出されます。
これだけ、精子が溜まると出したくなる欲求が必然的に起こってくるのは、女性の皆さんも理解して頂けるのではないでしょうか。なんせ3億個ですから。
そして溜まった精子は外に出さないと体に良くないのです。
また、余談ですが1回の射精で3億個の精子が放出され、1個の卵子と結合するのですから、生命誕生はまさに大いなる神秘ですね。
体内精子を2日に1回、古い精子と入れ替え、精子のバランスをとりたい欲求からも生じます。
脳の性中枢である内側視索前野(ないそくしさくぜんや)の大きさは、男性は女性の2倍から3倍あります。
私は脳については得意ではなく断面図などの絵も書けないのですが、この内側視探前野は視床下部と密接に結びついているのです。
※視床下部については下のエ−リッヒフロムの記述に合わせて説明します。
男性ホルモン、アンドロゲンの攻撃欲、支配欲の影響も考えられます。
このように性に対しては男性と女性とでは脳差、ホルモンの決定的な相違があり、また、男性には溜まった精子は出さなくてはならないという生理的射精欲があるのです。
これだけ男性と女性とでは相違がありますので、女性は男性のすぐにセックスをしたい気持ちが分からないのです。
また、男性は性衝動の高さゆえに愛とSEXを分けることが出来るのです。
E SEXにおいて気をつけること
- 男性は愛がなくてもSEX出来るということ。SEX=愛とは限らない。
「愛しているから君が欲しい」は疑わしい。 - 早急に肉体関係を結んで付き合いだすと、もっと近づきたいという衝動により、相手がはっきり見えなくなってしまう。
- 望まない妊娠。
- 性病の感染、予防に注意。
さて、最後に心理学者 エ−リッヒ・フロムの愛と性欲の説についてご紹介いたしましょう。
性欲は愛によってかきたてられることもあるが、孤独や不安や、征服したいとか征服されたいといった願望や、虚栄心や、傷つけたいという願望や、時には相手を破滅させたいという願望によっても、かきたてられる。性欲はどんな激しい感情とも容易に結びつき、どんな激しい感情によってもかきたてられるようだ。
愛はそうした激しい感情の一つにすぎない。たいていの人は性欲と愛を結びつけて考えているので、二人の人が肉体的に求めあうときは愛し合っているのだと誤解している。
もちろん、愛が性欲をかきたてることもある。ただしその場合の肉体関係には、貪欲さも、征服したいという願望も征服されたいという願望も欠けており、そのかわり優しさがある。
−エ−リッヒ・フロム−
またまた心理学者、難しいことを言っていますね。
エ−リッヒ・フロムの説を私なりに解釈しましょう。
一言で言うと性衝動とは怒りや破壊の衝動とも結びついているのです。
カップルは大喧嘩のあとベッドの中で仲直りします。
また、戦場においては銃撃戦のあと血まみれの兵士が、SEXの行為にいたることはよく知られているようです。
怒りは性的反応とも結びついているのです。
これについて脳の観点からサラッと書きます。
難しいので質問はしないでください。
怒りと性的反応はともに、古皮質(動物脳)で起こります。
怒りの感情は、大脳辺縁系と視床下部に影響を及ぼし、刺激により視床下部支配下の自律神経系の交換神経が活発になります。
そして性欲は大脳辺縁系、視床下部の影響を受けています。
すなわち、怒りと性欲はともに同じ脳機能の影響下にあるのです。
また、男性性器の勃起は自律神経系の支配下にあり、怒りで自律神経系に影響が及ぶと勃起にも影響が及びます。
かつ、怒りは男性ホルモン、アンドロゲンの活発化を促すものとも思われます。
男性の性欲の凄まじさ、お分かり頂けましたでしょうか。