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夏の夜の夢 前編

☆★ 2006年9月30日 マチネ Wow!
☆★ 2006年9月30日 ソワレ Yippee!

★前編 全体感想と個人感想ダブル恋人チーム。

★後編 個人感想 シングルチーム >>

★スタジオライフの作品は、自分にとっても、とてもいい流れで作品が上演される事が割とある。
前作「トーマの心臓」は、自分の中で区切りとなる作品だった。今までの色々な事が思い出されて非常に感動して、幸福感に包まれた。

今回は、ポスターを見た時から思っていた「トーマ以前」を感じさせる、熱くて元気で賑やかで、でも「現在」のライフの静謐な世界も同時に感じさせる舞台。

自分が8年間見てきた事の楽しさ。をとても感じた。
見るたびに成長していく役者陣(主にジュニ3と5)、変わらぬラブリー感を保ち続け「家に年を取る肖像画置いてある疑惑」がさらに深まった役者陣(主にジュニ1)。

自分の中でも何となく「次の一歩」という気がして、とても幸福な観劇だった。

あと単純に「自分が好きな可愛いものに包まれる」幸福をとても感じた(笑)。
出てくる人みんな愛すべき人物で、本当にみんな可愛かった。
私って、結局カワイコ好きなんだよな〜としみじみ思った。


★が、正直言うと・・・とくにマチネは、最近ずーっと宝塚ブーム中だったため、「歌い踊る人々」のこじんまり加減にすっごいギャップを感じていたりした・・・。←普段は「完全に別物」としてすぱんと切り替わるのだが、今回「何か歌って踊ってるな〜」というたった1点の共通点により自分の中でつながってしまったらしい。
「ティターニア登場」時等に拍手しようと一瞬思った位ヅカに毒され中だった・・・。


★名優山アさんを持ってしても何かが微妙な職人チーム。何かが引っかかって、ずーっと最後まで引っかかったまま終了してしまった。無念。

★ヒポリタ&シーシスのみがシリアスパートである事を、舞台が始まって2時間50分後くらいにようやく気づく。ここはもう少し分かりやすく提示してくれるとよかった・・・。
これは登場時が悪い気がする。
あの流れであれだけ派手にベートーベン鳴らして、超〜カタカナ発音でハムレットだったら、絶対「面白役」だと思うもん。

★気になったのは上記2点。とくにヒポリタ・シーシアスは、見ながらずーっと「オチはあるのか?このままシリアスに突っ走るのか?」自分の中で落ち着かないまま迷って見ていたので、彼らの思いをストレートに受けとめることが出来ないままに終了・・・。


★それ以外は、「歌う」事や「踊る」事に対してものすごく構えていたけれども、自然だったし、うるさくなかったし、思ったほど「うわーやめて〜帰りたい〜」とか思わなかったし←すごく失礼。とっても楽しめた。

★ただ、やっぱり長い。そこ要らないから!!と思う場面がいくつか。そんなに何回も同じ動きをしなくてもいいよ〜とか。そのやり取りは必要なのか??とか。
シェイクスピアの台詞をそのまま言っている事のよさと違和感も同時に感じた。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆
★☆★☆ 個人感想 ダブルの人々。恋人たちチーム

★山本芳樹さんの、ライサンダーと、楢原秀佳さんのディミートリアス。

☆見ながら最初に思った事は→ライサンダー、アンタはハーミアではなく、自分が一番好きだろうよ・・・。
芳樹さん予想通り気持ちよく大暴走。
何故ハーミアがこの人を好きなのか疑問に思う激しい壊れっぷり。
芳樹さんて楢原さんすごい好きだよね。と改めて思った。彼と組むとものすごく楽しそうに暴走する気がする。

特にヘレナに心変わりしてからのハーミアに対するひどすぎる男っぷりにはまる(笑)。何てイヤなヤツなんだ〜ステキ。芳樹さん、女子を邪険に扱う男が本当に似合うなあ・・・(笑)。
が、最後の劇中劇の間は、突然王子様になっていてキラッキラだった。表情がとにかくキラッキラ。そしてポージングがすごい王子様。
色々暴れてみたが、最後の〆は本来の美しい僕を堪能したまえ。←ユーリ口調で。といったところ。

☆楢原さん、ソロの間奏の後がうまく入れなかったらしく、メタメタだった・・・(笑)。
照れ笑いするディミートリアス。そんな姿すら可愛い。楢原さんはあまり歌は得意ではなく自分でも微妙なのか??丁寧に丁寧に歌ってたのだが。

楢原さんと言えば、こういう作品だとちょっとやり過ぎな方向へ遊び始める時もあるような気もするのだが、今回はそれでOKな作品だったので、水を得た魚のように生き生きしていた。
楢原さんの安定感と安心感はやっぱり見ていて落ち着く。彼は基本的にものすごい真顔で細かい笑いをひたすら連射する印象があるのだが、今回も一挙手一投足面白かったです。

あと今回本当に芳樹さんもそうだけど、ハーミアとヘレナを見る目が娘を見るオヤジみたいになってる時が。可愛いもんね〜二人とも。

劇中劇はそれまでの態度が嘘のように、すっごいヘレナラブ体勢を取っているディミートリアス。
関戸ヘレナが劇にかなり反応しているのもあって、この二人はずっとじゃれあっていて可愛い。



★松本慎也さんのハーミアと、関戸博一さんのヘレナ。

☆松本さんのあまりの可愛さに死ぬかと思った(笑)。
途中で芳樹さんが「可愛いなあ」とつぶやく場面があるのだが、劇場中同じ気持ちでオヤジモード発動していたはずである。
何もかも可憐。暴れても可憐。森セットからそろりそろり降りるのも可愛い。スカートめくれるように体を張った妙な倒れ方するのも可愛い。←ソワレの岩アさんを見て、さらに松本さんがいかに可憐だったか、普通に可愛かったを知る・・・。岩アさんについて、可愛い可愛いさんざん言ってるけど、同時に怖いもんあのチーム全体・・・。

特に好きなのは、私が見た回の楢原ディミートリアスソロの反応。
間奏後入るのに失敗したディミーはかなりボロボロだった・・・。
と、その時。観客に顔を向けて眠っているはずのハーミア。堪えきれなくなったらしく、肩を震わせながらも、そろーり壁側に顔の向きを変えていた。それがあまりに可愛くて観客爆笑。
これによりさらにボロボロになったディミーが可愛いけど気の毒であった・・・(笑)。

☆スージー以来のダメかわいこ炸裂の関戸さんが可愛くて可愛くて切なくてどうしようもなくラブリー。
だがやっぱり説教したくなる子だよアンタ。
最初に「森に行く事を教えよう。そうすれば森に行くディミーが見られる」と独白する場面があまりに切なくて愛おしい。
健気だがずれまくりなヘレナ。熱唱ソロも気持ちが痛いほど伝わりました(笑)。
好きすぎて壊れていくヘレナのすごいコケ方が可愛くてならない。彼女の行動は実は相当怖いのだが関戸さんだから可愛く見える。素晴らしい。

そのまま姫な松本ハーミアとのやり取りも可愛い。関戸さん、白夜行もそうだったが「一番仲良しの女友だちへの憧れと友情」がやたらうまい。そしてスージーもそうだったが、「いかにも女子なダメ恋愛」がめちゃくちゃはまる。
何でこんな自然に女の子的な可愛さとダメさが出せるのかこの人。

そしてボロボロなヘレナをさんざん見ているので最後に幸せそうなヘレナを見られてうれしい。
劇中劇場面、一番反応しているヘレナがものすごく可愛い。幸せそう。よかったね・・・。



★曽世海児さんのライサンダーと、奥田努さんのディミートリアス。

マチネチームと同じ点。ライサンダー壊れすぎとディミーの方がずっと二の線をかろうじて保つこと。
劇中劇の間、曽世さんもキラッキラの王子様ぶりを発揮。
そしてディミートリアスはものすごいラブ姿勢でヘレナを守り中。
・・・持ち味とも一致するのだけどこれは演出なんだろうなやはり。

☆二組のカップルは、ライサンダーの方がダメでハーミアは基本が姫、ディミートリアスが意外と崩れなくてヘレナがダメ、という立ち位置なんだけど、今回の曽世さんはかなりダメ感が出てた所がよかった。
曽世さんの「ひたすらハイテンション」芝居の空回り感もプラスとなり、ほれ薬に翻弄される様が素晴らしい(笑)。妙にアホっぽいところもステキ。
可憐かつ激しく男前なハーミアに振り回されてる所も可愛い。

妙に好きなのは薬をかけられた直後、眠っているハーミアに毒づく所。ものすごいテンション高くののしって行く・・・やりすぎです・・・(笑)。
しかし岩アさんとのデュエットは非常に微妙だった・・・。二人とも探り探り歌ってますね・・・??チーム楽なのに・・・。

☆奥田さんは最初からすごくうまかったけど、こういう役だと「元・吉本興業」である笑いにたいする貪欲な姿勢とお芝居における間のよさが大全開、ひたすら面白くてでも観客を味方につけるかっこいい系に着地する。

あと歌がうまい事がびっくり。楢原さんはちょっと歌になった瞬間目が泳いでいたのだが、奥田さんはここでもひとつ笑いを取るぞ〜というやる気がみなぎる熱唱(笑)。
奥田さんはたくさん武器のある人なんだなと思う。
メガネとかの小道具使いもうまい。

でかくて怖いが抜群に可愛い女子2名と微妙に空回って行くハイテンションな友人を前に、地に足をつけた安定感のある存在だったと思う。ディミートリアスは、ほれ薬で180度態度が変わり、そしてそのまま終了する役。
ラストにたどり着いた時に観客を敵にしない可愛げがある所もよい。
今回の奥田さんは、岩アさんと近い所があって、どんなに崩れても根本的には二の線を崩さなくて、瞬時にかっこいい所に戻ってくるところがよかった。

そしてライフのマイナス点の一つに(予断込みで見てる観客にも問題があるが)「先輩後輩が透けて見える」事があるが、奥田さんはそれを殆ど感じさせない所が素晴らしいと思う。基本的に上が来ても下が来ても一定。←同期だとより安心してる感じはあるけど。


★岩ア大さんのハーミア。

☆すべてが可愛かった♪今回はひたすらハーミアにはまって終了。
まず見た目が可愛い。非常に綺麗。行動が可愛い。得意げに動くのも可愛い。

私は「可愛い」岩アさんが好きなんだなーと改めて思った。「かっこいい」じゃないんだなと。
彼の可愛くて健気な役を見るとテンションがあがり幸福感が無闇とUP(笑)。

今回とくにこちらのデカ女チームに対してより強く感じたが「男性が女性役をやる事のプラス」というか、「男性が女性役をやったからこそできる世界」だった事がとっても楽しかった。

普通女子相手には絶対しないであろう荒業を繰り広げる男性(役)陣とか。←高根研一、林勇輔氏への見事な腹蹴り。を思い出す。
また、女性がやると嫌味になりかねないやりすぎ感や、痛々しさも「まー本当は男だしね」と緩和されて「何か可愛いからいいや」とうやむやに納得。
2幕4人の見せ場はすごかった。(引っ込みであんなに拍手が来る事もライフでは普段無いと思う。)

特にこのチームは平均的に大きめなので怖い・・・。
最後にハーミアがはけたあと、呆然と取り残されるオベロンとパックがすごい面白かった。
竜巻に遭ってしまった人のような虚脱感が素晴らしい。


☆今回の岩アさんのチーム構成。
突撃一直線お姫様岩アさん。暴走バカ坊ちゃん曽世さん。頑固一徹オヤジ河内さん。・・・やはり思い出す6年前の黒ちゅ。

岩アさん、本当に大人になったな〜としみじみうれしい。可愛さは変わらずに(むしろUP)、すごく成長している姿を見られる事の幸せ。

黒ちゅの時は、岩アさんを置いて大暴走した曽世さんに対して、3時間困ってた・・・という印象だった。本来面白く見えなくてはいけないであろう場面が、可哀想に見えた。当時の岩アさんは「舞台上で見せる生命力が何か弱い」とも思っていた。たたみかける台詞苦手だよね・・・とも思っていた。
ま、あれは相手をおいて大暴走した曽世さんが一番悪いと思ってるけど(笑)、彼に完全に負けてた岩アさんも、もうちょっと何とかできたんじゃないのかな〜という思いが残ってた。

今回。
本当に堂々と舞台上にいて、実は動ける人である事を結構得意げにアピールし(可愛い♪)、ボケもツッコミも楽しそうにこなし、豪快に好きに暴れまくり、でもちゃんと相手をよーく見て動いていて、そしてこれだけ暴れても一瞬でちゃんと姫に戻ってくる。
本当に成長したなあと感慨深かった。←とても偉そうなもの言い。

岩アさん、ライフの公演では基本的に途中多少面白くても根本的に深刻なので、今回のような、最初から最後まで恋愛と友だちの事だけ考えていればよくて、しかもハッピーに終わるのは珍しい。いつになく開放感のある舞台が見られたと思う。


☆いつになく弾けているハーミア。清楚で可愛く、でもドスが効いていて、ライサンダー一直線ラブなのが本当に可愛い。
岩アさんの「好きな人に対するわかりやすい大好きっぷり」がすごく好きなので、ライサンダー大好きっぷりが見られてうれしいのはもちろんの事、ヘレナの事すごく大好きっぽい所もよかった。
ものすごく無防備に大好き光線を飛ばす岩アさん。
ここまで無防備に相手の前に立てるのは本当に得難い持ち味だと思う。

・対ライサンダー。
結構この二人は、お互いの事も好きだけどそんな「相手にラブな自分が好き」だよねって所がまず可愛い(笑)。

森にやってきて寝る場所を探すのが可愛い。ライサンダーが近くに来た瞬間の「オイ」もかっこいい(笑)。
その後、彼の場所に満足した途端ものすごい早さで眠りに落ちるところがまた可愛い。

突然ライサンダーが心変わりをしても、一途にライサンダーラブな所が可愛い。
ヘレナが「心を残して行く」と言った瞬間思わず「ライサンダーの胸に?」と聞いちゃうところとか。
何されても「ライサンダーをお守りください」と言ってから休むいじらしさに思わず涙が。←ちょっと嘘。

何かもうすべてが可愛いです。
何してもいいです。
君だけは幸せになってくれ・・・←何故かティルト化(笑)。数年前こういう文章を林氏に向けて書いたことを思い出した・・・なつかしき思い出・・・近年別次元に羽ばたいてしまった林氏。今セツやれって言われたら彼はきっちり化けてくれるのだろうか。かなり見たい。

閑話休題。
しかしライサンダーが予想以上に不思議君で自分大好きっ子なので、見ながら「ハーミア、本当にコイツでいいのか??」と疑問が生じた。今回のライフ版だと、ディミートリアスの方がいい役に見える気が。いい役というか、ディミーの方がかっこよく見えるのだが。何でだろう。


・対ヘレナ。
2幕の4人の見せ場。
ライサンダー相手に楽しそうに大暴れしてたのに、ヘレナに問詰められた瞬間にものすごく哀しそうにヘレナをじぃぃっと見つめて「違うのにっ」と非常に不本意そうな悲しげな表情になってるところがすごく好き。今回一番好きな場面かもしれない位好き。可愛いなあ・・・いい子だなあ・・・。

薬が解けたあと、仲良しに戻ったヘレナと何かとアイコンタクトしているところとか。
ハーミアも一直線な子ではあるけれども、さらに危なっかしいヘレナを妹を見るように割といつも気にしていて、ちょっとお姉さんぽくてそこも可愛い。

単純に好みの話で、私は「お友達が仲良し」という話を見ると非常に幸福感が増すのと、あと「快読シェイクスピア」で語られていた「女性同士のぴたっとした一体感」は重要ポイントだと思っていたので、ハーミアとヘレナがとっても仲良しで息が合っていた事がうれしかった。

☆好きな場面は殆ど全部(笑)。DVD出してほしい。すごいほしい。

今回、岩アさんの持ち味と外見が完全にぴたっと一致する役というか、彼の持っている相反する持ち味が全部いい方に出ていたことが、見ていて幸せだったしうれしかった理由のひとつだと思う。

彼は外見と持ち味が結構相反する役者さんで、だから特に初期は正直ちょっといつも微妙にアンバランスで、でもスタジオライフは基本的に「心情重視」で「外見はまあ・・・」という劇団だから、彼は「見た目大人でかっこいい」けど、ずーっと「姫」で「少年」だった。
それは基本的な持ち味には合っていたけれども、一方で彼が本来持っていたであろう大らかさや強さが出にくかったのかなとも思うし(新人さんでまだ緊張してたのもあると思うが)、本来プラスであるはずの外見が足枷になっていたようにも思う。

最近は逆に、「見た目大人でかっこいい」方に役柄がシフトして、少女マンガ王子路線が定着。それは彼の持つ見た目の綺麗さと、ナイーブで温かな持ち味が活きていたと思うけれども、「大人なのに出せる強烈なピュア感」は封印されていて、そこが好きだった観客としてはちょっと残念でもあった。

今回。6年ぶりに「姫」で、しかも「女性役を男性役がやっているからこそ何でもOK」な世界で、彼の、可愛くて、大らかで、強くて、元気で、健気で、ピュアで・・・大きくて綺麗な外見。がパーフェクトに活きた(←はまってるので表現大げさ)と思う。
それは岩アさんがちゃんと自分が持っているものを出せるようになっている。という事でもあるけれども。
この作品を今、上演したから。という事がとても大きいと思うので、今この時期に、岩アさんのハーミアを見る事ができて本当によかったと思った。


★坂本岳大さんのヘレナ。

坂本さんを見ながら、あ、一番全員と万遍なく絡むのはヘレナなんだなと今更気づいた。

普段どんな役者さんか不明だが、新劇の方でもちろん女性役初めてなのにそのなじみっぷりが素晴らしい。
ライフはいつもいい役者さんを客演で呼んでくると思う。
うまくて安定感があって、客演さんだけどこのチームはヘレナがうまく全体をコントロールして引っぱっていると思った。
一体素顔はどんな顔なのか分からないが、舞台顔はちょっと春猿さん似な気が。

岩アさんとのデカ女対決は迫力があり恐ろしくて可愛い(笑)。
こちらのチームは岩アさんばかり見ていた事もあり、ハーミアとの言い合い場面がすごく好き。
トーテムポールとか電柱とか言いたい放題だし。
ハーミアに毒づかれて「ああっ私の1cm2mm〜」と嘆く所が何か妙に好き。可愛いなあ〜。

関戸さんの天然ダメっ子に比べると、坂本さんは普段は割としっかりしていそうなんだけど、ディミートリアスの事になると我を忘れて一直線で、真っ直ぐすぎてダメになってる子な感じ。



★☆ 各組と相手役の重要性について。Wow!チーム編。

最近宝塚星組大好きモードだった事と、6年前の黒ちゅを思い出していた事も影響し「お芝居で絡む相手役がどんな人かがものすごく重要である」事を夏の夜の夢を見ながらもとても感じた。

6年前の黒ちゅ。
前述したように、曽世・岩アカップルは、曽世さん大暴走、岩アさんはそれを前に全編困って終了。に見えた。
曽世さんはシニア枠位で考えてしまいがちだが実際は岩アさんと1年しかキャリア差が無い方なので、今思えば曽世さんも全然余裕無かったんだと思う。岩アさんもフォローできる力量はまだ無かった。
稽古期間がめちゃくちゃ短かったそうなので、この時のダブル=山ア・及川組とは単純にキャリア差が出たんだろうなと当時思った。山アさんに余裕がある分、及川さんは安心してスーパーカワイコぶってたし(笑)かなりやり過ぎなラブっぷりだったし(暗転後も手繋いではけるとか)、でもその分暴走しても「可愛い」範囲内にきちんと収まってた。


今回の夏の夜の夢。当時の岩アさんと同じ位のキャリアである松本さんと関戸さんがあれだけ可愛く、魅力を発揮できたのは、彼らが素晴らしかったのももちろんだけど、今回の4人組がすごくいいチームだったからなのも大きいと思う。
仲良しのお友だちが同期、対する男性陣がやっぱり同期の芳樹さんと楢原さんコンビ。横同士も気持ちよく暴走できたし、両カップルとも微妙に「カワイコを見守るオヤジ」のようになっていて(笑)、彼らのがんばりをがっちり受け止めて返してくれる二人だった事がよかった。

「8年見てきてうれしい」の話題に戻るが、6年前と違って、ダブルキャストにしても若手をきちんとフォローできるチームを組める劇団になっているんだなと思って、勝手に感慨深かった。

芳樹さんも楢原さんも、あまり人を選ばず誰と組んでもしっくり合わせられる方々なのだが、今回はこのコンビならではという気持ちのよい壊れっぷりが素晴らしかった。

あと単純に見た目がこの4人は揃っていて「貴族チーム」がビジュアル的に分かりやすい所がよかった。それから見た目がとにかく4人ともすごく可愛いので、「夏の夜の夢」というファンタジックな作品に非常に合っていた。
「小さくて可愛い貴族」と「大きくて大人な公爵」と「下々の職人」と「別世界の妖精」が見た目でぱきっと分かれていてそこがよかった。


★☆ 各組と相手役の重要性について。Yippee!チーム編。

こちらは客演の坂本岳大さんがとても上手な方で、うまく全体をコントロールしつつ、全員が好き勝手に大暴走。
でも最終的には何となくまとまっている感じのする不思議なチーム。
全員が大きめな事もあり「男性が演じている」「お芝居ならでは」が強調されていて、力強くて賑やかで大雑把。

Wow!チームが「先輩同期+後輩同期」の一体感の中で綺麗にまとまっているのに対して、Yippee!チームは、見た目も持ち味もバラバラで、キャリアもバラバラで、さらに客演さんもいる、という中で、何か全員勝負というか、いい意味で全員「オレがオレが」という前面アピール。でも全体としてはきちんとまとまり感ができていて面白かった。
そして、大女二人の迫力とも関係あるかもしれないが、こちらのチームの方が全体の壊れっぷりが激しくアホっぽい・・・(笑)。

このチームはそれぞれの組合せが面白かったので、以下一言感想。

☆曽世さんも岩アさんも、好き勝手に暴走しつつも、相手を見る余裕はきちんとあって、来た球は全部返している。
ライサンダーとハーミアは正直な所「相手が大好き♪」と言うよりも「困難に負けず相手を大好きな自分にうっとり」に見えなくもない大らかで能天気な雰囲気がとても似ている・・・。
曽世さんと岩アさんは「恋愛」で絡むと微妙な気がしていて、今回も正直微妙と言えば微妙なんだけど、二人ともうまく調整できるようになっていて、ちゃんと「面白バカップル。でも憎めなくて可愛い」二人だった。よかった。

☆前作トーマにて、予想外に奥田ユーリ相手だと「幼い」部分が素直に顔を出していたように見えた曽世オスカー。芳樹ユーリ相手の超絶激甘兄さんキャラが曽世オスカーの基本だと思っていたので意外な甘えたさんぶりにとても驚いた覚えがある。
今回も、キャリアは違うが舞台的にきっちり対等に立てる相手、奥田さんを得て気持ちよくきっちりダメっぷりを発揮。この二人は対等である事が重要な気がするので、二人のダメレベルと、でも最後はきちんと二の線に戻ってくる王子っぷりレベルが同じで、そこがよかったと思う。


☆そしてこのチームで一番印象的だったのが、意外に二枚目が崩れないディミートリアス奥田さんの、相手役への接し方。

奥田さんの好きな所のひとつに「相手役を最初から最後までエスコートな姿勢」がある。
台詞なくて後ろを歩いているだけの場面とかを見ていると特に感じる事なのだけど。
もちろん役の性格にもよるが、基本的に彼は常に相手をエスコートする態勢を取っている。

ここで再び「最近宝塚星組モード」が入るけど(笑)、宝塚とライフを続けて見て、「同性だけで男女」を演じるにあたり「異性を演じている人に対して、その相手役がどの位フォローできるか」は非常に重要だなと改めて思った。「異性を演じる人」の隣にいる「本来の性別の役をやっている人」の協力次第で結構見え方変わるなと。
その際に奥田さんのこの姿勢はとても大切で、効果的だなと。

彼が何でもない時に何気なくしている行動は「この人は女性役なんですよ〜」て事を、観客が殆ど気づかない位に風景のように細かくアピールする事になっていて、だからこそ相手が「何か分からないけど可愛く見える」と観客に自然に思わせる事が出来ているのではないかなと。
それに、役者さんとしても、ずっと姫扱いされると女子気分が盛り上がるだろうし。←いや分からんけど多分。

という事で、奥田さんは普通に役者さんとして素晴らしい所がたくさんあるけれども、ライフならではという部分でも素晴らしい役者さんだと思った。

こちらのチームは、現実感の無い可愛らしくキラキラな小さい組とは異なり、意外と地に足がついた感じというか、もう少し大人な雰囲気。


★後編 個人感想 シングルチーム >>

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