建設機械や産業機械の運転資格(H16.2.25更新、現在編集中)  

 

労働災害を防止するため昭和47年に制定された「労働安全衛生法」により、危険・有害とされる作業では様々な資格が必要になっています。現場で使う車両や機械類を操作する場合でも、その種類ごとに定められた資格が伴います。ご自分が仕事をする際に、どのような資格の取得が必要なのか? このホームページは、そうした疑問をお持ちの方に、作業現場で必要な資格を取ろうとしている方々の道しるべとなるよう開設しました。主として車両や機械操作をする上で利用頻度の高いと思われる資格を中心に取り上げてみましたが、それ以外にも関連する資格を加えています。ご意見やご質問がありましたらメールをお願い致します。

1.危険の程度から見た資格証の種類について

ここに登場する資格を分かり易く「危険の程度」から区分しますと、労働安全衛生法では最も危険性・有害性の高い作業に対しては「免許」の取得が、次いで危険性・有害性の高い作業には「技能講習」を必要とし、次に危険性・有害性のある作業と厚生労働省から指定された作業は「特別教育」が必要となります。また危険性・有害性は比較的低いものの、安全上または衛生上から講習を必要とされる作業については所定の「安全衛生教育」の受講を定めています。それぞれの講習を公的教習機関で修了した場合には、受講者に対しその種類に応じた「免許証」「修了証」が交付されることになります。なお、法律で危険・有害と指定される作業については、18歳未満の者の就業(仕事として行うこと)が禁じられています。

2.建設機械類の運転資格                 

2.1. 車両系建設機械(整地、運搬積込み用及び掘削用)運転技能講習

 土木建設現場で使われる最も基本的な運転資格で、この資格を取得すると下記の12種類の建設機械について、その大きさ(機体質量)には関係なく運転が可能になります。また機体質量が3トン未満の車両については特別教育でも運転可能です。(機体質量とは、車両質量から作業装置を取り除いた乾燥質量をいいます)

  1.1 車両系建設機械(整地、運搬積込み用機械)

            .屮襯鼻璽                                                             

      ▲癲璽拭璽哀譟璽澄                                                                                                                    

      トラクターショベル(ホイールローダー&ショベルドーザー)

      い困蠕儺                                                                                                                                

      ゥ好レーパ

      Ε好レープ・ドーザ

  1.2 車両系建設機械(掘削用機械)

       .僖錙璽轡腑戰                                                       

      ▲疋薀哀轡腑戰襦淵丱奪ホー)                                       

      ドラグライン                            

      ぅラムシェル

      ゥ丱吋奪鳩〆鏥

            Ε肇譽鵐船磧

2.2基礎工事用機械運転技能講習

この資格を取得すると建築の基礎工事等で使われる下記の建設機械について大きさ(車両質量)には関係なく運転が可能になります。

        ,い打機

      △い抜機

      アースドリル

      ぅ螢弌璽后Ε機璽ュレーション・ドリル

      イ擦鷙Φ

      Ε◆璽好ーガー

      Д據璽僉璽疋譟璽鵐泪掘璽

2.3 締固め用機械(ローラー)特別教育

この資格を取得すると道路の路盤の締固め工事等で使われる下記のローラー類について大きさ(車両質量)には関係なく運転が可能になります。

      .泪ダムローラー

      ▲織鵐妊爛蹇璽蕁

      タイヤローラー

      た尭哀蹇璽蕁

      ゥ灰鵐丱ぅ鵐疋蹇璽蕁

      Ε魯鵐疋イドローラー

2.4 コンクリート打設用機械特別教育

この資格を取得するとビル建築や基礎部分に生コンを打設するコンクリートポンプ車類について大きさ(車両質量)には関係なく運転が可能になります。

        .灰鵐リートポンプ車

2.5 車両系建設機械(解体用)運転技能講習

この資格を取得すると建築の基礎の破砕やビルの解体工事等で使われるブレカー装着された建設機械について車両質量は無制限で運転が可能になります。但し、ブレーカーを装着した台車の機体質量が3トン未満の場合は特別教育でも運転可能です。

       .屮譟璽 

3.1 フォークリフト運転技能講習                                                

この資格を取得するフォークの最大荷重に係わらず全てのフォークリフトの運転が可能になります。またフォークの最大荷重が1トン未満の車両については特別教育でも運転可能です。

       .ウンタバランスフォークリフト

      ▲蝓璽船侫ークリフト

      サイドフォークリフト

      ぅーダーピッキングフォークリフト

      ゥΕーキーフォークリフト

3.2 ショベルローダー・フォークローダー運転技能講習

この資格でショベルローダー(2輪駆動車)とフォークローダーについて、車両の質量に係わらず運転することができます。また機体質量が3トン未満の車両は特別教育でも運転可能です。

        .轡腑戰襯蹇璽澄

         ▲侫ークローダー

3.3 不整地運搬車運転技能講習

この資格を取得すると最大積載量の大きさに関係なく全ての不整地運搬車の運転が可能になります。また機最大積載が1トン未満の車両は特別教育でも運転可能です。

       .ローラ式不整地運搬車

      ▲曠ール式不整地運搬車                                               

4.1.クレーン運転士免許(移動式でないもの)

つり上げ荷重が5トン以上のクレーン(跨線テルハを除く)の運転は、「クレーン運転士免許」の合格者となります。

       ‥薫罐レーン

      ▲献屮レーン

      6況船レーン

      ぅ謄襯

      ゥ院璽屮襯レーン

4.2 床上操作式クレーン運転技能講習

クレーンのうち床上で運転し、かつその運転者が荷とともに移動するするつり上げ荷重が5トン以上のクレーンの運転は、「床上操作式クレーン運転技能講習」の修了者となります。(もちろん、クレーン運転士免許所持者でも運転できます)また、つり上げ荷重が5トン未満の床上操作式クレーンについては、特別教育修了者でも運転することができます。

4.3 移動式クレーン運転士免許

つり上げ荷重が5トン以上の移動式クレーンの運転は、「移動式クレーン運転士免許」の合格者となります。

     .肇薀奪クレーン

     ∪兀楫船肇薀奪クレーン

     ホイールクレーン                                                         

     ぅ薀侫謄譟璽鵐レーン

     ゥローラクレーン

     ι發クレーン                                                               

     鉄道クレーン

4.4 小型移動式クレーン運転技能講習

上記の移動式クレーンのうち、つり上げ荷重が1トン以上5トン未満の移動式クレーンの運転は、「小型移動式クレーン運転技能講習」の修了者となります。また、つり上げ荷重が1トン未満の移動式クレーンの運転は、「移動式クレーン特別教育」の修了者でも運転することができます。(また、つり上げ荷重が500Kg未満のものはクレーンとしての規則の適用を受けません)

5. 玉掛技能講習

使用するクレーン、移動式クレーン及びデリックのつり上げ荷重が1トン以上の玉掛作業(荷掛け作業)は、クレーン作業では欠かせない重要な仕事であるため玉掛技能講習の資格が必要になります。一方、つり上げ荷重が1トン未満のクレーンに対する玉掛け作業については、特別教育修了者も行うことが可能です。

6. 高所作業車運転技能講習

作業床高さが10m以上の高所作業車の運転業務は、高所作業車運転技能講習修了者となります。また、作業床高さが10m未満の高所作業車の運転業務は、特別教育修了者でも運転できます。

7. ガス溶接技能講習                                                              

ガス溶接技能講習修了者は、可燃性ガス(アセチレンガス、LPガス等)と酸素を用いた金属の溶接、溶断、加熱などを行うことができます。しかし、より規模の大きなアセチレン溶接装置やガス集合溶接装置などを使うには「ガス溶接作業主任者」の資格が必要で、ガス溶接技能講習を修了して、ガス溶接技能者として実務経験を3年以上積めばそちらの受験資格が得られます。

8. アーク溶接特別教育

この資格で、下記の種類のアーク溶接作業を行うことができます。

       ー螢◆璽溶接(被覆アーク溶接、ガス・シールドアーク溶接など)

       半自動アーク溶接

       自動溶接 

9. 伐木(チェーンソー)の業務特別教育

胸高直径(地上1.2〜1.3mの高さで測った立木の直径)が70cm以上の立木の伐木等、及びチェーンソーを用いて行う立木の伐木等を業務として行うには「伐木(チェーンソー)の業務特別教育」の修了者と定められており、教育の内容は、伐木作業に関する知識・チェーンソーに関する知識・振動障害及びその予防に関する知識・関係法令ならびに伐木の方法やチェーンソーの操作の実技等となっている。

10. 振動工具取扱者安全衛生教育

工事現場で使われている各種の振動を伴う工具(振動工具)のうちチェーンソーと刈払機については独自の講習が定められているが、それ以外の下記のような振動工具を取扱う作業者に対しては振動障害を防止するために「基発第608号通達」に基づく「安全衛生教育」を行うことになっています。

        .團好肇麁眤工具(削岩機、コンクリートブレーカー、ピックハンマー、チッピングハンマー等)

      ▲┘鵐献麁眤工具(エンジンカッター等)

      振動体内蔵工具(コンクリートバイブレーター、タイタンパー、タンピングランマー等)

      つ付工具(インパクトレンチ等)

      ゲ鹽捷具(ハンドグラインダー等)

11. 刈払機作業者安全衛生教育

平成12年2月16日付け「基発第66号」通達により、刈払機を使用する作業を業務として行う者は、所定の安全衛生教育が必要になりました。教育内容は、刈払機の関する知識・刈払機を使用する作業に関する知識・刈払機の点検及び整備に関する知識・振動障害及びその予防に関する知識・関係法令ならびに刈払機の作業等の実技となっている。

12.研削といしの取替え等の業務に係わる特別教育

機械研削用といしの取替え又は取替え時の試運転の業務、又は自由研削用といしの取替え又は取替え時の試運転の業務を行うには「研削といしの取替え等の業務に係わる特別教育」の修了者と定められている。

講習の内容は、前者が機械研削用研削盤・機械研削用といし・取付け具等に関する知識・機械研削用といしの取付け方法及び試運転の方法に関する知識・関係法令と実技。また後者の内容は、自由研削用研削盤・自由研削用といし・取付け具等に関する知識・自由研削用といしの取付け方法及び試運転の方法に関する知識・関係法令と実技となっている。

      ゝヽ8削盤の種類・・・円筒研削盤、内面研削盤、平面研削盤、心なし研削盤、ならい研削盤、工具研削盤、

                     ねじ研削盤、歯車研削盤等。

      ⊆由研削盤の種類・・・携帯用グラインダ、卓上(床上)用グラインダ(両頭グラインダ)、スインググラインダ

                     ワゴングラインダ、切削機等。

13.土木施工管理技士

河川や道路、ダム、トンネルといった土木工事の施工計画を作成し、現場での工程管理や品質管理などを適切に実施するのが土木施工管理技士の仕事で、資格は1級と2級に分かれている。土木工事全般に関する高度な応用力を活かして指導監督的業務に就くのが1級土木施工管理技士で、一方、特定分野の応用能力を持った技術者として施工管理にあたるのが2級土木施工管理技士
 一定予算額以上の公共工事を請け負うには、1級土木施工管理技士の配置が必要で、入札の際にも会社に所属する有資格者数が大きく影響することなどから、土木工事会社やゼネコンでの評価は高い。

14.職長・安全衛生責任者安全衛生教育

製造業をはじめとする多くの事業場では、職長(班長、係長、現場監督等)は仕事を能率的に進めることに加えて、部下の健康と安全を確保する上で重要な立場にあります。そこで労働安全衛生法第60条では、「事業者は、その職場の職長等の第一線監督者に新たに就任する者に対して、安全衛生業務を遂行するために必要な教育を行わなければならない。」と定めています。
また、建設業においては、請負契約関係にある事業者が同一の場所(つまり、大規模な工事現場)において元請けと下請けが混在作業を行うことによって生じる労働災害を防止するために、その現場全体を統括管理する安全衛生管理体制が必要とkなる。そして、選任された
「安全衛生責任者」は、現場の第一線監督者として元方事業者との連絡調整の他、職長としての職務だけでなく、安全衛生責任者としての職務を的確に果たさなければなりません。そのような状況を踏まえ、『職長・安全衛生責任者教育』がセットで実施されるようになりました。この教育を受けると、「職長」及び「安全衛生責任者」としての2つの資格が得られることになります。

15. 各種の作業主任者技能講習

労働安全衛生法第14条により、事業者は労働災害を防止するための管理を必要とする作業で、政令で定めるものについては、技能講習を修了したもののうちから、厚生労働省で定めにより、その作業の区分に応じて作業主任者を選任し、作業に従事する労働者の指揮管理を行うことと定められている。その政令で定める代表的な技能講習として下記のような種類があり、受講資格としてはそれぞれの職務経験が3年以上となっているため、必然的に年齢が21歳以上となります。

15.1 地山の掘削作業主任者技能講習

掘削面の高さが2m以上となる地山の掘削(ずい道及びたて抗以外の抗の掘削を除く)作業をおこなう現場では「地山の掘削作業主任者技能講習」を修了した作業主任者が必要になります。

15.2 土止め支保工作業主任者技能講習

土止め支保工の切りばり(土止め壁にかかる土圧等を腹おこしを介して受ける部材)又は腹おこし(土止め壁に作用する土圧、水圧等を切りばり等に平均して伝えるための部材)の取付け又は取り外しの作業では、「土止め支保工作業主任者技能講習」を修了した作業主任者が必要になります。