東中理科研究の方向
理科研究室新聞

編集:小県東部中学校理科教科会

1、全校研究テーマ
『自ら進んで学習に取り組む生徒を育成するには、どうしたらよいか。』
             ・・・生徒の良さ・教材の良さ・学習活動の良さを生かして・・・
教科研究テーマ・・・
「生徒が、目に見えにくい自然事象を観察した事実をもとに、イメ−ジを膨らませて説明できるようになる  ための指導はどうあったらよいか。」

2、テ−マ設定の理由
<東部町の自然環境と生徒の関わり>
ここ東部町は、湯の丸火山の山麓に広がる緩やかな南斜面で、陽のよく当たるところである。 町の南端の標高の一番低いところを千曲川が流れており、生徒の中には、北御牧より通う生徒 もいる。集落はほぼ標高400〜900mの間に入り標高差で500mに達する。そのため、 たとえば冬の時期には積雪量にだいぶ差がでるという自然環境の違いが経験できる。また浅間 サンラインには開通から時を経て、沿線ぞいにスタンドやコンビニエンスストア等が立ち並ん で来ている。そして、平成9年高速道路が開通し、その周辺は大きく変貌を遂げてきている。 しかし、学校周辺をはじめ各所に昔のままの林を残し、オオムラサキの生育も報告されている。 また、田沢地区では源氏蛍の発生も見られる。こうした環境の中で生活する生徒たちは、比較 的自然が豊かな中にいながらも目の前の自然の小さな変化に気づくことができないでいること が目立つ。しかし、一方で授業の中で使う植物や動物を持ってくるように指示すると、きちん と持参することのできる生徒でもあり、きっかけをつけてやることの大切さを感じる。
<中学校理科における教育目標>
中学校の理科教育の目標は「自然に対する科学的な見方や考え方を養うことにある。」と考え、そのためには身近な自然の事物・現象の中から、科学的な見方によって自然を探究し、観 察実験を行い、自然の美しさ、偉大さ、精巧さといったことに知的に感動し、科学的見方や考 え方のすばらしさに気づき、自らの力で探究していく態度を育てることが重要であると考えた。
<理科学習における生徒の学びの姿と今までの指導の傾向>
そうした目標を達成したいと願いながらも、現実の生徒達の理科学習での学びの姿は 自然界の事物現象への出会いのなかで、表面的には興味関心を示すけれど、その現象から発展させ て思考を深めようということには目が行かないというのが現実である。自らの課題 を解決する ため、意図的に観察実験を試みて、その結果を処理し、自然界に隠された規則性や 法則性を、 主体的に明らかにし説明できるようにさせたいという願いとは遠く、こうした段階を追った学 習過程を歩むことに対して意欲が乏しく結果のみを覚えようとする傾向が強い。このような生徒の姿を見るにつけ、いままでの指導の中で問題となるのは、次のような点と考 えた。それは、事物現象に触れた生徒達が持つ疑問なりに対して、既有知識に基づいた十分な 予想を立てぬ間に観察実験に入っていたのではないかと考える。そのため、生徒自身が先の見 えぬ追究をすることになり、意欲という面での減退もあり、自分自身の追究になっていなかっ たのではと考えた。
<例年の研究の成果とこれからの研究の方向>
そこで、例年中核場面(探求の中心になる場面)設定し、考える根拠となる事象の積み 重ねの上に、生徒は自分なりの根拠ある予想を持ち、自ら観察の観点を決め、自分なりのイメ−ジを持って、意欲的に観察することを実証することができてきている。そして、こうした学習過程を経験することで、科学的な見方や考え方を伸長させることができた。そこで、例年の研究の上にたって、自ら進んで学習に取り組み、自分の力で自然を探究できる生徒の育成を目指して、上記研究テ−マを設定した。
3、研究の重点(ねらい)
目に見えにくい自然事象を観察し、その事実をもとに、イメージを膨らませて、
       生き生きと科学的に説明することができる生徒へ
                     ↑
@ねらい達成のための単元の選択
A生徒が興味関心のもち追究していくようにさせるため、中核実験や観察の選択検討とその扱いを意識 した素材の教材化と場面提示の在り方
B根拠ある予想をたてて検証実験(活動)のできるための学習過程とその指導の在り方と、生徒がいく  つもの情報から自分なりの考えを持ち、さらに互いに考えや意見を発表し合い深め合うための場面の  設定
4、研究の計画と方法
(1)研究の方向(全ての方向ではなく、一つまたは二つを重点的に研究していく)
○「事象の良さ」を生かして:問題発見を生徒自らが行い、その生徒なりの学習課題を設定して、探究的  な追究をするような事物・現象
○「学習活動の良さ」を生かして:探究過程から自然界の規則性を見つけて、自然界の見方、考え方を   深める学習過程
○「生徒の良さ」を生かして:仲間の良さを、追究の場を通して互いに認め深めながら
  自らの課題に対して意欲的に追究していく生徒

(2)東部中学校理科学習全体の仮説

このような生徒に このような指導をすれば このようになる(願い)
*全般的におとなしい学習をする傾向が強く、追究意欲が乏しい。結果的に発言が少なく、話し合い活動が苦手な生徒に
生徒の実態に即した興味関心ある教材や工夫した場面構成と吟味した発問を用意する *興味関心を持って事象に関わり、自分の課題ををもとにしての追究ができる。
*時間的、空間的、視覚的日常感覚から離れた事象探究において、イメ−ジ持ちにくく、問題を深く考えることが少なく受身になりやすい生徒に
*普段、目に見えない事象に対して、「分からないもの」と決めつけてしまっている子も、先を見通しての豊富な経験を踏んだことで、自信を持って問題を深く考えらる。
*自然の事物現象に表面的は興味関心を示すが、発させて思考を深められな生徒に
自分が抱く疑問をもとにして、既有経験を駆使して、中核となる観察実験を決めだし、 仲間との関わり合う場を設定自分自身や仲間の考えの歩みを振り返る場面を設ける *自分の考えに他の人の考えを重ね合わせて、自信を持って自然事象に関わりながら思考を深められる。






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