じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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所用のため、5月末頃までこのWeb日記の執筆が不規則、もしくはお休みとなります。ではでは。
【本日の話題】世界禁煙デーのポスター/ボーム『行動主義を理解する』(17)公的事象・私的事象・自然事象・架空事象(8)ラクリンの巨視的行動主義(2)
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 文法経講義棟周辺に張られた「世界禁煙デー」のポスター。今年の「顔」は吉田沙保里さん。こちらで原版を閲覧可能。

2017年5月27日(土)



【思ったこと】
170527(土)ボーム『行動主義を理解する』(17)公的事象・私的事象・自然事象・架空事象(8)ラクリンの巨視的行動主義(2)

 昨日に続いて、

ボーム(著)森山哲美(訳)(2016).『行動主義を理解する―行動・文化・進化―』 二瓶社.

の話題。

 昨日の日記で言及したように、オペラント行動は、単純な「行動→結果」の繰り返しではなく、一定の継続性の中で、複数の行動がまとまりを持って強化され、精緻化していく。この特徴は、シェイピングや分化強化の原理だけでは説明を尽くせないように思う。精神的虚構を持ち込むことは、ひとまとまりの行動の包括的特徴や指向性を簡潔に記述できるという利点はあるかもしれないが、逆に、混乱を招いたり、冗長となったり、あるいは論理的な間違いに陥る恐れがある。

 巨視的な行動主義では、精神的虚構として発明された「愛」や「怒り」といった心の状態、あるいは「意図」や「信念」といった行動傾向は、包括的・継続的な特定の活動群として記述される【←長谷川の理解のため不確か】。この考えに基づくと、「愛」とか「痛み」といった「内的な状態」も、特定の活動群が生じることによって初めて「感じる」ことになる。要するに「内的な精神的な痛み」などは存在しない、という興味深い議論となる。本書65頁以下には次のような記述がある。【長谷川による要約・改変あり。英文は第3版。】
重要な点は、人は、他者や自分自身のどちらであれ、彼らに痛みを示さずに痛がることはできないということである。痛みを感じることはできるが、痛みは誰にも示すことはできないと主張する限り、ラクリンの議論は経験に逆らっているように見えるだけである。私が自分の部屋にひとりでいて、痛みに襲われる。でも誰も見ていない状況で、その痛みを乗り越えたとしよう。私は痛がってなかったのだろうか。それを私が示したなら、私は痛がっていた。しかし、その全体のエピソードは、たまたま誰もそこにいなかったという意味でのみ私的であった。もしそこに他の人がいたなら、その人も、私が痛がっていたということを認めただろう。私の頭痛を私が知る方法は、私の頭痛を他者が知る方法と同じである。すなわち、私は顔をしかめ、うめき、目を閉じ、アスピリンを服用する。もしそのようなことを私が一切しなければ、頭痛がしたなどと私は決して言わないだろうし、他者も言わないだろう。 /...the serious point is that one cannot be in pain without showing it, either to others or to oneself. Rachlins argument only seems counter to experience as long as one insists that it is possible to be in pain and show it to no one. Alone in my room, I may be in pain and get over it before anyone sees me. Was I not in pain? I was, if I showed it, but the whole episode was private only in the sense that no other person happened to be present; had another person been there, that person would also have said that I was in pain. My way of knowing that I have a headache is the same as your way of knowing that I have a headache: I frown, groan, shut my eyes, complain, and take aspirin. If I did none of those things, I would be no more inclined to say I had a headache than you would be.

【略】
超越機械論的仮説では同じ外傷は同じ痛みを生じるということが求められるのだが、そうではなく、痛みを感じるという報告を含む痛がるという行為全体が状況に依存するのであるから、ラクリンの考えは支持される。私たちから見て内的経験である痛みがたとえ衝動的にそのような行為を引き起こしているように見えても、臨床的ならびに実験的な証拠は、痛がるというのは、愛しているとか他の一切の精神的状態と同じように、公的な行動からなるという考えを支持する。/These observations support Rachlin's view, because instead of the same trauma producing the same pain, as the para-mechanical hypothesis would require, the whole activity of being in pain, including the report of feeling pain, depends on circumstances. Even though our apparent inner experience of pain seems compelling, clinical and experimental evidence support the idea that being in pain, like being in love, or any other mental state, consists of public behavior.


 こうした考え方は、徹底的行動主義の中の別の立場から見れば、きわめて「方法論的行動主義的」と言える。Mooreの、

Moore, J. (2011). A review of Baum's review of conceptual foundations of radical behaviorism. Journal of the Experimental Analysis of Behavior, 95, 127-140.

という批判も、まさにこの点にあるのだが、もう少し、先を読んでいこう。

 次回に続く。




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