同意書は 銑い泙任△蠅泙后最後まで読めるかな? 

HOME 

同意書(国立がんセンター手術前日)
重要度★★★☆☆


輸血および血漿分画製剤使用についての説明書
 

 今回、あなたの治療に際しまして、血液製剤の使用が必要になる可能性があります。
 そこで輸血および血漿分画製剤使用の必要性と危険性について説明いたします。『血漿分画製剤』という言葉は少し聞き馴れないかもしれませんが、血液中の細胞を除いた淡黄色の血漿成分中のタンパク質を鈍化・精製した製剤のことです。この説明書の内容をよくお読みいただいて、記載内容を了解された場合は同意書に署名してください。また、不安や疑問などありましたら、いつでも担当医にご相談下さい。なお、緊急の場合には、救命を最優先とし、この説明が輸血あるいは血漿分画製剤使用の後になる場合もありますのでご了承下さい。

輸血療法とは<輸血の概念>

 

  1. 輸血(療法)は血液中のいろいろな成分が減少したり、機能が低下した時に、その成分を補うことを目的として血液(その成分)を血管内に注入する医療行為です。血漿分画製剤の使用も広い意味で輸血療法にあたります。
  2. 輸血に用いられえる血液は人の体の一部であり、血液中のいろいろな成分が体内に注入されることになるので、一種の臓器移植と考えることもできる重要な医療行為です。
  3. 輸血はさまざまな医療上の必要性があって行われるもので、それによる治療上の利益は大きいのですが、一方、いろいろな危険性(リスク)もあわせてもっていますので、原則としてそのリスクを上回る効果が期待される場合にのみ行います。

輸血(※)の種類と、どういう場合に必要かについて<輸血の種類と適応> 

 

 現在行われている輸血は、健常ボランティア(供血者)の献血により得られた血液(このように自分以外の人の血液を『同種血』と言います)を、赤十字血液センターがいくつかの成分に分けて製剤化し、それを病院が購入して患者さんに使用しています。この他、患者さんご自身から手術の前に予め採血・保存しておいた血液(『自己血』と言います)を使用する場合もあります。これについては後にご説明します。
(※)ここから、「輸血」は血漿分画製剤以外の赤血球、血小板、新鮮凍結血漿などの投与を指します。

 

  1.  赤血球製剤
     赤血球は赤色で円盤型をした細胞です。肺から酸素を取り入れ体の隅々まで運ぶ役割をします。赤血球が不足すると(この状態を『貧血』と言います)、脳や心臓などが十分働けなくなり、生命に危険をおよぼすことがあります。赤血球輸血はこのようなときに必要になります。
  2. 血小板製剤
     血小板は赤血球の5分の1ほどの小さな細胞です。出血したときに傷口をふさいだり、血管壁を補強して血液が漏れ出さないようにします。血小板が減少するとけがをしなくても出血したり、血が止まりにくくなります。血小板輸血はこのような場合に必要になります。
  3. 新鮮凍結血漿
     血漿は血液から赤血球や白血球、血小板などの細胞成分を除いた残りの淡黄色の液体です。新鮮凍結血漿の輸血は主に凝固因子補充のために実施されます。凝固因子が不足すると出血が止まりにくくなります。
  4. その他の血液製剤
     担当医が具体的にご説明します。

血漿分画製剤の種類と、どういう場合に必要かについて<血漿分画製剤の種類と適応>

 

 血漿分画製剤とは、血液中の細胞を除いた淡黄色の血漿成分中のタンパク質を鈍化・精製した製剤のことです。海外から輸入した血液を原料としている場合などがあるので、「採血国」と「採血の区別(献血または非献血)」が容器・包装ごとに記載されています。

 

  1. アルブミン製剤
     アルブミンは血漿(血液中の淡黄色の液体)中に最も多く含まれるタンパク質で、主な働きは血管中に水分を保持することです。これが減少すると、血管から水分が漏れ出して、血圧が低下したり、むくみ(浮腫)や腹水が出てくることがあります。アルブミン製剤はこの状態がひどい時に必要になることがあります。
  2. 免疫グロブリン製剤
     免疫グロブリンは血漿中のタンパク質の一種で通常『抗体』と呼ばれるもので、ウイルスや細菌などから体を守る働きをします。免疫グロブリン製剤は体の免疫グロブリンが極度に減少した場合に必要になります。一部の疾患では治療として特殊な使われ方をしますが、それらについては担当医が説明いたします。
  3. 凝固因子製剤
     凝固因子は血漿中に含まれ、血液を固める働きをする成分です。現在12の成分が知られており、そのどれかひとつの成分が不足しても出血などを起こしやすくなります。凝固因子製剤はこのような場合に必要になります。
  4. その他の製剤
     担当医が具体的にご説明します。

 

輸血の危険性<輸血の副作用>

 

  1. 感染症
     輸血をすることにより、供血者の体内にいた病原体が血液を介して患者さんにうつることがあります(これを『感染症』と言います)。肝炎ウイルスによる輸血後肝炎(約100万回に1回の頻度)、エイズウイルス(HIV)によるエイズ(AIDS)(約1,000万回に1回以下の頻度)、梅毒や変異型クロイツフェルト・ヤコブ病、その他の未知の病原体に感染する可能性は完全にゼロにはできません。したがって、感染に関して100%安全な血液製剤というものはないと言わざるを得ません。
  2. 溶血反応
     供血された血液が輸血される患者さんの血液と適合しているかどうかを慎重に検査していますが、ごく稀に輸注した赤血球が壊され(これを『溶血』と言います)、腎臓機能が悪化したり命にかかわることがあります(軽症1000回に1回〜重症1万回に1回)。
  3. アレルギー、蕁麻疹、発熱
     蕁麻疹や発熱などの副作用は稀なものではありませんので、何か異常を感じられた場合には、担当医や看護師にできるだけ早くご連絡ください(軽症20回に1回〜ショックなどの重症1万回に1回)。

血漿分画製剤の危険性<血漿分画製剤使用の副作用>

 

 血漿分画製剤は、製造の過程でウイルスの除去などを実施し、輸血に比べ肝炎ウイルスなどの感染の危険性は減少しています。けれども人の血液から作られるので、現在の技術では除去できないパルボウイルス、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病、その他の未知の病原体による感染症の危険性はゼロではありません。また、稀に血圧低下などのショック状態を起こしたり、発熱、蕁麻疹などの過敏症を起こすことがあります。
 各製剤のその他の危険性については担当医師が補足説明いたします。

輸血および血漿分画製剤使用を避けるために<自己血輸血の説明など>

 

  1. 自己血輸血
     予め手術が計画され、手術までに十分な期間があり、さらに患者さんの状態が良好で医師が可能と判断した場合には、『自己血輸血』を行うことができます。自己血輸血の方法としては、術前貯血式、希釈式、回収式などの方法がありますが、予定した量をほぼ確実に採取できる方法は貯血式で、当院では主にこの方法を行っています。
     貯血式採血の量やスケジュールは、手術日程、手術時に必要とされる輸血量、および患者さんの体重や貧血の程度などを勘案して決定されます。原則として、1回400ml以内、1週ごとに1〜4回程度採血し、約1600mlまで貯血可能です。血圧や脈拍などをチェック後、よく消毒して腕の太い静脈から採血します。日本赤十字社の献血とほぼ同じ方法ですが、採血後の貧血症状を緩和させるために生理食塩水を点滴することがあります。正味30分くらいですが採血後は30分くらい休んでください。自己血採血により一時的に貧血になることがあるので、それを予防するために鉄剤を服用していただきます。また、赤血球の元になる細胞を刺激して赤血球を増やす『エリスロポエチン』(本来、生体で働いている物質です)という薬を注射することもあります。
     自分の血液ですから、新たな病原体が入る恐れはなく、また、いろいろな副作用が起きることもありませんから最も安全な輸血ということができます。ただし、もともと貧血がある方や、採血によって症状が悪化する可能性がある方などでは実施できません。手術までの期間が短いと十分な血液を貯血できないことがあり、また出血量が予想以上に多い場合には献血の血液を輸血することがあります。
     採血された血液は、輸血されるまで輸血管理室に万全の注意を払って保管いたしますが、ごく稀にバッグの破損や細菌汚染のために使用不可能になることがあります。そのような場合には、同種血を輸血しなければならないことがありますのでご了承ください。結果的に自己血輸血が不要であった場合には破棄いたします。必要もないのに輸血したり、他の患者さんに使用することはいたしません。
  2.  輸血や血漿分画製剤以外の薬で治療が可能な場合には、なるべく輸血や血漿分画製剤を使用しないようにしています。また、必要な場合でも、最小限の使用にとどめるように努めています。
  3.  手術に伴う出血に対しては、輸液や代用血漿などを補うことによって、ある程度の出血量までは輸血せずに済ませることができることがあります。

輸血および血漿分画製剤使用後の注意点

 

 輸血療法および血漿分画製剤使用を受けられた方は健康を回復された後も定期的に病院を受診され、ウイルス感染などの検査を受けられることをお奨めします。輸血から概ね2ヶ月後に、健康保険でHIV(エイズ)検査を受けることができます。

血液製剤使用記録の作成・保管、国や製造業者等への情報提供

 

 薬事法の規定に基づき、輸血および血漿分画製剤を使用した患者さんの氏名、住所、電話番号、製剤の名称、ロット番号(製造番号)、使用年月日などの記録を20年以上保管いたします。また、当該製剤にかかわる保健衛生上の危害の発生または拡大を防止するために必要となった場合、患者さんの利益になるときに限り、国や製造業者等に当該記録を提供することがあります。

 

 

国立がんセンター中央病院長  



 

[同種血・自己血]輸血および血漿分画製剤使用 説明・同意書

平成  年  月  日    

担当医師氏名            .

国立がんセンター中央病院長 殿

説明(担当医がチェックした項目が当該患者さんに該当するものです)
1)あなたにとって輸血および血漿分画製剤が必要になると思われる理由

 

( )手術に伴う出血

( )出血(手術以外)

( )造血機能低下:貧血・血小板減少など

( )凝固因子低下

( )血漿交換

( )感染症

( )浮腫・腹水

( )その他(*担当医が具体的に記入)

2)あなたに使用する可能性のある血漿製剤および血漿分画製剤の種類

 

( )自己血

( )赤血球製剤 

( )血小板製剤

( )新鮮凍結血漿

( )アルブミン製剤(PPFを含む)

( )免疫グロブリン製剤

( )凝固因子製剤:製剤名                      .

( )アンチトロンビン契什沺▲侫ブリノゲン加第X薫子製剤、フィブリノゲン配合剤

( )その他(*担当医が具体的に記入)

「輸血および血漿分画製剤使用についての説明書」に沿って担当医が説明した項目 

  1. 輸血治療とは<輸血の概念>
  2. 輸血の種類と、どういう場合に必要かについて<輸血に種類と適応>
  3. 血漿分画製剤の種類と、どういう場合に必要かについて<血漿分画製剤の種類と適応>
  4. 輸血の危険性<輸血の副作用>
  5. 血漿分画製剤の危険性<血漿分画製剤使用の副作用>
  6. 輸血および血漿分画製剤の使用を避けるために<自己血輸血の説明など>
  7. 輸血後の注意点
  8. 血液製剤使用記録の作成・保管、製造業者等への情報提供
  9. その他

輸血および血漿分画製剤使用に関する上記の内容について説明を受け、理解し、納得しました。今後、治療において輸血および血漿分画製剤使用が必要な場合にはその実施に同意します。
   本人氏名                  (自署)
   代諾者氏名※               (自署)  続柄         .

今回の治療中の輸血および血漿分画製剤使用について上記の項目を説明し、同意が得られたことを認めます。
   担当医師氏名               (自署)

(※ご本人が理解の能力に欠くこと等により理解を得ることが困難である時は、その親権を行う者、配偶者、後見人等が代諾者となります。)




HOME     BACK     NEXT←次も同意書、さあ読めるか?