禁じられた遊び(PartT)

「禁じられた遊び」と言っても、ナルシソ・ イエペスがクラッシックギターを

奏でるわけではなく、怪しげなオトナの遊びでもない。(^^ゞ(笑)

子どもという生物は”するな!””やってはいけない”というものほどやりた

がる傾向にあるようだ。

 

昭和30〜40年代の悪ガキは、自分で危険なものを作ったり、危ない遊びを

考えたりしたもんだ。といっても非常に他愛のないチープなものだったけどね。

そんな懐かしい「禁じられた遊び」を紹介してみよう。

(良い子は真似しちゃダメよ♪)

 

【手作り手裏剣】

 

はすぴーが小学生の時「忍者ブーム」があり、忍法・忍術が流行ったことがある。

土遁の術、水遁の術、火炎の術、分身の術、、、などがあったが、どれも

習得することができず、結局は忍者カムイの「変移抜刀霞切り」の真似

木の葉隠れのつもりで、木の葉を散らかすことをマスターする程度だった。

そうそう「忍びの歩き(忍び足)」は相当、訓練したので、今でも深夜帰宅する

時にはこの術をこっそり使うことがある。(^_^)v

駄菓子屋には忍者グッズとして、「蜘蛛の巣」「煙幕」、プラスチックの「手裏剣」

などを売っていたが、子ども騙しという感じで、もっと本格的なものを欲しいと思った。

そこで考えたのが、缶詰のフタで作った自家製の手裏剣である。

 

説明が面倒なので、えーい 実際に作っちまったい。

缶切りで切るのではなく、コツコツと1つづつ穴を連続して空けていくのだ。

これはよく飛ぶし、木でできた標的に「突き刺さる」ものであった。

カミさんにあとでさんざん叱られたが、、、(汗)

同じようなもので、贈答用のお菓子の箱がブリキだったので、これをノミとカナヅチ

を使って星型に切り抜いて手裏剣を作った。

また灯油の缶のフタ?(中央を押すとペコンペコンいうやつ)を広げて

周囲を三角に切ると、カッチヨいい手裏剣にもなった。

 

さらに本格的なものでは、五寸釘をハンマーで叩いてヤスリをかけて手裏剣にした

やつがいた。これがクラスの中で次第に流行るようになって、男子はみんな1〜2本

持っていたと思う。この手裏剣を作るのに、手間と時間がかかるので、電車のレール

の上に釘を置いてペシャンコにしようを誰かが言い出した。

既に時効だろうから白状するが、今から32年前の秋、夕方4時くらいに線路で遊んでいて

東武伊勢崎線、竹の塚〜谷塚間の準急電車を止めてしまったのは、ぼくらの仕業です。<(_ _)>

 

 

伝書鳩のページでも書いたように、はすぴーの父はたくさんの鳩を飼っていて、

鳩の羽根はたやすく手に入った。大き目の羽根を使い、先っぽに裁縫の針を取り付けて

「羽根手裏剣」を作った。「羽根手裏剣」というのは、科学忍者隊ガッチャマンの

コンドルのジョー(G2号)の武器だ。(最終回ではこの武器のおかげで地球は救われることになる)

 

同様に共同募金の”赤い羽根”の針の先に消しゴムをつけて羽根手裏剣にもした。

現在の赤い羽根はシールで付着するようになっているが、当時は針になっていた。

これを使って壁新聞やポスターを的にして遊んだ。

ちなみに赤い羽根の他に、赤十字の”緑の羽根”、覚えていないが”黄色の羽根”もあったが、

最近はみかけなくなった。まだあるのだろうか?

 

 

さらにチープなものとして、糸を通した縫針に消しゴムをつけたものもあったが、とても手裏剣と呼べるものではなかった。これは母親のいない時に家の障子に刺して遊ぶものであった。

 

学校では給食の牛乳(口を覆うビニール)と画鋲でダーツの矢を作った。

画鋲を牛乳フタのビニールで包み、輪ゴムで詰めるだけであるが、

黒板に刺すことができた。(黒板は木製だったので)

尤も器用なやつは画鋲だけ投げて突き刺すこともできた。

 

 

【火薬もの】

 

今では売っていないようだが、はすぴーがガキの頃には駄菓子屋で、2B弾、爆竹、

かんしゃく玉、平玉(平らなかんしゃく玉)といった火薬を使ったおもちゃ?が

置いてあり、原っぱや路地裏でパンパン音がしていた。

近所のおばはんからは「赤ん坊が泣くから向こうでやってくれ」と叱られ、向こうで

やると、おっさんから「うるさいから、あっちへ行け」とドヤされ、あっちへ行くと

おばあさんから「危ないから原っぱでやれ」と怒られ、結局最初の原っぱに戻ってしまう。

かんしゃく玉

今でも駄菓子屋に売っているようだが、「ロケット弾」というものがあった。いわば

「投下弾」というやつで、先端の金属部分に「平玉」をセットして、高く放り投げる。

地面はコンクリートかアスファルトでないと、衝撃が弱く爆発しない。

それなりに楽しかったが、迫力に欠け物足りなさを感じるものだった。

(こちらの画像はお友達の「ねこかめ」さんよりお借りしました)

そこで、誰が考えたのか、あるいは昔からあったのか知らないが、これをエスカレート

させたものが「ボルト・ナット弾」と呼ばれる禁じられた遊びだ。

当時はなぜか工場や倉庫にボルト、ナットなどが鉄クズに混じって落ちていた。

2本のボルトと2個のナットをジョイントさせ、その間に平玉を3〜4発入れる。

ボルトとナットは強く締めすぎても、緩くしてもいけない。「ロケット弾」同様

出来る限り高く空中に放り投げ、地面に落下させ爆発させるのだが、その音は

「ロケット弾」よりも何倍も迫力があった。(不発することも多かったが)

 

はすぴーは知らないのだが、私たちより少し上の世代では「オネストジョン」

という火薬を使った遊びが流行ったらしい。

以下、TRIVISEさんからメールを頂戴したので、転記させていただきます。

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「オネストジョン」、、、はいはい存じておりますとも、よーく存じて

おります。プロ級でした。

オネストジョンは私の子供の頃自衛隊が採用した地対空ミサイルの名前

だと思いますが、それなら解ります(神戸風のオネストジョンですが)

傘のシャフトを20〜30cmに切って片方に真鍮製の鉛筆のキャップ

を差込み、後ろにダーツのようなブリキ製の羽をつけます。

シャフトの中に紙火薬をほぐして詰め込みます。

そして蝋燭でジックリあぶるとやがて点火して「ブシュ〜ン〜」とロケット

のように飛びます。

私の経験では200m程度は飛んだ記憶がありますが、実に危険な遊びで

友達が片目を失明、別の友達は足に命中してロケットが足に突き刺さりま

した。それ以来地雷遊びに変更しました。コレマタ実に危険な遊びで親に

ドヤサレたものです。一度はお巡りさんが駆けつけて来ましたが、当時の

町のお巡りさんは「なあ僕等、危ないことしたらアカンデェ〜」で、お目

こぼしと言う大らかなもんでした。

ちなみに不発の焼夷弾(8角形の筒)探しもしました。

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ちょっと調べてみたところ、「オネストジョン」というのは、昭和30年に

富士山麓で試射されたアメリカ軍の核ミサイルの名前で、これをもじった

ようである。要するに古い傘のシャフトにブリキの羽根をつけて、ロケット状

にし、芯棒に火薬をつめ導火線に点火すると、大音響とともに煙をはいて

空中に飛んで行くミサイルというわけだ。

昔の悪ガキはトンでもないものを作ったと感心してしまう作品である。

 

はすぴーが手作りもので覚えているのは、「キャップロケット」だ。

これは経験者も多いだろう。

当時の鉛筆のキャップは金属でできていて、この中にセルロイドの下敷きを

細かく切ったものを詰め込んで(あるいは平玉をつぶして入れるとベター)

後ろを歯でしっかりと噛んでつぶすように封をする。そして下からキャップを

あぶるように火をつけると「ペンシルキャップ・ロケット」となる。

ダルマストーブの上でやったりもした。煙を吐いて「キャップロケット」は

プシュー、ヒューンと音をたてて教室の中を飛んでいった。(どこに飛ぶかわからない)

先生の目をかすめてやる「禁じられた遊び」はスリルがあり、ゴキゲンだった。

たぶん20メートルくらいは飛んだと思う。セルロイドの焼けた臭いが

教室に残るので真冬でもしばらく窓を開けていたことも懐かしい。

ちなみにこのキャップは後に割れ目が入ったり、先端に穴があいたり(誤って

飲み込んでしまった際に呼吸を助けるためらしい)したために密封ができなく

なってしまい、この遊びもできなくなってしまった。

 

【後記】

 

手裏剣の再現は意外と苦労した。

最近の牛乳のフタって、紙でできているやつは少ないんだ。

このフタのビニールを手に入れるために、何軒もの店をまわった。

共同募金の”赤い羽根”を入手するために、このエッセイの作成

を10月1日まで待つことになる。

ボルト・ナットは偶然にも実家の物置から発見。 

缶詰も最近のものは、ワンタッチのプル型なので、缶切りは不要

タイプが多い中、我が家に偶然、見つけたのだが、、、

 

 

この日の夫婦の会話

はすぴー:ちょっと針を貸してくれないか?

カミさん:針なんか何に使うのよ

はすぴー:えへ、ちょっとね、、、

カミさん:怪しいなぁ、ちゃんと理由を言わないと貸さない

はすぴー:えーと、手裏剣を作りたいので、ちょっと(汗)

カミさん:し、手裏剣?なによ、それ。怪しいな。

はすぴー:すぐに返すよ。あとさ、いらない缶詰ないか?

カミさん:ないわよ、そんなもん。

はすぴー:あそこのシーチキンの缶詰 開けてもいい?

カミさん:ダメ!お料理に使うんだから

はすぴー:缶だけ欲しいんだけど

カミさん:まさか手裏剣作るの?

はすぴー:えへへ、ピンポーン

カミさん:。。。。。(冷たい視線)

 

そういうわけで、この日は「シーチキンサラダ」になったことは

いうまでもない。。。。

 

できれば「オネストジョン」も作りたかったのだが、そこまで暇がなくで残念なのだ、、

 

「禁じられた遊び」はネタが多く、文章が長くなりそうなので、続きは次回

「PartU団体編」につなぐこととして、一旦、終わります。また来週(^^)/~~~

(原稿:2001.10.28)


 

「あの頃」のセピア色の想い出

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