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夏の夜の夢 後編

☆★ 2006年9月30日 マチネ Wow!
☆★ 2006年9月30日 ソワレ Yippee!

★後編 個人感想 シングルチーム

★前編 全体感想と個人感想ダブル恋人チーム >>


★☆★☆シングルの人々。

★☆ 公爵チーム

★牧島進一さんのシーシアスと、舟見和利さんのヒポリタ

二人だけひたすらシリアスパート。
静謐で緊張感漂う空気が素晴らしかった。

一応「恋愛モノ」な作品だが、見ていて「恋愛」なドキドキ感(笑)があったのはこのカップルだけだった気がする。

☆手に入れたけど手に入っていないヒポリタをひたすら待ち続けるシーシアス。色々言ってみるけれども彼女の憂いに満ちた瞳が自分向けられることは無い。
婚礼を前に二人の雰囲気が微妙である事は回りにも伝わっていて、その事に多少苛立ち?を感じつつも、やっぱり、どうしようもなくただ待ち続ける彼がもどかしくも切ない。
マキシーいい男だなあ。かっこいい・・・。だがその髪型は何をどうしてそれに決定したのだ。もっとアナタをステキに見せる髪型は他にあったはずだと思うがどうだ。

☆舟見さん。「8年間見てきてよかった」と思う。見る度に成長していく彼。
いつの間にか、女性らしい女性が似合う人になっているんだな〜としみじみ感慨深かった白夜行から一年。さらに、空気を変える存在感、美しさが出せる人になっているんだ・・・とすごくうれしい。

ライフ版の主役とも言うべきテーマを背負うヒポリタ。
静謐に、得意の遠い目を駆使しつつ、鮮やかに演じ切ったと思う。

ラスト、ゆっくりと枷を外し、そしてシーシアスに歩みよる姿が印象的。


★☆ シーシアスとヒポリタの謎。

・・・と、彼らの演技に対しては何の不満も無いが、設定自体と話の展開は色々分からなくて消化不良。
基本的に「公爵たち」「2組の恋人たち」「職人チーム」「妖精界」は様々に絡み合い、影響し合って、大団円に流れ込む。・・・はずなのだが、ここが正直全部すぱんと区切られていてバラバラに見えて、うまく感情がつながらなかった。無念。

前述したように、まず登場時に「面白役」に見えるので、もっとシリアスにさらっと出てくるべきであったと思う。
あと正直、最初にヒポリタ見た瞬間「何この人奴隷??」と思い、とても衝撃を受けた・・・。
「婚礼上げるんじゃなかったか??あ、でも略奪されてきた人だし奴隷扱いなのか??」・・・大混乱。

だがシーシアスも回りも全然気にしている様子は無い。・・・見えてない??これは象徴的な何か??
それとも当たり前のものすぎて誰も反応していないのか??

待て。この二人も面白役だろうから、きっと終盤見せ場があるに違いない。・・・これはアマゾン?の国の習慣で、危険が迫ったら振り回す護身用の重りなのかもしれない。
いつ振り回し始めるんだろう・・・どきどきどき。

ラスト。
・・・うーんやっぱり「象徴で他には見えてない」「心の枷を外して、今、私シーシアスに飛び込むわ!」説のようだ。だが分かりにくい・・・。

言わんとしていることはとてもよく分かるのだが、表現の仕方がもう少し違うとよかった・・・。
他の色々な要素が絡むように見える小道具をどかーんと出されてしまうと「何を意味するのか」がクイズになっちゃうから。←ここでいくつもの想像(妄想?)が瞬時に頭に思い浮かぶ自分が少数派と言われたらそれまでだが。
でもみんな思うと思う・・・。いつぶんぶん振り回すのかなとか。


★仲原裕之さんのフィロストレイト

今回はワンポイントでちょっともったいない仲原さん。
私にとっては割と言葉がすんなり頭に入ってくる役者さんなので、いつも終わってから彼の何らかの言葉がずっと残っていたりする。今回は劇中劇を始める前の公爵への説明。


★河内さん喜一朗さんのイジーアス

Yippeeチームは娘が岩アさんでその恋人が曽世さんだったため、黒ちゅの頑固オヤジがそこに!!と思った。
河内さんはこういうちょっとダメな頑固オヤジは似合う。
そして今回、何時に無く積極的に笑いを取りにいく姿が!!正直そんな彼にちょっとハラハラしたが(すまぬ)、まあ受けていたのでよかった・・・。髪型も笑いを取りにいく一環なのであろうか。これは笑っていいのか触れない方がいいのか微妙なところでしたよ河内さん・・・。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆

★☆ 職人チーム。

★☆消化不良第二弾。職人チーム、その設定変更の意味と効果

うーん。「快読シェイクスピア」(新潮社)にて、河合隼雄さん&松岡和子さんが「最後の劇中劇は筋を考えたらなくていい。これを入れたところがシェイクスピアの天才たるゆえん。でも、実際に上演するのはよほどうまくやらないと難しい。」と語り合っている、単純に筋だけ考えたら蛇足部分である「劇中劇」。

狙いは分かるのだが、とにかく「職人」チームにずーっとひっかかっていて、違和感があって終了してしまったので、劇中劇までうまく感情がつながらなかった・・・無念・・・。

すごく疑問なのだけど、何故「職人」ではダメだったんだろう。
何故か彼らの設定は「学業もダメ、家業を継ぐ事もダメなどうしようもない彼らを更生させるべく作られた『アテナイ青少年演劇部』に所属する人々」なるものに変更されている。

が、その意味と効果が全く計り知れないまま終了・・・。

基本的に、設定は変わっているがそれ以外が全く変わっていない。行動様式は全く同じ。
このため色々と謎が増えたのだが、もっとも謎の存在となったのが藤原さん演じるクウィンス。

最初に出てきた時の説明を聞いていると、どうやら彼は「どうしようもない彼らを更生させるべくやってきた民生委員」的立場の人のようである。彼らを見守り導く。
そして、彼は演劇についてのとてもまともな考え方を何度も発言する。
この時点では、彼は確かにその他5人と立ち位置が異なっている。

しかし。大問題な事に、彼はこの後何事も無かったかのように原作と同じ行動を取り始める。
5人+1人だったのが、普通に6人組になる。ナチュラルに「職人仲間の一人」になってすーっとなじんでしまう。

何でさっきまでまともな演劇論述べてた人が「私はライオンじゃありません!」て礼儀正しく挨拶しようとする人を止めないんだろう・・・。それとこれとは全然違う話なのか??

(ま、正直「クウィンス」ではなく「藤原啓児さん」のお遊び台詞であるとは思うんだけど、クウィンスのその後の発言を考えるとこういう人物設定変えるようなお遊び台詞は言っちゃダメなんじゃないかな〜と。

クウィンスの基本ラインとして、「お芝居をやる事に夢中になり、はりきって知ったかぶる気のいい職人」というのはありなんだけど、その後の劇の方向性がかなりトンデモ発想な所へ飛んで行くので、「普通に演劇を知っている人の発言」であってはダメな気がするのだけどそれはやっぱり考えすぎなのか??

でも一方で今回は「演劇部」設定でもあるから藤原さんのこの発言はその意味では許容範囲で、でも行動様式はトンデモ発想な人のままだから違和感あるんだよう〜)

何で彼らを導くはずの立場の人が思いっきり同じレベルでうーん?て困って、ボトムに助け求めちゃったりするんだろう・・・。また、藤原さんが原作通り「気のいい職人」に明らかに立ち位置変えてるし。

設定変えたらそれ以外も同時に変えないと収まりが悪くて見ていて落ち着かない・・・。

単に彼らの見た目の問題で「何か若くない??大人に見えなくない??・・・演劇部で行こう!!」だったのか??ではなくて、「劇中劇、ラストで突然上手くなるボトムとフルート」に対する伏線の「演劇部」なのか??
でもなくて、何か他に重要な意味があるのだけど私が見逃してるのか??

・・・誰か私に教えてください・・・。


★☆ 突然盛り上がる劇中劇について。

最初は完全お笑いで始まるが、気がつくと激しくドラマティックにロミジュリになっている。

正しく盛り上がる王子様山アさんを見られてかなりうれしい♪
久々熱演系青木さんを見られてうれしい♪

が、職人チームに違和感と収まりの悪さを感じまくっていたため、ここで突然シリアスに盛り上がる劇中劇について行けなかった。すごく残念。
劇中劇方式で唐突に感情がどかーんと走って行く舞台は本来好きなのだが。無念。

劇中劇を通して、今回のテーマであるヒポリタ部分と絡み、そして大団円へと流れ込む・・・言わんとしていることはとても分かるのだが、やっぱりうまく感情に落ちてこないままに話が進んでしまった。
舞台では激しくヒポリタが反応してるし、何か気づいたみたいだし、二人心が通じたみたいだし、と思ったら何かみんなで合唱してるし・・・わかるんだけど・・・うーん・・・。


★☆ 職人チームそれぞれの人々。

☆・・・そんなわけで、設定変更の事もあったのか、名優山アさんを持ってしても微妙だった気がする職人チーム。チームの和はうまく取れているし、個々では面白いし、でも、何かテンポがいまいち微妙だったように思える。
収まりが悪い。
でもこれは「微妙な人々」という狙っての事かもしれないので何とも言えないが。

彼らは全員基本的には「普段は普通に職人さん」な演技展開をしていたように思うが、とは言いつつ「家業もついでいないダメっぷり」も多少は意識した結果なのか??・・・かえって皆軸がブレるというか、トータルで結構どんな人なのか揺れているような気も。
限りなく素に近い所で反応してないか??という時と、やたら作りこんで見える時と一定しない気がしたんだけど。

あと、私が見たYippeeチーム楽は、補助席が入りすぎて、通路芝居の多い彼らがちょっと気の毒・・・。
観客に近すぎる位置で演技展開をするのはものすごく大変な事だと思った。


★山ア康一さんのボトム

山アさんはどう見ても「学業も家業もダメなアテナイ演劇部」じゃなくて「普段は職人」な人。けど、だから彼は最後までボトムとしての軸がブレなくてよかった。その他パートとうまく距離が出来ていたし。

何でもやりたがりで、何にでも頭を突っ込み、でも気のいい愛すべき存在。年齢設定は意外と上め??ティターニアとの絡みで「奥さん」と話しかけるのが何か妙にオヤジ風味だった気が(笑)。

今回の舞台で「戯曲を読んでみた時の印象」に最も近い人が山アさんのボトムで、「彼にだけ妖精が見える」事にとても納得の存在だった。うまく言えないけど、ボトムは有得ない素朴さで物事を見ているし、お調子者だし、能天気だし、あるがままと言うか何が目の前に来てもボトムはボトムのままだろう、という存在の仕方。
彼だけがこの物語の中で越境する人なんだけど、彼自身は最初から最後まで変わらない。

山アさん単体ではとてもとても納得のボトムだったのだけど・・・最後の劇中劇にいたる展開と、職人&公爵チームをもう少し分かりやすくして、もう一回見たい。


★深山洋貴さんのスナウト

驚異の永遠の少年深山氏の可愛すぎる塀にクラクラ。
深山さん、こういう「色々ダメだけどそれなりに真剣にそれなりにがんばって生きてまーす」といった役がやたらはまる。
深山さんが一番、今回の微妙な設定が普通に自然だった気がする。「学業ダメ、家業もダメで演劇部入れられましたがまあがんばってみるよ〜」といった参加態度。
石塀役に複雑な気持ちになりつつ素直にがんばる姿。

しかし可愛い。スナウトって一体いくつの設定なのだろうか。子供にも見えるし可愛い大人にも見えるし。
毎日同じ事を言っても(←多分)確実に笑いを取る間と愛嬌は素晴らしい武器だと思う。

深山さんを筆頭に、ジュニ1の永遠の若さが恐ろしい・・・。深山さんはここまできたら永遠の子供役として君臨してほしい。本当に家に肖像画置いてある疑惑がますます深まる石塀であった。ラブ。


★青木隆敏さんのフルート

青木さんは戻ってきてからものすごくお姉さんになった!とすごく思う。(今回シスビーを見て思ったので「お姉さん」)

青木さんを見ながら、ライフ、色んなタイプの女性役をずらっと揃えられる劇団になっているんだなと思ってうれしかった。
ラブリー姫役者松本さん。ダメかわいこ関戸さん。アイドル三上さん。お茶目な美人岩アさん。清冽な大人女子ふなみー。

今回のフルートは女役ではなくて「女役をさせられる男子」だけど、劇中劇ラストのヒロインっぷりは「女性役」カテゴリでいいかなと。彼の激しくドラマティックな演技展開を久々にちらりとだけど見られてうれしい。

しかし、普段着よりもスカートの方が着こなしがうまいのはどういうことだ。
職人さん時の普段着、妙に着られてる感がある。
これは「ヒゲ生えたのに女役なんてヤダー」と言いつつ「この子しかいないだろうよ」と観客を納得させるため??わざと??

劇中劇の鮮やかさに比べて、普段が限りなく素っぽい雰囲気の微妙な佇まいだったのがちょっと見ていて落ち着かなかった所もあったかな・・・。
青木さんは本来作りこみ系な人だと思うので、そのままふっと出てくると何かが落ち着かない。藤原さんに対してのアドリブツッコミとか。←マチネは「そんな最初からうまくできる人なんていませんて」ソワレは「シスビーって可愛い子だなあと思って」。
青木さん本来の?冷静な大人の部分と、舞台のフルートの天真爛漫そうな雰囲気に違和感があるのかもしれない。


★篠田仁志さんのスナッグ

今回かなり人物像が揺れて見えます篠田さん・・・(泣)。
初登場時、台詞早くくれ!と言っている段階ではかなり作り込んでいてちょっとやり過ぎな「気のいいおばかさん」。
しかし、劇中劇になった途端にものすごくまともないいヤツになっている気が。←他の人とは逆に、劇中劇が素に近くなる。彼の劇中劇の役割が「観客に話しかける」だからだと思うのだけど。

今回のライオン登場時のにっこり笑顔、表情がものすごく佐野さん似でびっくりした。
ぱっと明るくて、邪気の無い、でもちょっと「邪気ない事を大々的にアッピール中!」な(笑)訴えかける力強い笑顔。
二人は似たような系統の役をやるとものすごく似てる瞬間がある気が。


★下井顕太郎さんのスターヴリング

「何かもうすみません」て雰囲気の月がステキ過ぎた。
バナナも似合いすぎて、いるだけでおかしい。

とくにソワレは目の前に「月」がいたので、その何とも所在なげな姿にドキュンとやられた(笑)。
補助席入りすぎだった事もあり、彼の立ち位置が無闇と狭くなり可哀想だった・・・。踏み台置いて「・・・怖い・・・」とつぶやいていたし。
下井さんって綺麗な人なんだな〜としみじみ思ったり。

でもやっぱり補助席入れすぎ。あまりに観客と近すぎてうまく距離が取れない。
しかも彼は中央がお芝居中本当にただただ立っているだけなので、ものすごい居心地悪そうな、かなり素が透けて見える感じの微妙さ加減がひしひしと伝わってきて、何か見ていていたたまれないと言うか、でも応援したくなる感じというか・・・非常に不思議な距離感で見てました。

そして特に最後の派手な振りや台詞等も全く無いままに、静かに月の出番が終わり、静かに去って行く姿がまた何とも言えない寂しさを感じさせた・・・。

あとソワレだったか、お芝居練習中に何かにはまったらしく、かなりメタメタになっていて可愛かった。
下井さんは「普段どんな人」なのか一番謎。というか一番「下井さん本人だよねこれ」(いやどんな人か知らないんだけど何となく)というキャラだった気がする。


★藤原啓児さんのクウィンス

前述のとおり、設定が悪い気がする・・・。最初から普通に一員にしておけばよかったのに・・・。

藤原さんの場合、台詞に忠実に人物を設定した結果、初登場時と森のお稽古時では別人になっている。
そして劇中劇では二つがミックスされていて「6人組だけどちょっと年上だから皆を可愛がっている。でも本人は天然」立ち位置にさらに変化。
・・・最後の位置を基本にすればよかったのでは。
でも私が好きなのは二番目の「6人組」部分なのだが。

藤原さんの舞台が時々ものすごく苦手になる瞬間があるのだが、その理由を考えてみた結果「役ではなくて、藤原啓児さんに見える」時に苦手なんだろうと。

藤原さんのアドリブは、時々役の性格や行動様式と乖離して行く事があると思う。今回で言えば「『現代の演劇論』を発言する」。
この役の人の時代や設定や性格ではその言葉は出てこないよね?という台詞が割と出てきちゃう。

でも、アドリブは「役者本人のこと」が前提になっていることも多いからそれだけで苦手な訳ではなくて、藤原さんの問題は元に戻ってこない事だと思う。
例えば今回で言えば、坂本ヘレナが観客に向かって「私客演だから」みたいなリアクションを取ったり、深山石塀が「10年やってるのに石塀」と発言したりしてた。これは「本人」のことで、役とは何の関係も無い。
でも、これはこの瞬間のみで、次にはちゃんと元に戻る。

藤原さんの場合、やりすぎて元に戻ってこられない事が多くて、役から乖離したまま終わるから楽屋オチ感大幅UPする。多分それが苦手なんだと思う。
ライフが家庭的な劇団だという事は分かっているし、藤原さんがとてもサービス精神があって、観客をより喜ばせたいと思っていらっしゃるであろう事もとてもよく分かるけれども、方向性違うと思うのですよ藤原さん・・・。

あと、この劇団に居る限りどうしても「さあ皆を見守って行かねば!!」という使命感が透けて見えることも多々ある・・・。今回のような役を振ってしまうとそれが顕著である。でもそれは正直お芝居においては邪魔な感情である。
藤原さんは、あまり他人のことを考えないでいいような役を振った方がいいと思う。

今回の藤原さんですごく好きだったのは、劇やれなかった・・・としょんぼりしている時の「ピラマスをやれるのはあいつだけ」「一番の二枚目」発言のあたり。気のいい職人さんで仲間に対する素直な称賛が気持ちいい。
けど、このあと「まさに絶頂だ」とか間違っちゃってツッコミ入れられる人なので、やっぱり「皆を見守るおじさん」キャラ設定はダメだと思うの藤原さん・・・。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆

★☆ 妖精チーム。

☆残念ながら小野健太郎さんは休演で、マチソワともに倉本さんのパックを見た。オノケン、迫力大雑把チームの中でどのような引っ掻き回し方をしていたのであろう。見られなくて残念だが、早く怪我が治りますように。


★倉本徹さんのパック

彼によって物語が始まり、彼によって穏やかにふわりと閉じられる。
倉本さんは妖精というか精霊な感じがする方で、だからパックはぴったりだった。
神出鬼没でいたずら好きで傍若無人で憎めない。
彼のハイテンション部分としっとり部分のメリハリが効いていて、口上の穏やかさが心地よかった。

石飛さんとの場面は二人で崩れすぎだけど!(笑)。

軽やかな妖精のはずだが途中疲労困憊して「こちらと思えばまたあちら」とよたよた走っている姿がラブリーすぎてキュンときた(笑)。
最前列に小さい子がいたみたいで「おじちゃん、行ってくるね!」とさわやかに言ってたり、持病のナントカが(何だっけ??肝臓とかか?)・・・とか言ったり、オジサンネタがあちこちに。

だが藤原さんと異なりそんなに「うるさーい」と思わないのは何故?単に私が倉本さん好きだから??・・・多分倉本さんはギリギリ範囲内の発言なのと、ちゃんと戻ってくる所の違いだと思うけど。

すごい好きなのは、オーベロンに責められて反論する時の「鳩の足跡印のペンダント」をしつこい程に繰り返す場面。いちいちポージングするのだが、何度もやっている内にポーズがずれ、その事に途中で気づいて「アレ??」となっている姿がものすごい面白かった。可愛すぎです倉本さん。


★石飛幸治さんのオーベロン

子どもみたい。ダメ妖精。ステキ。
唐突だが四季の「魔法を捨てたマジョリン」のオカマの魔女みたいな人なんだっけ??あの人をやってほしいと思った。似合うと思う。

オーベロンとティターニアのやり取りは、今の時代の視線で見るとオーベロンの立ち位置が難しいと思う。ほれ薬を利用して妻がロバに恋に落ちるように仕向け、その間にほしい子を奪い取り、ラストは何気なく仲直り・・・結構ひどいキャラである。

が、石飛さんの持つ二面性の魅力を前に何となく、まあ、子どもっぽくて我がままだけど乙女で可愛いし、時々ふっと見せるダンディかつ深遠な大人の表情がかっこよかったからまあいいか。とうやむやに納得。
ほれ薬の効力を無くす薬をかける所で、ティターニアの事、実はすごい大好きなのね!!と思わせたすごい優しい表情で見つめてた事もあると思うけど。トータルでは印象悪くなかった。

しかし何故あんなに厚底靴を履いていたのでしょう??
より大きさをアピール??

林さんとのやり取りは素晴らしく息が合っていて夫婦漫才のようであった。二人とも歌うまいし。
この二人は老若男女どの組合せでもぴったり合うであろう所が素晴らしいコンビである。

しかし、ライフ二大ゲラ倉本氏とのやり取りはかなりダメダメであった・・・。崩れすぎ。
でもそこから持ち直した時の一瞬の空気の変え方はさすがです。


★林勇輔さんのティターニア

最強の女王様。誰も勝てない。登場時の迫力に全員ひれ伏して終了。
なるほどこの人を前にはついほれ薬という飛び道具を使ってでもぎゃふんと言わせてやりたくなるであろうなとちょっと納得。

見る前から思っていたが、やはり、前回のトーマの心臓で初めてライフをご覧になった方はたぶんレドヴィ今回出てないと思ってると思う・・・。


戯曲を読んだ時はさらっと流していた、夢から覚めた後のティターニアの態度。
彼女の中で何が変化してオーベロンと仲直りしたのかが、一瞬だけど複雑に色々思ってるように見えて、そこがとても印象的だった。実はうまく消化できていない部分なのだけれども。
この時に二人の立場が逆転するというか。今までの子どものケンカから一転して、すごい大人な視線の交し合いをするんだけど、意味がつかみ切れてません・・・無念。

あと、林さんの素晴らしい所は、男性しかいないタンビー劇団清らか芸風のライフにおいて、下世話なシェイクスピア下ネタをさらっと嫌みなく演じられる所である。と思う。

何だかんだ言って夏の夜の夢は結構下世話な部分がたくさんあると思うのだが、割と綺麗にまとまる他チームに対して、林・山ア組は正しく下世話な雰囲気を醸し出せてた気がする。どこがと言われても困るんだけど。


そしてやっぱり歌がうまい。安定している。
・・・しかし、ティターニアは最近の林さんの得意分野ど真ん中で、行き着く所まで行った感もあるので、次回は久々に真っ白な切ない系を見せてほしい。
今でも彼は戻れるのかどうか分からないが。


★三上俊さんの豆の花

何このアイドルは!!!!衝撃。
どこにいても何をしていても目に飛び込んでくるキラッキラなオーラにやられた。

可愛い可愛い可愛い。怖いくらい可愛い・・・なんだこの人・・・。

妖精は今回基本的に性別が無いのか?豆の花だけ女子なのか??ちょっと分からないのだが、一人だけ衣装が女の子仕様で可愛い。
三上さん、元々可愛いけど「自分が可愛いことを自覚して前面アピール」をし始めた気がする今回。
今後の彼の行く末が怖い・・・(笑)。


★荒木健太郎さんの蛾の精

何気なくライフで一番歌がうまいのは荒木さんなのかもと思う。妖精チームの歌を聴いていると一人安定感が違う。
前作で意外とぽわっとした役もできる事が判明したアラケンさんだが、今回もいつもニコニコなご機嫌な妖精で見ていて楽しい。あ〜綺麗な顔の人なんだな〜と改めて思った。

今回妖精4人組は、この二人と新人さんなのだが、明らかに見た目の見せ方が二人はうまい。すごく綺麗。一日の長があるな〜と感じた。


★冨士亮太さんの蜘蛛の糸

始まる前に、冨士さんからパンフレットを購入♪
衣装・メイクのまま物販をなさっていたため、誰なのか全く分からず「アンタは誰なんだーーーっ」と、ものすごい凝視。
この柔らかで優しい人は誰だろう誰だろう・・・と購入し終わってから考え続けてやっと「あ!冨士さんだ!」と気づく。

冨士さん本来とっても可愛い顔立ちなんだけど妖精メイクが微妙で地味に見えたのがちょっと残念。
しかし常にニコニコ楽しそうに歌い踊っていたので見ていて母のような気持ちに(笑)。

ふんわり柔らかで優しい雰囲気の役者さんなので、見ていてとても癒された。


★政宗さんのからしの種

女役だと思っていたので普通にムッシューでちょっと残念。
WHITEの坊を思い出させるからしの種くん。
何か、常に困ってない??楽しそうに歌い踊りつつも何となく常に挙動不審。
軽やかにジャンプして舞台から消えて行く時も彼の動きは独特な気が。

ボトムに一人一人呼ばれるときも、からしの種君は最後に呼ばれるのだけど、すごい困った顔してじぃぃっと見つめている姿が面白い・・・。


★前編 全体感想と個人感想ダブル恋人チーム >>

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